グッゲンハイム美術館はメトロポリタン美術館から歩いて5分ほどのところにあります。
印象派から現代までの絵画、彫刻などを合わせて6,000点を超える作品が展示されています。中でもカディンスキーの作品はアメリカの中で最も多く貯蔵されていることで有名。
メトロポリタン美術館(MET)やニューヨーク近代美術館(MOMA)の後に来ると小ぢんまりとして少しホッとします(笑)
ニューヨークシティパスで行ける6ヵ所の中の1つとなっており、グッゲンハイム美術館かトップ・オブ・ザ・ロックのどちらかを選ぶことができます。
このページの目次(もくじ)
ニューヨーク・グッゲンハイム美術館基本情報
中身の展示もさることながら、外観も美しいグッゲンハイム美術館!
グッゲンハイム美術館をデザインしたのは、建築家フランク・ロイド・ライト。日本の帝国ホテルのデザインも手がけた建築家としても有名ですね!
もともとは、アメリカの鉱山王・ソロモン・R・グッゲンハイムが収集した美術品を収蔵するために造られたのだとか。
展示室はらせん状になっていてとてもユニーク!写真撮影をする人が絶えない場所でもあります。
まさにこの美術館自体が作品のひとつ!
コレクションは印象派から現代までの絵画、彫刻などを合わせて6,000点を超える作品が展示されています。
中でもカディンスキーの作品はアメリカの中で最も多く貯蔵されていることで有名。
グッゲンハイムはサッと見るなら1時間。長くても2~3時間あれば隈なくまわることができますよ♪
子連れでグッゲンハイム美術館を周る
グッゲンハイム美術館に小さなお子さんと一緒に来ている外国人を数人見かけました。METやMOMAに比べると全然いませんでした。
彫刻や博物館の要素は少ないので小さい子供にはあまり面白くないかもしれません・・。
ニューヨーク・グッゲンハイム美術館の入場料金・営業時間
入場料金
- 大人:25ドル
- 学生と65歳以上の方:18ドル
- 12歳未満:無料
ニューヨーク観光はニューヨークシティパスがお得
グッゲンハイム美術館はニューヨークシティパスを利用できる施設です。
ニューヨークの有名観光スポットを周るならパスを利用しなきゃ損!!
対象スポットの中には事前予約が必要なスポットがあるので、早めに事前購入しておきましょう。
営業時間
- 11:00〜18:00(日〜金)
- 11:00〜20:00(土)
定休日
- 6月28日
- 9月3日
- 11月23日
- 12月25日
グッゲンハイム美術館見学の注意点
展示室に入る前にコートや大きなかばんはクローク(coatroom)に預けなければなりません。
そのほかにも見学するうえでの注意点があるのでご紹介します。
- リュックや大きなかばんは持ち込み不可。
- スーツケースなどの大きな荷物(約39m x39cm以上)はクロークでの預かりも不可。
- 長い傘は不可。クロークで預けましょう。
- 写真撮影はOKですが、三脚や自撮り棒は禁止
- ベビーカーは利用可能。館内利用のベビーカーはcoat room貸し出しされています。
ニューヨーク・グッゲンハイム美術館見どころ
アメリカの鉱山王・ソロモン・R・グッゲンハイムが収集した美術品がメインで、他のコレクターが収集した作品も展示されています。
写真撮影は昔はNGだったようですが、最近?OKとなったようでみんなパシャパシャ撮っていました。フランクロイドの素晴らしい建築物を写真で残せることができて嬉しいですが、つい写真を撮ることに夢中になってしまうのでほどほどにね~。
グッゲンハイムは2階、3階の常設展と、丸くなっている部分&4階・5階・7階のタワーギャラリーで企画展を行っています。
まずは常設展から!
常設展:タンハウザー・コレクション(Thannhauser Collection・2階)
グッゲンハイム美術館はロタンダと呼ばれるらせん状の展示室と、10階建てのタワービル、その隣の小型のロタンダ(モニタービル)で構成されています。
周り方としては、1階のロタンダフロアでチケットを購入した後、目の前にあるロタンダの展示を登っていくように見ていくのが一般的。
ロタンダ⇔タワービル⇔モニタービルを行ったり来たりして見学する感じです。
グッゲンハイムと親交のあったタンハウザーのコレクションはまさに圧巻!ピカソ・ゴッホ・ルノワール・セザンヌなど印象派の絵画もたくさん飾られていて興奮しますね!
パブロ・ピカソ(Pablo Picasso )
スペインのマラガに生まれフランスで制作活動をした画家で、日本でも常設で鑑賞できるピカソ作品はたくさんあります。
ジョルジュ・ブラックとと共にキュビスムの創始者として知られており、絵画だけではなく様々な彫刻や陶芸品も手がけている超多才な人物!
『カラフ、ジャグ、フルーツボウル』(1909年夏)
これはセザンヌ的なキュビズムで、次のマンドリンとギターと比べても同じ画家が描いたとは思えません。
『マンドリンとギター』(1924年)
ピカソらしい鮮やかで特徴的な作品です。マンドリンとギターがちょうど人の目のようになっていて音楽が聞こえてきそうな明るい雰囲気!
wilipedeiaによると、生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家であると『ギネスブック』に記されているそうです( ゚Д゚)
ピカソで最も印象的だったのがマドリードのソフィア王妃芸術センターに展示されているゲルニカ。
それ以外もたくさん観たけど、モダンアートって難しい・・・ピカソの絵を解釈する力は私にはまだ備わっていないようです(笑)
アンリ・マティス(Henri Matisse)
フランスの画家でフォーヴィスム(野獣派)のリーダー的存在。「色彩の魔術師」と言われており、その色使いに魅せられたファン多数。
『森の中のヌード』 (1909年12月)
エドゥアール・マネ(Édouard Manet)
『Portrait of Countess Albazzi 』(1880年)
ポール・ゴーギャン(Paul Gauguin)
フランスの画家でポスト印象派。タヒチで描かれた多くの絵画が有名ですね。
輪郭の中をフラットに塗りつぶすのが特徴で、色彩によって空間を表しています。
『村の男と馬」(1891年)
もともと株式仲買人で順調な収入を得ていたゴーギャン、30歳を越えてから画家に転身するというのもなかなか勇気の要ることだったでしょう。
私の一番好きな画家、ゴッホも彼の影響を多分にうけており、ひとつの決断が歴史を大きく変えるのだなぁと思うと感動します!
ジョルジュ・スーラ(Georges Seurat)
フランスの画家で、新印象派とよばれるスーラ。点描画の創始者と言われており、無数の点で描かれたスーラの作品はとても緻密で見飽きることがありません。
鮮花やな色彩が印象的なスーラでしたが、こちらの作品はモノトーン。吹いたら飛んでいきそうなほど繊細です。
『la grille』
31歳という年齢でこの世を去ったスーラ。点描画の作品はとても時間がかかるため、このような小作品が多いのですが、この小ぶりで鮮やかな作品がとっても素敵だなぁと思います。
『草の上に座る女』と『農作業する女たち』
ジョルジュ・ブラック(Georges Braque)
フランスの画家で、パブロ・ピカソと共にキュビスムの創始者のひとり。ピカソのフルーツボールと同じくセザンヌ的キュビズム作品です。
セザンヌに影響を受けたとはいえ、全く違った独創的なスタイルですね!葡萄がレモンと同じく黄色に塗られていて写実性は無視。
写真が流通し、写実性であることの価値が薄れてしまったのでアートがまた発展したといいます。
グッゲンハイム美術館には絵画だけでなく、このようなオブジェなども展示されています。
このようにらせん状の展示室に絵画がずらりと並んでいますよ。
グッゲンハイム・コレクション(Guggenheim Collection・3階)
ワシリー・カンディンスキー(Wassily Kandinsky)
グッゲンハイムによって収集された150点ものカンディンスキーの絵画が展示されています。
カンディンスキーの絵画は今までほとんど鑑賞したことがなく、とてもラッキーでした!
これだけたくさんのコレクションを観ると一気に引き込まれてしまいますね。
他にもシャガールやピート・モンドリアンなど初期のモダニズム作品が展示され、ファンにはたまらない!
小さな図書館のようなスペースも。本がたくさんあり、この読書室で読めるようになっています。Ipadを使って作品の説明が聞けるようになっているので、時間が許せば立ち寄ってみてください♪
グッゲンハイム特別展・エキシビション
エキシビションはスウェーデンの女性画家で神秘主義者のヒルマ・アフ・クリントの展示。
女性心をグッと掴むようなパステルカラーでとても素敵な色使い!
グッゲンハイムは特別展の人気も高いんですって!
1800年代に女性が画家になるというのは大変勇気が必要だったことでしょう。さすが北欧、進んでいるなぁ。
帰国後調べてみるとフェミニズム運動もしていたようで、時代と戦った強い女性像を感じます。
香港のアーティストによる「One Hand Clapping」という展示もなかなかおもしろかったです。
王道の美術作品が好きな人は受け付けない感じの独創的な作品です。
これどっかで見たなぁと思ったら、食品サンプルのお店だ(笑)もしかしたら日本がインスピレーションを与えたのかも!?
正統派美術を観た後、少しスパイスを効かせて近現代のアートを観るのもいいですね!
グッゲンハイム美術館レストラン・カフェ
THE WRIGHT
2009年にオープンしたレストラン。館内には1階にこの「ザ・ライト」と3階にカフェがあります。
建築家ライトの名をとったレストランは入館しなくても利用可能なので、METの帰りにランチを楽しむのもいいかもしれません!
ベスト・レストラン・デザインにも選出されたレストランだけあり、オシャレで個性的なライト建築を堪能できます。
メニューは比較的リーズナブル!コーヒーや紅茶などのカフェメニュはもちろん、ワインやビールなどのアルコールメニューも楽しめます♪
ディナーは営業していないので、ブランチやランチ、カフェメニューを楽しむのにおすすめです。
メニューは、スモークサーモンベーグル21ドル、フレンチトースト19ドル、コーヒー3.5ドルほど。
営業時間
- 11:30〜15:30(月〜水と金)
- 11:00〜15:30(土日)
※定休日:木曜
Cafe 3(カフェ・スリー)
映像が壁に映されていてておしゃれ!
ケーキやコーヒーなどのカフェメニューやワイン、ビールなどのアルコールメニューを扱っています。
サンドイッチやサラダなどの軽食もあるので、軽い食事にもぴったり!景観も良く、セントラルパークを眺めながら食事できるのも◎
カフェにはグッゲンハイムさんもいました!(笑)
営業時間
- 10:30~17:00
※定休日:木曜
グッゲンハイム美術館お土産
グッゲンハイム美術館ならではのお土産からNYの定番土産まで色々そろっています♪
やはり美術品に関するものが多いです。
衣類も結構売ってました!
グッゲンハイム美術館の形をしたキーホルダーや塩コショウいれなど、独特なグッゲンハイム美術館の形をしたグッズもありました♪
ポスター類も豊富なので、気に入った作品があったらお土産にするのも良いですね♡
グッゲンハイム美術館行き方・アクセス・最寄り駅
グッゲンハイム美術館はセントラルパークの近く、5thアベニューと88丁目と89丁目の間にあります。
最寄り駅は86丁目駅 (86th Street/IND8番街線)です。86丁目駅で降車した後は、5th アベニュー沿いに向かって5~6分歩くと着きます。
グッゲンハイム美術館は、かなり存在感のある建物なので、見逃してしまうことはないはず!
まわりの風景を楽しみながら歩いていると、あっという間に到着です。
グッゲンハイム美術館まとめ
名だたる美術館に足を運んでいるものの、美術にはそれほど詳しくなく、完全に素人の意見です!
グッゲンハイム美術館に行くならニューヨークシティパスがお得!
- エンパイアステートビルディング
- アメリカ自然史博物館
- トップオブザロック
- グッゲンハイム美術館
- 自由の女神とエリス島
- サークルライン観光クルーズ
- 9.11メモリアルミュージアム
- イントレピッド海上航空宇宙博物館