オマーンは日本人にとってあまり馴染みのない国かもしれません。実は中東の中でも圧倒的に治安が良いことで有名です。
女性ひとりでも特段問題なく観光することはできますが、日本ではありませんので注意すべきことは沢山!
治安が良い国でも、わたしは万が一のため最低限の備えは欠かしません。
旅慣れていない場合は高くても治安重視でホテルをとることを強くおすすめします。
関連記事オマーン旅行クレジットカード選び方
おすすめbooking.comでホテルを探す
今回は実際の治安とオマーンを旅するうえで注意したい事柄をオマーンに2週間滞在経験のあるわたしがどこよりも詳しくまとめていきます!
保険やネット環境、ホテル選びの大切さ、知っていれば避けられるリスクをこれでもかと盛り込んだので、必ずすべてに目を通しておいてくださいね!
- 現地で起こる犯罪手口
- 現地の危険エリアと安全対策
- 現地の感染者数
- イスラム諸国を旅する上で気を付けたいこと
このページの目次(もくじ)
オマーンの治安
外務省の安全情報
2022年6月現在、外務省の海外安全ホームページでは危険情報は出ていません。
しかし過去には度々、MERS(中東呼吸器症候群)と言うウイルス性の感染症が報告されています。
ヒトコブラクダが保有しているコロナウイルスが感染源と考えられているため、ラクダとの接触やラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取は避けるようにしてください。

主な症状は発熱、咳、息切れで、疾患のある人は重症化する傾向があり、SARS(重症急性呼吸器症候群)と類似して死者も多く出ています。
人から人への感染も確認されており、まだ不明な点も多いため、予防が何より大事です!
アルコール消毒が比較的効きやすく、その他にも手洗い・うがい、手指消毒、マスク等しっかり対策をしましょう。
現在オマーン全土で危険情報はありませんが、近年ラマダン期間中やその前後に世界中で多くのテロ事件が発生しています。
テロの標的となりやすい観光施設など、人が多く集まる場所では安全確保に十分注意を払ってください。
コロナウィルスに関する情報
下記のグラフは感染者数(赤)と死者数(黒)の推移を表しています。
《コロナの影響について》
2022年6月現在、オマーンの感染症危険情報レベルは2。不要不急の渡航中止(感染症)発令中です。
この地域への不要不急の渡航は中止することをおすすめします。
入国については2月28日から陰性証明が不要となりワクチン接種証明書、1か月分のコロナ治療がカバーできる医療保険証明書があれば隔離なども無く短期滞在者も渡航が可能です。
わたしも12月に仕事で渡航しましたが、手続きさえしっかり踏めば特に問題なく旅行できました。
この投稿をInstagramで見る
在オマーン日本国大使館の「新型コロナウィルス関連情報」が日々更新されているので、渡航の際は必ずチェックしてください。
犯罪データ
オマーンはアラブ諸国の中ではかなり治安のいい国とされています。
実際に旅行していて、特にオマーンの中心部では治安が悪いなと感じたことは一度もありません。
むしろ酔っぱらないがいない分日本より治安がいい気がします。
一般犯罪については事件数が公表されていないものの、路上強盗や空き巣などの侵入窃盗、自動車盗難、車上狙い等が発生しており、注意が必要。
オマーンで注意すべき危険エリア
オマーンとひと口に言っても、さまざまなエリアがあります。
特にガイドブックに載っている旅行者が多い地域の治安情報については気になるところ!
しかし現地の人に聞いても、大使館関係者に聞いても治安が悪い場所は特にないというのです(笑)

しいていうなら、マトラスークが最も混雑しているエリアなので買い物に夢中になって貴重品のケアを怠らないようにというくらい。
実際わたしもここでクレジットカードの入った小銭入れを落としました…(;’∀’)。
オマーンで頻発する犯罪・トラブルの具体的事例
オマーンで実際に起きた代表的な犯罪をご紹介していきます。
スリ・置き引きに注意
スリ・置き引きは、
- ショッピングモールの広場
- 大衆向けレストラン
- スーク(市場)などの人が多く集まる場所において時々発生しています。
スリは旅行者を狙っていますので、ションピングの休憩中や食事中に席を立ってトイレへ行く時なども、身の回りの貴重品の取り扱いには注意しましょう。
また観光客が、観光客に対してスリをすると言う話も聞いたことがありますので、相手が観光客であっても気を許し過ぎないようにしましょう。
セクハラ・性犯罪に注意

オマーンにおいて、セクハラ・性犯罪は警戒しなければいけない犯罪のひとつ。
ごく稀にではありますがタクシー運転手が手を握る、足を触るなど、性的嫌がらせに及ぶケースがあります。
また1人で歩いていたら通りがかりの車から「ホテルまで乗せてあげよう」と言われ、乗ったところ、人の気のない場所に連れて行かれるということもありえなくはありません。
ドバイやモロッコではよく聞く話です。
オマーンに限らず当たり前ですが、向こうから声をかけて来た知らない人の車に乗らないようにしましょう。
交通事故に注意
車大好きなオマーン人。以前は運転が荒いドライバーが多く、スピード違反、急な車線変更、無理な追い越し等、交通規則を無視した運転、歩行者の急な飛び出しなどによる交通事故が多発していました。
最近はかなり改善されていますが、制限速度は日本よりかなり高めに設定されています。シートベルトは忘れずに!
オマーンならではの法律に注意
オマーンでは、婚姻関係にない男女の性的関係、王族批判、女装など日本では必ずしも犯罪とされていない行為が犯罪として規定されていますので注意が必要です。
婚姻関係を証明できない男女がホテルの同じ部屋で宿泊等をした場合、状況によっては処罰の対象となる可能性があります。
公然と飲酒・酩酊する行為、ラマダン中に公然と飲食する行為等も処罰の対象となっています。
テロについて
これまでにオマーンにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが、近年シリア・チュニジア・バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。
オマーンでは、交通事故よりもテロに遭う確立は低いとは言え、どこでも起こり得ることや日本人が標的となり得ることを十分に認識し、安全対策を講じるよう心がけてください。
オマーンで安全に過ごすために知っておきたいイスラムの教え
オマーンは治安が良い国ですが、文化・宗教の違いから思わぬところでトラブルに発展することがあります。
イスラム教を国教としているので、かなり日本とは「感覚」が違います。短期の旅行とはいえ、「郷に入っては郷に従え」だと思いますので、具体的な例をご紹介します♪
女性をじろじろ見てはいけない

基本的に女性は人目に触れないようにというのが、イスラム教の考え方。
全身を覆うアバヤと呼ばれる黒いドレスに頭にヒジャブと呼ばれるスカーフをかぶり髪の毛を隠しています。
神秘的な雰囲気なのでついつい見つめたり、写真撮影したくなったりするかもしれませんがすべてNG。
特に女性の写真を撮る場合はどんな場合も絶対に許可をとりましょう。モスクでは外国人でも肌の露出は禁止です。
女性・男性ともに肌の露出を控える

オマーンの人たちは、男女とも肌を隠すような伝統的な服を身に着けています。
女性はミニスカートやホットパンツ、ノースリーブ、へそ出しなど露出の高い服装は控えましょう。
実際には欧米からの駐在や旅行者も多く、そこまで気にすることはありませんがイスラム諸国を旅する基本情報として知っておいた方が良いでしょう。

わたしが滞在したミスファット村では、露出した服を着ると住民が攻撃的になるかもしれないという注意看板がありました。
イスラム教のならわしに配慮する

モスクなどを見学する方も多いと思いますが、礼拝している人の前を横切ってはいけません。
ラマダン(イスラム教の断食月)期間中は、屋外や公共の場所での飲食や喫煙を控えましょう。
知らないと「どうして??」と疑問に思うことばかりですが、宗教上の理由なので配慮する必要があります。
関連記事日本人ムスリムが伝授!イスラム諸国を旅する際の注意点
オマーンで犯罪にあわないために気をつけたい8つの安全対策
危険な場所を避ける
オマーンに限らず海外旅行の際は宿泊先の従業員にこの辺りで危険なスポットはないかどうか聞いてみてください。
最新の情報はやはり実際に住んでいる方から聞くのが一番です。
怖いもの見たさで危険な場所へ立ち入るのは絶対にやめてください。日本とは違うということをお忘れなく!
安全な地域でホテルを予約
オマーンで宿泊するなら、口コミがよく安全な地域にある高級ホテルを予約しましょう。
少し宿泊費があがったとしても安全なエリアに泊まることおすすめします。
わたしはマスカットで下記のホテルに泊まりました。ラグジュアリーホテルの豊富さに驚き…!!
どこもとても良かったですが一押しはクラウンプラザかな!

お手頃価格だと日本料理レストランが入っているファラジホテルもおすすめ!ぜひ、オマーンへ行った際には泊まってみて下さい。
現金を大量に持ち歩かない
オマーンはカード社会なので、クレジットカードが使える所が多いです。大金は必要ありません。
しかし万が一スリや盗難の被害にあった時のために、持ち歩く現金は最低限(目安は日本円で1万円以下)にしておきましょう。
関連記事旅のプロが教えるオマーンで得する人気クレジットカードランキング
しつこく話しかけてくる人は無視する
物売りやナンパなどは、徹底的に無視しましょう。
危ないと感じたら、賑わっているお店に入るなどしてその場を離れるようにしてください。
露出をした服装は避け荷物は少なめに


オマーンでは、国籍を問わず多くの観光客、現地に滞在にしている外国人女性もセクハラの被害にあっています。
外国人が多く開放的なイメージのあるオマーンですが、それでも胸元の見える服装や短パンなど肌の露出が多い服装は避けましょう。
関連記事オマーン旅行おすすめの服装と現地で浮かないシーズン別コーデ徹底解説
ほかの国に比べるとかなりソフトですが、女性だということで声を掛けられる頻度は高かったです。
オマーンではブランド品も人気で派手な恰好をしている人も多く、ある程度ブランドバッグや紙袋を持っていても大丈夫なのですが、貴重品(財布、パスポート)だけは必ずセキュリティポーチへ入れるようにしています。
ファッション性はありませんが、危険を回避するにはとても有効で手放せません。
夜間の一人歩きは避ける
オマーンは治安がよく夜間のひとり歩きもできますが見知らぬ土地なのであまり推奨はできません。
またタクシーで移動する際にも助手席に座ることを避け、見知らぬ人との同乗も避けましょう。
ホテルなどの部屋においても、男性と二人きりになることのないようにしましょう。
スリ・置き引きに気をつける
オマーンは治安がいいので、他に国へ旅行に行った時に比べて、ついつい警戒心をなくしがち。
スリ・置き引きは人が多い場所で起こることが多いため、貴重品から目を離さないようにしましょう。
わたしはいつも海外ではチャックの閉まるバックを肩からかけ、その上で体の前で持ち歩いています!!
レストランで席を立つ時に、スマートフォンやカメラをテーブルや椅子の上に置きっぱなしにしないなど、日本にいる時とは違うことを常に忘れずに。
オマーンで女子旅をするなら気をつけておきたいこと

オマーンに女性だけで旅行する人はそれほど多くありません。
アラブ諸国にありがちですが、女性のひとり旅や女性だけの旅の場合多くの男性が声をかけてきます。
危険度は低いものの、既婚者や高齢者でも気軽にナンパしてくるので性犯罪に巻き込まれないようくれぐれも注意してください!
オマーンで子連れ旅行をするなら気をつけておきたいこと

オマーン人は子供が大好きなので、子供と一緒に旅をすれば楽しさも倍増すると思います。治安面で子連れだからといって気を付けたいことは特にありません。
夏場の気温は50度近くになることもあるので熱中症対策だけは忘れずに!
基本的には車移動なので、ベビーカーを使いたい場合は車に積みやすいものを使うのがおすすめです。
オマーン旅行前に準備すべきはWi-Fiと海外旅行保険
オマーン旅行に限らず、この2つはとても重要!海外旅行に行く際にスマホ利用と海外旅行保険はマストです。
Wi-Fiレンタルでネット環境を整える
旅先で何か困ったことが起きた時、ネットが使えると安心感が違います。
道に迷って危険そうな場所に迷い込んでしまった時、スリに逢った時、体調を崩してしまった時、すぐに検索して助けを求められれば大きな被害にならないことも十分あり得ます。
普段なら落ち着いて判断できることも、焦っていると思わぬ方向にいってしまうものです。
旅慣れた人であれば現地のSIMカードを、そうでなければレンタルWiFiを準備しておくことをおすすめします。
レンタルWiFiは価格、品質、サポートなどを比較した結果わたしはグローバルWiFiをすすめることが多いのでぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険でいざという時に備える
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず入っておきましょう!
わたしは頻繁に旅行するため、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをおすすめしています。
愛用しているメインカードはマリオットボンヴォイアメックス。
補償が手厚い(盗難補償50万円)上にマイルもたくさんたまるので、できればゴールドカード以上のクレカを1枚持っておくとかなり重宝します。
空港から自宅まで無料でスーツケースの宅配ができるのも神!!
とはいえ年会費が高いのでなかなか思い切りが必要かも・・・。そんな人におすすめなのが年会費永久無料のエポスカード!
エポスカードはなんと年会費無料で海外旅行保険が自動付帯されています!年会費無料のクレジットカードの中でも補償額が高く旅好きなら絶対持っておくべき1枚。
疾病・傷害治療費用 | 傷害死亡 | キャッシュレス診療 |
---|---|---|
疾病270万円・傷害200万円 | 500万円 | 〇 |
賠償責任 | 携行品損害 | 付帯 |
2,000万円 | 20万円 | 自動付帯 |
携行品損害の20万は少なめなので、高価な財布やアクセサリー、PCやiPhoneを持っていく場合は足りなくなる可能性があることは頭にいれておきましょう。
疾病、傷害治療費の200万円台はアメリカ以外であればわたしは許容範囲と考えます。
事情があってクレカを作れない人は通常の海外旅行保険でも全く問題ありません。

オマーンの治安まとめ
自然豊かで人も親切。かなりかために書きましたが、実際は本当に治安がよくてリラックスして過ごしました。
物売りもナンパもあるにはあるけど、かなりソフトで無視するか断れば全然しつこくありません。。
わたしのおすすめを最後にまとめます。
現時点でオマーンは情勢が安定していますが、いつ変わるかわかりませんので必ずたびレジに登録して、十分な準備、安全対策をしていきましょう。
[omanbox]

オマーンで観光地を満喫するなら
現地ツアーの手配がおすすめ
手配旅行や同行の相談も承ります♪
オマーンを隅々まで旅したわたしが旅行の
コーディネートをお手伝い
信頼できる現地ツアー会社を紹介します