日本人にとって全く馴染みのない中東アラビア半島にあるオマーン。オマーンの観光大使になるつもりで2週間まわってきました♡
実は中東諸国の中でも観光業にとても力を入れているので、想像以上に旅行がしやすい国です。

せっかく旅行に行くならベストシーズンがいいですよね。
旅行会社に質問すると「オマーンのベストシーズンは冬」と回答されると思います。
なぜなら…
- 夏は暑すぎて街歩きできない
このページでは、《観光に向いているベストシーズン》と《旅費の安さから見たベストシーズン》など様々な視点でベストシーズンを解説していきます。
四季ごとの気温やイベントなどもあわせてご紹介しているので、これから旅行の計画を立てる方はぜひ、参考にしてみてくださいね!
このページの目次(もくじ)
オマーンベストシーズンは冬(11月半ば~3月前半)

オマーンを快適に観光できる時期というと、11月半ば~12月頭、3月前半がベストシーズン!
オマーンは見どころが点在しており車や徒歩で移動することが多いですが、気温が高すぎると、とにかく歩くのがしんどい・・ということにもなりかねません。
オマーンの冬の中でも、11月半ば~12月頭、3月前半は晴れの日が多く、気候が穏やかな日が多いので観光にはちょうど良い時期と言えます。
ちなみに、夏(4月~10月)はとにかく暑く湿度も高いので、街歩きは相当体力を消耗します。

オマーンの降水量は大変少ないのですが、シーズン的には冬に降ります。しかし、日本の梅雨のようにずっと降っていることはありません。
暑さが抑えられる冬(11月~3月)全体を観光シーズンと言ってもよいのですが、曇りが少ない11月半ば~12月頭、3月前半がやはりベストシーズンと言えそうです。
ちなみにサラーラなど南部のドファール地方はモンスーン気候なので7月~9月は雨季、カリーフと呼ばれアラブ諸国の避暑地として賑わいますよ!
- 晴れが多く気候が穏やかな11月半ば~12月頭、3月前半がベストシーズン
- 暑さが抑えられる冬(11月~3月)全体も観光シーズン
オマーンの季節の特徴
オマーンに四季はなく、夏と冬の2シーズンです。
オマーンの夏(3月・4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月・11月)

オマーンの夏は長く、湿度も高いため、とても暑いです。
感覚的には、3~4月は日本の真夏。5〜7月は超猛暑日、8〜11月が真夏というくらいで考えておいた方が良いですね。
5月~9月頃には50度になることも少なくありません。
日焼け止め、帽子、薄手のストールなど紫外線対策を絶対忘れないようにしてください!
その他サングラスや日傘などもお忘れなく!
しかし室内は18度にセットされたエアコンで震えるほど寒くなります。日によって夜には涼しくなり、日中の気温差がありますのでご注意を。
わたしはイスラム諸国を旅行する時は、真夏でもTシャツではなく、薄い長袖の服を着ています。
また、薄い長袖のパーカーやストールなどを持参すると便利!砂漠地帯ではスカーフを巻いていると砂が髪につくのを防いでくれますよ♪
麻の羽織物もおすすめです。
平均最高気温は31度~40度、平均最低気温は20度〜30度。
オマーンの冬(12月・1月・2月・3月)
この時期は過ごしやすく、日中の平均気温は25度前後。冬と言っても春くらいの気温と考えておけばOKです。
最大で30度、最低で15度となっているので、涼しい格好と少し暖かい格好の2種類のパターンがあると良いと思います。

冬に雨が降ることはありますが、雨がずっと降っていることはありません。
しかし、日本に比べて格段に紫外線は強いので、冬でもしっかりと紫外線対策をするのがいと思います!
平均最高気温は23度~30度、平均最低気温は14度〜20度。
オマーンの旅費が最も安くなる時期
- ローシーズンの『7月・8月』と『ラマダン』期間中は普段よりお手頃
- 過ごしやすいシーズンかつ航空券が安い『1月中旬~2月』もおすすめ
- 少しでも安くすませたいなら、まめに情報チェック!
日本人が知らないだけでオマーンはヨーロッパからの旅行者も多く、あまり中東旅行に慣れていない人にとっても訪れやすい国です。
パックツアーの場合
「とにかく旅費を抑えてリーズナブルに旅行したい」という方におすすめなのが、ローシーズンの7月・8月とラマダン期間中!
夏が一年の半分以上を占めるオマーンですが、最も暑い7月・8月のツアー料金や宿泊代などはやはりお手頃となります。
ただしサラーラを除いて!!モンスーン気候のサラーラはこの時期湾岸諸国の富裕層がたくさん遊びに来るのでホテルの値段が高騰したり、そもそも部屋がとれないなんてこともよくあります。
また、後述しますがラマダン中も何かと行動が制限されますので、旅行シーズンとしてはローシーズンです。
これは、オマーンに限ったことではありませんが、下記の期間はツアー料金が高騰します。
- 年末年始
- GW(ゴールデンウィーク)
- 夏休み、お盆休み
- 秋の連休
わたしたちが行ったツアーを体験したい場合はコーディネート担当者を紹介可能です♡
個人旅行(航空券)の場合
航空券に関しては、1月中旬~2月と4月、10月頃に安くなります。大型連休の間にあたる時期と新年度・新生活が始まる時期。
航空券を自分で用意する場合は、1月中旬~2月くらいがおすすめ。比較的過ごしやすい気候である上に、リーズナブルに航空券を購入できる時期です
逆に、年末年始とゴールデンウィーク、お盆の連休中に、航空券が高くなる傾向にあります。
航空券の情報をまめにチェックするのがおすすめ
旅行にかかる値段は、航空会社や出発する曜日などによって金額が変動するので、一概には言えません。大切なのは、まめに情報をチェックすること!
できるだけ安くオマーン旅行をしたいなら、複数の旅行代理店の情報を比べたり、安い航空券が出ていないか、まめに情報収集をしてみましょう。
格安航空券を探すなら「エクスペディア」
ちなみに、格安な航空券を取るのにわたしが愛用しているのはエクスペディアというサイト。
用事もないのに時々のぞいて安いチケットがないかチェックしています(笑)
国際線はもちろん、国内線も格安チケットが見つかるので気づいたらポチっと買ってしまうことがあり恐ろしいです・・・。ぜひのぞいてみてください♪
公式サイトエクスペディア
ホテルを安く予約するなら「booking.com」
1年のうちでホテルの値段も変動しますし、ホテルによってまちまちなので「ホテルが安い時期」というのは一言では言いにくいです・・。
そのため、ホテルの価格もまめにチェックするのが大切です。
わたしは中東のホテルの場合はいつも、Booking.comで探します。他のホテルサイトと比較し、色々検証してみた結果、取り扱いホテルの数と値段が最安になることが多かったのでおすすめですよ!
もちろん日本語で簡単に予約できるので、難しいことはありません。100泊以上予約してきましたが、一度もトラブルになっていないのでご心配なく!
公式サイトBooking.com
オマーン旅行を避けたほうが良い時期
ラマダン(断食月)
ムスリム(イスラム教徒)が大半を占めるオマーンでは、毎年ラマダンの月に人々は日中断食を行います。
この時期、日没後にムスリムたちは家族で集まり、みんなでご馳走を食べます。
日中、普通の街中のレストランは閉まっていますし、旅行会社によってはツアーを催行しないこともあるので、オマーンを訪れるべきタイミングではありません!
とはいえ、高級ホテルや観光地の周辺では、外国人向けに営業しているお店があったり、マクドナルドなどテイクアウトのみ可能な所もあります。
ですが、おおっぴらではなくムスリムの目に触れないように隠れて飲食するような感じですし、街中では例え水であっても、飲食はできません。

しかし、ラマダン中はモスクで日没の断食明けの食事(イフタール)が無料で配られたり、レストランでも特別メニューがあることもあります。
イスラム暦は太陰暦のため毎年11日ほど早倒しになりますので、近年は春~秋にラマダンが来ていますが、どんどん時期がずれていきます。
オマーンに限らずイスラム圏の旅行を計画している方は必ずチェックしてくださいね!
イスラム諸国を旅行する時の情報やアドバイスも詳しく記事にしてみましたのであわせてチェックしてみて下さい♪

オマーンの年間平均気温・降水量
ここではオマーンの年間平均気温と年間降水量をご紹介します。

オマーンは砂漠気候。夏は大変暑く、雨はほぼ降らない砂漠特有の気候です。沿岸部では海洋性気候が加わり、湿度は高めに。
冬(11月~3月)は20~30度で、比較的過ごしやすいですが、砂漠の特徴で夜は結構冷え込みます。
また、乾燥していて日差しも強いため、年間を通して日焼け止めなど紫外線対策は必要です!
オマーンに滞在する予定が決まったら、次にチェックしておきたいのはどんな洋服を着ていくのか。
わたしのおすすめは現地で浮かない恰好をすること!日本人らしい恰好をすると意外と目立って犯罪に巻き込まれやすくなることも。
次の記事でおすすめコーデについて詳しく解説しているので、旅行前にぜひ読んでみてください。
関連記事オマーン旅行おすすめの服装と現地で浮かないコーデ徹底解説
オマーンのイベント・祝祭日
オマーンでは、太陽暦による休日と、イスラム暦(太陰暦)による休日が併用されています。
ラマダンの紹介の際に説明したように、イスラム暦は毎年11日程早出しになりますので、ここでは参考までに2023年のスケジュールをご紹介します。
1月1日 | 新年 |
4月21日~22日 | ラマダン明け休暇(イード・アル・フィトル) |
6月27日 | 巡礼休暇 |
6月28日~7月2日 | 犠牲祭(イード・アル・アドハー) |
7月19日 | イスラム暦新年 |
11月18日 | オマーン国祭日(前国王誕生日) |
ラマダン明け休暇(イード・アル・フィトル)
イード・アル・フィトル(ラマダン明け休暇)と犠牲祭では人々は新しい服を着て、日の出の後にお祈りに行きます。その後お互いに挨拶をしたり、親戚の家を訪ねます。
新しい服がない場合は、清潔な服を着て街へ出かけます。
犠牲祭(イード・アル・アドハー)
一番大きなイベントである犠牲祭ですが、人々は羊を屠ります。
犠牲祭とは、動物を生贄として捧げアッラーに感謝の気持ちを伝えるためのお祭りです。
旧約聖書に出てくるイブラーヒーム(アブラハム)がアッラーへの忠誠心として息子であるイスマーイール(イサク)を生贄にささげようとしたことに由来しています。
イブラーヒームとイスマーイールはアラブ人の先祖であり、お祈りの中にも彼らに感謝する文言があります。

街中で大量の羊が屠られますが、道に大量の血が流れているため人によっては苦手に感じてしまう光景かもしれません。
わたしは羊が屠られる瞬間は見てられず、いつも家の一番奥で耳をふさいで聞こえないようにしていました(笑)
しかし、街の中心部に関してはこれらはあまり見られる光景でなく、花火大会やライブなどのエンターテイメントが多く催されます。
オマーンをもっと楽しむ
ガイドブック

ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
オマーンのガイドブックは恐ろしく少ないのであまり選択肢がありません。
地球の歩き方1択といってよいでしょう。
他の国もしかりですが、ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやっぱり地球の歩き方。
内容は充実しているとはいえませんが、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
わたしはオマーンを知るための55章も購入し、読み込みました。
「エリア・スタディーズ」にはファンも多く、旅という捉え方だけではなく学びとしてオマーンに行く予定がない人でも面白く読めると思います。

現地ツアーに参加する
わたしはほとんどの時間をプライベートツアーを使って過ごしました。
マスカットだけであれば個人旅行でも十分ですが、オマーン人やオマーンで働く外国人と話すのはとても楽しいし、沢山質問をすることで中東への理解がさらに深まりました。
連絡先も交換し、今でも時々やりとりするほど。オマーンではぜひローカルとの交流を楽しんでください。
わたしが利用した現地のおすすめ会社はattomantours。日本語の手配が良ければわたしと提携している旅行会社([email protected])をご紹介できます。
ぜひオハヨーツーリズムの紹介とお伝えください。ご希望がありましたらわたし自身が旅の工程やおすすめなどアドバイスも可能です。
おすすめホテル
オマーンはとても治安が良いので、特に泊まってはいけないエリアというのはありません。しかしマスカットでホテルを探すならQurm付近のホテルが一押しです。

わたしはクラウンプラザ(一押し)、インターコンチネンタル、Wマスカットに宿泊しました。ロケーションが素晴らしく目の前がビーチです。

市街地から離れますがアルブスタンパレスリッツカールトンがマスカットで最高のホテルだと思います。

もう少し安いホテルがよければ日本食レストランが入っているファラジホテルが老舗で日本人に人気です。
最高級ホテルリッツカールトンアルブスタンパレス

今まで泊まった中でも5本の指に入るほど豪華絢爛なリッツカールトン。
アラブサミットのためスルタン肝いりで建てられたとあって、壮麗で気品あふれるホテル。

夢のような滞在ができるので、ぜひ1日ホテルでゆっくりしたいですね!
治安
オマーンはどこも治安がよく危ないと感じることは全くありませんでした。
治安の心配はほとんど気にせず大丈夫だと思いますが、マスカットはカードが使えるお店が大半なので、念のため大金は持ち歩かないようにしましょう。
治安についての詳細は「オマーン治安・コロナ危険情報旅行者が注意すべき8つの事と危険スポット」をご覧ください。

海外旅行保険は必要
また、いくら治安のよいオマーンでも海外旅行保険は絶対に必要です。
スリや強盗はいなくても、食事や気候が合わず体調を崩すということもあり得ますし、交通事故のリスクは日本より高いです。
どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前に保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
公式リンクエポスカード
そのほかクレジットカードについては「オマーンで得する人気クレジットカードおすすめ」の記事で詳しく解説しています。
オマーンのベストシーズンまとめ
オマーンは中東の中でも外国人を特に多く受け入れているので、中東旅行をしたことがない人が初めに訪れるエリアとしてぴったりだと思います。
1年間の中で観光ができないことはないですが、夏の暑さは非常に厳しいので冬(12月~3月)に行くことをおすすめします♪
それでも一度は夏の暴力的な暑さ(笑)やイスラム文化を味わえる『ラマダン』シーズンの旅行を体験しておくと、色んな意味で忘れられない体験になるかも知れません。
ぜひ、いろんな季節のオマーン旅行を楽しんでみてくださいね!
[omanbox]
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