インドネシアの治安はあまりよくありませんが、危険な国ではありません。
外人向けのほとんどの犯罪は自分が注意すれば防げるレベル。しかし首都圏では大小様々なデモが頻繁に起こり、暴動に発展するケースもあります。
日中であれば女性ひとりでも特段問題なく観光することはできますが、夜間は犯罪やトラブルに巻き込まれる確率が上がるので、注意すべきことは沢山!
旅慣れているからこそ、わたしは万が一のため最低限の備えは欠かしません。
旅慣れていない場合は高くても治安重視でホテルをとることを強くおすすめします。
関連記事インドネシア旅行クレジットカード選び方
おすすめbooking.comでホテルを探す
今回は、そんなインドネシアの実際の治安情報と、絶対注意しておかなければならないことをまとめました!
保険やネット環境、ホテル選びの大切さ、知っていれば避けられるリスクをこれでもかと盛り込んだので、必ずすべてに目を通しておいてくださいね!
- 現地で起こる犯罪手口
- 現地の危険エリアと安全対策
- 現地の感染者数
このページの目次(もくじ)
インドネシアの治安について
外務省の安全情報
2022年6月現在、外務省の海外安全ホームページで発表されているインドネシアの危険レベルは次のとおり。
- パプア州(プンチャック・ジャヤ県、ミミカ県のみ)及び中部スラウェシ州ポソ県
レベル2:不要不急の渡航は止めてください - 上記を除くすべての地域(首都ジャカルタ及びバリ島を含む)
レベル1:十分注意してください
物騒な話ですが、インドネシア各地においてテロ事件が続発しています。
標的となりやすい場所(宗教施設、警察関連施設、不特定多数が集まる場所など)を訪れる際は、周囲の状況に十分注意を払ってください。
また、大都市ではデモや集会が起こる可能性も!事前に安全情報や政治の動向を確認して、巻き込まれないようにすることが大切です。
また、リゾート地などでは旅行者がターゲットの犯罪被害も報告されており、スリやひったくり、詐欺、麻薬関係の事件など様々な手口があるので、旅行前には必ず情報収集をしてください。
事前に知って気をつけておくことが、トラブル回避に大いに役立ちます。
東京⇔インドネシアの航空券はLCCを使った経由便が安いです。個人旅行が好きならエクスペディアで一括検索がおすすめ!!往復3万円以下でバリ行きのチケットをとりました♡
好きなホテルと組み合わせて自分のオリジナルツアーを作るのも楽しいですよ♪
公式リンクエクスペディアで格安航空券をみてみる
コロナウィルスに関する情報
下記のグラフは感染者数(赤)と死者数(黒)の推移を表しています。
《コロナの影響について》
2022年6月現在、インドネシアの感染症危険情報レベルは2。不要不急の渡航中止(感染症)発令中です。
2022年に入ってから一度大きな波があり、一時は感染者数が60,000人にまで達していましたが、2022年6月現在は1日当たり1,500人以下と落ち着き始めています。
日本人のインドネシア入国に関しては、下記の書類と準備が必要です。
- 2回以上接種したワクチン接種証明書
- アプリ「PeduliLindungi」へワクチン証明書の登録
入国時に提示が必要なアプリ「PeduliLindungi」ですが、不具合が生じるケースが頻発しているようです。
もし入国時に不具合でアプリを開けなかった場合は、ワクチン接種証明のコピーや写真等でも問題なく入国できるとの事。
在インドネシア日本国大使館の「新型コロナウィルス関連情報」が日々更新されているので、渡航の際は必ずチェックしてください。
犯罪データ
インドネシアは東南アジアの中でも犯罪発生率が比較的低く、2017年の殺人件数は1,150件で、これは同じ東南アジアのタイと比べるとおよそ3分の1となります。
一方で、麻薬の密売、強盗、スリ、詐欺、性犯罪など様々な犯罪が蔓延していて、これらは外国人や富裕層の多い首都圏や観光地エリアでも頻発しています。
インドネシアで注意すべき危険エリア
インドネシアとひと口に言っても、さまざまなエリアがあります。
特にガイドブックに載っている旅行者が多い地域の治安情報については気になるところ!
主なエリアごとに、治安情報をざっくりまとめてみました。
ジャカルタ
インドネシアの首都ジャカルタは東南アジア有数の大都会。
地方からはもちろん近隣諸国からの出稼ぎも多く、多種多様な人種、宗教の方々集まっています。
普通に生活をする上で治安が悪いと感じる部分は多くは無いですが、デモやテロが多く発生するのはほぼジャカルタと言えるでしょう。
コタ
ジャカルタの北部に位置するコタはジャカルタのチャイナタウンです。
多くの中華系の人々が暮らすエリアで、美味しい中華レストランもたくさんあります。
ファタフィラ広場や歴史博物館など、ジャカルタの観光スポットもあるので、観光客にも人気のエリアで昼夜問わず賑やかさがあります。
夜も賑やかなコタはナイトスポットも充実しているので、クラブやバーなどで夜遊びするのが好きな人にとってはとても楽しいエリアなのですが、夜間は治安が一変、ドラッグの密売などが日常的に行われています。
薄暗い通りや人通りの少ない場所には立ち寄らず、出来るだけ夜間に一人で立ち寄るのはやめましょう。
中央ジャカルタ地区(モナス塔周辺)
モナス塔(独立記念塔)周辺は広場になっていて、穏やかな憩いの場としてしられています。
観光スポットとしても知られているので、普段は平和でなんら危険性の無いエリアです。
しかし、政治的、宗教的など大小様々なデモが行われる代表的な場所で、大きなデモの場合は暴動に発展する恐れもあります。
訪れる前には大使館のデモ情報を必ず確認しましょう。
バリ
首都ジャカルタと比較してもより治安の良さを感じるバリ。
観光客の多いエリアならではのぼったくりやスリなどの軽犯罪は多いですが、自分自身が気を付けていれば防げるレベルです。
しいて言うなら、ローカルも多く集まるクタ・レギャンは、トラブルが起こる場所として知られているので注意した方が良いですが、私は一度も危ない目にあった事はありません。
心配性でどうしても治安が気になるというのなら、ヌサドゥア・ウブドでの滞在がおすすめ。
インドネシアで頻発する犯罪・トラブルの具体的事例
スリ・置き引き・ひったくりに注意
とにかく多いのがスリ、置き引き、ひったくり。
スリが多いのは繁華街やデパート、バスやMRTなどの公共交通機関の中などです。
インドネシアで多い手口は、1人がターゲットに突然話しかけ、そのすきに仲間がポケットやバッグの中から貴重品を盗み取るというもの。
観光地では集団でこのような手口の犯行を行っているのだとか。
現地の方や旅行者風の人に突然話しかけられたりしても、対応せずにその場から離れるなどの対策を取りましょう。
ひったくりの手口は、オートバイに乗った2人組がすれ違いざまにバッグをひったくるというものが主流です。
歩道を歩く際はバッグを斜め掛けにして車道と反対側に持つ、歩きながらスマホを見ないなどがすぐにできる対策でしょう。
タクシーのボッタくりに注意
観光客のぼったくり被害はどこの国でも多いですが、インドネシアでのぼったくりの代表となるのがタクシーです。
法外な値段をふっかけてくるタクシーの運転手さんがたくさんいるので、メーター制のタクシーに乗りましょう!
インドネシアのメーターがついたタクシーと言えば『ブルーバードタクシー』。どのガイドブックを見てもブルバードタクシーが推奨されています。
ブルーバードだから絶対に安心!というわけではありませんが、このタクシーに乗るだけでかなりの確率でぼったくりを回避できると思います!
とにかくブルーバードタクシーを摸したタクシーが多いので、公式サイトで見分け方をみてみてください!
スキミング
インドネシアだけでなく世界各国で発生しています。
手口としては、空港やショッピングモール等でクレジットカード支払いをする際に使う装置にカードの情報を読み取る装置装置や小型カメラを設置して暗証番号を盗撮するというもの。
クレジットカードを使って現地通貨をATMから引き出すシチュエーションもあると思いますが、利用時は周辺に注意して、暗証番号が他人から見えないよう心掛けてください。
交際関係を装った詐欺
インドネシアには現地女性と出会えるバーやカラオケなどが複数あります。
そのような場所で知り合った人を通じてトラブルに発生するケースもあり、多くの日本人男性が被害に遭っています。
手口としては、知り合った女性をホテルの部屋に招き入れた後、女性がコンビニへ行くなどと理由をつけて所持品を置いたままその場を離れます。
その間に麻薬捜査中であるという警察を名乗る男が現れ、所持品の中から麻薬を発見し、違法薬物所持の現行犯として逮捕すると言われ、逮捕を避けるための解決金として数百万円相当を要求されるという手口のようです。
インドネシアで犯罪にあわないために気をつけたい6つの安全対策
危険な場所を避ける
上記の危険スポットはもちろん、宿泊先の従業員にこの辺りで危険なスポットはないかどうか聞いてみてください。
最新の情報はやはり実際に住んでいる方から聞くのが一番です。
怖いもの見たさで危険な場所へ立ち入るのは絶対にやめてください。日本とは違うということをお忘れなく!
安全な地域でホテルを予約
ジャカルタでおすすめなのはお店やカフェ、観光スポットがたくさんある中央ジャカルタ地区。
ジャカルタの中心なので、どこへ行くのもアクセスしやすいのがポイントです。
また、日系をはじめとする外資系企業のオフィスが立ち並ぶエリアでもある為、英語のみで滞在できるのがこのエリアのメリットと言えるでしょう。
観光スポットやハイクラスのホテルが多いので、スリやぼったくりが増えるのはどうしようもありませんが道を歩く際は道路側に鞄がこないように意識すれば(特に夕方以降)十分回避できると思います。
現金を大量に持ち歩かない
インドネシアでは支払いの際、デビットカードやクレジットカードでの支払いが主流になっています。
もちろん現地の屋台やローカルマーケットなど、一部の場所で現金しか受け付けないケースもありますが、そのような少額の支払いを除いて、クレジットカードが使えます。
万が一スリや盗難の被害にあった時のために、持ち歩く現金は最低限(目安は1万円以下)にしておきましょう。
関連記事旅のプロが教えるインドネシアで得する人気クレジットカードランキング
しつこく話しかけてくる人は無視する
どこの国を旅行しても同じですが、しつこく話しかけてくる人があなたにとって役に立つ可能性は限りなく低いです。基本的に無視してください。
またしつこく話しかけてくるふりをしながら、あなたの貴重品をすろうとする人もいるので注意が必要です。
派手な服装はせず荷物は少なめに
日本のようにあまり華やかな恰好をしているとすぐに旅行者だとわかって狙われてしまうかもしれません。
なるべく現地に馴染むようなカジュアルな恰好を心掛け、荷物も少なめにお出かけしましょう!
ブランドバッグや華美な恰好は「お金持ちだ!」と広告を背負って歩いているようなもの。
普段派手な洋服を好む方は気を付けてくださいね。
関連記事インドネシア旅行おすすめの服装と現地で浮かないシーズン別コーデ徹底解説
わたしは貴重品(財布、パスポート)を必ずセキュリティポーチへ入れるようにしています。
ファッション性はありませんが、危険を回避するにはとても有効で手放せません。
夜間の一人歩きは避ける
インドネシアを旅行の前には配車アプリ「Gojek」やGoCarをDLしておくのがおすすめです。
インドネシアで女子旅をするなら気をつけておきたいこと

ナンパに注意
インドネシアだけでなく東南アジア全般に言えることなのですが、日本人女性はとてもモテます。
ただし、それは日本人女性が持つお金と日本人女性と結婚することで得られるビザが目的という場合が大半です。
もちろん中には真面目できちんとした人もいると思いますが、少しでもおかしいと思ったら冷静に判断して断りましょう。
マッサージに注意
こちらもインドネシアに限らずですが、マッサージ店のセクハラもよくある話。
事前に口コミを読んで、ある程度ふるいにかけておくといいかもしれません。
足マッサージであれば問題有りませんが、
全身マッサージやオイルマッサージは必ず同性のセラピストを指名しましょう。
変な人に当たったら我慢せずにすぐに担当を代えてもらいましょうね!
インドネシアで子連れ旅行をするなら気をつけておきたいこと

東南アジアではいまだに臓器売買のため、子供を狙った犯罪もあり、特に白人や日本人の子どもは栄養が高い為に高額で売れるという話も。
インドネシアでもかなりレアな事件ではありますが、買い物や観光に夢中になってお子さんから目を離さないように十分注意してください。
もしデパート等で迷子になったらすぐにセキュリティに伝えましょう。高級デパートの場合、全ての扉を一斉に閉めるなどして対応してくれる場合もあります。
インドネシア旅行前に準備すべきはWi-Fiと海外旅行保険
インドネシアに限らず、この2つはとても重要!海外旅行に行く際にスマホ利用と海外旅行保険はマストです。
Wi-Fiレンタルでネット環境を整える
旅先で何か困ったことが起きた時、ネットが使えると安心感が違います。
道に迷って危険そうな場所に迷い込んでしまった時、スリに逢った時、体調を崩してしまった時、すぐに検索して助けを求められれば大きな被害にならないことも十分あり得ます。
普段なら落ち着いて判断できることも、焦っていると思わぬ方向にいってしまうものです。
旅慣れた人であれば現地のSIMカードを、そうでなければレンタルWiFiを準備しておくことをおすすめします。
レンタルWiFiは価格、品質、サポートなどを比較した結果わたしはグローバルWiFiをすすめることが多いのでぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険でいざという時に備える
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず入っておきましょう!
わたしは頻繁に旅行するため、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをおすすめしています。
愛用しているメインカードはマリオットボンヴォイアメックス。
補償が手厚い(盗難補償50万円)上にマイルもたくさんたまるので、できればゴールドカード以上のクレカを1枚持っておくとかなり重宝します。
空港から自宅まで無料でスーツケースの宅配ができるのも神!!
とはいえ年会費が高いのでなかなか思い切りが必要かも・・・。そんな人におすすめなのが年会費永久無料のエポスカード!
エポスカードはなんと年会費無料で海外旅行保険が自動付帯されています!年会費無料のクレジットカードの中でも補償額が高く旅好きなら絶対持っておくべき1枚。
疾病・傷害治療費用 | 傷害死亡 | キャッシュレス診療 |
---|---|---|
疾病270万円・傷害200万円 | 500万円 | 〇 |
賠償責任 | 携行品損害 | 付帯 |
2,000万円 | 20万円 | 自動付帯 |
携行品損害の20万は少なめなので、高価な財布やアクセサリー、PCやiPhoneを持っていく場合は足りなくなる可能性があることは頭にいれておきましょう。
疾病、傷害治療費の200万円台はアメリカ以外であればわたしは許容範囲と考えます。
事情があってクレカを作れない人は通常の海外旅行保険でも全く問題ありません。

インドネシアの治安まとめ
今回はインドネシア観光で注意すべき場所と安全対策についてご案内しました。
わたしのおすすめを最後にまとめます。
ジャカルタは東京と変わらない大都会。その分スリやひったくりが多発するようになりました。
また旅行者が増えたからなのか、以前よりもタクシーが捕まりにくく、観光地においてはメーターを使わない車も増えた印象です。
それをふまえて。。。
インドネシア旅行を楽しいものにするために、きちんと準備、対策をして旅行に備えてくださいね!
インドネシアをもっと知る
東京⇔インドネシアの航空券はLCCを使った経由便が安いです。個人旅行が好きならエクスペディアで一括検索がおすすめ!!往復3万円以下でバリ行きのチケットをとりました♡
好きなホテルと組み合わせて自分のオリジナルツアーを作るのも楽しいですよ♪
公式リンクエクスペディアで格安航空券をみてみる

バリでぜひ泊まっていただきたいのがブルーカルマ系列のホテル!!
ウブドで泊まったら気に入りすぎたので、次の滞在ではスミニャックでも宿泊しました。

大型リゾートが良いなら、定番のアヤナリゾートももちろんおすすめです。詳しい宿泊レポートも書いたのでぜひ参考にしてみてください。
ブルーカルマは毎年泊まりたいほど気に入っているホテル。東南アジアで最もおすすめの滞在先バリを心ゆくまで楽しんできてください。

