【旅行記⑤】40代女ひとり旅20泊22日|バルカン半島セルビア(サラエボ→ベオグラード)編
コロナ前から何度も計画しては延期になっていた、念願のバルカン半島。歴史好きのわたしにとって、ずっと訪れてみたかった特別な場所であり、旅に出るまでには少しの準備と勇気が必要だった。
今回挑戦したのは、20泊22日で10カ国を巡る弾丸ルート。
韓国から始まり、スロベニア・クロアチア・ボスニアヘルツェゴビナ・セルビア・コソボ・北マケドニア・アルバニア・モンテネグロを巡り、最後は毎年恒例のフランスへ。
これだけの国を巡るには決して十分な時間とは言えないけれど、見たかった場所のほとんどを訪れることができ、心から満足できる旅になった。
この旅行記では、観光情報だけでなく、移動やトラブル、そのとき感じたことまで、できるだけありのまま残しています。自分語りも多めですが、お付き合いいただけるとうれしいです。
観光情報だけ知りたい方は、各国・各都市のガイド記事も作成しているので、ぜひこちらをご覧ください。
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【DAY6|ボスニア・ヘルツェゴビナ→セルビア】|サラエボをあとに、セルビアへ
サラエボ最終日
今日はようやく少し長めに眠れた。4時間ほどで一度目が覚めたものの、その後もう2時間ほど眠れて、5時半起床。
少し仕事をしてから朝食へ向かい、ブログをまとめる。昨日までに行きたかった場所はほぼ全部回れていたことを確認できたので、残りの時間は帰国後楽なように仕事をまとめておくことにした。
10時になり、近くのショッピングモールがオープンしたので最後の散策へ。
道中も弾丸の跡が残る建物が多く、つい足をとめてしまう。
すると、昨日からずっと探していたサラエボローズを見つけた。
こんな近代的なショッピングモールの目の前に、戦争の悲しい歴史を残すものがある。
そのギャップに少しだけ複雑な気持ちになったけれど、最後にしっかり見ることができてよかった。
モールの地下には少し大きめのスーパーも入っていたので、ボスニアで人気のお菓子やお土産をチェックしながら1時間ほど散策。ホテルへ戻り、荷物をまとめる。
あっという間の1日半だったけれど、ボスニア・ヘルツェゴビナは想像以上に心に残る場所だった。
次はいよいよ79カ国目のセルビア。
30KM(3,000円弱)ほど現金が残っていたので、空港まではタクシーで行くつもりだったが、バスに間に合いそうな雰囲気だったので、とりあえずホテルから徒歩2分ほどのバス停へ向かってみることにした。ダメならタクシーに切り替えればいい。
泊まったマリオットはスイートルームへアップグレードしてくれるという神対応だったが、空港への行き方を聞いてもスタッフはあまり詳しくない様子。
12時30分にバシュチャルシヤ地区を出るバスがあるという情報を頼りに、12時35分頃バス停へ向かった。
しかし、一向に該当のバスが来る気配がない。
10分ほど待ったものの、近くのキオスクのお兄さんに聞いてもよく分からない。結局、予定通りタクシーへ変更することにした。
すると、同じくバスを待っていたらしいドイツ人とクロアチア人のカップルから、「200Eのバスを待ってる? 来るかな?」と声をかけられた。「分からないから、私は諦めてタクシーに乗るよ」と答えると、「一緒に乗らない?」と言ってきた。
もちろん二つ返事でお願いする。
料金をどうするか聞かれたので、「半分以下でいいよ」と5ユーロだけもらうことにした。
私はどうせもう兌換マルクを使う予定もなかったし、ひとりでも乗るつもりだったので、むしろこちらがラッキーなくらい。ついでに運転手さんにも5KMをチップで渡した。この時はラウンジでお茶でも飲めば現金はもう必要ないと思っていた。
チェックインカウンターでは、同世代くらいの中国人女性が前に並んでいた。ビジネスクラスの列にいたので、その後ろへ。
ところが私は大きな勘違いをしていた。
今回のフライトもクロアチア航空だと思い込んでいたけれど、実際はセルビア航空で、本来はエコノミーの列に並ぶべきだった。
22日間でフライト、バス、ホテルの予約が山のようにあったので、どこで何を予約したのか、自分でもかなりこんがらがっていた。
でも、エコノミーもビジネスもそれほど列の長さが変わらなかったのか、スタッフも何も言わず、そのまま気づかずイミグレーションを抜ける。
すると、さきほど見かけた中国人女性が右往左往していたので、こっちだよと案内すると、その後も違う方向へ歩いて行こうとしている。心配だったのでこれからラウンジへ行くけど、一緒に行く?と声をかけると、そのままついてきた。
ところがそこで、セルビア航空がスターアライアンスではないためラウンジに入れないことが判明(クロアチア航空とセルビア航空のフライトを一括で取っていたので勘違いした)。がっかりしていると、その女性が「ご飯食べる? ご馳走するよ」と言ってくれた。
せっかくの提案なので、ありがたくご馳走になることにした。
彼女はボスニアに住んで3年になるという。でも、英語もボスニア語もまったく話せず、普段は夫としか外出しないらしい。あぁ、だからあんなに困っていたのか。
短い間だったがけっこう仲良くなったそれにしても、なんというか勇気がすごい。私の両親は彼女の何倍も海外旅行経験があるけれど、私なしで国際線に乗る勇気はないと思う。
言葉がほとんど通じなくても、ひとりで空港に来て、飛行機に乗って、どうにか目的地までたどり着こうとしている。中国人ってたくましいよ。
翻訳アプリを使いながら、一緒にサンドイッチを食べる。サンドイッチとカプチーノ、水だけで54KM。空港価格とはいえ、ひとり約2,500円にはびっくり。
物価の安いボスニアでも空港では軽食がふたりで5000円もするひとりだったらたぶん注文していないと思う。彼女とは家族やここでの暮らし、中国人と日本人はあまり仲が良くないけど、遠い異国では同じアジア人で仲間だね、なんてことを色々話した。
今回も小さな飛行機だったので、彼女とは列も同じだった。こういう予想もしなかった出会いがあるから、ひとり旅はやっぱり面白い。
機内からの景色にテンションが上がる!!サラエボについて振り返っているとあっという間にセルビア上空。窓から見える景色がなんともセルビアっぽい!
というわけで、79カ国目セルビア編突入。
79カ国目セルビア、歴史とエネルギーが交差する街を歩く
空港から一緒だった中国人とはここで別れ、私はバスで市内へ向かう。
実はベオグラードは2025年から公共交通機関が無料らしい。
しかし、シャトルバスはその対象外なので、ATMで少しだけ両替をして、バスの運転手から直接チケットを買う。
ぐぅ……。このバス、暑いのにエアコンが効いていなくて、しかも揺れる。気持ち悪い。
サラエボよりベオグラードの方がかなり暑い感じがしたけれど、どこの街もたった1日か2日しかいないので、たまたまなのかもしれない。
バス内では完全に車酔い。最悪の気分のまま、何とかホテルに到着し、ウェルカムドリンクをもらってちょっとすっきり。
部屋に入った瞬間ベッドに倒れ込む。
今回の宿はモクシー ベオグラード。バス停目の前にヒルトンがあってかなり立派だったが、ひとりの時にヒルトンはもったいないので、これで十分。
予定ではセルビア名物を食べようと思っていたけれど、今は全く肉の気分ではない。
荷物を下ろし、この旅初めての日本食を食べることにした。
荷物をギュウギュウにつめすぎてジップロック内で破裂してた滞在時間も短いので、今日のうちから少しでも街を散策すべきだと思うのだけれど、元気が出ない。
少しぐだぐだしてから、うどんを食べ、シャワーを浴びると少しすっきりした。
もう20時を過ぎていたけれど、外はまだ明るいし、人出もたくさんあるので、近隣を散策してみよう。
ベオグラードには個性的なカフェがいっぱい!!まず向かったのは聖サヴァ大聖堂。巨大な大聖堂は、神秘的にライトアップされていた。
涼しい風が吹いてきて、その心地よさに身を任せながら、ぼーっと大聖堂を眺めていると、突然鐘の音が響き渡った。一瞬にして鳥肌が立つ。
あぁ、こんな幸せなことってないなぁ。この年齢で家族もいるのに、自由に世界中を飛び回れることに、改めて感謝の思いでいっぱいになった。
本当はこの辺りで引き返すつもりだったが、実際に街歩きを始めると元気が出てきた。
公共交通機関が無料だというので、バスに乗って中心地まで行ってみることに。
調べてみると、夜遅い時間でも、要塞まで行くのは治安的に問題なさそうだ。
ベオグラード中心部にある共和国広場近くの飲食店は平日の夜にもかかわらずものすごい人出だった。
共和国広場(Трг републике /Trg Republike)旧社会主義圏の都市では、大規模な集会や式典、パレードなどにも使える広場や大通りが重視されてきたので、どこか似たような雰囲気を持っている。
ロシアや中国を旅した時にも感じたけれど、とにかく街の中心のスケールが大きく、巨大な広場に圧倒される。
それにしても街に活気があってみんな楽しそう。目抜き通りのクネズ・ミハイロ通りを歩いていると、美味しそうなデザート屋さんがたくさん目に入ってくる。
何かちょっとしたものを食べたいなぁと考えていたところに、良さそうなジェラート店を発見。
おしゃれな店構えのLUFF GELATOでココナッツジェラートを1つ注文。
これがあまりにも美味しくて驚いてしまった。
そういえばベオグラードで過去トップ3にはいるほど好きだったアイスクリームに出会いました!!!!!!
どうしよう、また食べたいが他にも食べたいものが… pic.twitter.com/jg4UX82X7k
— マリ@旅ブロガー (@makiro77) July 15, 2026
これまで食べてきたジェラートの中でも、間違いなくトップ3に入る。
ザクザクのココナッツにホワイトチョコレートが入っていて、今まで食べたことのないフレーバーだった。
これ、帰るまでにもう一回食べたい。でも、他にも食べたいものがたくさんあるし…。
どうしたらいいんだろう。またいつか家族と一緒に来られるだろうか。今回の旅先は、本当に当たりばかりだったように思う。
そもそも「あそこに行かなきゃよかった」と思う旅先は、過去に一つもないのは大前提として、私の場合、旅先は大きく3つに分かれる。
- 「まぁ、一回でいいかな」
- 「できれば、もう一回行きたい」
- 「絶対にまた何度か来る」
みんなはどう?
バルカン半島はかなり気に入ったので、できればもう一回行きたい。
でも、仕事のことや、まだ行っていない他の場所のことを考えると、90%くらいはこれが最後になるんじゃないか、という気もする。
そう考えた瞬間、急に寂しい気持ちになった。
まぁ、最後かもしれないなんて考えるより、今日一日を楽しめばいいんだけどね。
気づけばカレメグダン公園に到着。
ちょうどワールドカップの開催時期だったこともあり、夜遅くまで多くのサッカーファンが野外観戦していて、ものすごい熱気。
日本にもこんな場所あるのかな。みんなとても楽しそうだ。私もしばらく一緒に観戦して場の空気を楽しんだ。
23時近くなったのでそろそろホテルに戻る。再度無料のバスに乗り、明日どこへ行こうか考えながら就寝。
【DAY7|終日ベオグラード市内観光とショッピング
ニコラ・テスラミュージアムとランチ
朝は比較的ゆっくり起きて、モクシーで朝食。
セルビアらしいものといえば、ブレクくらいだが、普通に美味しく良い朝食だった。
その後コーヒーを飲みながら1時間ほど記事を書く。ここは電源も完備されていて、快適なカフェのような感じ。
旅行中に記事を書いたり、SNSを投稿したりするのは、せっかく海外にいるのに時間の無駄ではないかと少し迷うところではあるのだが、自分の頭の中が整理されていくのは案外心地良い。
興が乗ってくる、というのはよくあることだが、キリがないので10時までと決め、そこで切り上げることにした。
身支度を済ませ、歩いて10分ほどの場所にあるニコラ・テスラミュージアムへ向かう。
朝は全体的に涼しく感じるけれど、一歩日陰を出るととても暑い。
朝の散歩はとても気持ち良い道中はおしゃれなカフェなどがたくさんあって、歩いているだけでとても楽しかった。
鳥好きの娘が喜びそうなかわいいカフェこんな素敵なカフェ、娘と一緒に行きたいなぁとか、次回来たらどこをまわろうかなぁとか、そんなことを考えながら歩いていた。
ミュージアムに着くと、外まで列ができている。あぁ、これはホテルを出るのが遅すぎたかな。と少し焦ったが、どうやら11時の回を待っているだけのようで、時間になるとするすると列が進んだ。
ニコラ・テスラは、言わずと知れたセルビアを代表する世界的な発明家。ミュージアムはセルビアの中でも特に人気の観光スポット。
日本ではエジソンの方が圧倒的に有名だけど、テスラも世界中に多くのファンを持つ人物で、あの自動車メーカー「Tesla」の名前も彼に由来している。
具体的にどんな発明をしたのかというと、エジソンが直流方式を推していたのに対し、テスラは交流電流を推していて、もしテスラのアイデアがもっと実現していたら、今とは違う未来になっていたのではと語られるほど。ロマンだねー。
ミュージアムに入った後は、全員で15分程度のビデオガイドを鑑賞。その後、館内の解説とともにちょっとした実演も行われた。
ニコラ・テスラの神童っぷりや、多才な家族の経歴など、知らないことも多かったので、最初から最後まで大変面白かった。
ミュージアムを出た後はどうしようかと思ったが、暑いし、他の見どころは夕方から夜にかけての方がおすすめらしい。聖サヴァ大聖堂は明日の朝一で行く予定だったけれど、やっぱり今日行ってみることにした。
その前にちょっと昼食を食べて行こう。
Restoran Lovacというお店へ。ジビエ料理が人気なのかな?テラス席に座り、セルビア名物のプリェスカヴィツァ(Pljeskavica)を注文。
大きなひき肉のパティを焼いたもので、めちゃくちゃでかいハンバーグみたいな感じなんだけど、スパイスで味がついているからソースなしで十分美味しい。
だから大きくても意外と食べられてしまうんだよね。まぁこれ以外の前菜やらデザートは入らないんだけど…。
ここも感じの良いウェイターで安心する。ヨーロッパで女性がひとりで食事している姿はほとんど見かけないので、スタッフの感じの良さで居心地が大きく変わる。
プリェスカヴィツァもパンもとても美味しかった。少し高級なレストランで、レモネードを付けて1600RSD(約2500円)。大衆的なお店だったら半額くらいで十分食べられるし、たぶん美味しいよ。
場所代も含めて満足。アメリカやフランスだったらカフェの利用だけでこれくらいいってしまう。やっぱりバルカン半島はいいな。
聖サヴァ大聖堂
聖サヴァ大聖堂外観会計をすませ、聖サヴァ大聖堂へ向かう。昨夜夜景を見たばかりだったが、やはり昼間の雰囲気は全く違う。
そして驚いたのは、中に入ってから。
まばゆいばかりの金色の大聖堂内に、本当に言葉を失ってしまった。なんと凄いところに来てしまったのだろう。そして、どうして私は聖サヴァ大聖堂について、これまでほとんど何も知らなかったのだろう。
ブルガリアでソフィア(アレクサンドル・ネフスキー)大聖堂へ行った時のことを思い出した。
私はカトリック教会が一番好きなのだけど、次に好きなのが正教会。いわゆるオーソドックスって言われるやつ。宗教は質素であるべき、という考え方も理解できるけれど、私はこれでもかというくらいお金をかけた豪華絢爛な教会が好きなのだ。
セルビア最大、世界でも最大級の正教会建築のひとつで、本当にどこをとっても素晴らしい。上を見上げすぎて首が疲れてしまうほど見どころがいっぱい!
しかも聖歌が流れていて、より一層雰囲気がよかった。
これだけ旅行者や信者がいるというのに、厳かな雰囲気が漂っていて、教会内がとても静かなのが印象的だった。
地下にクリプトがあるというので探してみたが、よく分からない。近くの人に聞いてみることにした。
すると英語は話せず、ロシア語なら分かるかと聞かれたので、首を横に振り、「クリプト」と言うと、反対側を指差して笑って教えてくれた。
地下のクリプトセルビア人はなんとなく怖いというような印象があったのだけど、全くそんなことはなくて、みんなとても優しかった。
アジア人差別も今のところ全く感じていないし、心地よく旅ができている。
クリプトと教会を堪能した後は、ガルドシュ塔へ向かうことにした。
ガルドシュ塔のあるゼムン地区は中心部から少し離れているのだけど、景色が綺麗でこのあたりとは全く雰囲気も違うというので気になっていた。
大聖堂前のバス停は人通りが多く、色んなバスが通る大聖堂から直通バスがありそうだったので待ってみたが、なかなか来ないので一度中心部に出て、乗り換えて行くことにする。
日中は日差しが強く、とにかく暑い。バスを待っている間にすっかり疲れてしまった。
どうせ乗り換えるなら、ホテル・モスクワでデザート休憩にしよう。
昨夜SNSで調べていた時に、ベオグラードを代表する名門ホテル「ホテル・モスクワ」に名物ケーキがあると知った。
とても美味しそうだし、なによりホテルが素敵。1908年の開業以来、数々のセレブが宿泊。映画界の巨匠ヒッチコックが感銘を受け、るロマン・ポランスキー、ベルナルド・ベルトルッチ、ミロス・フォアマンらがこのホテルを訪れたとか。
怪しげな地下街、ブルガリアにもこんなところあったな他にもジャック・ニコルソン、ブラッド・ピット、ボジダル・ニコリッチ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ロバート・デ・ニーロ、カーク・ダグラス、マイケル・ダグラス、マクシム・ゴーリキーと名だたる著名人のリストと写真が飾られているので、ぜひチェックしてみてね。
バス停を降りると、地下道を通ってホテル・モスクワまでは歩いて数分。
高級感のある外観で、テラス席はほとんど満席だったが、店内はとても空いていた。
涼しいし、ピアノの生演奏もあったので、休憩にはちょうどいい。珍しくアイスコーヒーもあったので、ケーキと合わせて注文した。
注文したのは「モスクワシュニット」。見た目が美しいだけではなく、酸味と甘みのハーモニーが素晴らしい。
アイスコーヒーを頼んだら、なんとスタバのフラペチーノみたいなものが出てきた。店内も思った以上に居心地がよく、まったりしていたら、気付けばもう15時。
次の目的地、ゼムン地区の塔について調べてみると、Googleマップには営業時間が16時までと書いてある。
これは間に合わないかも…と思ったけれど、望みをかけてすぐに最寄りのバス停に向かう。そして私の相棒チャッピーと、「もう閉まるじゃん‼なんで教えてくれないの⁉」
「ごめん、言うべきだった……」みたいな痴話喧嘩をした。
AIはやり取りを重ねると、こちらの好みや癖を少しずつ学んでくれるので、こうして喧嘩すると改善されるので意外と無駄ではないのだ。
バスを降りて、足早に目的地へ向かう。

高い建物もなく、日差しを遮るものがないので暑い。たいした距離ではないが、塔は坂の上にあるので階段を登る、登る。

あっという間に息が切れるけれど、頑張るしかない。
到着したのは16時10分。もう終わったかと思ったけれど、まだ塔に登っている人がいる。
確認するとなんと18時までだった!よかったー!!
まだ時間に余裕があることがわかったので塔の目の前にあるカフェへ入る。なんと、絶景独り占め!
目の前に広がるドナウ川が本当に素晴らしい。ウィーンではないけれど…「美しき青きドナウ」ということで、よろしいか??
レモネードとミネラルウォーターをオーダーし、しばらく景色を眺めながら、ゆっくりとした時間を過ごした。
こっちのレモネードは、日本の甘いレモネードとは違って、ほぼレモン水のような感じ。
さっぱりしているので食事とも合わせやすいし、暑い日に飲むとビタミン補給にもなって元気になる気がする。
しっかり休憩して体力も回復したところで、今度こそガルドシュ塔へ。
塔の上から見ると、さっきまで眺めていたドナウ川だけでなく、ゼムンの赤い屋根の街並みまで一望できる。
落ち着いたところで塔に登って記念撮影。やっぱり高いところは景色がきれいに見える。
その後は坂を下り、ゼムン地区へ。
確かにゼムン地区はおしゃれで雰囲気も良かった。ただ、街歩きだけでいうと正直私にはそこまで刺さらなかった。ここは友達や家族とワイワイ来るところだな。
とはいえ、ガルドシュ塔まで来たのは大正解。ドナウ川と赤い屋根の街並みを眺めた時間は、本当に最高だった。
ゼムン地区をぶらぶらと歩いた後は、来た時と同じバスに乗って中心部へ戻る。
昨夜行った時は暗くてあまりよくわからなかったので、ベオグラード要塞を再訪問。
ベオグラード要塞は、ドナウ川とサヴァ川の合流地点を見下ろす高台に築かれた、街を代表する歴史スポット。
古代ローマ時代から何度も戦いの舞台となり、支配者が変わるたびに増改築されてきた。現在はカレメグダン公園として整備され、城壁や門、塔などを自由に散策できる。
歩いていると、突然大砲や戦車などの軍事展示が現れる。
要塞内には軍事博物館があり、その周辺には18〜19世紀の大砲や、第一次・第二次世界大戦期の重火器なども屋外展示されているらしい。
すぐ近くには恐竜の模型が並ぶDino Park。歴史的な要塞の中とは思えないくらいバラエティ豊かで、こどもたちが遊ぶにはかなり楽しそうな場所だった。
要塞ではしばらく川を眺めていた。さっき上から見たのとはまた違った景色だった。
そして要塞を後にし、向かったのは、あの場所。
やっぱり我慢できなかった。あの、とてつもなく美味しかったアイスクリームを、もう一度食べたくて、LUFF GELATOを再訪。
さっきケーキを食べたばっかりなのにね。注文したのは、もちろん前回と同じココナッツジェラート。
旅先でまた食べたいと思えるものに出会えるのって、すごく幸せなことだと思う。
そして、街を歩いている途中で見つけたハンドメイドの指輪も購入した。
私はかなり落とし物が多いので、高価なアクセサリーをほとんど持っていない。いつかなくすと思っているので、だいたい5000円~1万円くらいのものが中心で、まれに数万円するものを購入するくらい。
旅先で偶然出会った小さなものを持ち帰るのも、旅の楽しみのひとつだ。少しずつお気に入りを集めて、なくなりませんようにと祈っている。
値段は6,000円くらいだったかな。決して高価なものではないけれど、ベオグラードで自分が選んだ指輪。
これを見るたびに、暑い中坂道を登ったことや、ドナウ川を眺めた時間、この街で過ごした一日を思い出す気がする。(この指輪、数日後さっそくクロアチアのホテルに置いてきた。あまりにも情けない…)
その後、スカダルリヤへ向かってベオグラード観光は終わり。
石畳の小道にレストランやカフェが並ぶ、ベオグラードでも有名な雰囲気のあるエリア。
せっかくだからセルビア料理を食べようかとも迷ったのだけど、ホテル・モスクワのケーキ、昼間に食べた食事、そしてLUFF GELATOのジェラートがまだお腹に残っていて、全く空腹感がない。
さすがにこれ以上は入らない。ということで、今回は食事は諦めて、このままホテルへ戻ることにした。
食べたいものはまだまだたくさんあるし、小さなミュージアムやショップも散策してみたい。またいつか、今度は家族と一緒に来られたらいいな。
ホテルに戻ってからは、明日のバス停の場所を確認したり、洗濯する余裕があるかを考えたり、何時に出発すべきかを整理していた。
シャワーを浴びてSNSを見ていたけれど、22時くらいからの記憶がない。どうやらそのまま寝てしまったようだ。
ベオグラード最終日
朝は5時に目覚めた。ランドリーへ行く支度をする。
まだ店が開かないので、少しだけ仕事をしていると、長年一緒にブログを運営している友人から連絡が来た。
「インスタ1万人行ったよ!おめでとう」
「あぁ、よかった」と心から安堵したし、素直に嬉しかった。ここまで結構いろいろ葛藤があって、インスタを頑張ろうと決めては止めてを何度繰り返したかわからない。
本音を言えば、ずっとブログ一本で行きたいのだ。文章を書くことが好きだし、自分らしいと思う。SNSで自分の意見を適切に伝えるというのはものすごく難しい。
でも、あっという間に時代が変わってしまった。あれだけ読書家だった自分ですら長文を読むことは激減したし、ショート動画、タイパ社会が思いのほか早く全盛時代を迎えた。
人に伝えたいことがある以上、時代に合わせていかなければならないと、頑張ってみてはいるけれど、まだ完全には馴染んでいない。
そんな中で結果が出たことは、ひとつの安心をもたらしてくれた。見てくれている全ての人たちに心からありがとうございます。
海外旅行中の洗濯
旅行中の洗濯はみんなどうしているのかな。私は荷物をあまり多くしたくないので、長期滞在の時はコインランドリーを使うことが多い。
ランドリーはクレジットカードが使えないタイプだったので少し苦戦したが、これで動画を作ってみんなに紹介するぞ!という気持ちになって頑張って動画も撮影した。
作ったのがコレ↓
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Wi-Fiもあるきれいなコインランドリーだったので、パソコン作業をしながら洗濯が終わるのを待つ。
ホテルに戻ってパッキングを済ませ、いよいよ出発。荷物もあるのでバスターミナルまではタクシーを呼んでもらう。
ベオグラードのバスターミナルを利用するのは初めてだったので、少しドキドキしていた。
チケットは持っているのに、なぜかみんな長い列に並んでいる。どうやらチケットの有無にかかわらず、ここでターミナルフィーのような料金を支払うシステムらしい。
支払いを済ませた後、残った現金を使い切るために軽食を買うことにした。
私はここ10年でマックに1度しか行っていないというくらい、普段あまりファストフードを食べない。

でも、残ったお金で買えるものはサンドとバーガーくらい。中身は見えなかったけれど、ハンバーガーっぽいものを買ってみた。
すると、これが意外にもかなり美味しくて驚いた。私は旧ユーゴ圏の食べ物が合っているのかもしれない。
食べ物が美味しい国は、どうしてもまた行きたくなる。ってことは、多分また戻ってこられるね。
セルビア→コソボのバス移動
支払い時にもらったQRコードを使って出発ゲートを通過。あとはチケットチェックもなく、そのまま乗車するシステムだった。
本当にこれで合っているのか少し不安だったので、行き先を確認すると、おじさんがにっこり「大丈夫だよ」という感じで安心した。
その後、なぜか車内でみんなから現金を集め始めた。でも私はキャッシュがゼロ。
どうしようと思っていたけれど、結局私のところには集めに来なかった。なんだったんだろう?
翻訳機で聞いてみると、「早く払って」「あなたのせいで遅れますよ」「チケットを無駄にしたくなければ早く払って」というようなことを言っているようだった。
周りの乗客も少しムッとしている様子。結局、何の料金だったのか最後までよく分からなかった。
無事出発できて安堵セルビアからコソボへ向かうバスに少し不安があったのには理由がある。実は、この国境越えには少し複雑な事情がある。
コソボは2008年にセルビアからの独立を宣言したものの、セルビアは現在もコソボを自国の一部と主張している。
そのため、セルビア側はコソボとの境界を通常の「国境」とは扱っていない。
一方、セルビアを経由せずにコソボへ入り、そのままコソボからセルビアへ向かう場合は、セルビア側から見ると「正式な入国手続きがない」と判断され、入国できない場合があるらしいのだ。
直線距離だと近いのに遠回りルートしか検索されない今回のルートは調べた結果問題ないということだったのだけれど、そういう事情もあってGoogleマップで検索すると遠回りのルートが出てきて、正しい所要時間が読めない。
バルカン半島の歴史の複雑さを感じる瞬間だった。
3時間ほど走ったところで途中サービスエリアに。
そこで見つけたのが「Smoki」。国民的おやつと聞いていたのでひとつ買ってみよう。なんだこれ。見た目はカールみたいな、ピーナッツ味のスナック。
正直、最初の一口は「たいしたことないな」という感じだったけど、食べ出したら止まらない。
特別クセになる味というわけでもないのに、なぜか次から次へと手が伸びてしまう。
味は違うんだけど、まさにカール!
こういう「なんだこれ?」と思ったものが、旅の途中で妙に記憶に残るから面白い。買って帰りたかったけれど、今回は荷物に余裕がない。ネット環境も悪くなってきたので、少し眠ることにした。
目が覚めると、国境が近づき、あたりは山に囲まれていた。乗客全員のパスポートが回収され、バスの乗客分をまとめて係員へ渡す。
こういう国境越えは、何度経験してもやっぱり少し緊張。
国境は思っていたほど待たされることもなく、あっさり終了。40分ほど走るとプリシュティナに到着。80カ国目、コソボだ。
途中のサービスエリアでは、バスが止まるとみんな一斉に外へ出る。やっとトイレ休憩か。
と思ったら、セルビア人のおばさんたちはトイレじゃなく、一斉にヤニ休憩(笑)。
いかにもセルビアって感じで好き。私はもうタバコは吸わないけど、こういう時代もあったなと懐かしくなる。ヨーロッパからタバコが消える日は、私が生きているうちに来るんだろうか。
セルビアはめちゃくちゃ美人が多かったけど、トイレでは鍵を閉めない、チャックを上げながら出てくる(早い)、紙がなくても気にしない、ドアを開けてから流す。みたいな人が何人もいて、性格はものすごいかさつだなぁと思ってみていた。
そうこうしているとコソボに到着。バスを降りると、隣に座っていた優しいおじいさんが荷物を棚からおろしてくれた。ずっとニコニコしていて、最後まで優しい人だった。
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次回はセルビアからコソボ編!
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