【旅行記②】40代女ひとり旅20泊22日|スロヴェニア(リュブリャナ・ブレッド湖)編
コロナ前から何度も計画しては延期になっていた、念願のバルカン半島。歴史好きのわたしにとって、ずっと訪れてみたかった特別な場所であり、旅に出るまでには少しの準備と勇気が必要だった。
今回挑戦したのは、20泊22日で10カ国を巡る弾丸ルート。
韓国から始まり、スロベニア・クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・セルビア・コソボ・北マケドニア・アルバニア・モンテネグロを巡り、最後は毎年恒例のフランスへ。
これだけの国を巡るには決して十分な時間とは言えないけれど、見たかった場所のほとんどを訪れることができ、心から満足できる旅になった。
この旅行記では、観光情報だけでなく、移動やトラブル、そのとき感じたことまで、できるだけありのまま残しています。自分語りも多めですが、お付き合いいただけるとうれしいです。
観光情報だけ知りたい方は、各国・各都市のガイド記事も作成しているので、ぜひこちらをご覧ください。
- リュブリャナ&ブレッド湖人気観光地と見どころ完全ガイド|スロヴェニア
- ドブロブニク人気観光地と見どころ完全ガイド|クロアチア
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旅の様子はInstagramやXでも発信しています。リアルタイムの旅の記録が気になる方は、ぜひそちらものぞいてみてください。
【DAY2・3|スロヴェニア】|イスタンブールを経て、憧れのスロヴェニアへ
機内ではわりとよく眠った。途中何度か起きたけど、機内食も食べず、トイレに起きたのは7時間後だった。
地図を見るとアゼルバイジャン上空……そうそう、この辺りも行かなければ。中央アジアはおそらく私の好みではあると思うのだけど、少し怖さもある。
主に食べ物と移動。結局、やっぱり旅は若いうちに行っておけ……ということになるんだな。
まだ3時間あるのでもう一眠り。軽食もスキップして、朝ごはんはイスタンブールのラウンジにしよう。
そんなことを考えていると、イスタンブールの上空に入った。
あぁ、なんてきれいなんだ。
70ヶ国以上旅していると、もっとも聞かれる質問が、「どこが一番よかったですか?」というもの。
悩ましいので、時折相手によって答えは変えるのだけど、少し説明できる時間が取れるなら、基本的にはこんな風に答える。
いちばん好きなエリア、感動や高揚するのは中東。ドバイやカタールとかではなく、オマーン、ヨルダン、サウジアラビアなどの田舎がとても好き。エルサレムも泣いちゃうくらいよかった。
あとはヨーロッパも大好きで、一番たくさん行ってるのはフランスで10回以上。パリはもちろん、田舎が本当に良い。スペイン、イタリアもおすすめ。アジアで一ヶ所選ぶならバリ島かな。
みんなはどんな国や場所が好き? 心が震えるような場所があったら、ぜひコメントで教えてほしい。
さて、現在日本時間は午前10時で、イスタンブールは4時だ。昔は時差ボケなんてほとんどなくて、ちょっときついのはアメリカに行った時くらいだったけど、段々疲れが取れなくなっている。
うまいこと調整してくれよ、と頭の中の私が自分に呼びかける。
そういえば、今回の旅では珍しくネックピローとアイマスクを持ってきた。
ネックピローは何度か前の旅行で購入したもので、空気を入れて使うタイプなんだけど、本当に便利ですぐ空気が入るし抜けるのでストレスがない。空気の通り道がとても広いのに、弁になっていて漏れ出さない。
普段はあまり持って行かないし、私の場合、あったからといってよく眠れるというわけではないんだけど、首を痛めることがないので意外とよかった。22日間のような長旅には、持ってきて正解だったと思う。
アイマスクは夫が「持って行ったら?」と渡してくれたもの。機内でたまに配られるペラペラなものではなくて、しっかりしたものなので確かにかなり快適だった。気持ちいいし、暗闇で眠りに落ちるのが早い気がする。それにアロマオイルなどを持参すれば完璧。
どちらも今回の旅で「持ってきてよかった」と思ったアイテムなので、長距離フライトがある人は参考までにリンクを載せておきます。
76ヵ国目スロヴェニア
ついにスロヴェニアに到着。
小さな空港のようで、イミグレーションもあまり混雑していない。荷物もすぐに出てきたので、そのままシャトルバスへ向かう。
6〜10人乗りの乗り合いで、たった14ユーロ。ホテルの前まで連れて行ってくれる便利なサービスらしい。タクシーだと40〜50ユーロくらいするので、かなりお得だ。
空港の外へ出ると、大自然が広がっていた。
冷たい風が心地よく、気温は30度近くまで上がるし日差しも強いけれど、湿度がないので日陰はとても涼しく快適。ここまでフライトは長かったけれど、その景色を見た瞬間に疲れが全部吹き飛んだ。
海外に来た瞬間、私は本当に元気になる。
SIMカードのことなどを考えていると、あっという間にホテルへ到着。まだ朝早いので当然チェックインはできない。荷物だけ預けて、さっそく街へ出かけることにした。
いつもの、来た瞬間にもう次も来たい!と思う現象なんなんですかね
76カ国目スロヴェニア
首都リュブリャナだよーい!! pic.twitter.com/yHKrbYTRie— マリ@旅ブロガー (@makiro77) July 11, 2026
リュブリャナ散策
ホテルを出て数分歩くと、もう素敵な街並みが広がる。「この街好きだ!」そう思えるのに時間はかからなかった。
まずやって来たのは、リュブリャナ観光の出発点ともいえるプレシェーレン広場。三本橋のすぐ目の前にあり、街で最も有名な広場。
スロベニアのプーシキンとも称されるフランツェ・プレシェーレン中央にはスロヴェニアを代表する詩人、プレシェーレンの像。
フランシスコ会の受胎告知教会(Franciscan Church of the Annunciation)その後ろにはピンク色が印象的なフランシスコ会の受胎告知教会が建っていて、ヨーロッパらしい華やかな景色が広がっている。
ここから旧市街やリュブリャナ川沿いへもすぐ行けるので、まさに街歩きの起点。ストリートミュージシャンの演奏を聴きながら、ベンチに座ってぼんやり人の流れを眺めているだけでも、とても心地よい時間が流れていく。
……と思っていたら、目の前に突然ダチョウが現れた。
なんで?
どうやらおじさんが観光客と写真を撮ってお金をもらっているようなのだけど、そのダチョウがおじさんを延々とつついていて、思わず笑ってしまう。
なんでリュブリャナでダチョウなんだろう。(あとから調べたらレアっていう南米の鳥なんだって)
みんなが行った時にもまだいるのかな?
ピンク色がかわいいフランシスコ会の受胎告知教会は、またあとでゆっくり立ち寄ることにして、次はすぐそばの三本橋へ。
三本橋(Tromostovje)リュブリャナ旧市街の中心に架かる三本橋(トロモストウィエ)は、この街を象徴する場所。名前の通り3本の橋が並ぶ珍しい造りで、リュブリャナ川を挟んで旧市街と新市街をつないでいる。
昼間は観光客や地元の人で賑わい、夜になるとライトアップされた橋と川沿いのレストランが、とてもロマンチックな雰囲気になるそう。
どうやったらきれいな写真が撮れるか、いろいろ試行錯誤してみたけれど、結局うまく撮れなかったな…。
橋の周辺にはカフェやレストラン、ジェラートショップが並び、旅行者たちが本当に楽しそうに過ごしている。
そして驚いたのが、ジェラート屋さんの多さ。
「イタリアじゃないよね?」と思うくらい、ジェラートショップがたくさん並んでいてびっくりした。
すぐ近くには中央市場もあり、この周辺だけでも何時間でも歩いていられそうだ。お腹も減っているんだけど、まだランチには少し早い。まずは中央市場まで歩いてみることにした。
川沿いにはハンドメイドの露店が立ち並び、パリのマルシェのような雰囲気。歩いているだけでワクワクしてくる!
特に目を惹くのは、至るところで売られているはちみつ。スロベニアは知る人ぞ知る養蜂大国。世界ミツバチの日(5月20日)も、実はスロベニアの養蜂家の誕生日にちなんで制定されたものだそう。
栗やアカシア、森のはちみつなど種類も豊富で、市場や専門店では試食もできる。
わりと癖があるものもあるので、ぜひ試食してからお気に入りを見つけてみてほしい。
ヨーロッパのはちみつはおいしくて値段も手頃なので、普段なら必ず買って帰るのだけど、今回は旅が始まったばかり。この先ずっと持ち歩くことを考えて断念した。
味見だけさせてもらったけれど、やっぱりおいしい。あぁ、悔しい。
市場には真っ赤なスイカやベリー、桃なども並び、とてもおいしそう。
夕飯はこの辺で果物でも買って食べようかな。そんなことを考えながら歩いていると、お腹もいい具合に空いてきた。
ランチでスロヴェニア料理を堪能
ランチはどこも口コミが良くてかなり迷ったけれど、最終的に選んだのは「Druga violina」。
障害者雇用に積極的に取り組んでいるレストランで、おいしくてリーズナブルだと評判のお店だった。
市庁舎広場(Mestni trg)お店までの道中にも、大聖堂やパステルカラーの建物、市庁舎、噴水など見どころが多く、気になるショップもたくさんあった。
ローマのナヴォーナ広場にある噴水にインスパイアされたらしいカルニオラの3本の川の噴水まだ少し早かったけれど、ここでランチにする。
まずは本日のスープ。野菜とビーフが選べたので、メインがお肉ということもありベジタブルスープを選んだ。これが優しい味で、とてもおいしい。東欧のスープは、なかなか私好みだ。
メインは仔牛のローストとポレンタ、そして山盛りのサラダ。これで8.5ユーロ。ええええ、神ですか?
まだこんな国がヨーロッパに残っていたんだ!!スロベニアに感謝。
本当はここでデザートまで食べることもできたけれど、街を歩きながらずっと気になっていたジェラート屋さんへ。すぐ近くにあった「Gelateria Romantika」で、スロベニア限定フレーバーのジェラートとエスプレッソを注文した。
ジェラートも絶品だった。ひとりでいそいそと働いていた、アニメのヒロインのような青い髪と青い目の女性も印象的だった。
ジェラートおいしいのでぜひ食べてね!ルッキズムのこともあり、最近はこういうことも気軽に言えなくなってきたけれど、スロベニアは本当に美しい人が多いと感じた。
少し休憩してから、来た道を戻り、教会を見学しながらホテル方面へ戻ることにする。かなり暑いので、お城に登るのは夕方にしよう。
途中、ドイツのドラッグストア「dm」を発見。ヨーロッパへ来ると、つい立ち寄ってしまうお気に入りのお店だ。ミネラルウォーターを買い、また街歩きを再開する。
リュブリャナには街のあちこちに無料の水飲み場があり、いかにもおいしそうな冷たい水が勢いよく流れている。何度かそこで水を飲んだけれど、とてもおいしかった。
まず立ち寄ったのは、聖ニコラオス大聖堂(Stolnica Sv. Nikolaj)。旧市街の中心部に建つ、緑色のドームが印象的なリュブリャナを代表するカトリック大聖堂だ。
聖ニコラオス大聖堂(Stolnica Sv. Nikolaj)外観は比較的シンプルだけれど、一歩中へ入ると雰囲気は一変する。金色の装飾、美しいフレスコ画、重厚なシャンデリア。そして立派なパイプオルガン。
教会好きには、本当にたまらない空間だった。いかにも私が好きなタイプの教会で、思わずTwitterに投稿。
欧州でしか得られない成分を吸い続けて元気がむくむくと湧いてきている
足腰が立たなくなるまで絶対毎年来るとここに誓います! pic.twitter.com/uXg1CoZw8a
— マリ@旅ブロガー (@makiro77) July 11, 2026
ひとり旅の間もこうやって誰かと気持ちを共有できるのでちっともさみしくない。
聖ニコラオス大聖堂の芸術的な扉入口にある巨大な青銅製の扉も見どころのひとつ。1996年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が訪問したことを記念して造られたもので、スロベニアの歴史が細かな彫刻で表現されている。
かなり個性的なので、ぜひじっくり眺めてみてほしい。
聖ニコラオス大聖堂の日時計もかわいいまた、大聖堂の外壁には日時計もあり、こちらも見逃せないポイントだ。観光客で賑わう三本橋周辺からほんの少し歩いただけなのに、中は驚くほど静か。
聖ニコラオス大聖堂(Stolnica Sv. Nikolaj)内部ひんやりとした空気に包まれながら過ごしていると、リュブリャナという街の穏やかな美しさを改めて感じることができる。
聖ニコラオス大聖堂の壮麗なパイプオルガン滞在中は何度も教会の鐘の音が街中に響いていて、そのたびに映画のワンシーンの中を歩いているような気持ちになった。
到着してからほとんど休まず歩き回っていたので、さすがに疲れてきた。何より暑い。ちょうどチェックインできる時間になったので、一度ホテルへ戻り、涼んでからリュブリャナ観光のハイライト、リュブリャナ城へ向かうことにした。
イビスだから部屋は狭いだろうと思っていたが、意外と広くて快適。シャワーを浴びてベッドに横になったら、そのまま1時間ほど眠ってしまった。

一度休んでしまうと外へ出るのが億劫になる。でも、リュブリャナまで来て城へ行かないわけにはいかない。重い腰を上げてホテルを出発した。
リュブリャナ城
旧市街を見下ろす丘の上に建つリュブリャナ城は、中世から街を見守ってきた歴史あるお城で、リュブリャナ観光では外せない定番スポットだ。
アクセス方法はいくつかあるが、一番人気なのはケーブルカー。旧市街から数分で丘の上まで登ることができ、車窓から少しずつ街並みが広がっていく景色も楽しめる。
本当は歩いて登るつもりだった。木々に囲まれた遊歩道を歩くのも気持ちよさそうだし、せっかくなら自分の足で登りたいと思っていたのだけど、ホテルで寝てしまったせいで完全にやる気を失った。
歩くのはあっさり諦め、ケーブルカーへ。こういうところで無理をしないのも、長旅を楽しむコツかもしれない。
頂上に着くと、赤い屋根が広がるリュブリャナ旧市街が一望できた。想像していた以上にコンパクトな街で、歩いてきた場所が全部見渡せるのが面白い。天気が良ければアルプスの山並みまで見えるそうだ。
城内には展望台だけでなく、カフェやレストラン、展示スペースもあり、思っていた以上に見どころが多い。急いで景色だけ見て帰る場所ではなく、のんびり過ごしたくなる雰囲気だった。
暑さで喉が渇いていたので、カフェでレモネードを注文。
日本のレモネードを想像していたら、甘さはほとんどなくレモンそのものを飲んでいるような味だった。でも、この暑さにはそれがちょうどいい。一瞬で飲み干してしまうくらい、さっぱりしていておいしかった。
しばらくすると空が曇り始め、雨が降ってきた。せっかくの絶景なのについてないな~と思っていたら、目の前にうっすらと虹が!
赤い屋根が並ぶ街並みの向こうに虹がかかる景色は、本当にきれいだった。
旅では予定どおりにいかないことも多いけど、こういう偶然の景色に出会えるのが楽しみ!
城を満喫したあとは、ケーブルカーで旧市街へ戻る。
ちょうど夕食どきでお腹も空いてきたので、スロヴェニア名物といわれるシュトゥルクリ専門店へ向かった。
シュトゥルクリ専門店は種類がとても豊富ところが、到着したときにはラストオーダーがちょうど終了したところで、食べ損ねてしまう。
お店で実物を見てみるとさらに不思議で、ぜひとも試して帰りたいという気持ちがむくむくわいてくる。気を取り直して、シュトゥルクリが食べられそうなお店を探すことに。幸い近くのスロベニア料理店のメニューにあったので、そこで注文することにした。
正直、名前を聞いても説明を読んでも、どんな料理なのかいまいち想像がつかない。実際に食べてみても、どこかで食べたような、初めてなような不思議な味。
また食べたい!というほどではないけれど、なんだかうまい。近いのはクレープとかパンケーキかな?
スロベニアらしい味を体験したいなら、一度試してみる価値あり。
クラニスカ・クロバサ続いて注文したのは、スロベニアを代表する伝統的なソーセージ「クラニスカ・クロバサ」が入ったヨタ。
燻製の香りが食欲をそそるソーセージは、肉の旨みがぎゅっと詰まっていて食べ応え十分。シンプルだけど、こういう料理はやっぱりおいしい。
ヨタは、豆やじゃがいも、ザワークラウトを煮込んだスロベニアの郷土料理。シュトゥルクリに続き、また聞き馴染みのない料理。
昔から酸っぱいものが苦手で、ザワークラウトなんて全然好きじゃなかったのに、このスープは本当においしくてペロリと完食。
歳を重ねてどんどん食べられるものが増えてきたのはいいこと。舌の衰えじゃないと信じたい。
イタリア並みのジェラート天国にびっくり帰り際に気になっていたVIGOに立ち寄り、食後のジェラート3.8ユーロ。
チョコレートをかけてくれるタイプで、ここも美味しかった。友人のAYAちゃんもリュブリャナで行ったおすすめだとか。
旅好きの友人がかつて行った場所を歩くのも、なかなか楽しい。帰りにちょっとだけスーパーを散策して就寝。
【DAY4|スロヴェニア】|絵本みたいな景色に会いに、ブレッド湖へ
出発4日目の朝。まだ旅の疲れが残る中、朝7時15分発のバスに乗って向かうのは、ずっと楽しみにしていたブレッド湖。
朝ごはんは、24時間営業のベーカリーで買ったスロベニア名物のブレク。初めて食べたブレクは、死ぬほど大きくて3ユーロ。パリパリの生地に塩気のあるチーズが入っていて、朝から大満足。
こっちの人、層になってる食べ物好きだよね。
クロワッサンやパイ、ブレク……。日本の湯葉とか好きそうだけど、逆に味がなさすぎて驚くのかな、なんてくだらないことを考えながらバス停へ向かう。
7時15分発に乗るつもりで7時前に着くと、「7時のバスに乗れるよ」と案内された。え、もう出るの?と慌てて乗り込む。
実はこの日、今回の旅で一番ドキドキしていた。
7時にリュブリャナを出発し、ブレッド湖へ。11時30分にはザグレブ行きのバスに乗り、夜は飛行機でサラエボへ向かう。どこかひとつでも遅れたら、その後の予定が全部崩れてしまう。
そんな綱渡りみたいな一日だった。
首都リュブリャナからバスで約1時間。バスから見える景色は、少しずつ緑豊かな山あいへ変わっていく。
到着後は観光案内所で荷物を預けるつもりだったのだが、バス停を降りるとすぐ目の前にあって一安心。身軽になって、さっそくブレッド湖へ向かう。
数分歩くと、ついにブレッド湖が見えてきた。
「ついに来た!」到着した瞬間、思わず息をのんだ。目の前に広がっていたのは、まるで絵本の中に迷い込んだような景色。……のはずだったんだけど。
バス停到着後のブレッド湖「あれ? エメラルドグリーンはどこ?」
写真で見て想像していた景色とは少し違う。もちろんとてもきれいなんだけど、なんだか物足りない。
まぁいいや、とりあえず一周歩いてみよう。そう決めて、仲良しの友人と通話をしながら6kmの湖畔散歩をスタートした。
湖畔を40分ほど歩いたところで、ようやく理由が分かった。日の当たり方で、湖の色がまったく違うのだ。
朝がいいと聞いて頑張って早起きした甲斐があった。
透き通るようなエメラルドグリーンの湖。その中央には小さな島が浮かび、可愛らしい聖マリア教会が建っている。さらに湖を見下ろすようにブレッド城が佇み、どこを切り取っても絵になる景色だった。
ひとり旅なので相棒をつれてきました写真では何度も見たことがあったけれど、実際にその場に立つと、色も空気もまったく違う。
鴨や白鳥が泳いでいるのを眺めているだけで、癒やされて溶けてしまいそう。
歩いていると一歩ごとに雑念が消えていく。3日くらい何もせず、ここでのんびりしたいなぁ。帰りたくない。
美しすぎて大感動だったブレッド湖セロトニンが大量に出ているんじゃないかと思うくらい、幸福感につつまれる。
湖を半周ほど歩いたところで、名物のブレッドケーキを食べながら休憩することに。
ケーキとラテで13.9ユーロ正直、見た目からしてそれほど期待していなかった。私はわりと複雑なケーキが好きなので、こういうシンプルで甘ったるそうなケーキはあまり好みじゃない。
それが食べてみてびっくり。おいしい!!
甘ったるそうな見た目なのにそんなことはなく、クリームもさっぱりしていて一気に食べ終わってしまった。
バスの時間も気になるので、トイレを済ませて出発。この辺りまで来ると湖で遊泳している人たちの姿もたくさん見かける。
少し余裕を持ってバス停まで戻り、荷物をピックアップ。
暑いし外で待つ気もしないので、バスが来るまでカフェで一休み。バス停近くのコーヒーショップはどこも混雑していたので、比較的空いていたお店へ入った。
水でもいいかなと思ったけれど、自家製レモネードとフレッシュアイスティーが気になる。アイスティーは甘い?と聞くと、「スイカとミントの自家製だよ。おいしいよ!」とおすすめされた。
見た目は真っ赤で少し警戒しながら飲んだのだが、こちらもすっきりした甘さで散歩後の体にしみる。これも予想外のおいしさで、思わずにっこり。
スロベニアは食べ物も私好みだし、西ヨーロッパと比べても物価がリーズナブル。またいつか娘を連れて再訪したいな。
普段、食べることが好きで年中ぽっちゃりをキープしている私なのだけど、ヨーロッパひとり旅って、めちゃくちゃ歩くわりにはそれほど食べられない。一食が重いので、朝食ビュッフェを軽く食べて、あとは一食とカフェ休憩くらい。意外と体重は増えないのだ。
でも今回は少し事情が違う。お腹が減るし、何を食べてもおいしい。
これはちょっと危険かもしれない!!
滞在時間はわずか3時間ほど。名残惜しさを感じながらバス停へ向かう。
海外の長距離バスって、鉄道と違って「本当にここで合ってる?」という不安がいつもある。周りの人に聞いても「たぶんここじゃない?」みたいなあいまいな返事が返ってくることも多い。
しかし、バスをもう一度確認しようとスマホを見ると、乗る予定のバスが今どこにいるのか確認できるメールが届いていた。Googleマップのようにブラウザ上でバスがリアルタイムに動いている。
とてもきれいなバスで快適だった本当に便利になったものだ。ザグレブ行きのバスは定刻どおり現れ、定刻に出発した。
次はクロアチア。まだまだ、この旅は続く。
【旅行記②】40代女ひとり旅20泊22日まとめ
次回はザグレブちょこっと立ち寄り、サラエボへ向かいます!
旅が好きすぎて毎月海外旅行!
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