ブルガリアの首都ソフィアにあるアレクサンドルネフスキー大聖堂。
ブルガリアのシンボルとも言える美しい教会です。
高さ60メートルの金色ドームに、エメラルドグリーンのドームの組み合わせは本当に最高…。
ブルガリアへ行ったら絶対足を運んでみたい!!ずっと憧れだったアレクサンドルネフスキー大聖堂へついに行ってきました。
今回の記事では見どころや行き方、入場料金などをできるだけ詳しくご紹介していきます。
なかなか詳しい情報がない場所だったので、ぜひみなさんの参考になりますように!
- 歴史を知りたい
- 見どころを知りたい
- 周辺の治安が気になる
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このページの目次(もくじ)
アレクサンドルネフスキー大聖堂の見どころ・観光情報
アレクサンドルネフスキー大聖堂の歴史
1877年の露土戦争後、戦死した兵士に敬意を表してアレクサンドルネフスキー大聖堂の建設が決定。
ブルガリア人にとって、500年もの長期にわたってオスマントルコに支配された歴史はとても苦しいものでした。
わたしの生まれるちょうど100年前、1882年に教会の基礎建設が開始。
場所はソフィアで最も高いといわれる海抜552m地点。
実際教会の大部分の建築は1904年~1912年に行われ、当時のお金で550万レフ(約3.5億)かけられています。
約1/3が寄付で集められたというのでどれだけ注目されていたかがわかりますね。
教会の面積は3,170平方メートル。収容人数は5,000人。
東方教会としてはトップ10、キリスト教の教会としても世界のトップ50にランクインしています。
第二次世界大戦中、ソフィアはイギリスとアメリカから爆撃され、大聖堂の一部が損傷。
イコンやガラスが失われたと聞き、胸が痛みました。
1955年には国の重要文化財に指定。現在ではブルガリア大人気観光地スポットのひとつとなっています。
アレクサンドルネフスキー
教会の名前はロシアの英雄であり、聖人となったアレクサンドルネフスキーからとっています。
アレクサンドルネフスキーは、ロシア皇帝アレクサンドル2世の守護神でもありました。
寺院の名前は、皇帝解放者の人物としてのブルガリア人からロシアへの感謝の気持ちを表しています。
外観
アレクサンドルネフスキーの外観はとても魅力的です。
正面から見た雰囲気と、横から見た雰囲気がまるで違うのです。
ネオビザンチン様式で5つの身廊にドームが交差する複雑なかたち。
この複雑なドームの掛け合わせ。絶対に行った人にしかわからないと思う。
ドーム
十字架のある鐘楼部分は高さ53m。モスクワでつくられた12の鐘が取り付けられています。
一番重い鐘が12トン、軽い鐘は10kg。
教会のドア
木製のドアは、ウィーンで家具工場を営むカールバンベルクによるもの。
スラヴォニアオークに美しい十字架の木彫りがぴったり!
それでは中へ入ります。
教会内部
ステンドグラス
教会へ入ると美しいステンドグラスから光が差しこんでいました。
少しの間、光を追いかけます。やっぱり教会が好き。
モザイクの床はイタリア産大理石。
とにかくゴージャスな内装で、どこもかしこも大理石が敷き詰められています。
イタリア産大理石だけでなくブラジル産からオニキス、アラバスター、エジプト、モロッコなど世界各国から石を運んできたんだって。
シャンデリア
中央のシャンデリアは言葉を失うほどの豪華さ。
落ちてきたらどうしよう…。なんてくだらないことを考えてしまいます。
色も形も完全に教会と調和していて素晴らしい。
イコン
緻密に描かれたモザイク壁画もたまりません。壁画の多くはブルガリアとロシアの聖人が登場します。
この独特の雰囲気は、正教会(オーソドックス)ならではのもの。
日本ではキリスト教といえばカトリックやプロテスタントのイメージが強いかもしれませんが、ロシアを中心に東欧では正教会が主流です。
礼拝堂によくある椅子やパイプオルガンなどの姿はありません。
彫刻はありませんが、堂内はイコンで埋め尽くされています。
祭壇
アレクサンドルネフスキー大聖堂の祭壇は3つ。中央がロシア、右がブルガリア、左がスラブ諸国へ捧げられたものです。
特に豪華なのは中央にあるロシアに捧げられた祭壇。
そして祭壇右手に見えるのが王座と総主教の椅子。
左側が赤、右側の緑。右側緑の椅子の方が豪華なのがわかりますね。
どちらが王座でどちらが総主教だと思いますか?
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椅子ひとつとっても、当時ブルガリア王家の力が強かったことがよくわかります。ガイド付きでなければ見落とすところでした。
第二次世界大戦後の1946年、ブルガリアは王政を廃止し、共産主義国家となっていきます。
イコン博物館
大聖堂の地下にはブルガリア国内から集められたイコン(聖像画)が展示されている博物館があります。
4世紀から19世紀までのイコンが集められ、正教会の博物館としては最大級の規模を誇ります。
定休日は月曜、料金は大人6レフ、学生3レフ。
アレクサンドルネフスキー大聖堂への行き方・アクセス
メトロで行く
最寄りの地下鉄駅はM1、2号線SU Sv. Kliment Ohridski駅 (聖クリメント オフリドスキ ソフィア大学駅)。
徒歩5分で到着します。
SU Sv. 駅はソフィアの中心部Serdika駅の隣駅。
タクシー、徒歩で行く
ソフィアでは中心地に滞在する方が多いと思うので、徒歩やタクシーもおすすめです。
アレクサンドルネフスキー大聖堂のおすすめ現地ツアー
わたしは世界遺産リラ僧院、ボヤナ教会と市内観光がセットになっているプライベートツアーへ申し込みました。
ひとりで行った時と、ガイドさんの解説があったのとでは全く見え方が違ったので予算がゆるせば断然ツアーがおすすめです。
アレクサンドルネフスキー大聖堂の入場料・営業時間・所要時間
入場料
アレクサンドルネフスキー大聖堂は、だれでも入場料金無料!
気軽に教会の中を見学できます。
ただし写真撮影をしたいなら10レフ、動画なら30レフ支払って許可証が必要になります。
営業時間・定休日
- 営業時間
7:00-19:00 - 定休日
なし
所要時間
所要時間は15分~20分あれば十分見て周ることができます。
ひとつひとつじっくり見学したい、ゆっくり写真撮影したいという方は1時間ほどみておきましょう。
アレクサンドルネフスキー大聖堂見学マナー
アレクサンドルネフスキー大聖堂は現役の教会でもあります。
服装に気を付ける
基本的に教会では露出の高い服装はNG!ミニスカート、短パン、タンクトップなどは避けたほうがいいと思います。
寒いからか帽子は外していない人が大半でした。
信仰の方の邪魔にならないよう静かに見学
観光スポットでもありますが、お祈りを捧げる信者の方々も訪れる神聖な場所でもあります。
大きな声でおしゃべりしたり、ズカズカと割り込んで写真を撮ったりは絶対やめましょう。
フラッシュ撮影は禁止
撮影料を払えば建物の内部は撮影OK。
しかしフラッシュ撮影はお祈りの妨げになるのでNG。
アレクサンドルネフスキー大聖堂周辺の治安
大聖堂の周辺の治安はとても良い雰囲気でした。
早朝、夜にも教会の前を何度も通りましたが、危険な雰囲気は特にありません。
しかし人通りが多いとはいえず、暗くなると辺りからは様子があまりわからなくなるので、用事がないのであればフラフラするのはおすすめしません。
アレクサンドルネフスキー大聖堂のまとめ
アレクサンドルネフスキー大聖堂は想像通り素晴らしい教会でした。
解説のある現地ツアーの利用が断然おすすめではありますが、ただそこへいるだけで神聖な雰囲気を味わうことができるので、教会に興味のない方もぜひ足を運んでみてください。
わたしのように、朝、昼、夜の写真を撮りに足を運んでみるのも楽しいですよ♡
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ソフィアでぜひ泊まっていただきたいのがインターコンチネンタルソフィア!!
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