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ヴェッキオ宮殿を地図付きでご案内|チケット予約・入場料金・見どころ観光ガイド【行き方・アクセス】

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マリ@オハヨーツーリズム
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フィレンツェを訪れるなら絶対に外せないスポットの一つ「ヴェッキオ宮殿」へ行ってきました!

映画「インフェルノ」で一躍人気の観光スポットになったようですが、映画を見ていなくてもその素晴らしさに感動すること間違いなし。

その外観からは想像できないような豪華絢爛な内装や映画の撮影スポットなどとにかく見どころがたくさん。

贅沢にも個人ガイドをつけてめちゃくちゃ楽しんできました♪

それではフィレンツェ・ヴェッキオ宮殿への行き方や見どころなどを詳しくご紹介していきます!

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ヴェッキオ宮殿見どころ・観光情報

1299年から1314年にかけてArnolfo di Cambioアルノルフォ・ディ・カンビオによって建設されたヴェッキオ宮殿。当時、フィレンツェ共和国の政庁舎でした。

その後増改築が繰り返され1580年代に現在の姿に。

mari
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現在も一部は市庁舎として稼働しているというのだから驚きです!

ヴェッキオ宮殿はその外観からは想像できないほど、豪華絢爛な内装で様々な美術品に触れることができるのが大きな魅力。

それでは入口からひとつずつご紹介していきましょう!

ダヴィデ像とヘラクレスとカークス像

ダヴィデ像とヘラクレスとカークス像ダヴィデ像とヘラクレスとカークス像

ヴェッキオ宮殿の入り口には大迫力の《ダヴィデ像》と、《ヘラクレス・カクス像》があります。

《ダヴィデ像》は言わずと知れたミケランジェロの代表作品で、ここにあるのはレプリカ。

元々はオリジナルが置かれていましたが、天候などの影響で劣化が早まってしまう屋外を避け、現在はアカデミア美術館に移動されています。

mari
mari
当時の委員会で、色々と議論されたものの、結局ミケランジェロがここに置いて欲しいということで決まったのだとか!

ガイドのちづさんから委員会の一員にはダヴィンチもいたと聞いて想像するだけでワクワク。

右手のヘラクレス像はミケランジェロではなく、Bartolommeo Bandinelliバッチョ・バンディネッリの作品。

mari
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当時ダヴィデ像と釣り合っているのはサイズだけ、粗野な彫刻だと酷評を受けたようですよ!

とはいえコジモ1世の妻Eleonora di Toledooエレオノーラ・ディ・トレド《ヘラクレス像》を気に入っており、当時の宮廷の趣味を反映していたという面もあります。

特に批判をしたのは、ライバルのベンヴェヌート・チェッリーニ。いつの時代も足を引っ張る人はいますよね・・・(;’∀’)

第1の中庭(0階)

ヴェッキオ宮殿 第1の中庭(0階)ヴェッキオ宮殿 第1の中庭(0階)

ミケランジェロがその装飾を手がけた美しい中庭がこちら。

中央に飾られているイルカを抱く天使の彫刻は、彫刻家アンドレア・デル・ヴェロッキオの作品。

ヴェロッキオはあのレオナルド・ダ・ヴィンチとボッティチェリの先生。

弟子の方が優れていたと言われがちですが、もちろんヴェロッキオも素晴らしい芸術家として有名です。

ヴェッキオ宮殿 ヴェッキオ宮殿

中庭にあるのはレプリカで、本物は美術館3階で観ることができます。

ヴェッキオ宮殿 ヴェッキオ宮殿

500人広間に入る手前に見えるのがマルゾッコ。宮殿の上にあるのはレプリカ。

500人広間(1階)

ヴェッキオ宮殿 500人広間(1階)ヴェッキオ宮殿 500人広間(1階)

文字通り、500人は収容できる大きな広間。左右に描かれた素晴らしいフレスコ画はヴァザーリ作。

ヴェッキオ宮殿 500人広間(1階)ヴェッキオ宮殿 500人広間(1階)

左手にピサ征服、右手にシエナ征服の様子が描かれており、戦争の激しさが伝わってくるようです。

ヴェッキオ宮殿 500人広間(1階)ヴェッキオ宮殿 500人広間(1階)

実はヴァザーリが壁画を描く数十年前、元々はダヴィンチとミケランジェロが東の壁を担当する予定でした。

あもちゃん
あもちゃん
映画などで両側に、という設定もありますがそれは誤り。
上階に展示されている「アンギアーリの戦い」のレプリカ上階に展示されている《アンギアーリの戦い》の模写

ダヴィンチが挑戦した《アンギアーリの戦い》は完成していれば代表作になったといわれています。

途中まで制作したものの、残念ながら二人ともフィレンツェを離れることになってしまい未完成のままに終わったためヴァザーリが後を受け継ぎます。

mari
mari
もしかしたら、ヴァザーリの壁画の後ろにはダ・ヴィンチが・・・なんて考えるとゾクゾクしませんか?!

残念ながらミケランジェロの作品は既に取り壊されてしまっているので、残されている可能性はないそうです。

しかし、ヴァザーリの壁画のひとつにCERCA TROVAチェルカ・トローヴァ(探せ、見つけよ)」と書かれた旗を持つ兵士がいるのです。(肉眼では見えないくらい、小さく書かれています)

このメッセージは、ダ・ヴィンチの作品をヴァザーリが保存したまま上に壁画を描いたメッセージではないかと言われています。

現在、壁画は二重構造になっていることしか判明していませんが、もしかしたら今後、巨匠ダ・ヴィンチの作品が壁画の後ろから現れるかもしれませんね。

過去のナショナルジオグラフィックとフィレンツェ市の共同研究で、壁に3つ穴が開けられて調査した結果は微妙ということなので、期待はできませんが、夢をみましょう(笑)

そして、中央の天井にはコジモ1世。フィレンツェ建国の様子が華やかに描かれています。

インフェルノでヴァエンサが落ちてきたとき、フィクションとわかっていても心の中で「え~!!やめて~!!」と叫びました(笑)

フランチェスコ1世の書斎(1階)

比較的小さな書斎にもかかわらず中に入ると圧倒されます。中央の上にいるのが母親のエレオノーラ・ディ・トレド。

反対側には父親のコジモ1世。

ジョルジョ・ヴァザーリ設計、30人ものチームで装飾されました。

ガイドのちづさんからウフィツィ美術館でも教えてもらったように、フランチェスコ1世の書斎でも四元素を表しているそう。

mari
mari
世界のすべては空気・水・火・土の4つから構成されているという考え方のことですね。

解説がなければ小さな美しい部屋というだけで終わっていたかも。ガイドさんって本当にすごい。

フランチェスコ1世の書斎にも隠し扉があってワクワクドキドキ!!

やっぱりインフェルノツアーに参加しないと(笑)

レオ10世の間(1階)

レオ10世の生涯にまつわる絵画や胸像が飾られています。

階段・洗礼者ヨハネの日のお祭り(1階)

階段をのぼる途中に花火が描かれた絵画を目にすることができます。16世紀に既に花火があったなんて素敵ですね!

ヘラクレスの間(2階)

《聖母子と洗礼者ヨハネ》《聖母子と洗礼者ヨハネ》

世界最古のUFO絵画と言われる《聖母子と洗礼者ヨハネ》が展示されています。

よく見ると聖母子の後ろに飛行物体があり、遠くで人がそれを見上げている様子が・・・!

この時代に一体誰がこんな絵を描いたのだろうととても不思議な気持ち。別名《UFOの聖母》とも呼ばれているそうです。

緑の間(2階)

エレオノーラとその召使が暮らしていた部屋。天井の装飾が独特でとても印象的。

当時はエレオノーラの書斎として使われていました。飾ってある絵はボッティチェッリの工房による「聖母子」。

左側に見える、グリーンのロープで閉じられているドアはヴァザーリの回廊と繋がっていますが、残念ながら旅行者が見れるようなことはなさそうです。見てみたい~!!

エレオノーラの礼拝堂(2階)

美しいフレスコ画で飾られた礼拝堂は、コジモ1世の妻エレオノーラ専用。

壁画、天井画全てをブロンズィーノが手がけました。

正面にはイエスを抱くマリア(ピエタ)。そして左右にはガブリエルが受胎告知をする場面。

天井画もとても華やかです。

ダンテのデスマスク(2階)

映画「インフェルノ」を観た後なら絶対見逃せないデスマスク。

逆に映画を見ていないと「へぇ〜」くらいの感想で終わってしまうかもしれないので、やっぱり映画を観てからのほうが感動すると思います。

実際には裏手に暗号などはありません。

そもそも本物かどうかも怪しいそうで、キャプションにも?マークがついています。

なんでも鼻の形が鷲鼻すぎてちょっと違うのではとい疑われています。真実やいかに。

謁見の間(2階)

共和国時代には総督の会議や法廷として使用。

少しずれると窓からドゥオモが見えます。数百年経っても同じ景色を見ることができるなんてフィレンツェは本当にすごい!

大公冠にも真っ赤な百合の紋章が。

残念ながら大公冠は現存しないので、絵画や資料を元に最近再現されたものが展示されています。

百合の間/ジリの間 Sala dei gigli(2階)

ゴールドとブルーが美しい百合の間。フィレンツェ共和国の「百合の紋章」で埋め尽くされて圧巻です。

母校立教大学も百合の紋章がシンボルマークだったので、学生時代は百合グッズをたくさん持っていました!なつかしい~。

百合の間は、ドメニコ・ギルランダイオが装飾を担当。

百合の間を彩るのがドナテッロの《ユディトとホロフェルヌス》。

未亡人ユディトが敵の司令官ホロフェルヌスにとどめを刺すシーンです。

地図の間(2階)

壁に53枚の地図が飾られた、地図の間。世界地図大好きのわたしにとっては夢のような場所です♡

コジモ1世がインニャツィオ・ダンティとステファノ・ブオンシニョーリへ依頼しました。

部屋の真ん中には巨大な地球儀が。ついつい日本を探してしまいますね(笑)

イタリアの地図はほぼ完ぺき!?

ヴェッキオ宮殿の中は隠し通路や秘密の扉が多いので、次回は特別なツアーにも参加してみたいなぁ。

たまたま、地図の間にある扉から職員の方が出てくるのを見ることができました。

映画「インフェルノ」でも登場した扉です。ラッキー♪

地球儀といい、隠し扉といい、16世紀にこんな素晴らしい技術があったなんて驚きですね。

アルフォルノの塔

一般入場チケットでは登れませんが、セットのチケットを購入すると上に登ることができます。

フィレンツェ市街を一望することができるおすすめスポット。

ヴェッキオ宮殿にあまり興味がないという方でも、絶景スポットとしてアルフォルノの塔だけ楽しんでみてください。

ドゥオモがこれだけ綺麗に見れるのもアルフォルノの塔ならでは。

ヴェッキオ宮殿のお土産・ミュージアムショップ

ミュージアムショップではポップな雑貨や、美術品グッズが販売されています。

気に入ったものがあれば後悔のないよう、旅の思い出に購入してみてください♡

ヴェッキオ宮殿の行き方・アクセス

最寄り駅は、サンタ・マリア・ノヴェラ駅

駅からは歩いて約15分。少し距離があるようにも見えますが、フィレンツェの街並みを眺めながらなら歩いているとあっという間の距離です。

ドゥオモ大聖堂がある広場からは徒歩約6分ほど、ウフィツィ美術館はお隣です。

住所 Piazza della Signoria, 50122 Firenze FI 地図
HP https://musefirenze.it/en/

ヴェッキオ宮殿のチケット情報・営業時間・所要時間

チケット・入場料金

12.50ユーロ〜 見学可能エリアにより異なります。

美術館のエリアのみの見学でもかなり見応えがあるので、無理してセットチケットを購入する必要はないかもしれません。

ドゥオモのクーポラなどに登る予定がある方は、美術館エリアのみのチケット購入で十分だと思います。

クーポラもジョットの鐘楼も登らないようであれば、セットチケットを購入してアルフォルノの塔に登ってフィレンツェのパノラマを楽しみましょう!

営業時間・定休日

営業時間
9:00〜23:00(4月〜9月)
9:00〜19:00(10月〜3月)

定休日
12月25日、木曜日のみ14時で閉館

所要時間

所要時間は美術館のみで約1時間半。

塔に上るのであれば待ち時間も考慮して倍の時間は見ておいた方が良さそうです。

ヴェッキオ宮殿まとめ

フィレンツェを訪れるなら外せない、ヴェッキオ宮殿。

実際、宗教画や芸術そのものに興味がない人でも圧倒される貯蔵品の質や数の多さなど、魅力は語りきれないほどたくさんありました。

そしてやはりなんといってもイタリア美術オタクのちづさんのガイドが圧巻です。

何を聞いても的確に答えてくれて、どんどん次の話を聞きたくなるほど惹きつけられます。

世界的な宮殿をせっかく訪れても、たいして興味がないままでは楽しむことができなかったり、素晴らしい芸術作品の魅力が感じられぬまま観光地を後にすることになるかもしれません。

今回個人ガイドをつけなければヴェッキオ宮殿についてしっかり理解できぬまま帰宅するところでした。予算がゆるせば絶対にツアーに入ることをおすすめします!!

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