イスラエルはテレビのニュースで物騒な事件ばかり取り上げられていますが、実際観光することができるのか、そもそも日本人が入国しても大丈夫なのかなど、あまり広く知られていません。
実際のところ、一部の絶対に立ち入ってはいけないエリア以外の治安は安定しています。
女性ひとりでも特段問題なく観光することはできますが、注意すべきことは沢山!
旅慣れているからこそ、わたしは万が一のため最低限の備えは欠かしません。
旅慣れていない場合は高くても治安重視でホテルをとることを強くおすすめします。
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今回は、そんなイスラエルの実際の治安情報と、絶対注意しておかなければならないことをまとめました!
保険やネット環境、ホテル選びの大切さ、知っていれば避けられるリスクをこれでもかと盛り込んだので、必ずすべてに目を通しておいてくださいね!
- 現地で起こる犯罪手口
- 現地の危険エリアと安全対策
- 現地の感染者数
このページの目次(もくじ)
イスラエルの治安について
外務省の安全情報
2023年1月現在、外務省の海外安全ホームページではガザ地区及び同周辺地域、レバノン国境地帯は危険レベル3(渡航中止勧告)に指定されています。

渡航中止勧告が出ているエリアに、わざわざ旅行で訪れようと計画する方はいないと思いますが、これらの地域には絶対に近寄らないで下さいね!
頻繁にミサイルが撃ち込まれ、空爆が起こっています。エルサレムは離れているので心配いりません。
コロナウィルスに関する情報
下記のグラフは感染者数(赤)と死者数(黒)の推移を表しています。
《コロナの影響について》
2023年1月現在、イスラエルの感染症危険情報レベルは1。十分注意(感染症)に引き下げられました!
2022年5月21日に入国規制が緩和され、出発前及び入国時のPCR検査が廃止となり、入国へのハードルがかなり下がりました。
しかし下記3点は引き続き必要です。
- 出国前10日以内の入国用フォーム(Entry Statement)記入
- コロナ治療補償付き健康保険契約
- Entry Statementのコンファーメーションフォーム
入国用のフォームにはワクチン接種証明書のアップロード等は必要ないようですが、公式では持参するよう推奨されているので、ワクチン接種済みの方は念のため持参した方が良いでしょう。
在イスラエル日本大使館の「新型コロナウィルス関連情報」が日々更新されているので、渡航の際は必ずチェックしてください。
犯罪データ
2021年(12月末現在)のイスラエル国内での犯罪発生件数は約30万5千件。日本の犯罪発生件数と人口比を基に比較した場合、イスラエルは日本の約7倍です。
日本人旅行者の場合、殺人などの重犯罪でなく、窃盗などの軽犯罪の被害にあうケースが目立ちます。
またロケット弾等の着弾の可能性やパレスチナ人デモ隊とイスラエル軍の衝突の可能性、イスラエル兵士への刺傷攻撃など、ほぼイスラエルとパレスチナの対立に関わるものばかりです。
不測の事態に巻き込まれることのないように、十分警戒する必要があります。
イスラエルで注意すべき危険エリア
イスラエルとひと口に言っても、さまざまなエリアがあります。
特にガイドブックに載っている旅行者が多い地域の治安情報については気になるところ!
主なエリアごとに、治安情報をざっくりまとめてみました。
テルアビブ

昼間は人通りがある場所でも、夜間はバーの営業が始まり犯罪発生率が高くなっている地域があります。
最も犯罪の発生件数が多い地域は繁華街のベン・イェフダ通り、アレンビー通り。夜間の一人歩きはやめましょう。
また南東部に位置するハ・ティクヴァ地区は麻薬など薬物関係の犯罪が多発しており、比較的簡単に薬物が入手できることから浮浪者等も多数集まっています。
南部のネヴェ・シャアナン地区及びシャピラ地区と呼ばれるバスステーション付近は、外国人労働者が多数居住及び集まる地域。各種犯罪の発生率が高い地域です。
エルサレム

2017年12月にアメリカがエルサレムをイスラエルの首都に定めたことで(国際法上はテルアビブが首都)パレスチナ人とユダヤ人の衝突が発生しています。
こういった事件に巻き込まれないように、事前に安全情報を得られるようにしておきましょう。
三大宗教の聖地があるエルサレムでは観光地として、海外から多くの旅行者が訪れます。旅行者を狙ったスリなどにも注意が必要です。
エルサレムは危険で観光できないと思っている方も多いのですが、聖地が攻撃された場合おそらく世界を巻き込む大戦争になってしまうでしょう。
イスラエルで頻発する犯罪・トラブルの具体的事例
スリ・置き引きに注意
どの国でも起こりえる、スリや置き引きはイスラエルでも横行しています。
実際に起こった事例では、、
- エルサレムの街中で物売りの老人に話しかけられ、気を取られている隙にバッグから財布が抜き取られた。
- オールド・ヤッフォのマーケットで、何人かの客引きにしつこく付きまとわれ、気がついたときには、バッグからパスポートやや貴重品が抜き取られていた。
- 死海の近くにあるホテルのロビーで荷物から目を離した隙に、貴重品を入れたリュックを盗まれた。
などなど・・油断も隙もあったものではありませんね!
スリや置き引きには、十分注意してくださいね。
テロに注意
近年、イスラエル国内でのテロはガザ地区を除いて減少傾向にあります。
それでも民間人をターゲットにした歩行者への車両の突っ込みや、バスなどでの銃乱射などの事件が発生しているので常に注意しておくことが大切です。
余談ですが、過去にテルアビブ国際空港では、日本赤軍を名乗る日本人による銃乱射事件が起きていて有名なのですがご存知でしたか??
デモに注意
アメリカがイスラエルの首都をエルサレムとし、大使館を移転した時など政治的な動きがあるとデモが起きます。
政治的、宗教的に衝突が起きやすいイスラエルでは、デモが起きた際には、絶対に近づかないようにしましょう。
また事前に外務省などから安全情報を得られるようにしておく必要があります。
イスラエルで犯罪にあわないために気をつけたい9つの安全対策
危険な場所を避ける
上記の危険スポットはもちろん、宿泊先の従業員にこの辺りで危険なスポットはないかどうか聞いてみてください。
最新の情報はやはり実際に住んでいる方から聞くのが一番です。
怖いもの見たさで危険な場所へ立ち入るのは絶対にやめてください。日本とは違うということをお忘れなく!
安全な地域でホテルを予約
エルサレムのハイライトはなんといっても旧市街。できれば徒歩圏内に宿泊できると便利です!
わたしは新市街のモダンなホテルと旧市街のクラシカルなホテル両方に泊まりましたが、どちらも良さがあって素晴らしい経験になりました。
ここ数年でホテルが高騰しているようです。早めに予約したほうがいいですよ♪
現金を大量に持ち歩かない
イスラエルでは支払いの際、デビットカードやクレジットカードでの支払いが主流になっています。
もちろん現地の屋台やローカルマーケットなど、一部の場所で現金しか受け付けないケースもありますが、そのような少額の支払いを除いて、クレジットカードが使えます。
しかし万が一スリや盗難の被害にあった時のために、持ち歩く現金は最低限(目安は日本円で1万円以下)にしておきましょう。
関連記事旅のプロが教えるイスラエルで得する人気クレジットカードランキング
兵士は優しいが敬意を払って
エルサレムでは町中で多くのイスラエル軍の兵士を見ることができます。
大きな銃も持っているので、驚かれるかもしれませんが、若者が多く、話しかけて一緒に写真を撮ったりできるほどフレンドリーな人も多いんです!

とはいえ、世界有数の軍力を誇るイスラエル軍、ふざけたりからかったりは絶対やめましょう。日本に帰国できなくなるかもしれません!
流しのタクシーは使わず配車アプリ「Gett」を利用
流しのタクシーはぼったくり、強盗などの被害にあう可能性もあるため、使わないようにしましょう。
レンタルWiFiを使ってネット環境を整え、イスラエル版配車アプリ「Gett」を利用するのをおすすめします。
相手の文化・宗教に敬意を払う
エルサレムにはユダヤ教、キリスト教、イスラム教という3つの宗教の聖地があります。その聖地を巡って千年以上にわたって争いが続いています。
われわれ日本人がこのような土地を訪れるときには、それぞれの宗教、文化を尊重する必要があります。
例えば、聖地エルサレムではユダヤ教の超正統派と呼ばれる人を目にすることがあります。
黒いスーツに黒い帽子、モミアゲまで伸びる長いひげという恰好は、まず日本では見ることがないと思います。

この超正統派と呼ばれる人は、家族以外の女性との接触、目を合わせることなども禁止されています。
また、世俗との関わりを好まないため、カメラでの撮影も断られますし、女性の場合はバスなどの公共交通機関で隣に座ることもできません。
日本人の感覚からすると理解できないことですが、トラブルを避けるためにも、相手がどのような人なのか見極める必要があります。
派手な服装はせず荷物は少なめに


三大聖地に敬意を払い、不必要に派手な格好はしないようにしてください。
エルサレムに来たらおそらくほぼ全員が聖地巡礼のルートを歩くことと思います。
なるべく現地に馴染むようなカジュアルで質素な恰好を心掛け、荷物も少なめにお出かけしましょう!
ブランドバッグや派手すぎるお化粧はあまり相応しくありません。景色も素晴らしいですが、ここではあまりインスタ映えなど意識せずに敬虔な気持ちを持ちたいですね。
関連記事イスラエル旅行おすすめの服装と現地で浮かないシーズン別コーデ徹底解説
わたしは貴重品(財布、パスポート)を必ずセキュリティポーチへ入れるようにしています。
ファッション性はありませんが、危険を回避するにはとても有効で手放せません。
最新の政治情勢を確認する
この国を訪れるうえで、一番注意しなければいけないのは、政治情勢といえます。常に最新の情報を手に入れられるよう外務省のホームページをまめに確認しましょう。
危険情報さえ出ていなければ観光は可能です。
実際に怖いと感じることは全くありませんでした。それどころか70ヵ国以上旅してきて最も記憶に残る素晴らしい場所だと思いました。
パスポートのスタンプについて
イスラエルは陸路・空路での入国ができますが、過去にイスラム圏の国の渡航歴があると
別室で長時間の取り調べを受ける可能性があります。
またイスラエルのスタンプがパスポートがあると、逆にそれらのイスラム圏の国への入国ができなくなる恐れが…。
現在はスタンプの代わりに入国カードが受け取れるようになっているので滞在中はカードをなくさないようにしてください。
隣国のヨルダンとは関係がよいので、特に気にする必要はありません。
わたしはキプロスからテルアビブに空路で入国しました。こんなに入国で緊張したのは後にも先にもイスラエルだけ・・・。
イスラエルで女子旅をするなら気をつけておきたいこと

わたしがイスラエルを旅行した時は女二人旅でした。
エルサレムは全てが美しく荘厳で、近隣のアラブ諸国に比べてナンパされたり声をかけられたりすることはそれほど多くありません。
テルアビブはクラブも有名なので夜遊びを楽しんでいるイスラエル人、旅行者でいっぱいです。
羽目を外し過ぎないよう気をつけてくださいね!
イスラエルで子連れ旅行をするなら気をつけておきたいこと

イスラエルに子連れで旅行をする方がどれだけいるのか甚だ疑問ではありますが、キリスト教やユダヤ教の方が聖地巡礼する時に連れていかれるかもしれませんね。
聖地のあるエルサレム旧市街は、石畳で道が悪く階段も多いのでベビーカーでの移動はほぼ不可能です。
特に治安が悪いと感じたり、恐ろしいと感じる場面はありませんでしたが、安全情勢が変わりやすい場所なので常に情報の確認は注意してください。
イスラエル旅行前に準備すべきはWiFiと海外旅行保険
イスラエル旅行に限らず、この2つはとても重要!海外旅行に行く際にスマホ利用と海外旅行保険はマストです。
Wi-Fiレンタルでネット環境を整える
旅先で何か困ったことが起きた時、ネットが使えると安心感が違います。
道に迷って危険そうな場所に迷い込んでしまった時、スリに逢った時、体調を崩してしまった時、すぐに検索して助けを求められれば大きな被害にならないことも十分あり得ます。
普段なら落ち着いて判断できることも、焦っていると思わぬ方向にいってしまうものです。
旅慣れた人であれば現地のSIMカードを、そうでなければレンタルWiFiを準備しておくことをおすすめします。
レンタルWiFiは価格、品質、サポートなどを比較した結果わたしはグローバルWiFiをすすめることが多いのでぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険でいざという時に備える
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず入っておきましょう!
わたしは頻繁に旅行するため、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをおすすめしています。
愛用しているメインカードはマリオットボンヴォイアメックス。
補償が手厚い(盗難補償50万円)上にマイルもたくさんたまるので、できればゴールドカード以上のクレカを1枚持っておくとかなり重宝します。
空港から自宅まで無料でスーツケースの宅配ができるのも神!!
とはいえ年会費が高いのでなかなか思い切りが必要かも・・・。そんな人におすすめなのが年会費永久無料のエポスカード!
エポスカードはなんと年会費無料で海外旅行保険が自動付帯されています!年会費無料のクレジットカードの中でも補償額が高く旅好きなら絶対持っておくべき1枚。
疾病・傷害治療費用 | 傷害死亡 | キャッシュレス診療 |
---|---|---|
疾病270万円・傷害200万円 | 500万円 | 〇 |
賠償責任 | 携行品損害 | 付帯 |
2,000万円 | 20万円 | 自動付帯 |
携行品損害の20万は少なめなので、高価な財布やアクセサリー、PCやiPhoneを持っていく場合は足りなくなる可能性があることは頭にいれておきましょう。
疾病、傷害治療費の200万円台はアメリカ以外であればわたしは許容範囲と考えます。
事情があってクレカを作れない人は通常の海外旅行保険でも全く問題ありません。

イスラエルの治安まとめ
イスラエルはニュースで得る情報から紛争地のような「危険」なイメージをもってしまう方も多いかもしれません。
パレスチナとの衝突や、宗教の問題、ニュースでしか知りえなかった問題を直接自分の目で見てみたい。わたしはそんな理由で滞在しましたが、実際に行って本当に良かったです。
またこの記事ではイスラエルの治安についてエルサレムの記述をしています。
エルサレムは現在国連の永久信託統治下に置かれており、日本政府もエルサレムをイスラエルの首都として承認していません。
国際的にかなりデリケートな問題ですので、そのことも十分勉強したうえで旅行を楽しんでくださいね!
わたしのおすすめを最後にまとめます。
いつ情勢が変わるかわかりませんので必ずたびレジに登録して、十分な準備、安全対策をしていきましょう!
イスラエルをもっと知る
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