翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都宿泊記ブログ｜朝食・ラウンジ・プラチナ【嵐山おすすめホテル｜子連れ】

京都でも格別人気の高い嵐山。

平安時代の名残を留める、自然いっぱいで穏やかな京都随⼀の景勝地で、わたしも大好きな場所です。

その嵐山一等地に、長らく休業していたホテル嵐亭。

リノベーションされ2015年全39室（内18室が露天風呂付）の厳選された客室で生まれ変わりました。

森トラストとスターウッドが提携し、特別なホテルにだけ許されるラグジュアリーコレクションの名を冠しています。

マリオットボンヴォイグループの中でも最高のランクに位置づけられる翠嵐へ泊まってきました。

お値段も高額ですし、評価もわかれるホテルなのでレビューが滞在の参考になりますと嬉しいです。

翠嵐ラグジュアリーコレクション宿泊記

ホテルのコンセプトは「継往開来けいおうかいらい」。先人のものを受け継ぎ、発展させながら将来を開拓するという想いが込められました。

また館内のレストラン「京 翠嵐」は川崎重工の創業者、川崎正蔵の別荘として建てられ、嵐山御殿と称された旧「延命閣」。

京都嵐山の特等席についた翠嵐。京都の特別な時間を過ごすにはぴったりのラグジュアリーホテルです。

子連れ用のアメニティもありますし、嵐山自体は家族旅行にとてもおすすめしたい場所ですが、わたしとしては幼児との滞在先として翠嵐を推すことはしません。

あの静かで特別な雰囲気を子供が騒いで壊すことを想像するとちょっと落ち着かない。

ホテルのスタッフに聞いてみると2日に1度は小さな子が滞在しているし、大歓迎と言っていました。

週末なら他のファミリーもいてまた違った雰囲気になっている可能性もあります。

子供がそこまで騒ぐタイプでなかったり、自身があまり気にしないタイプであればもちろん大丈夫だと思います。ご参考まで。

サービス

ハード面では他に比類のない翠嵐ですが、ソフト面は期待しすぎると少しがっかりするかもしれません。

事前に様々な口コミを読んだところ、多くの宿泊客が☆4、5をつけている中1をつけている人もそれなりにいました。

これはラグジュアリーコレクションという看板、宿泊料金の高さから期待をこえなかったことが原因なのではないかと推察します。

翠嵐のホテル規模、場所柄を考えるとそういうものなのかなとも思いましたが、挨拶をしっかりできるスタッフが少ないのは気になりました。

全体的にとても上品な雰囲気で声が小さく、他のホテルと比べてもそっけない印象を受けます。

ホテル内のことやものについて質問しても、明瞭な回答が得られないことが多く、ラグジュアリーコレクションで働いているというプライドを感じません。

たとえば、女性スタッフがとても素敵な制服を着ているので「それは着物の帯ですか？何織でしょうか？」と聞いても「よくわかりません。」というような感じ。

ベテランスタッフ以外は心もとない感じだったので、今後の接客に期待します。

もちろん、全体を通して丁寧で品があり不快という感じでは全くありません。

わたしが色々質問しなければ挨拶以外は気にならなかった可能性も高いですが、繁忙期には最低1泊10万円～50万円する高級ホテルですからもう少し会話を楽しみたかったです。

マリオット系のホテルに泊まったら、マリオットボンヴォイアメックスで支払うのを忘れずに！通常利用の2倍貯まるのでかなりお得にポイントを貯めることができますよ♪

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都
住所	京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町 12 地図
電話	075-872-0101
施設	フィットネス、レストラン、ラウンジ
子連れおすすめ度
HP	https://www.suihotels.com/suiran-kyoto/

ルームカテゴリー

SNA（Suite Night Awardsスイートナイトアワード）対象ホテルだったので申請しようか迷いましたが最近はアップグレード率も高いと聞いてやめました。

当日上から2番目の大変貴重な「玉兎」のお部屋をアサイン。めちゃくちゃ嬉しい…すごい…。

1泊30万円以上するお部屋で、きっとこんな素敵な滞在をすることはこの先ないでしょう…。

料金

お値段は1泊80,000円～。平日空いていれば直前はこれより安くなっているかも。わたしたちが宿泊したのは平日1泊で70,000ポイント。

同じ日のスーペリアツインルームの料金は79,418円。アップグレード後のお部屋は過去最高額の333,000円でした！

マリオットボンヴォイアメックスプレミアム（旧SPG）の継続特典「無料宿泊」は50,000ポイント以下のホテルで選べるので、翠嵐はおそらく出てこないと思います。

頑張ってポイントを貯めて予約するのがおすすめです！

翠嵐ラグジュアリーコレクションフロント・ロビー

入り口をくぐると緑いっぱいのアプローチ。左手の「茶寮 八翠」を横目にロビーへ向かいます。

フレグランス

ホテルに入ると香ってくるのは翠嵐専用フレグランス。

ホテルブランドによって、共通の香りを使っているところもありますが、翠嵐はグリーンティー、レモングラス、シダーウッドを使って京都らしい香りを演出しているそう。

わたしはジャスミンの香りを感じました。高級感のある素敵なフレグランスです。

フロント

そして、まず目を惹くのは大きな1枚板のフロントデスク。

延命閣で使っていたものを利用し作成されたのだとか。後ろの竹をあしらったデザインも嵐山らしさを感じさせてくれます。

チェックイン時の椅子は大変珍しい烏帽子の形。色は冠位十二階で最高位の色とされた紫を使用。

どこまでも京都らしい。

涼やかなグラスでお茶をいただき、お部屋へ向かいます。

※席数が2組しかないため混みあった時は待つこともあるようで、辛辣なコメントもちらほら。

翠嵐ラグジュアリーコレクション客室

スイートルームの「玉兎」は通常のお部屋と違い奥まった場所にあります。お部屋の向こうには貸し切り露天風呂。

71平米のお部屋に広いお庭。贅沢の極みのようなお部屋に感嘆の声が上がります。

嵐山は1週間ずっと雨だったそう。今日が晴れでよかった！！

和室

庭に面している和室もロビーと同じ紫色の座椅子が用意されています。

真ん中に置かれた机は四季折々の庭の様子を愛でながら楽しむ「野点」に使われてきた立礼用の卓をオマージュしたもの。

ここだけ見ると完全に旅館ですね。

そして、ベッドルームと和室を区切る見事な襖絵は京都のアーティスト品川亮氏の作品。

琳派の金色をふんだんに使った画風で和室を華やかに彩ります。

作品を手掛けた時はまだ27歳だというから驚き。軽井沢マリオットにも彼の作品があるようなので次回行った時は探してみよう。

ウェルカムギフトは嬉しいシャインマスカット！季節によってフルーツが変わるようで、わたしたちは当たりだったかな？

ベッドルーム

一段上がったところに設けられたベッドは和室の雰囲気を壊しません。

朝起きた時、ここから見るお庭の緑が美しく、久しぶりに感動のまま目覚めました。

寝巻は浴衣タイプ。

バスルーム（トイレ・お風呂）

美しいダブルボールの洗面台は、保津川をイメージした翡翠と藍色のグラデーションが鮮やかな信楽焼しがらきやき。

こんなバスルームなかなかお目にかかれません。モダンなシャワールームを抜けると・・・

これは嬉しい専用露天風呂！！2004年に開湯されたばかりの嵐山温泉。

泉質は単純温泉（低張性弱アルカリ性温泉）でややとろみを感じます。

入浴後はお肌がすべすべして本当に気持ち良かった！夏場なのであまり長湯したくありませんが、翠嵐だけは朝も夜もお風呂を楽しみました。

アメニティ

アメニティはスウェーデンのフレグランスブランド「BYREDOバイレード」。

ラグジュアリーコレクションのためにつくられたLE CHEMINという特別な香り。

タンジェリン、カラブリアベルガモット、フローレンスオリス、スミレ、サイプレス、ホワイトシダーウッドが配合されユニセックスな匂いがしました。

パリの路面店に行ったことがあるのですがめっちゃくちゃおしゃれ。まさかここで再会できるとは！！

石けんは「BYREDOバイレード」の他、翠嵐オリジナル柚子ひのきの香りも！石けん好きのわたしにはとっても嬉しい♡

とてもしっとりしますが、溶けやすいので取り扱い注意。

リクエストでもらえるスキンケアセットは初めて見るブランド。

Plusuiについて調べてみると、保湿を超える「保水」をテーマにして作られた日本のスキンケアブランドでした。

キッズアメニティ

キッズアメニティはスリッパと歯ブラシ。

WiFi・ネット環境

WiFiは快適につながりました。ただ仕事ができるようなデスクがなかったのでこの日だけはお休みに。

カフェ・お菓子

フルーツの他、鶴屋吉信の和菓子「こんちきちん」と皇室御用達、宗禅の「京からん」も机の上に置いてありました。

無料のドリンクはネスプレッソ、お水、小川珈琲、一保堂の煎茶、紅茶は大阪発の茶葉専門店TEARTHティーアース。と関西地方で固めてあるこだわり。

とにかく茶器やグラスまで素敵で、これがラグジュアリーコレクションなのね…と感動。

冷蔵庫のドリンクは写真の通り。有料ですが、他のホテルと比べてリーズナブル。

翠嵐ラグジュアリーコレクションレストラン・バー

翠嵐ラグジュアリーコレクションには2つ食事処があります。

前述の通り、京 翠嵐は旧「延命閣」を改築したレストラン。わたしたちは朝食のみ利用しました。

ランチ、ディナーは和食の伝統とフレンチが融合した料理をいただけると評判です。

レストランのメニューについては「翠嵐ラグジュアリーコレクション朝食朝食レポ」で紹介しています。

茶寮八翠は築100年を超える歴史的建造物、旧「八賞軒」の伝統を現代に継承した建物。

和のアフタヌーンティーが人気なので次回嵐山へ来る機会があればぜひ利用したい。本当にここからの景色は素晴らしかった。

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翠嵐ラグジュアリーコレクション館内施設

翠嵐は小さなホテルなので館内施設はさほどありません。

小さな小さなフィットネスと貸し切り温泉、ささやかな宴会場と美しい庭園です。

貸し切り温泉露天風呂（嵐山温泉）

貸し切り温泉プライベートスパは「洛らく」と「庵あん」の2種類。

「洛らく」はヒノキ框かまちの露天風呂で、「庵あん」は風流人が好んだ庵を想像させる佇まいの岩風呂です。

宿泊者専用で、1回1組（45分）4,427円なので温泉付きのお部屋でなければ貸切風呂を予約するのもおすすめです。

フィットネス

翠嵐ラグジュアリーコレクションクラブラウンジ

残念ながら翠嵐にクラブラウンジはありません。

しかしながら、宿泊客全員が利用できるシャンパンデイライトという独自のサービスがあるので紹介します。

シャンパンディライト（嵐山ディライト）

保津川を眺めながらゆっくりとシャンパンを楽しめるシャンパンディライト。

毎日17:30～2時間限定でシャンパンのフリーフローが提供されます。

会場は茶寮 八翠。明治時代、8人の詩人が集まり、嵐山の四季の移ろいを詠んだと言われる旧「八賞軒」。

ここは段違いに素晴らしい。

シャンパンの他に日本酒、ワイン、ソフトドリンクもあるので（ノンアルコールのシャンパンも！）、シャンパンが苦手でも大丈夫です。

わたしたちはノンアルコールのシャンパンで乾杯♪

おつまみとしてケークサレ、黒豆、抹茶コーティングの豆の3種が提供されました。

このシャンパンディライトが嵐山滞在で最も贅沢で、心からリラックスできた至福の時間でした。

景色が素晴らしすぎてずぅーっとここにいたいくらい。

翠嵐に泊まるのが難しくても、お茶を楽しむだけなら誰でもできるし、また絶対戻ってきたいなぁ。かなりおすすめです！

口コミではシャンパンやおつまみのお代わりをどんどんすすめられると聞いていましたが、数組しかいないにもかかわらず全く聞きにきてくれないので結局こちらから聞いて2杯目を頼んだだけで終わりました（笑）

そんなに沢山飲みたかったわけではないけど、これだけ静かだったら知らずに帰っちゃう人もいそうなので、場合によっては自分から声をかけることも必要そうです。

翠嵐ラグジュアリーコレクション近隣施設

近隣の観光スポットを紹介します。

翠嵐が嵐山の特等席をうたっても意義を唱える者は誰もいないでしょう。ロケーション、120点。

渡月橋

嵐山を代表する観光名所、渡月橋とげつきょうはホテル目の前。嵯峨野と嵐山を隔てて流れる桂川（保津川）に架かる橋です。

承和年間（834-848）に僧道昌によって架橋したのがはじまりで、元の位置は現在と少し違ったそう。

現在使われている橋は1934年6月に完成したもので、亀山上皇が橋の上空を移動していく月を眺め「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことから渡月橋と名付けられました。

天龍寺

渡月橋とげつきょうと並ぶ名所天龍寺は「古都京都の文化財」として世界遺産に登録された構成資産のひとつ。ホテルから徒歩5分。

臨済宗天龍寺派の大本山で、足利尊氏が後醍醐天皇の霊を慰めるため、1339年に夢窓国師を開山として創建しました。

八度の大火に遭い、現在の本堂は明治になって再建されたもの。美しい曹源池庭園は必見。庭だけの見学もおすすめです。

嵐山 竹林の小径

嵐山の楽しみのひとつが竹林の散歩。歩いて11分で行けますが、嵐山が初めてなら人力車を使っての観光もおすすめです。

翠嵐ラグジュアリーコレクション行き方・アクセス

• JR山陰本線 嵯峨野線 嵯峨嵐山駅から徒歩15分
• 阪急嵐山線 嵐山駅から徒歩15分
• 京福電鉄 嵐山本線（嵐電）嵐山駅から徒歩6分

無料送迎サービス

翠嵐にはとてもユニークな無料送迎サービスがあります。それは嵐山主要3駅からホテルまで人力車を使っての移動！

京都駅からMKタクシーの無料送迎もありますが、ここはやはり人力車を体験したい！

事前予約3日前までとのことですが空いていればおそらく当日予約もOKだと思います。

基本＋延長して計45分（差額9,500円）で竹林まで行くプラン。

観光も楽しめてすごく良かったです。写真はたくさん撮ってもらえますがこれは顔がつぶれたバージョン。

他にもちゃんとした写真沢山ありますが、モザイク処理しなくてすむのでこれをアップしました（笑）

翠嵐ラグジュアリーコレクションエリート特典

エリート特典

マリオット系列のホテルに興味があるならマリオットボンヴォイの会員になるのがおすすめです。

朝食、ラウンジが無料になるプラチナエリート以上が理想ですが、ゴールドエリートでもレストランの割引やレイトチェックアウトが楽しめます。

翠嵐は素敵なお部屋が沢山あるのでアップグレードされると本当にうれしいですね。

基本的には朝食、ラウンジ権の付くプラチナで十分ですが、お部屋のアップグレードを望むなら、チタン以上になっておいたほうがいいと感じています。

ただし翠嵐は基本レイトチェックアウトなしなのでご注意を！

ウェルカムギフトは1,000ポイントの他、シャンパン、スイーツ（「茶寮八翠」でいただく翡翠もち）から選択でき、わたしたちはスイーツを選びました。

保津川の翡翠色をどこまでも意識した涼しげなスイーツ。美味しかった。

翠嵐ラグジュアリーコレクションお得に楽しむ方法