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日本人ムスリムが伝授!イスラム諸国を旅する際の注意点

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マリ@オハヨーツーリズム
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イスラム教は生活と密着した宗教で、イスラム教徒には信じるべきことや義務、タブーがたくさんあります。

日本人にあまり馴染みがない宗教なので、イスラム諸国を旅行する時に不安になることがあるかもしれません。

日本人ムスリムの友人に監修をお願いしました。

今回は旅行前に知っておくととっても役立つイスラムの基本情報について詳しくご紹介していきます!

mari
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イスラム文化を知ることで旅行が何倍も楽しめるので、ぜひ最後まで読んでみてください♪

イスラム諸国に該当するエリア

イスラム諸国というと中東のイメージが強いですが東南アジア南アジア北アフリカを初め、世界の多くの国やエリアが含まれます。

また、政治体制だけでなく、地域によってその土地固有の様々な文化や習慣があります。

サウジアラビアのようにイスラム教の教義に厳格である国は、女性はアバヤと言う全身を覆う黒い服の着用を義務付けられていますし、宗教は政治に干渉しない立場を取る世俗主義の国のトルコの都心部では、キャミソールの女性までいます。

意外にも、世界最大のイスラム人口をもつ国はインドネシア。なんと人口2億5千万人のうち、9割近くがムスリム(イスラム教徒のこと)なんですよ!

イスラム教基本情報

イスラム教とは唯一の神であるアッラーのみを信仰する厳格な一神教

日本の八百万のようにたくさんの神様を信じることは禁止されています。

聖典は「クルアーン(コーラン)」と言い、全てアラビア語で書かれており、イスラム教の教えが説かれています。キリスト教でいうところの聖書ですね。

mari
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この他にキリスト教、ユダヤ教も一神教で見方が違うだけで同じ神様だと言われています。

イスラム教徒にとって義務である礼拝

ムスリムの義務の中でも有名な礼拝(サラート)。ムスリムは一日に5回、サウジアラビアにあるメッカの方向に向かってお祈りをします。

お祈りは世界中どこにいるムスリムも、アラビア語で決められたフレーズやコーランの一部を唱えます。

毎週金曜日のお昼の礼拝は一番重要なもので、多くの男性がモスクでお祈りをします。女性は家でお祈りをすることが多いです。

お酒・タブーとされている食事

イスラム教では食事にも様々な制限があり、豚とアルコールは飲食が禁止されています

サウジアラビアは豚肉製品やアルコールの持ち込みも禁止されており、見つかると没収され、外国人であっても厳罰に処されることがあります。

公共の場では絶対に飲酒しないようにしましょう!一部のホテルではお酒の持ち込みを禁止しています。

どうしてもアルコールが飲みたくなった場合は、ムスリム用のノンアルコールビールなどがある国もあります。

豚は不浄とされていて、ムスリムは豚肉やハムなど豚肉製品、豚の成分が入った食品は一切食べません。

そのため、イスラム諸国では自然と豚肉を目にする機会が少ないです。

mari
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豚は汚いので食べたくないということで、特に我慢はしていないのだとか。

ラマダン

日本でも有名になって来たラマダンですが、「ラマダン」とはイスラム暦の9月のことで、この1ヶ月はムスリムは日中の間、断食をします。

ラマダンは飲むことも食べることもできない人たちがどれだけつらいか体験しているということ。実際やろうと思ってなかなかできることではありませんよね。

mari
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断食なので水も飲まず、敬虔なムスリムはツバを飲むこともしないほど!

イスラム教徒のラマダン中の食事

断食を1日中と勘違いしている日本人が多いのですが、日没から日の出にかけては好きなだけ飲食ができます。

そのため、この時期は逆に太ってしまう人も多く、ラマダン中はお祭りのような雰囲気で、みんなラマダンを楽しみにしています。

夕方前にはショッピングモールやスーパーマーケットはとても賑わい、夜は家族みんなが集まって夜遅くまで食事を楽しみます。

ラマダン中に旅行する場合の注意

イスラム暦は太陰暦なので、ラマダンは毎年11日ほど前倒しになります。

また、ラマダンの期間は月の満ち欠けを見た上で決められるので、直前までいつから始まるかはっきりとはわかりません。

イスラム諸国に行くのがラマダンの時期にあたりそうな場合は、注意が必要です。

ラマダン中のツアーなどは催行されなかったり、スケジュールが大きく違うこともあります。

ラマダン中に現地で注意すること

イスラム教徒ではない観光客は、断食をする必要はありませんが、マナーとしてムスリムの前で飲食は避けましょう。

ただ水を飲むだけであったり、ガムや飴なども注意。お酒はもってのほかです。

ラマダン中は日没まで、ホテルなど外国人向けのレストラン以外ほとんど閉まっています。

mari
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しかし、観光地では、外から見えないような店があり、そういった場所での飲食は可能です。

日中、現地の人たちは皆お腹を空かせているため仕事の能率は落ちていることが多く、普段よりもイライラしやすくなっています。

人々が一斉に帰る日没の帰宅時には、交通事故も普段より起こりやすいんですよ!

また、ラマダンの日中は、ムスリムは喫煙や性的なことをすることは禁止されていますので、同様に公共の場では避けましょう。

イスラム諸国滞在時の服装

イスラム諸国をより快適に旅行するため、いくつかのアイデアをご紹介します!

モスクに入る際や保守的なイスラム諸国に旅行に行く時は、特に注意が必要です。

サウジアラビアなど国によっては、観光客でもアバヤ(全身を覆う黒い服)の着用、イランでも肌や髪を隠すことが義務付けられています。

国や地域によって少しずつ違いますが、大まかに以下のポイントに注意していれば問題ないでしょう。

女性のファッション

ムスリムの女性は、国によって服装のスタイルも様々ですが、基本的に肌と髪の毛を隠しています。

mari
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そのため露出の高い格好をして入るとジロジロと見られたり、ひどい場合はセクハラや性犯罪のターゲットになってしまう可能性も・・・!

イスラム諸国を訪れる場合は、手首まで隠れる長袖の服を着て、長ズボンか長スカートを履きましょう。

イランの陸路入国時には、長ズボンだけではダメで、長スカートの下に長ズボンを履くことを求められたことがあります。

実際、ムスリムの女性は長スカートの下に長ズボンも履いています。

また、肌の露出をしていなくても、身体のラインが出てしまうようなぴったりとしたデザインや肌が透けてしまうような薄い生地も避けましょう。

また、手持ちのスカーフで髪を隠しましょう。

髪の毛が一本も出ないようにきっちりと髪をひっつめる必要まではないかも知れませんが、巻いたスカーフからたくさん髪が出ていることのないようにしましょう。

イスラム諸国ではスカーフはよく売られていて、値段もデザインもとても豊富で、プレゼントやお土産としても最適です。

また、スカーフは一見不便にも見えますが、男性からの視線だけでなく強い日差しや砂漠地帯での砂嵐も避けられるので、実はとても便利です。

男性のファッション

男性は、モスクに行く際には肩や膝を露出するのは避けましょう。

女性と違い、Tシャツは問題ありませんが、タンクトップやハーフパンツはNG!!

また、理想的には長ズボンですが、膝が隠れていれば大丈夫です。

ただ、街中でも短パンを履いている人は見たことがありません。これらの服装に変えるタイミングですが、入国をする直前の飛行機の中で着変えるとよいでしょう。

モスク見学時の注意点

有名なモスクは入場料をとっている所もあり、観光客にも開放されています。

中にはモスクに入る際にアバヤ着用が義務づけられ、アバヤの貸し出しをしてくれるところもあります。

アバヤ着用の義務がないモスクであっても、男女共に、モスクでは特に服装に注意して下さい!

そして、お祈りの邪魔にならないよう、お祈りの時間帯は撮影はできるだけ避けましょう

また、多くのモスクは異教徒の入場を禁止しているので、入れるのかどうかがわかりにくい場合は入るのを控えておく方が良いでしょう。

イスラム諸国の習慣

イスラム諸国では、夫婦や家族を除いて男女が一緒に歩くことはありませんし、保守的な国では夫婦であっても、公共の場で手を繋ぐなどの異性同士の肌の接触はダメ

日常生活では、保守的な国になればなるほど男性と女性は別々の空間で生活しています。

レストランは男女で別!?

国によっては、レストランの中に男性エリアと、女性を含めた家族エリアに分けられていることがあります。

しかし、女性はそもそも家で食事をすることが多く、町の小さな食堂などでは食べている人はほとんど男性です。

女性一人だと特に入りにくいとは思いますが、他に食事をする場所がない場合もあるかもしれません。

このような時は周りがスペースを作ってくれたり、奥まったスペースに案内してくれることが多かったです。

また、観光客が多い場所では現地の人たちも、外国人女性が一人で食事をしていることをあまり気にしていないようです。

 コミュニケーション

イスラム教では、左手はトイレの時に使用するため、不浄の手とされています。

そのため、握手など左手で他人に触らないようにしましょう。

食事も右手で食べるようにします。また、公共の場で異性に不用意に話しかけたり、異性への握手も控えていた方が無難です。

女性の旅行について

イスラム諸国では、女性はあまり一人で出歩くことがなく、女性の単独行動などはほぼ考えられません。保守的な国ではそもそも外出さえあまりしません。

mari
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そのため女性同士の旅行や、女性一人旅は特に注意する必要があります。

イスラム諸国に限りませんが、夜間の外出は控えましょう。

現地の女性と接触する機会がないために、現地の男性たちがボディタッチを試みてきたり、しつこく誘ってくることがあるかもしれませんが、しっかりと断るようにしてくださいね!

イスラムの休日・祝日

イスラム教では、金曜日が「安息日」となっています。

そのため、多くのお店は閉まっていたり、観光地であっても休みを取るところも。

以前は木曜日・金曜日がでしたが、最近では金曜日・土曜日がお休みです。

宗教関係の祝日は、太陰暦であるイスラム暦のために毎年11日ほど早倒しになるため、日本のように毎年同じ日が固定されてるわけではありません。

ラマダンと同じく、旅行会社が突然休みになったりツアーが催行されない場合があるので、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。

イスラム諸国での写真撮影

イスラム諸国に限らず、旅行先の現地の人々は旅行者に写真を撮られるのをとても嫌がることがあります。

写真というものはとてもプライベートなものですし、特に女性の写真を撮る時は事前に許可を求めるようにしましょう。

あもちゃん
あもちゃん
また、政府関係の建物、軍事施設、石油施設を撮影をすることはが禁じられている国が多いです。

もちろん、「撮って撮って」と頼まれることがありますし、どこでも子どもたちは写真が大好き。

アラブ人女性は美しく、民族衣装も素敵なので、つい写真に残したくなってしまうものですが、イスラム諸国では注意して下さいね!

イスラム基本情報まとめ

日本人にはあまりなじみないイスラム教。

アルコールがあまり手に入らなかったり、特に女性は服装の面で少し不自由な思いをすることもあるかもしれません。

でも、安心してください!その分イスラム教徒ではない日本人がしっかりと現地の文化や習慣を尊重していれば、彼らにもそれが伝わり、実際に、喜んで親切にしてくれる人が多いんですよ!

イスラム諸国での旅行をスムーズにするためにも、イスラムの文化や習慣に気をつけながら、現地での観光を楽しんできてくださいね!

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