ブルガリアの治安は概ね良好といえます。
殺人などの凶悪犯罪から窃盗罪などの軽犯罪まで、犯罪の発生率自体は近隣のヨーロッパ諸国と比べても低いという統計結果がでています。
ですが、観光客の多い首都ソフィアやヴァルナなどでは、観光客を狙った犯罪が多発しているため、旅行中は十分注意してください!
旅慣れているからこそ、わたしは万が一のため最低限の備えは欠かしません。
旅慣れていない場合は高くても治安重視でホテルをとることを強くおすすめします。
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今回は、そんなブルガリアの実際の治安情報と、絶対注意しておかなければならないことをまとめました!
保険やネット環境、ホテル選びの大切さ、知っていれば避けられるリスクをこれでもかと盛り込んだので、必ずすべてに目を通しておいてくださいね!
- 現地で起こる犯罪手口
- 現地の危険エリアと安全対策
- 現地の感染者数
このページの目次(もくじ)
ブルガリアの治安について
外務省の安全情報
2023年1月現在、外務省の海外安全ホームページでは危険情報は出ていません。危険レベルも日本と同じく0レベルと治安の良さがうかがえます。
他のヨーロッパ諸国に比べると落ち着いてはいますが、ソフィアなどの大都市では旅行者をターゲットとしたスリや置き引きなどの窃盗が多く発生しています。
また、ヨーロッパというとテロの影響を心配される方も多いと思いますが、今のところブルガリアではテロ事件は起きていません。
(1)ブルガリアでは,反政府組織や国際テロ組織の存在は確認されていません。
(2)しかしながら,ブルガリアはテロ活動が盛んな中東諸国とターゲットとなる可能性の高い西欧諸国との中間点に位置する地理的要因から,これまでにもトルコ・ギリシャから西欧諸国を目指す難民に紛れてブルガリアへの入国や通過を試みたイスラム過激派構成員を治安当局が拘束した事例があり,治安当局は引き続き国境周辺の警戒・監視活動を重点的に実施しています。(海外安全ホームページより引用)
もちろん、必要以上に恐れることはありませんが渡航前には、たびレジなどから最新の治安情報やテロに関する情報を入手しておくことを忘れずに行いましょう!
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コロナウィルスに関する情報
下記のグラフは感染者数(赤)と死者数(黒)の推移を表しています。
《コロナの影響について》
2023年1月現在、ブルガリアの感染症危険情報レベルは1。十分注意(感染症)に引き下げられました!
2022年5月1日以降、新型コロナウイルスに関わるブルガリアの入国規制が撤廃されました。
5月1日以降は、ブルガリア入国時の「新型コロナワクチン証明書」や「回復証明書」、「検査証明書」の提示が不要となり、入国後の隔離措置もありません。
在ブルガリア日本大使館の「新型コロナウィルス関連情報」が日々更新されているので、渡航の際は必ずチェックしてください。
犯罪データ
ブルガリア内務省の発表によると、2020年の犯罪の総認知件数は減少傾向にあり、10年前と比べて半分以上現象しています。
ブルガリアで注意すべき危険エリア
ブルガリアとひと口に言っても、さまざまなエリアがあります。
特にガイドブックに載っている旅行者が多い地域の治安情報については気になるところ!
主なエリアごとに、治安情報をざっくりまとめてみました。
ソフィア中央駅
ソフィアの中でも一番注意すべきなのはソフィア中央駅!
最も大きな駅であるソフィア駅はまさにブルガリアの玄関口。各都市との接続はもちろん、ルーマニアと繋がっている国際列車などもあり、さまざまな人が集まる場所です。
さらに国内線・国際線のバスターミナルが隣接しているということもあり、いろんな国の人や旅行者でごったがえしています。
人が多いということは、スリや置き引きを目的とした犯罪者も多く集まるということ。ホテルにチェックインする前で荷物が多い場合などは特に気を付けてください。
また、親切に声をかけてきて手伝いを申し出てくるような人もいますが、後に多額のお金を請求されたというトラブルも起きています。
ソフィア市内

日本人旅行者の多くがソフィア市内でスリや置き引き、強盗などのトラブルに巻き込まれています。
先述したソフィア中央駅はもちろん、多くの観光客が行きかうソフィア中心部は特に注意して歩きましょう。特に注意が必要なエリアは下記のとおりです。
- ソフィアホテルバルカン~ツム百貨店~ハリ商店街を結ぶ地下通路
- スヴェタ・ネデーリャ広場
- マリア・ルイザ通り
- ヴィトシャ通り
- 国立文化宮殿(NDK)周辺
- ホテル・プリンセス周辺
- ウエスト・パーク(ザパデン・パルク)周辺
麻薬中毒者がたむろする『ヴァシーリレフスキー通り』や売春宿がある『フリストボテフ通り』、『スリーヴニッツァ通り』にはなるべく近寄らない方がベターです。
スーハレカ地区
サッカー場がある『Суха река地区』。
サッカーの試合後にファン同士による小競り合いやけんかが見られることも少なくありません。
近くにいただけでも巻き込まれる可能性があるため、そのような集まりをみたら速やかに立ち去りましょう。
ロマの居住区
ブルガリアには『ロマ』と呼ばれるいわゆるジプシーの人たちが住んでいる地区があります。
もちろん、ロマの人たちが危険という訳ではありませんし、おだやかでフレンドリーな人も多いです。
ですが、ロマの居住区は衛生面に問題があったり、売春や麻薬犯罪の温床にもなっている場所もあるため無暗に近づかないようにしましょう。
代表的なロマの居住区はブルガス市のロマ人貧民街、ブルガリア東部のVarna、Aytos、Karnobat、南東部のSliven、また中部のKazanlakなどです。
ブルガリアで頻発する犯罪・トラブルの具体的事例
スリ・置き引きに注意

ブルガリアで起きている犯罪のほとんどが金品を狙った財産窃盗犯!
ソフィアの中心部や中央駅、中央バスステーション周辺、トラムや市内バスの車内といった人の多い場所で発生しているのが特徴です。
- バス・トラムの車内や教会等の観光地で、数人のグループに取り囲まれバッグから財布を抜き取られた
- 繁華街を歩行中、背中に背負っていたバッグから財布や貴重品を抜き取られた
- 繁華街の店舗内で買い物中、若い女にぶつかりざまにバッグから財布を抜き取られた
- レストランで食事中に椅子にかけていたバッグを盗まれた
- 友人とベンチに座っていたときに、ロマ人風の女性に携帯電話の操作方法を聞かれて教えている間に横に置いていたバッグを盗まれた
- 長距離列車の中で、手荷物を枕に仮眠していたところ現金や貴重品の入ったバッグを盗まれていた
ブルガリアの人々からすると、日本人=お金持ち(多額の現金を持ち歩いている)というイメージがあるため、スリや置き引きの格好のターゲットになりえます。
ブルガリアに在住している日本人でも普段の生活の中で被害にあっているため、慣れない旅行者は人一倍気をつけなければなりませんね!
強盗に注意
スリや置き引きよりもタチが悪い強盗も発生しているため、注意が必要です。
- 道を案内してもらうため男2名を車両に同乗させたところ、付近の森に誘い込まれて暴行を受けるとともに現金等を強奪された
- 夜間歩行していたところ、暗がりから現れた覆面をかぶった男に首を絞められ現金などを強奪された
- ソフィア市内で流しのタクシーを拾ったところ、言語の問題から運転手と意思疎通がうまくいかず目的地に到着後、料金の支払いに関して口論に。激高した運転手により首を絞められ、リュックサックを強奪された
過去には、睡眠薬をつかった昏睡強盗事件に日本人旅行者が巻き込まれたケースもあります。
バーやレストラン、繁華街などで親しげに話しかけてくるブルガリア人もいますが、中には犯罪目的で近付いてくる人もいるので注意しましょう。
タクシーのトラブルに注意

ソフィア空港やソフィア市内中心部ではぼったくりタクシーの被害が多く報告されています。
基本的にタクシーはメーター制ですが、はじめから高い料金が設定されていたり、不正に改造されているパターンもみられます。
ブルガリアのタクシーは黄色い車体と料金の表示が義務づけられているため、どれに乗っても同じに感じますが、料金体系はタクシーによって異なるので注意が必要です。
乗車する前には車体に表示されている料金表を必ず確認したうえ、電話番号と車体番号をメモしておくと間違いありません。
サッカーファンによる暴動に注意
ブルガリア人はサッカーが大好き!サッカーの試合後にファン同士による小競り合いやけんかが見られることも少なくありません。
無関係な者に対する暴行事件も発生しているため、騒ぎを起こしそうなサポーターの近くでのサッカー観戦を避けたり、競技場内外で騒いでいるグループにはみやみに近付かないように注意しましょう。
また、競技場の周辺だけでなく、ソフィア市内の地下鉄駅や公共交通機関、路上でもサポーターが騒いでトラブルになることもあります。
ブルガリアで犯罪にあわないために気をつけたい6つの安全対策
危険な場所を避ける
上記の危険スポットはもちろん、宿泊先の従業員にこの辺りで危険なスポットはないかどうか聞いてみてください。
最新の情報はやはり実際に住んでいる方から聞くのが一番です。
怖いもの見たさで危険な場所へ立ち入るのは絶対にやめてください。日本とは違うということをお忘れなく!
ブルガリアの危険な場所は上記に記載したところが主なものです。他の都市でも同じではありませんが、似たようなところはあるので、ホテルで確認してみてください。
安全な地域でホテルを予約

ソフィアに泊まるなら安全で立地の良いソフィアの中心地に宿泊するのがおすすめです!
ソフィアのメインストリートであるヴィトシャ通りの周辺には4~5つ星の安心できるホテルがいくつもあるのでチェックしてみてください。
わたしは奮発してインターコンチネンタルソフィアへ宿泊しました。アレクサンドル・ネフスキー大聖堂が目の前の最高の立地で感動です。

現金を大量に持ち歩かない
日本人は多額の現金を持ち歩いているというイメージがあるため、スリや置き引きのターゲットになりやすくなります。
ブルガリアのクレジットカードの普及率は概ね良好ですがタクシーは使えないと思っておいた方がよいので多少は必要です。
万が一スリや盗難の被害にあった時のために、持ち歩く現金は最低限(目安は1万円以下)にしておきましょう。
関連記事旅のプロが教えるブルガリアで得する人気クレジットカードランキング
しつこく話しかけてくる人は無視する
物売りやナンパなどは、徹底的に無視しましょう。
酔っ払いなど危ないと感じたら、賑わっているお店に入るなどしてその場を離れるようにしてください。
また、郊外の幹線道路には売春婦が声をかけてくるエリアもあります。
ブルガリアで売春行為は犯罪!その気がなくても巻き込まれては大変です。一切相手にしないようにしましょう。
派手な服装はせず荷物は少なめに

ヨーロッパの冬というと、ダウンジャケットにパンツスタイルでお出かけする人がほとんどです。
日本のようにあまり華やかな恰好をしているとすぐに観光客だとわかって狙われてしまうかもしれません。
なるべく現地に馴染むようなカジュアルな恰好を心掛け、荷物も少なめにお出かけしましょう!
ブランドバッグや紙袋をもっていると「お金持ちだ!」と広告を背負って歩いているようなもの。普段派手な洋服を好む方は気を付けてくださいね。
わたしは貴重品(財布、パスポート)を必ずセキュリティポーチへ入れるようにしています。
ファッション性はありませんが、危険を回避するにはとても有効で手放せません。
夜間の一人歩きは避ける
基本的にヨーロッパの夜は一人で出歩くのをおすすめしません。
ヴィトシャ通りなどの繁華街では、夜遅くまでお酒を楽しむ人々も多くいますが、一本道を外れると薄暗く人通りが少ないということも多くあります。
レストランやバーの帰りは極力タクシーを使うようにしましょう。
ブルガリアで女子旅をするなら気をつけておきたいこと

概ね治安が良いとされるブルガリアですが、基本的に夜間の女性の単独行動は避けたいところ。
レストランの帰りなど遅くなった場合は歩いたりせず、タクシーを使いましょう。
ブルガリアに限った話ではありませんが、親しげに話しかけてくる人やナンパには応じず、自分の身は自分で守るということを忘れずに行動しましょう。
睡眠薬をつかった昏睡強盗事件では、女性を狙ったグループもいると聞きます。
華美な身なりは控えて、目立つ行動は避けるように心がけましょう。
ブルガリアで子連れ旅行をするなら気をつけておきたいこと

子連れ旅行だとどうしても荷物が多くなりがちですよね・・。
子どもに気を取られているうちにスリや置き引きをされないよう気を付けましょう。
また、ブルガリアでは喫煙率が高く、路上喫煙も一般的です。学
校や病院内などの公共施設や飲食店内部は禁煙とする条例が施行されていますが、歩きたばこをする人も少なくありません。
たばこの煙も気になりますが、すれ違いざまに子どもにタバコの火があたってしまわないよう気をつけましょう。
ブルガリア旅行前に準備すべきはWiFiと海外旅行保険
ブルガリア旅行に限らず、この2つはとても重要!海外旅行に行く際にスマホ利用と海外旅行保険はマストです。
WiFiレンタルでネット環境を整える
旅先で何か困ったことが起きた時、ネットが使えると安心感が違います。
道に迷って危険そうな場所に迷い込んでしまった時、スリに逢った時、体調を崩してしまった時、すぐに検索して助けを求められれば大きな被害にならないことも十分あり得ます。
普段なら落ち着いて判断できることも、焦っていると思わぬ方向にいってしまうものです。
旅慣れた人であれば現地のSIMカードを、そうでなければレンタルWiFiを準備しておくことをおすすめします。
レンタルWiFiは価格、品質、サポートなどを比較した結果わたしはグローバルWiFiをすすめることが多いのでぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険でいざという時に備える
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず入っておきましょう!
わたしは頻繁に旅行するため、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをおすすめしています。
愛用しているメインカードはマリオットボンヴォイアメックス。
補償が手厚い(盗難補償50万円)上にマイルもたくさんたまるので、できればゴールドカード以上のクレカを1枚持っておくとかなり重宝します。
空港から自宅まで無料でスーツケースの宅配ができるのも神!!
とはいえ年会費が高いのでなかなか思い切りが必要かも・・・。そんな人におすすめなのが年会費永久無料のエポスカード!
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疾病・傷害治療費用 | 傷害死亡 | キャッシュレス診療 |
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疾病270万円・傷害200万円 | 500万円 | 〇 |
賠償責任 | 携行品損害 | 付帯 |
2,000万円 | 20万円 | 自動付帯 |
携行品損害の20万は少なめなので、高価な財布やアクセサリー、PCやiPhoneを持っていく場合は足りなくなる可能性があることは頭にいれておきましょう。
疾病、傷害治療費の200万円台はアメリカ以外であればわたしは許容範囲と考えます。
事情があってクレカを作れない人は通常の海外旅行保険でも全く問題ありません。

ブルガリアの治安まとめ
ヨーロッパの中でも比較的治安のよいブルガリア。
最新の治安に関する情報を入手し、最低限のことを守ればトラブルに巻き込まれる可能性もぐんと低くなります。
わたしのおすすめを最後にまとめます。
自分の身は自分で守るということを忘れずに、すてきなブルガリア旅行にしてくださいね♪
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