アルゼンチンは、中南米諸国内では教育・生活水準が高く、治安の良い国と言われていますが、銃器類が大量に出回り、強盗や殺人、誘拐などの凶悪犯罪が日常的に発生しています。
女性ひとりでも観光することはできますが、注意すべきことは沢山あります。
旅慣れているからこそ、わたしは万が一のため最低限の備えは欠かしません。
旅慣れていない場合は高くても治安重視でホテルをとることを強くおすすめします。
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今回は、そんなアルゼンチンの実際の治安情報と、絶対注意しておかなければならないことをまとめました!
保険やネット環境、ホテル選びの大切さ、知っていれば避けられるリスクをこれでもかと盛り込んだので、必ずすべてに目を通しておいてくださいね!
- 現地で起こる犯罪手口
- 現地の危険エリアと安全対策
- 現地の感染者数
このページの目次(もくじ)
アルゼンチンの治安について
外務省の安全情報
2023年1月現在、外務省の海外安全ホームページでは特別な危険情報は出ていません。中南米の中では比較的治安はいいと言われています。
首都ブエノスアイレスのみ危険レベルが1、他のエリアは危険レベル0とされています。
首都ブエノスアイレスやそれ以外の地域、特にビジャと呼ばれるスラム街などを中心に所得の格差などによる貧困、麻薬がらみのトラブルなどから殺人、強盗などの犯罪が発生しています。多くの犯罪において銃火器が使用されるため、十分に注意が必要です。
またここ数年急速な通貨安、インフレが起きています。
もちろん必要以上に心配することはありませんが、渡航前にたびレジなどの安全情報の登録をしておくことをおすすめします。
日本からの旅行者の場合、円の価値が上がるのはいいことなのですが、現地に住む人からすると、急速な物価の値上げに苦しむことになります。
物価の上昇は、貧困層の犯罪率の上昇、政治不信などからデモなどを招くため、渡航前に安全情報の確認はしておきましょう。
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コロナウィルスに関する情報
下記のグラフは感染者数(赤)と死者数(黒)の推移を表しています。
《コロナの影響について》
2023年1月現在、アルゼンチンの感染症危険情報レベルは1。十分注意(感染症)に引き下げられました!
2022年8月26日、入国条件に関するすべての条件が撤廃されました。
在アルゼンチン日本国大使館の「新型コロナウィルス関連情報」が日々更新されているので、渡航の際は必ずチェックしてください。
犯罪データ
人口10万人当たりの殺人発生率は約5人(日本は約0.3人)と言われています。
また、殺人事件などの件数は減少傾向にあるものの、銃火器を使用した強盗、誘拐事件は増加傾向。
2019年のブエノスアイレス市での犯罪発生率を東京都と比較すると、殺人約4倍、傷害約20倍、窃盗約40倍、強盗では約2,000倍という恐ろしい数値。
特にスラム街では、警察官でさえ近づくのを避けたがるような銃器を使用した殺人や誘拐、強盗などの犯罪が多く起こっています。スラム街には絶対に近づかないようにしましょう。
アルゼンチンで注意すべき危険エリア
アルゼンチンとひと口に言っても、さまざまなエリアがあります。
特にガイドブックに載っている旅行者が多い地域の治安情報については気になるところ!
主なエリアごとに、治安情報をざっくりまとめてみました。
空港、長距離バスターミナル
空港や長距離バスターミナルでは荷物の盗難が日常茶飯事です。他のものに気を取られることなく、常に自分の荷物に注意しましょう。
またブエノスアイレス市郊外のエセイサ空港から市内への移動,流しのタクシーを利用した際に支払い等のトラブルが頻発しています。
Uber又は空港内にある比較的安全なレミース(ハイヤー)を利用するようおすすめします。
ボカ地区(ブエノスアイレス)

タンゴ発祥の地といわれており、わたしも二度訪れました。
首都の下町で、低所得者層の居住地区でもあるため大通り以外は日中でも注意が必要。
近くに大きなサッカー場があり、特に、サッカーの試合日には犯罪が発生する傾向にあります。
サッカースタジアムの近く
アルゼンチンの人々はサッカーに熱狂的な人が多いです。ブエノスアイレスにはボカジュニアールとリーベルプレートというチームがあるのですが、過去にはサッカースタジアムで殺人や暴動、つい先日もバスの襲撃などがありました。
試合当日は町が一種の興奮状態にあるので、サッカー観戦をどうしてもしたいという人以外はサッカースタジアムの周辺には近づかないようにしましょう。
ビジャ
ビジャと呼ばれるスラム街には絶対に立ち入らないようにしましょう。
ブエノスアイレス市内にもいくつかありますが、中には警察官も入ることが出来ないほど、危険なものもあります。
アルゼンチンで頻発する犯罪・トラブルの具体的事例
スリ・置き引きに注意

電車やバス、観光地など人が密集する場所でのスリ、またはレストランなどでの置き引きなどがあります。
ちなみにわたしはレストランで食べかけの食事を盗られたことがあります。正にびっくり仰天ですよね・・・。
ケチャップ強盗に注意
アルゼンチンと言えばケチャップ強盗が有名です。ケチャップ等の液状のものを服にかけ、被害者が拭き取ることに気をとられている間に置き引きしたり財布をすったりする手口が流行っています。
スペインでも有名だし、ヒスパニックから人気の犯罪なのかな・・・(;’∀’)
タクシーのボッタくりに注意

空港や流しのタクシーなど、わざと遠回りをしたりして料金をごまかそうとするケースがあります。
流しのタクシーは利用せずにホテルのフロントなどでレミース(REMIS)と呼ばれるハイヤーを利用するようにしましょう。レミースは流しのタクシーより若干割高ですが、トラブルが少ないのでおすすめです。
また女性1人の場合、運転手が人気のないところへ連れていき、性的被害にあうケースもあります。
バイク強盗に注意
アルゼンチンでは「モトチョロス」と呼ばれるバイク強盗。
バイクに乗車したまま犯行を行うので交通事故に巻き込まれるのも怖いですね。ハンドバッグのひったくりをはじめ、白昼堂々停止中の車両を襲撃し現金を脅し取ることもあります。
スキミングに注意
町中のATMなどでキャッシングをした際に、スキミングの被害にあうケースも多く発生しています。
使う際には、必ずカードの挿入口に異常がないかどうか確認するようにしましょう。
闇両替に注意
自国通貨であるペソが暴落しているアルゼンチンでは闇両替が行われていることがあります。(現地の状況によります。)
公定レートより高くドルを買い取ってくれることもあるのですが、両替詐欺や偽札をつかまされることもあります。そもそも闇両替自体犯罪ですので決して行わないようにしましょう。
デモに注意
労働組合等によるデモ・抗議行動が市内及び周辺で散発的に発生することがあります。
特に頻繁にデモが起こる五月広場、国会議事堂前広場、オベリスコ周辺、労働省前、エセイサ国際空港等に行く場合には事前にデモ等が行われていないか最新の報道等を確認するようにしておきましょう!
アルゼンチンで犯罪にあわないために気をつけたい10の安全対策
危険な場所を避ける
上記の危険スポットはもちろん、宿泊先の従業員にこの辺りで危険なスポットはないかどうか聞いてみてください。
最新の情報はやはり実際に住んでいる方から聞くのが一番です。
怖いもの見たさで危険な場所へ立ち入るのは絶対にやめてください。日本とは違うということをお忘れなく!
安全な地域でホテルを予約
ブエノスアイレスに泊まるなら、安全に滞在でき、交通の便が良いMonserrat(モンセラット)地区やレコータ地区がおすすめ!
高級ホテルが多いですが、夜景を眺められるすてきなホテルもあります。
首都のブエノスアイレスは他の都市に比べるとやはり危険度が高いので、少し高くても安全なエリアに泊まることおすすめします。
現金を大量に持ち歩かない
アルゼンチンでは支払いの際、デビットカードやクレジットカードでの支払いが主流になっています。
もちろん現地の屋台やローカルマーケットなど、一部の場所で現金しか受け付けないケースもありますが、そのような少額の支払いを除いて、クレジットカードが使えます。
万が一スリや盗難の被害にあった時のために、持ち歩く現金は最低限(目安は1万円以下)にしておきましょう。
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しつこく話しかけてくる人は無視する
物売りやナンパなどは、徹底的に無視しましょう。
酔っ払いなど危ないと感じたら、賑わっているお店に入るなどしてその場を離れるようにしてください。
荷物は必ず体の前に

ただでさえ南米ではアジア人というのは目立ちます。
スリなどの盗難に合わないためにも必ずリュックなどのバッグは前掛けにしましょう。チャックなどをしていても、知らないうちにナイフなどでリュックを切られ、中身を盗られているケースがあります。
できればリュックに小さな南京錠、あるいは薄いウエストポーチに貴重品の保管はしたほうが良いです。
またブランドバッグや高級ブランドの紙袋をもっていると「お金持ちだ!」と広告を背負って歩いているようなものなので控えましょう。
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わたしは貴重品(財布、パスポート)を必ずセキュリティポーチへ入れるようにしています。
ファッション性はありませんが、危険を回避するにはとても有効で手放せません。
夜間の一人歩きは避ける
基本的に南米の夜は一人で出歩くのをおすすめしません。
当たり前ですが、日中でも危ないので、夜間はもっと危ないです。できるだけ外出は避け、また外出する際には、必ずタクシーを使いましょう。
強盗などの被害にあった際には抵抗しない
強盗などの犯罪において、拳銃を所持する犯人には絶対に抵抗してはいけません。
身の安全を第一に考え、行動するようにしましょう。
万が一運悪く強盗に遭遇してしまったら、残念ですがお財布や携帯などお金になりそうなものはさっと渡して彼らがいち早く立ち去るのを願うほかありません。
路上のATMは使わない
路上のATMを使ってキャッシングなどでお金をおろさないようにしましょう。
スキミングの危険性もありますし、なによりお金をおろしているのを不特定多数の人に見られていると、強盗にあう可能性があります。
ショッピングセンターやホテルなどセキュリティーがしっかりしているところで行いましょう。
街歩きや移動中に携帯を出さない
町中で歩きスマホや公共機関を使って移動している際にスマホを開くのは控えましょう。
お財布と同じようにスマホもひったくりなどの対象になりやすいです。特に町中は強盗の格好のターゲットになってしまいますので注意が必要です。
装飾品を付けて歩かない
イヤリングやネックレスなどは、つけて歩くことで、ひったくりされる危険性があります。
装飾品をつけて歩かないようにしましょう。
配車アプリを活用しよう
流しのタクシーの場合、ぼったくりやタクシー強盗にあう危険性があります。比較的安全なレミース(ハイヤー)の利用も良いですが、少し割高。
「Uber」などの配車アプリを使い、安全に移動しましょう。
また移動中もひったくりや強盗の危険性があるので、窓は開けないようにしましょう。
アルゼンチンで女子旅をするなら気をつけておきたいこと

南米の男性からみると、アジア人はかなり若く、幼く見えます。
特にアルゼンチンの男性は女性に凄く紳士な対応をしてくれるので、クラっときてしまいそうですが(笑)、やはり知らない人についていくのは危険です。
アルゼンチンの人たちは男女問わず遊ぶのが大好き!大人はもちろん、中高生向けの子ども用クラブなんてものがあるんだとか・・!
遊び慣れているアルゼンチン人からすると、日本人はチョロい・・なんて思われてるかもしれませんよね。トラブルを避けるためにもナンパについていくのはあまりおすすめしません。
アルゼンチンで子連れ旅行をするなら気をつけておきたいこと

アルゼンチンに子連れ旅行をされる方はあまりいないかもしれませんが、中南米に子供と一緒に旅行する場合は日本の治安とは全く違うので、迷子にならないように本当に注意してください!
大人も含めて誘拐が発生するリスクがあります。目を離さないように気を付けましょう。
南米の人たちは子供好きが多く、優しく声をかけてもらえることは多いので観光する分には楽しいですよ♪
アルゼンチン旅行前に準備すべきはWi-Fiと海外旅行保険
アルゼンチン旅行に限らず、この2つはとても重要!海外旅行に行く際にスマホ利用と海外旅行保険はマストです。
Wi-Fiレンタルでネット環境を整える
旅先で何か困ったことが起きた時、ネットが使えると安心感が違います。
道に迷って危険そうな場所に迷い込んでしまった時、スリに逢った時、体調を崩してしまった時、すぐに検索して助けを求められれば大きな被害にならないことも十分あり得ます。
普段なら落ち着いて判断できることも、焦っていると思わぬ方向にいってしまうものです。
旅慣れた人であれば現地のSIMカードを、そうでなければレンタルWiFiを準備しておくことをおすすめします。
レンタルWiFiは価格、品質、サポートなどを比較した結果わたしはグローバルWiFiをすすめることが多いのでぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険でいざという時に備える
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず入っておきましょう!
わたしは頻繁に旅行するため、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをおすすめしています。
愛用しているメインカードはマリオットボンヴォイアメックス。
補償が手厚い(盗難補償50万円)上にマイルもたくさんたまるので、できればゴールドカード以上のクレカを1枚持っておくとかなり重宝します。
空港から自宅まで無料でスーツケースの宅配ができるのも神!!
とはいえ年会費が高いのでなかなか思い切りが必要かも・・・。そんな人におすすめなのが年会費永久無料のエポスカード!
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疾病・傷害治療費用 | 傷害死亡 | キャッシュレス診療 |
---|---|---|
疾病270万円・傷害200万円 | 500万円 | 〇 |
賠償責任 | 携行品損害 | 付帯 |
2,000万円 | 20万円 | 自動付帯 |
携行品損害の20万は少なめなので、高価な財布やアクセサリー、PCやiPhoneを持っていく場合は足りなくなる可能性があることは頭にいれておきましょう。
疾病、傷害治療費の200万円台はアメリカ以外であればわたしは許容範囲と考えます。
事情があってクレカを作れない人は通常の海外旅行保険でも全く問題ありません。

アルゼンチンの治安まとめ
今回は、アルゼンチンの治安についてご紹介しました。
わたしのおすすめを最後にまとめます。
中南米の中では比較的安全(おそらく1番安全なのはチリですがその次ぐらいに安全)なアルゼンチンではありますが、今後の経済の動向次第では治安が悪化する可能性もあります。
旅行する際には、細心の注意、そしてしっかりした準備をしていくようにしましょう。
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