パリやウィーン、ミラノにも美しく伝統あるオペラ座がありますが、まさかマスカットでこのように素晴らしいオペラハウスと出会えるとは思いもしませんでした。
2011年に開業したマスカットのロイヤルオペラハウス。
夜のコンサートやオペラを楽しむもよし、昼に訪れてツアーに参加するもよし、とてもおすすめの観光スポットです。
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このページの目次(もくじ)
ロイヤルオペラハウスマスカット(王立オペラ劇場)基本情報
歴史と概要
マスカット中心にあるロイヤルオペラハウスは、8階建てで地下3階、地上5階の構成。
2001年前国王スルタンカブースの命によって計画が建てられ、2007年から4年かけて建設されました。
25,000㎡という広大な敷地内には劇場の他、会議室、アートセンター、講堂などが併設されており、劇場の最大収容人数は1,100人となっています。
スルタンカブースはクラシックと芸術を大変愛しており、オープニング時には自ら足を運んでオペラを鑑賞したとか。
ロイヤルオペラハウスのシーズンは9月から5月、またはラマダン前まで。シーズンごとに6つのオペラが上演されます。
初演はあの「トゥーランドット」。スペインのテノールPlácido Domingo指揮で大盛況。
初年度はその他、イタリアのテノール歌手Andrea Bocelli、アメリカのソプラノ歌手Renée Flemingを迎えています。
Yo Yo Ma、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、アメリカン・バレエ・シアターからアラブ歌手まで幅広いパフォーマンスが行われました。
これだけでもいかに国王の肝いりだったかわかりますね。そしてロイヤルオペラハウスは中東、アジア随一のオペラハウスとなりました。
ロイヤルオペラハウスマスカット(王立オペラ劇場)見どころ
それではオペラハウスの見どころを紹介していきましょう。
まずあなたがオペラハウスに到着したら、ピカピカに磨かれた大理石に圧倒されることと思います。
外観
外観はまるでフォート(砦)や城塞。オマーン産の大理石がふんだんに使用され、マスカットの街にぴったりとマッチしています。
建物が山の景色を損なわないよう綿密に計算され、建築されたオペラハウス。鮮やかに咲く花もまた彩を添えます。
駐車場から入り口まで続く回廊は絶好のフォトスポット。
誰も撮ってくれる人がいなかったので自撮りで失礼。
ランプもアラビックな雰囲気でとても素敵。
それでは内部に進みましょう。セキュリティチェックもしっかりしていて他の施設とは一線を画しています。
内観
一歩足を踏み入れると外観からは想像もできないほど素晴らしい建築がお目見え。
外側のオマーン産大理石と異なり、イタリアの石灰岩が使われています。
イタリアとオマーンの現代建築が融合し、他では見られないオンリーワンのオペラハウス。
息を呑むほど美しい装飾の数々。チーク材はミャンマーから運ばれたもの。
4年の歳月をかけて用意された木彫りは大変エレガントでホワイトとのコントラストがたまりません。
煌めくシャンデリアはグランドモスクと同じくオーストリアのスワロフスキー製。
天井は17世紀に建設されたオマーンの代表作と言われるジャブリン城がモチーフ。
非の打ち所がないデザインで、床から天井まで見惚れてしまいます。
わたしが訪問した日はツアー客が少なく、数人しかいなかったので写真が撮り放題。
ちょうど終わりかけのツアーに参加させられていたのですが、さすがに短いですよねともう一度始めから案内してくれました。
劇場内に飾られた古い楽器の数々はイギリスやフランス、各国からスルタンへ送られたもの。
17世紀、18世紀の貴重な楽器を眺めるのはとっても楽しい!去年フィレンツェアカデミア美術館で見た楽器コレクションを彷彿とさせます。
2階の装飾も素敵…。フォトジェニックすぎる。
オマーンの部族を描いた絵画も飾られ、各部族の結婚や慣習の様子も垣間見えます。
客席と舞台
ちょうど舞台は準備中で、解説してもらったパイプオルガンは見られず残念。
モニターは当時の最新機でマルチメディアインタラクティブ対応。アラビア語、英語への翻訳も。
ロイヤルオペラハウスのパイプオルガンは世界で最も大きなもののひとつで、ドイツ・クライス社製。その重さはなんと50トン。
オーケストラシェルを合わせると500トン。オーケストラ全てがそろうと5,500トンにものぼるそうです。
高級感のあるボックス席。
誰もいない瞬間を狙って記念撮影。やっぱりわたしは歌劇場が好きだ。
次回はドレスアップしてちゃんと何か聞きに来たい!
オペラガレリア(OPERA GALLERIA)
オペラハウスの隣にはオペラガレリアが併設され、ハイブランドのショッピングを楽しむことができます。
料金はお高めですが、質の良いものがそろっているのでウィンドウショッピングだけでもいかがでしょう。
わたしはこちらの素敵なインテリアショップで店主にコーヒーとケーキまでご馳走になってしまいました…。
オマーン優しい人が沢山…。本当に驚かされることばかりです。
ワークショップ
オペラハウスはワークショップや教育プログラムも実施しています。
マスカット駐在者の子供たちにも人気があるので、在住者の方もぜひチェックしてみてください。
ロイヤルオペラハウスマスカット(王立オペラ劇場)行き方・アクセス
オペラハウスはスルタンカブース通りのマスカットのシャティアルクルム地区にあります。
ほとんどの旅行者がシティツアーかタクシーを利用することになるでしょう。ロイヤルオペラハウスと言えば通じます。
インターコンチネンタルホテルやWホテルからは徒歩圏内。
ロイヤルオペラハウスマスカット(王立オペラ劇場)料金・営業時間・所要時間・レビュー
デイツアー料金
デイツアーの料金は下記の通り。
- 一般料金 3.15OMR
- 子供 1.05OMR
- プライベートツアー21OMR
ステージの料金は演目により、無料~15OMRからスタートし、高い席だと300-400OMR(約9-12万円)になることも。
営業時間・定休日
- 営業時間
8:30-17:30 - 定休日
金曜日
所要時間
ツアーの所要時間は10分~15分。オペラハウスの1階を中心にガイドが案内してくれます。
全て英語ですが、楽器やステージの説明なのでそこまで難しくはなく聞き取りやすいと思います。
ドレスコード
オペラやコンサート鑑賞の際はドレスコードあり。男性の場合はスーツかジャケット、女性は膝下のドレスがおすすめです。
もちろんジーパン、Tシャツ、サンダルはNG。
ただ万が一そんな恰好できた場合もIDカード提示でオマーンスタイルの衣装を貸してもらえるようです。
オマーンをもっと楽しむ
現地ツアーに参加する
わたしはほとんどの時間をプライベートツアーを使って過ごしました。
マスカットだけであれば個人旅行でも十分ですが、オマーン人やオマーンで働く外国人と話すのはとても楽しいし、沢山質問をすることで中東への理解がさらに深まりました。
連絡先も交換し、今でも時々やりとりするほど。オマーンではぜひローカルとの交流を楽しんでください。
わたしはattomantoursにお世話になりました。
おすすめホテル
オマーンはとても治安が良いので、特に泊まってはいけないエリアというのはありません。しかしマスカットでホテルを探すならQurm付近のホテルが一押しです。
わたしはクラウンプラザ(一押し)、インターコンチネンタル、Wマスカットに宿泊しました。ロケーションが素晴らしく目の前がビーチです。
市街地から離れますがアルブスタンパレスリッツカールトンがマスカットで最高のホテルだと思います。
もう少し安いホテルがよければ日本食レストランが入っているファラジホテルが老舗で日本人に人気です。
最高級ホテルリッツカールトンアルブスタンパレス
今まで泊まった中でも5本の指に入るほど豪華絢爛なリッツカールトン。
アラブサミットのためスルタン肝いりで建てられたとあって、壮麗で気品あふれるホテル。
夢のような滞在ができるので、ぜひ1日ホテルでゆっくりしたいですね!
観光の注意点
オマーンはアラブ諸国の中でも旅行者を積極的に受け入れており、治安も悪くありません。
また、いくら治安のよいオマーンでも海外旅行保険は絶対に必要です。
スリや強盗はいなくても、食事や気候が合わず体調を崩すということもあり得ますし、交通事故のリスクは日本より高いです。
どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前に保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
またイスラム諸国を旅する際の注意点もぜひ目を通しておきましょう!
旅行の準備は「オマーンに必要な持ち物と便利グッズを旅のプロが徹底解説【チェックリスト付】」を見ればバッチリ♪
ガイドブック
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
オマーンのガイドブックは恐ろしく少ないのであまり選択肢がありません。
地球の歩き方1択といってよいでしょう。
他の国もしかりですが、ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやっぱり地球の歩き方。
内容は充実しているとはいえませんが、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
わたしはオマーンを知るための55章も購入し、読み込みました。
「エリア・スタディーズ」にはファンも多く、旅という捉え方だけではなく学びとしてオマーンに行く予定がない人でも面白く読めると思います。
ロイヤルオペラハウスマスカット(王立オペラ劇場)まとめ
中東のオペラハウス、どんな感じなのか期待に胸を膨らませて訪問。
想像以上に素晴らしく、スルタンカブースの芸術への愛情を強く感じる滞在でした。
フォトジェニックな場所ばかりなので、ぜひ記念写真の場所としても活用ください。素敵な滞在になりますように!
ロイヤルオペラハウス | |
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住所 | Royal Opera House Al Kharjiyah Street مسقط OM، 103 オマーン 地図 |
時間 | 8:30-17:30 |
定休 | 金曜日 |
料金 | 一般料金 3.15OMR 子供 1.05OMR プライベートツアー21OMR |
HP | https://www.rohmuscat.org.om/en/Pages/default.aspx |
※最新情報は公式サイトでご確認ください。
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