リオデジャネイロといえば、毎年きわどい衣装とサンバダンスで人々を魅了する、リオのカーニバル!
これを見ずに、リオを見たとは言えません。
毎年、カーニバルの時期になると、世界中から多くの観光客であふれかえります。
2021年は中止、2022年は4月に延期が発表されました。
今回は、ぜひリオのカーニバルに行ってみたい、と思っている人のために、2022年のカーニバル日程を含め、カーニバル情報を徹底ガイドしたいと思います。
リオのカーニバルとはキリスト教の宗教的なお祭り
そもそも、カーニバルとはキリスト教の宗教的なお祭りのことです。
日本人にはあまりなじみがないかもしれませんが、カトリック教徒の多いブラジル人にとって、キリスト教の3大イベント、「クリスマス」、「カーニバル」、「イースター」はとっても大事な日なのです。
特にカーニバルは、ブラジル人にとって一年で最も踊り騒ぐお祭りイベント。街中で、仮装して、飲んで歌って踊って騒いでが数日続きます。
リオデジャネイロはそれに加えて、メイン会場「サンボドロモ」という場所で、カーニバル・パレードが行われます。
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ここは「エスコーラ・ジ・サンバ」という80以上あるサンバチームが、それぞれ踊り、演奏、テーマ性などを競うコンテストの場所なのです。
カーニバルの日はイースター(復活祭)の40日前と決まっており、イースターの日が月の満ち欠けによって毎年異なるため、カーニバルの日も毎年変わります。
カーニバルの1カ月くらい前から、町では至る所で「路上パーティー(ブロッコ)」と呼ばれるお祭り騒ぎが行われ、町中が異常な熱気に包まれます。
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カーニバル・パレードもいいですが、「お金をかけずに気軽に楽しみたい」という方にはこの「ブロッコ」もおススメです。
カーニバルが終わった次の水曜日は、「灰の水曜日」と呼ばれ、カーニバルで遊び疲れた市民が、一日休息するための休日になります。
2022年のカーニバルの日程・スケジュール
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2022年のリオのカーニバルは、4月20日(水)~4月30日(土)に行われます。
リオのエスコーラ・ジ・サンバ(サンバチーム)は80組以上あるのですが、最上位グループにあたる「スペシャルグループ」にいる12チームと、その次の下位グループである「Aグループ」の15チームが特に有名です。
サッカーのリーグのように、その年の成績によって、下のグループの最上位チームと、上のグループの最下位チームが毎年入れ替わってグループは決められています。
2022年メイン会場「サンボドロモ」でのパレード日程
- 4月20日(水) Aグループ7チーム
- 4月21日(木) Aグループ8チーム
- 4月22日(金) スペシャルグループ6チーム
- 4月23日(土) スペシャルグループ6チーム
- 4月30日(土) チャンピオンカーニバル
の上位6チームによるチャンピオンパレード。時間は大体夜9時から朝方までです。
サンボドロモは長さが700mもあって、1チームがここを全てパレードするのに、大体1時間半もかかってしまいます。
お目当てのチームがいるなら、そのチームのパレード時間を見越してサンボドロモを訪れることをおススメします!
また、4月26日(火)は、スペシャルグループのパレードの成績が発表される日。多くのリオっ子が、テレビにくぎ付けになります。
スペシャルグループで上位6位までに入賞したチームは、カーニバルが終わった次の土曜日に、チャンピオンパレードが行われます。
上位のチームだけ見たい!という人はこの日に見るのがいいかもしれません。
カーニバル・パレードの見所
カーニバル・パレードを行うサンバチームは、制限時間65~75分、構成は2,500人~4,000人まで、など様々なルールあり。
特にスペシャルグループの12チームは、それぞれ趣向を凝らした山車や衣装で、テーマ性もあって、見所満載です。
1.200人の打楽器隊(バテリア)
スペシャルグループは、打楽器隊を200人以上で構成されてなければならず、この大人数が通過するときの地響きのような音の迫力は、たまりません!
すさまじいパワーの打楽器の演奏に、心を揺さぶられること間違いないでしょう。
2.打楽器隊の女王(ハイーニャ・ダ・バテリア)
打楽器隊の先頭を、とてつもなくセクシーな衣装で踊る一人の女性がいます。
この女性は「打楽器隊の女王(ハイーニャ・ダ・バテリア)」と呼ばれ、そのチームから厳選された、最もセクシーさ、知名度、人気のある女性が担当します。
その衣装のきわどさは、本当に目のやり場に困るほど。隠れるべきところも全く隠れていません(笑)まさに、リオのカーニバルを象徴する人かもしれません。
3.微笑ましいおばちゃん集団(バイアーナ)
セクシーな女性たちに囲まれて、ひときわ目立つ、丸みを帯びた長スカートに頭にかぶり物をした女性たちの集団。
彼女たちは、バイアーナと呼ばれるバイーア州特有の衣装をまとった集団で、70人以上で構成されています。
彼女たちは、そのサンバ・チームに長年貢献してきた女性たちから編成されているため、ちょっぴり年齢層高め。
長いパレードの間、くるくると一生懸命踊るおばちゃんたちを、きっと応援したくなるはず!
4.美しい山車(アレゴーリア)から繰り出されるビックリ演出
それぞれのチームが作る、5,6台の大きなアレゴーリアと呼ばれる山車も、パレードを彩る大事なアイテム。
以前はただ大きくて華やかなだけだったアレゴーリアにも、最近は人間ロケットが飛び出したり、火や水が噴き出すなど、演出にも力が入っています。
特に、サンボドロモの入り口にある最終カーブでもたついて、アレゴーリアをぶつけてしまったり、時間がかかってなかなか出てこなかったりして減点されることも。
こういった細かいところをクリアしていったチームが、優勝を手にすることが出来るのです。
ツアー・チケット情報
1.日本からツアーで行く
言葉や治安に不安がある人は、日本からカーニバル観戦ツアーに参加することをお勧めします。
クラブツーリズムやJTB、阪急交通社がツアーを企画しています。
値段は50万~100万円と、かなりお高いですが、サンボドロモの観覧席とホテルが保証されているのは、かなり有難いと思います。
わたしの友達も去年100万円かけて(マチュピチュ含む南米ツアー)リオのカーニバルに行きましたが最高だったと言っていました!
2.現地ツアーを利用する
いろいろ不安はあるけど、「ちょっと安い方がいい」という方には、現地発着ツアーをおすすめします。
行き帰りの飛行機だけなんとかすれば、あとは現地で安心できます。
ただし、カーニバルの時期は現地ツアーも航空券もかなり取りにくくなっているので、注意しなければいけません。
ツニブラトラベル
>>>http://www.tunibra.co.jp
3.全て自分で個人手配する
「できるだけ安く、自由にカーニバルを楽しみたい」という方は、なるべく早く航空券やホテル、カーニバルパレードのチケットを手に入れましょう。
チケットはこちらのオフィシャルサイトで購入することができます。
チケットをクリックすると、Aグループのパレードか、スペシャルグループのパレードか、チャンピオンパレードかをまず選び、その後、行きたい日付、座席と座席タイプを選ぶ事が出来ます。
座席タイプは、
- 普通観覧席(Arquibancadas)
- 指定席(Cadeiras Individuais)
- ボックス席(Lugares na Frisa)おすすめ
と3タイプ。
普通観覧席は安いですが、ただの階段に自由に場所取りをするタイプ。
飲んだり騒いだりのお祭り騒ぎで座席はかなり汚れていますので、座布団のようなものを持っていくといいかもしれません。
指定席は、ゴール地点に最も近い階段席で、こちらも料金はお安め。
一番高いのは、ボックス席ですが、パレードを同じ目線で見ることができるのでおすすめです。
座席はセクター2からセクター12まで分かれていて、パレードはセクター1、2から始まり、セクター11、12がゴール地点です。
サンボドロモ行き方・アクセス
サンボドロモはセントロ地区の中心地にあって、地下鉄も走っています。
地下鉄で行くなら、セクターの番号が奇数の場合はセントラル駅、偶数の場合はプラッサ・オンゼ駅が最寄。
夜中のセントロ地区はかなり治安が悪いので、必ずタクシーを使いましょう。
その他、公式サイトにシャトルバスサービスもありますので、ぜひ利用してみてください。
リオのカーニバル治安情報
カーニバル期間中のリオデジャネイロは、一年で一番治安が悪くなる期間。
人込みに紛れて、スリやひったくりなどの犯罪が多発しますので、以下のポイントは絶対に守ってくださいね!
貴重品は持ち歩かない
貴重品はホテルのロッカーに入れるなど、決して外に持ち出さないようにしましょう。
特にパスポートやカードなどをお財布などにひとまとめにして持ち歩いていると、なくなったときが大変です。
携帯電話、カメラなどを人前で見せない
相手は盗みのプロです。外国人観光客が携帯やカメラを取り出すのを欠かさずチェックしています。
自撮りなんてもってのほかです!どうしても電話したり、撮影したいときは、盗られてもいいような安い携帯やカメラを別で用意しておきましょう。
荷物から決して目を離さない
日本人がやってしまいがちなミスは、空港やレストランでうっかり荷物から目を離してしまうこと!
特にレストランでは、カバンを椅子の背もたれにかけたり、空いている椅子に置いてしまいがち。話に夢中になっているうちに、「あれ?ない!」なんてことも。
かばんは絶対に抱えて持っていましょう。
決して抵抗しない
それでも、もし強盗に遭遇してしまったら、絶対に抵抗せず、警察署に被害届を出しましょう。
言葉に不安があれば、英語の通じる、観光客用の警察署(DEAT)へ行きましょう。
住所:Rua Humberto de Campos, 315, Leblon, Rio de Janeiro – RJ, 22430-190
電話番号: (21) 2332-2924
まとめ
リオっ子は、「カーニバルが終ると気が抜けたように働かなくなってしまう」と言われているほどカーニバルに人生をかけています。
あなたもきっと、一度見てしまうと、その盛り上がり、迫力、熱気に心奪われてしまうに違いありません!
ぜひ、一度見に行ってくださいね!