ローマには沢山の観光名所がありますが、「比較的こじんまりしていて、時間がそう長くかからない美術館に行ってみたい…」
なら、ナヴォナ広場・パンテオン近くにあるアルテンプス宮殿がおすすめです。
こちらは【ローマ国立博物館分館】という位置付けの美術館で、所蔵されているのは主に古代彫刻。
アポロやヘルメス、アテネといった神話を題材にしたものが多いですが、どれもが一級品なので、作品が持つ迫力、ドラマチックさ、優美さ…など、彫刻の魅力を十分味わえます。
加えて建物自体も実に見事な美しさなので、思わずカメラのシャッターを切りたくなるでしょう。そんなアルテンプス宮殿をご紹介します!
このページの目次(もくじ)
アルテンプス宮殿(ローマ国立博物館分館)の観光情報
現在、アルテンプス宮殿はローマ国立博物館の分館となっています。
こちらの建物は、教皇シクストゥス4世の甥が建てたもので、〝アルテンプス〟という名前は後の時代、1568年にこの建物を購入したアルテンプス枢機卿からきています。
1997年には国立博物館としてオープンされましたが、こちらの収蔵品は元々、ディオクレチアヌス帝浴場跡に展示されていたものです。
前述のように、アルテンプス宮殿の主要な展示品は古代彫刻。
アルテンプス枢機卿のアルテンプス・コレクションに加え、古代芸術で名高いルドヴィシ・コレクションやエジプト・コレクション、マッティ・コレクションなど貴重なコレクションが数多く展開されています。
2018年にはイタリアの有名なインテリア、装飾、食器類等のブランドFornasetti(フォルナセッティ)とのコラボレーション展を開催し、会期を大幅に延長するほどの盛況ぶりでした。
アルテンプス宮殿の見どころ
中庭に面したロッジア
アルテンプス宮殿で何といっても美しい光景は、入り口から入ってすぐに広がる中庭に面したロッジアです。
アーチ型のデザインが1、2層をめぐり、歴代皇帝の胸像が並んでいます。
天候、時間帯により光の加減、色が刻々と変わってゆく中、様々なフォトモードで建物と空を写真に収めるのも楽しいですよ!
ロッジア内の彩色された天井も美しいので、お通りの際はお見逃しなく。
ルドヴィシの玉座
こちらアルテンプス宮殿でまず注目すべき彫刻作品は、紀元前460年のギリシャで制作された「ルドヴィシの玉座」。
二人の乙女に海から引き上げられるアフロディーテが刻まれています。
実際に見てみるとこの玉座はキラキラと光を反射し、その表現は優美で美しく、荒々しくドラマティックな描写の彫刻とはまた違った魅力を放っています。
正面だけでなく、側面にもフルートを吹く乙女と香をたく乙女が刻まれているので、多方面から鑑賞してみてください!
自害するガリア人
妻を殺してから自害するという、劇的な場面を表現した作品。
原作は紀元前220年頃のブロンズ作品で、こちらは大理石で模したものが展示されています。
紀元前1世紀頃、カエサルが発注したと言われています。
展示室中央に配置され、360度じっくり鑑賞することができます。
マントのたなびく様、筋肉の筋、落ちていく妻の肢体…そのドラスティックな1シーンが目前に迫ってきます。
アルテンプス宮殿の口コミ・レビュー
4つあるローマ国立博物館のうちの一つで、ローマパスの割引を使って入館しました。
古代芸術の宝庫で、とても見応えがありました!
美術館自体も、もともとは15世紀の枢機卿の館で、当時のフレスコ画や暖炉、礼拝堂なども保存されており、展示作品とともにとても印象的な美術館でした。
特に、紀元前460年ギリシアの作品で「ルドヴィシの玉座」は必見です。また、2階の回廊の天井画も素晴らしかったです。
観光客も少なく、ゆっくり見て回ることができました。とてもおすすめです!。(Googleレビューより引用)
アルテンプス宮殿のアクセス・行き方
メトロで行く
最寄駅は、地下鉄A線Spagna駅。徒歩20分と、少し距離があります。
周辺にはスペイン広場をはじめ、他の観光地が多く、ぶらぶら歩くのも楽しいので、体感としてはそれほどありませんが、歩きすぎて足を痛めないよう気を付けましょう。
バスで行く
アルテンプス宮殿から最も近いバス停は、Zanardelli。下車徒歩3分程でアルテンプス宮殿に着きます。
ジュゼッペ・ザナルデッリという大通りでバスは停まるので、そこからS.アポッリナレ通りという裏道に入るとすぐ。
アルテンプス宮殿のチケット情報・営業時間・所要時間
アルテンプス宮殿 入場料金
12ユーロ(ローマ国立博物館全館共通)
※イタリアの国立美術館は毎月第一日曜日は入館料無料となります。
特別展が開催されている際は別途入場料必要
アルテンプス宮殿 営業時間
- 営業日
9:00-19:45 - 定休日
月曜日、1月1日、12月25日
アルテンプス宮殿の所要時間
作品をさらっとみて、建物の見学を楽しむだけであれば、45分程でぐるっとまわることができます。
じっくり彫刻鑑賞したい派は、1時間半程はみたいところ。
アルテンプス宮殿周辺の治安
ご存じの通り、ローマの治安はあまりよくありません。
旅行者の多い場所であれば、それほど危険ということはありませんが、テルミ二駅周辺やヴィットリオ・エマヌエーレ広場周辺は移民やホームレスが多く、多くの旅行者がスリや強盗に遭遇しています。
アルテンプス宮殿周辺はそれほど危険なエリアではありませんが、夜は人通りが少なくなるので注意が必要です。
ローマでブランドや高級品を購入した後はメトロは使わずタクシーでホテルに戻るか、ショッピングバッグに入れ替えて移動することを強くおすすすめします!!
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、イタリア旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
わたしがローマで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。
金銭的に余裕があるのであれば、ヴェネト通り周辺に素晴らしい高級ホテルがたくさんあります。
テルミニ駅周辺や郊外の安宿は危険なのでおすすめしません。安い=理由があるため口コミをしっかり読んで予約してくださいね!
海外旅行保険に入る
ことイタリアに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、イタリアへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
アルテンプス宮殿まとめ
いかがでしたか?アルテンプス宮殿には、まだまだ素晴らしい所蔵品が数多く展示されています。そのどれもが一級品であり、それを目前で鑑賞したなら、生き生きとした古代の息吹を感じられることでしょう。
また、こちらの建物は元々宮殿だったことから、前述したロッジアをはじめ、至るところに美しい内装が施されています。ぜひ時間をかけて、美を味わってみてくださいね。
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