2度目のロシアサンクトペテルブルクへ行ってきました。エルミタージュ美術館は世界三大美術館の一つとも言われる偉大な美術館の一つ。
絵画だけではなく、インテリアや内装も素晴らしいので美術ファンでなくても楽しめると思います。
ガイド付きで本館を2度周ったので、時間があまりとれない人用に3時間で見るべき作品、作品の解説、混んでいる季節や時間帯などを解説していきます。
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このページの目次(もくじ)
世界三大美術館エルミタージュ美術館基本情報
エルミタージュ美術館は世界三大美術館の一つとして数えられています。
あとふたつはルーブル美術館とエルミタージュ美術館が確定で、もうひとつがプラド美術館、メトロポリタン美術館と諸説あるよう。
エルミタージュはかのロシア女帝エカテリーナ2世が、ベルリンの実業家ゴツコフスキーから317点の絵画を購入した年に創立されました。
エカテリーナは親しい人たちに作品を見せる場所として、この美術館を作り上げたのです。
小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、エルミタージュ、冬の宮殿の5つの建物が一体となって構成されており、
その敷地は233,345スクエアで敷地面積で世界最大。展示数は310万点以上(公式ページより)でなんと全ての展示を見て周るには5年以上かかるといわれています。
エカテリーナ存命期はここまでの規模ではなかったものの、全く隠れ家のレベルではありませんよね・・・。ロシアの偉大さを目の当たりにしました。
階段には赤いカーペットが敷かれ、豪華絢爛。
全ての部屋がひとつひとつ異なる色でコーディネートされており、シャンデリアや装飾品など当時の贅を尽くして造られた宮殿は圧巻。
中世の貴族気分を堪能することができます。
本館には世界中の傑作が勢ぞろいしており、ダヴィンチ、ラファエロ、レンブラント、ベラスケス、ルーベンス等巨匠のオンパレード。
わたしの好きな印象派は新館にあり、モネ、ルノアール、ゴーギャン、セザンヌ、ドガなどこちらのラインナップも素晴らしいですね。
アクセスデータ
店名 | エルミタージュ美術館(Hermitage Museum) |
---|---|
営業時間 | 10時30分~18時 水・金21時まで |
住所 | 2 Dvortsovaya Ploshchad, 190000, St.Petersburg |
電話番号 | (812)7109079 |
料金 | 大人/700ルーブル〜 未就学児、学生無料 毎月最初の木曜日と12月7日は無料 |
お休み | 月曜、その他 |
ホームページ | https://www.hermitagemuseum.org |
エルミタージュ美術館行き方・アクセス
最寄駅は地下鉄5号線のサンクトペテルブルグのアドミラルテイスカヤ駅(紫色の路線)から徒歩3分。
敷地がとても広いので、入り口まで行くのにはもう少し時間がかかります。街の中心地にあるので、わたしはホテルから15分ほど散歩しました。
エルミタージュ美術館チケット料金
料金大人/700ルーブル〜 未就学児、学生無料毎月最初の木曜日と12月7日は無料
学生は無料なので学生証を忘れないように♪わたしもヨーロッパの卒業旅行ではかなり恩恵を受けました。
公式ホームページから事前にオンラインチケットを購入することができ、引換券は180日間有効。
チケット購入の列に並ばなくても良いことから事前購入がおすすめ。
実はわたしたちのようなクルーズで参加の場合、通常の営業時間より早く入場することができるため、ツアー客でいっぱいではあるものの他のお客さんとはバッティングせず場所によっては完全貸し切りでした。
調べたところによると、自動券売機は全然人が並んでいないらしいので買いそびれた人は探してみてください。
エルミタージュ美術館本館見どころ・作品
これまでエカテリーナ2世は、ロシアの国力を誇示すためにこれらの作品を購入したというのが通説だったのですが、最近になってプロイセン王のためにゴツコフスキーが集めたもののを、プロイセンが七年戦争で敗れたため、借金の肩代わりに売却したということが明らかになりました。
エカテリーナ2世が34年の間に収集した作品は、約2,500点ともいわれています。
前回サンクトペテルブルクの渡航(2017年)直前に「美の巨人たち」でエルミタージュの特集をやっていました。
エカテリーナ自身には、実は絵を見る目がなかったので専門家に任せて収集させていたそうです。
そのおかげでこの美術館の礎が築かれたのですね。
さてさて、たった3時間の駆け足ではありますが、ロシアの大学でみっちり観光を勉強した敏腕ナタリーがエルミタージュ美術館を案内してくれましたので紹介していきたいと思います。
※1度目は英語で、2度目はナターシャの日本語ガイドで鑑賞しました。2回分の情報が混在していますのでご了承ください!
エルミタージュ美術館には9時ころ到着。まだオープン前でこの人混み。全てクルーズ船の旅行者。
7月は超オンシーズンなので、港にも船がたくさん寄港していました。
エルミタージュ美術館の外観はとても美しいグリーンが目を惹きます。
ちなみに建設当時は、薄い黄色みをおびた砂色の塗装で、現在のグリーンになったのは第二次世界大戦終了後だそう。
大使の階段(ヨルダン階段)
本館の一口から中に入るとまず目に飛び込んでくるのが豪華絢爛でまばゆいばかりの階段、「大使の階段(ヨルダン階段)」です。
この大使の階段はラストレッリにより造られたロシア・バロック建築。
ラストレッリはエカテリーナ宮殿などを設計した、この時代を代表する建築家。わたしがロシアで心奪われた素敵な建築物のほとんどがラストレッリによるものです。
各国の大使が皇帝に謁見する際に利用されたという大理石製の階段。エルミタージュ美術館への期待が膨らみますね。
1812年祖国戦争の画廊
こちらは「1812年祖国戦争」で活躍したロシアの英雄達が飾られている部屋。すごい数の肖像画で、息をのみます。
ところどころ貸し切り状態になりますが、ぼやっとしていると置いていかれるので注意注意・・・。
外国の美術館でよくみられる光景です。今まで見た中でエルミタージュが一番多かったような・・・何人もの絵描きさんを見かけました。
そういえば時間的にはオープン前なので公式に模写しているのでしょうか??朝何時から描いてるんだろう。
こうして見ると美術館の広さがより感じられますね。とてもうまく模写されており、みんな彼女の写真をパチパチと撮影していました。
レオナルドダヴィンチ「ブノワの聖母子」
美術館で最も多くの人を集めている一画。どんなに時間がなくてもやはりダ・ヴィンチは一番人気なので必ず案内するスポットだそうです。
わたし自身はダ・ヴィンチだろうがラファエロだろうがやはりあまり宗教画には惹かれないのですが、解説があるとグッと引き込まれます。
レオナルドダヴィンチ「リッタの聖母」
非常に数の少ないダ・ヴィンチの作品を複数展示しているのはルーブル美術館とウフィツィ美術館、エルミタージュくらい。
中庭も素晴らしい。晴れた日はここを散策したのでしょうね。
ミケランジェロ うずくまる少年
今回あまり彫刻の写真は撮っていなかったのですが、ミケランジェロの彫刻作品は貴重なのでパシャリ。
ミケランジェロの彫刻はイタリア以外でほとんどお目にかかることができません。
パヴィリオンの間の「孔雀の時計」
こちらも人気の展示、パヴィリオンの間の「孔雀の時計」
愛人のポチョムキンがエカテリーナ2世に贈った時計で、孔雀が羽を広げ、フクロウがクルクル回ります。
わざわざイギリスの時計職人ジェイムス・コックスへ作らせたのだというから受け取ったエカテリーナもさぞ喜んだのでしょうね!
エカテリーナといえばポチョムキン、とその後20人以上いたともいわれている愛人たち・・・♡女帝ってすごい。
ラファエロ「聖母子と髭のない聖ヨセフ」
ラファエロの展示は以前エルミタージュに5点あったそうですが、スターリンによって売られてしまい現在は2点のみとなっています。
こちらもものすごい人だかりでしたが、まだ空いている間にパシャ。
ラファエロ コネスタビレの聖母
ラファエロが若干20歳で描いた作品。ルネサンス最高の作品を鑑賞できるのがエルミタージュ。
柔らかで暖かい雰囲気が特徴です。
レンブラント「放蕩息子の帰還」
新約聖書ルカ福音書のみに記される≪放蕩息子≫の逸話を題材にした晩年の代表作。
レンブラント「ダナエ」
1985年に精神病の来館者によって硫酸をかけられるという悲劇に見舞われた、レンブラント屈指の名画。未だに本来の輝きは取り戻せていないと言います。
エル・グレコ「使徒ペトロとパウロ」
十二使徒を描いた一連の肖像画の一つ。聖人達の内面まで描こうとしたエル・グレコの感性に注目してみてください。
ゴヤ「アントニア・サラテの肖像画」
1974年に寄贈された無名の女優「アントニア・サラテの肖像画」。
36歳で亡くなった彼女はゴヤの絵によって名を残すことになりました。ゴヤは彼女の肖像画を二つ残しています。
カラヴァッジオ「リュートを弾く若者」
生け花やバイオリンなどがまるで実写のように描かれた、虚ろげな表情の若者がリュートを弾いている様子の作品です。
カラヴァッジオの青年期頂点とも言われている代表的な作品です。
ラファエロの回廊
エカテリーナは、ヴァチカン宮殿の回廊に描かれたラファエロのフレスコ画を気に入ってその複製を注文。
エルミタージュにヴァチカンを模した回廊をわざわざ造り、複製絵画をはめこんだというこだわりぶり!
現在ヴァチカンのフレスコ原画は一部失われてしまったので、非常に貴重なものとなっています。
写真をご覧になるとわかると思うのですが、一つ一つの部屋の雰囲気が全て違っており、こんな豪華な美術館は他にないと断言できるほどの素晴らしさでした。
今回はツアーで訪れ、新館などは未訪問のまま。アンリ・マティスの最高傑作と言われている「赤のハーモニー」やゴーギャン、ルノワールなどの印象派も新館。
まわれていないところがたくさんあるのでまた何年か後、個人旅行でリベンジしたいと思います!
ダイヤモンドの間
最後に、今回ツアーで案内してもらったダイヤモンドの間。
ダイヤモンドの間は撮影禁止だったので写真がありませんが、たくさんの宝石類や装飾品を鑑賞できます。
予約なしでは入ることのできないお部屋で、日本からは旅行会社のツアーなどで訪れるのがマスト。
エカテリーナ2世の宝石類は特に豪華絢爛。
エリザベータ1世から贈られたという大きなブーケ型ブローチなど、絵画などの展示物にあまり興味がない女性でもうっとりしてしまうような輝かしい宝石たちを眺めることができます。
ミュージアム・ショップ
エルミタージュ美術館の思い出を残したいならミュージアムショップでお土産を購入してはいかがでしょう?
館内の何か所かにミュージアム・ショップがあり、ガイドブックのほか、ポスター・カードなどの定番からTシャツや食器・アクセサリーなど素敵なアイテムがそろっています。
ミュージアム・カフェ
1階のカフェで休憩している人多数。軽食も楽しめるようだったので、一度休んで新館へ移動するのもよさそうですね。
エルミタージ美術館まとめ
わたしは元々あまり美術に興味がなく、美術館によっては退屈してしまうことよくありました。
しかしながら、世界三大美術館ともなると建造物自体も素晴らしく、絵画以外の楽しみ方も可能です。ぜひ敬遠せずに訪問してみてください!
興味があってもなくても、超一流というものに触れるという経験はとても大事。わたしも繰り返し美術館へ足を運ぶことで段々関心が増してきました。
なんでもそうだと思うのですが、基礎知識がないと楽しめないものが多いので、
特に美術館はツアーを選ぶか音声ガイドを使うことを積極的におすすめします!!
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