インドのお隣の国ネパールは、インドと中国、チベットの文化が融合しています。
そんなネパールの交通機関はリキシャ(3輪人力車)、テンプー、バス、タクシーとなっています。
鉄道の無いネパールでは車での移動が主となっており、ヒマラヤ山脈や農村地帯をのんびりとバスで移動する時は、時間がゆっくり流れているような長閑な気持ちにさせてくれます。
しかし日本では見た事の無いような乗り物もあり、初めて訪れた方は少し戸惑ってしまうかも。
旅行前に公共交通機関の使い方を知っておくだけでスムーズに移動ができるはずなので、今回は、ネパールの公共交通機関の使い方や注意点について解説します♪
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このページの目次(もくじ)
ネパールの公共交通機関はかなり日本と違う
ネパールの公共交通機関で日本と最も違うところ、それは「鉄道がない」ということ。
ネパールの人々の移動手段はほとんどが車です。
一括りに車と言っても、バスやタクシーだけではなく日本では見る事のないようなちょっと変わった乗り物もあります。
鉄道が無いから不便なのではなく、鉄道がない代わりに使われている独自の交通機関は日本の感覚で見るととても新鮮で刺激的でした!
ネパールの「リキシャ(三輪人力車)」
リキシャは前が自転車で後ろが座席になっている人力車で、ネパールだけでなくインドでもポピュラーな乗り物です。
人力で動くので車に比べてスピードは劣りますが、のんびりと市内の街並みを眺めながら風を浴びて移動することができます。
車では入れない少し奥まった路地の方なんかにも入ってくれて小回りが利くので、使い慣れると便利な乗り物。
リキシャ料金の目安・支払方法
リキシャの料金は基本的には事前交渉制で決まります。
運転手に行き先を告げて価格交渉スタートとなりますが、ネパールに慣れてない外国人旅行者には、とんでもない値段をふっかけてきてぼったくられる可能性大!!!
運転手の言い値の半額ぐらいを提示して、強気に交渉を進めましょう。
降車時にとんでもない値段をふっかけてきて、利用してしまった手前払わなければいけない雰囲気に追い込んできます。
インドやタイに比べるとぼったくりは少ないけど、外国だということを忘れずに!
リキシャの乗り方
リキシャは走行中のものを手を挙げて停めても良いですが、落ち着いて価格交渉をしたい場合は既に停まっているリキシャに話しかけた方が良いでしょう。
運転手さんに行き先を伝えると運賃を伝えてくるので、価格交渉をして納得がいけば乗車します。
運賃は目的地に到着した際に支払います。
リキシャ利用時の注意点
リキシャはちょっとした距離の移動時に使うのには大変便利な乗り物なのですが、色々とトラブルもつきものなのが難点。
リキシャ利用時に注意すべきポイントをまとめました。
- 価格交渉は乗車前に!
- でこぼこ道を行く時は荷物を落とさないよう注意!
価格交渉をする際に「降りる時に決めよう」と言ってくるリキシャは後でぼったくってくる可能性が高いので乗らないのがベターです。
また、リキシャには当然窓や壁が無く、シートベルトのようなものもないので、でこぼこ道などで揺れが激しい時には荷物を落とさないように注意しましょう。
特にスマホやカメラなどは落ちないようにストラップを付けておくと安心です。
ネパールの「バス」
ネパールの方々が通勤や通学、ちょっとした移動に使う最もポピュラーな手段として「バス」があります。
運賃が安い為、ラッシュ時は超満員になることもしばしば。
鉄道がないネパールでは都市を跨ぐ長距離移動も基本的にはバスになります。
日本のバスとの大きな違いですが、路線バスに時刻表が無く、酷い時は発車まで1時間近く待たされるなんてことも…!
長距離バス
長距離バスはネパールの都市間を繋ぐ移動手段です。
大人数が乗車できるエクスプレスバスと、10名程度を乗せて走るバンタイプのマイクロバスがあり、8~10時間近く走る長距離バスはエクスプレスバスであることが多いです。
エクスプレスバスは出発時刻が決まっており、チケットは旅行会社やバスチケットの販売所で事前に予約購入が可能です。
マイクロバスも同じ手順でチケットの予約購入が可能ですが、時刻表は細かく決まっていない為、定員に達したら発車というものが一般的です。
その他、旅行者専用のツーリストバスがあり、旅行会社へ直接予約してスムーズに長距離移動をする事が可能です。
路線バス(市営バス)
路線バス(市営バス)は決められた路線を定期運行するバスです。
時刻表が無い為、バス停で待ちながら来たバスへ乗り込むという方法ですが、ある程度運賃が決まっている為ちょっとした移動の際に使い勝手が良いです。
ただ、行き先はネパール語で書かれている事がほとんどなので、土地勘が無い旅行者には少々難易度が高い乗り物かもしれません。
路線バスの料金・支払方法
路線バスの料金は行き先や距離に応じて異なりますが、カトマンズ市内であれば15~20ルピー前後とリーズナブルです。
運賃はバスの車内にいる車掌さんへ手渡しますが、お釣りが無い可能性もあるので出来るだけ小銭を準備しておきましょう。
路線バスの乗り方
短距離の路線バスの場合はバス停で待っていて、目的のバスに乗って運賃を支払うという一般的な方法です。
停留所にバスが到着したら車掌さんが行き先を叫んでいるのですが、聞き取れない場合は目的地へ行くかどうか事前に確認してから乗り込むのがベストです。
時刻表が無い為、乗客の少ない路線バスはある程度乗客が増えるまで発車しないなってこともしばしば。バス利用時は時間に余裕を持って行動しましょう。
バス乗車時の注意点
路線バスは時間帯や路線によっては超満員になる事がよくあります。
そんなバスの車内ではスリが多発します!
特にネパール人とは明らかに顔つきの違う外国人観光客はそのターゲットになる可能性が非常に高いです。
バスの車内で運賃を支払う為に財布を出す時は要注意。
旅行中頻繁にバスに乗る予定なら、バスの運賃用に細かいお金だけを入れておける小さな財布やポーチを準備しておけば便利。人前で大きなお金やカードが入っている財布を出す必要が無く安心です。
ネパールの「テンプー(オート三輪)」
ネパールで路線バスと同じく市民の足として利用されているのが「テンプー」と呼ばれるオート三輪車です。
見た目はインドのオートリキシャやタイのトゥクトゥクのようなのですが、サイズが少し大きく、座席には10名前後が乗れるようになっています。
車体にはネパール語でルートが書かれていて、路線バスと同じように決まったルートを走るのですが、決まった停留所は無くどこでも乗り降り自由。
行きたい場所がルート上にあるかわからない場合は、運転手さんに目的地を伝えましょう。走行ルート上に目的地がある場合は乗せてくれます。
運賃はバスと同様で20ルピー前後で、降車時に運転手さんに手渡します。
路線バスよりも難易度が高い乗り物なので土地勘が無いと利用は難しいかもしれませんが、興味のある方は「間違ってもいいや!」という気持ちでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ネパールのタクシーと配車サービス「Phatao」
ネパールのタクシーは”一応”メーター制
ネパールのタクシーは白の車体に黄色い屋根が特徴的で、一目でタクシーとわかります。
タクシーにはメーターが付いているので、旅行ガイドや交通情報では「メーター制」と書かれています。
しかしメーターで目的地まで行ってくれるタクシーはほぼ無いに等しく、地元ネパール人でさえも価格交渉をして利用するのだとか。
メーターを使わない場合は車で15分くらいの距離であれば、300ルピー程度が相場になるのですが、お客さんが外国人であるとなるとその言い値が500ルピーほどになってしまいます。
ですので、タクシー利用の際は乗車前の価格交渉が必須となります。
ネパールの配車サービス「Phatao」
旅行者に朗報なのが、ここ数年の間で利用者が急増している配車アプリ、Phataoです。
Phataoは日本でいうGrabのような配車アプリで、リキシャやタクシーを利用する際の面倒な価格交渉をカットしてくれるため、旅行時のストレスが大幅に軽減します!
カトマンズなど都心部のみのサービスにはなりますが、価格交渉がないというだけでかなりありがたいですよね!
Phataoの支払方法
支払方法は事前に登録しているクレジットカードか現金払いを選択できます。
わたしはたいていクレジットカード払いにしますが、時々現金の支払いを求められることがありました。
現金払いを求められた時に備えて細かいお金は用意しておきましょう。
Phataoの乗り方
使い方はシンプルで、現在地、目的地を入力し希望の車種を選択することができます。
選べる車種にはオートバイもあり、目的や距離に応じて好きなものを選ぶことができます。
近くを走ってない時や渋滞時間は多少待たされることがあったり、走行距離が近い場合はキャンセルされてしまうデメリットはありますが、カトマンズの中心地であれば待ち時間5分程度ですぐに迎えに来てもらえます。
また、配車前に料金が確定する為、面倒な価格交渉のストレスやぼったくられる心配もありません。
ネパールではPhataoの利用率が高いと言われていますが、その他にも「Easy Taxi」や「Taximandu」などいくつもの配車アプリがあります。
特に夜間は流しのタクシーを利用すると「ナイトタイムだ!」と言って料金を上乗せされたりするので、タクシーよりも安くてストレスフリーな配車アプリの活用がおすすめです。
ネパール・カトマンズでは「レンタサイクル」も大活躍
カトマンズ市内ではレンタサイクル屋がいくつかあります。
タクシーを利用するまでもない距離や、リキシャ―との値段交渉に疲れてしまった場合は、レンタサイクルでマイペースに市内観光を楽しむのもおすすめです。
自転車での移動は、車とも徒歩とも違った視点で街を見ることができるので楽しいですよね!
お店によって価格は異なりますが、1日100ルピー程度で借りることができます。
ネパールの公共交通機関まとめ
ネパールの交通事情は日本とまるで違いおもしろいと思います。
インドに比べると断然マシですが、年々旅行者も増え、外国人を見るなり騙そうとしてくる人もいるので最低限の相場はおさえておきましょう。
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