イタリアの数ある世界遺産の中でも人気のあるピサの斜塔。
イタリアを訪れるなら一度は足を運んでみたい!と思う方も多いのではないでしょうか。
正直タイミングを逃してあまり期待していなかったのですが、天気もよく本当に気持ちの良い最高のデイトリップとなり、ぜひみなさんにも足を運んでいただきたいスポットだと思います。
このページでは、ピサの斜塔の歴史と見どころ、行き方やおすすめツアーについてご紹介していきます。
- 歴史を知りたい
- 楽しみ方を知りたい
- お土産情報を知りたい
- 周辺の治安が気になる
イタリアをもっと知る
このページの目次(もくじ)
ピサの斜塔の見どころ・観光情報
ピサの歴史
ピサは斜塔だけが見どころというわけではありません。
天才物理学者ガリレオ・ガリレイが生まれた町としても有名です。
1173年、イタリアの建築家であるボナンノ・ピサーノによって設計されたピサの斜塔は、建築初期から地盤の関係で傾き始めました。
斜塔のあるドゥオモ広場は1987年に世界遺産として登録。
とはいえ、世界遺産になる前からイタリアを代表する建築物だったピサの斜塔。
斜塔の傾きは一時期5.5度もあり、倒壊も危惧されましたが1990年から11年の年月をかけて修復され、現在の約3.99度に。
ピサの斜塔だけでなく、ドゥオモ広場には歴史的かつ魅力的な建造物が並んでいます。
大聖堂、洗礼堂、斜塔を合わせたこの広場を、別名奇跡の広場とも呼びます。
ピサの斜塔へ登ってみた!
一時期は立ち入り禁止になっていた時代もありますが、ピサの斜塔は現在有料で上に登ることが可能です。
1度に入れる人数に制限があるため、入場券には限りがあります。
非常に狭い、すれ違うのがギリギリくらいの階段を登っていくので、バッグなどは小さいものでも持ち込みは禁止。
カメラ類の持ち込みはOKなので、事前にクロークで預けておきましょう。
1度に登れる人数は40人まで。8歳以下の子供は入場不可、18歳以下の子供も保護者同伴でないと斜塔に登ることはできません。
チケット売り場では販売中のチケットの時間や参加可能人数をモニターでチェックできますが、登れる人数も決まっているので日本で予約してからいくのが無難ですね。
ピサの斜塔はドゥオモ大聖堂にある鐘楼で高さ58.36m、階段は273段…!いざ!!
すごい迫力です。
内部ってこんな風になってるんだ・・・!
卒業旅行で1週間滞在したイタリア。時間がなくてフィレンツェとピサをショートカットしたのがずっと心残りでした。
ひとりだと昔のことを思い出しながら考え事ができるのが良いかもしれません。
息絶え絶えになりながら一歩一歩。この日は人が少なくて急かされないので助かります。
階段を登っているだけで感じる傾き。これは来た人にしかわからない体験。
ついに登り切りました!!
この景色~!!パノラマがやばすぎて頑張りが報われた瞬間です!!
360度グルグル周って景色を楽しみました。
時間が迫って来たのでいったんおります。
わたしは階段が苦手なのですが、フィレンツェのドゥオモやジョットの鐘楼などに比べれば比較的ラクな気がします。
わたしが登れたので誰でも行けるハズ。
しかしまさかのトラブル!!クロークに荷物を預けた時にもらった鍵を失くしてしまいパニック~( ;∀;)
列を整理している係の人に相談すると、最上階に落ちてるよ。と…。
ありました…。まるで日本の国旗のようなロッカーの鍵ですね。普段から落し物は多いのだけどこれはキツかった。
273段を2往復して死ぬかと思ったのがピサ一番の思い出(笑)
自分のアホさ加減に泣きそうでした…。
階段がツルツルしているので、ヒールやサンダルで登るのは避け、出来るだけ歩きやすいスニーカーなどで登りましょう。
ピサの斜塔で写真撮影
ピサの斜塔、おなじみの記念撮影といえばこれ!
まるで傾いた斜塔を支えているかのようなポーズ。
わたしはひとりだったのでガイドさんが上手に撮ってくれました♡正直ひとりで撮るのはとても寂しいし、
「もっと撮りなおしてください。」というのが恥ずかしいのでやっぱり友達や家族と来たかったです。
歴史的に重要な場所でありながらも、結局みんなでワイワイしながら写真をたくさん撮るのが楽しい場所だと思いました。
ドゥオモ広場
別名「奇跡の広場」とも呼ばれているドゥオモ広場。
大聖堂、鐘楼(斜塔)、洗礼堂の3つが並ぶ大きな広場で、1987年に世界遺産として登録されています。
ピサ大聖堂
ピサ大聖堂はイタリア・ロマネスク様式。建設当時は海洋貿易が盛んでイスラム建築の影響を受けています。
イスラム軍との「パレルモ海戦」の勝利を記念し建てられた大聖堂です。
最高傑作であると謳われることも多く、聖堂内のキリスト教モザイク画や天井の豪華な装飾などは必見です。
立派なファザードに興奮・・・。
ブロンズの扉
扉の重厚感がすごい。ブロンズの扉に描かれたキリストや聖母マリアの生涯。
アップにしてみました。
ここに触れると妊娠できると言われているため大人気です。
その他にもトカゲに触るとテストに合格できることから一部の扉絵がつるつるになってるので探してみるのもおもしろいかも。
ガリレオ振り子のランプ
特に人気があるのは大聖堂の中にある「ガリレオのランプ」。
このランプを見てガリレオ・ガリレイが振り子の法則に気づいたというエピソードから名付けられました。
現在では年表的につじつまが合わない部分があったりと、そのエピソードが本当だったのか疑問視されているとかなんとか。
そもそもガリレオが何人とか、どこ出身とか考えたこともなかったので、ピサだったんだ!と新しい発見でした(笑)
聖ラニエリのお墓
ピサの守護聖人聖ラニエリのお墓。
12世紀、ピサの裕福な家庭で生まれ音楽の勉強に勤しむも23歳で全てをなげうち神に生涯をささげることを決意。
エルサレムで13年間過ごした後、生涯を終えるまでの7年間ピサでたくさんの奇跡を起こしたそうです。
1688年メディチ家コジモ3世が現在の豪華な大理石とガラスの棺を用意。
ラニエリの命日はピサの祝日(6月17日)になっており、前夜(ルミナーラ)はろうそくと花火で彩られるのだとか。
天井
メディチ家の家紋をあしらった格子状の天井。
イタリア、フランスの建築は天井までびっしり豪華なものが多くて驚きます。
ピサとフィレンツェは長い間敵対関係にあったというので、メディチ(フィレンツェの代表)の紋章入りというのはどんな気分なのだろう。
説教壇
ジョヴァンニ・ピサーノ作の素晴らしい説教壇。
こんなに細かい彫刻、気が遠くなるような作業ですね。
柱を支えるライオン。
ジョヴァンニ・ピサーノが本物のライオンを見たことがなかったため、たてがみとおっぱい両方あったり不自然なつくりになっているらしいです。
今みたいに、動物園があったり、本やネットで世界中の動物が見られるなんてすごいことなんだなぁとしみじみ。
主祭壇
68本の立派な列柱。パレルモの古代遺跡から戦利品として運ばれたもの。
黒白ストライプからイスラムの影響を感じます。
そして正面にみえる巨大なモザイク画「王座のキリスト」。光り輝く黄金に、まっすぐこちらを見つめるキリスト。
ビザンツっぽい雰囲気でとても好み。先日ルーマニアとブルガリアで散々正教会見て来たので比較しながら見るのが楽しいです。
手前にはる細長いキリスト磔刑像はサビニの女で有名なジャンボローニャ作。
隣の祭壇では信者の方がお祈りをしていました。
時々現れるモダンアート?人が蝋燭のようになっていてシュール。
ピサの洗礼堂
サン・ジョヴァンニ洗礼堂は、キリスト教の信仰者になるための儀式が行われていた場所。
実はこの洗礼堂も、斜塔ほどではありませんがよーく見ると少し傾いています。
本当にこの辺りは地盤が緩いんですね。
フィレンツェからピサの斜塔への行き方は個人手配かツアーか問題
ピサの斜塔への行き方は色々ありますが、わたしのおすすめは
- 節約重視、旅慣れしている人➝個人手配
- 時間重視、ちゃんと解説を聞きたい➝現地ツアー
値段の違いは結構大きいので、学生で友達とワイワイ行くなら個人手配で十分かなという気がします。
わたしはひとり旅で、時間もなく、ブログのため解説も聞きたいということもあって現地ツアーに参加しました。
正直めちゃくちゃ楽だったので、割高ではありますが満足できました。
ミラノ、ローマから行く場合もフィレンツェを経由することになるので、フィレンツェからの行き方についてご案内します。
電車+バス(個人手配)
フィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅から、ピサ方面へ向かう列車に乗って約1時間でピサセントラル駅に到着します。
片道8.40ユーロ、チケットの価格を入れても全部で40ユーロかからないくらいの計算です。
金額的にはリーズナブルに済みますが、バスへの乗り継ぎや最寄り駅までの乗り換えなどを考えると、旅慣れしていないとちょっと大変かもしれません。
現地ツアーを利用してみて
行きのバスでガイドさんからピサやトスカーナについて説明があります。
寝ている人もいましたが(笑)わたしはガイドさんのおかげで理解が深まり、とても楽しかった♡
時間制限のデメリットは感じましたが、ガイドさんが居てくれたおかげで注意事項や観光のポイントがわかり、安心安全に過ごすことができました。
外国での移動って想像以上に神経を使うので(降りる駅を間違えないか、盗難に遭わないか)、精神的に気楽なのは大きなメリットだと思います。
現地ツアーをおすすめする理由
フィレンツェからピサのドゥオモ広場までの距離(約85km)は、日本でいうと東京から熱海ぐらいの距離。
フィレンツェからなら個人でも無理なく行ける距離ではありますが、ツアーに参加してガイドしてもらいながらの方が何倍も楽しめるのは事実!
現地バスツアーなら行きも帰りもバスに乗りっぱなしなので、公共交通機関と違って安心して身体を休められます。
ツアーと個人手配には50ユーロ〜80ユーロくらいの差があるので、旅慣れしている人や価格を抑えたい人には個人手配がおすすめ。
ピサへの行き方・アクセス(個人手配)
個人手配の場合、フィレンツェから列車やバスを乗り継いでピサの斜塔がある広場まで向かいます。
フィレンツェから電車(列車+バス)で行く手順
フィレンツェSMN駅から、ピサ方面へ向かう列車に乗って約1時間でピサセントラル駅に到着。
片道8.40ユーロ、高速列車や特急はピサセントラル駅に停車しないので注意してください。
ピサセントラル駅からドゥオモの広場までは徒歩約20分。
結構距離があるので、時間短縮したい方は駅前広場にあるカヴァリエーリホテルの前からバスに乗りましょう。
バスに乗ると10分ほどでドゥオモの広場まで行くことができます。
ピサ・サン・ロッソーレ駅というドゥオモ広場へ徒歩5分の駅もありますが、乗り換えが分かりにくく、直通の列車はほとんどないのでバスか徒歩での訪問の方が安心かも。
- フィレンツェSMN駅
- LivornoまたはPisa行きに乗車(各停か快速)
- Pisa Centrale 駅(またはPisa San Rossore駅)
- カヴァリエーリホテルの前からバスに乗車
- ドゥオモ広場前に到着
Regionaleが各駅停車、Regionale Veloceが快速です!
それ以外はピサセントラル駅を通過してしまうので注意。快速で50分、各駅停車で70分かかります。
列車のチケット購入方法
列車のチケットは当日に券売機や窓口でも買うことができます。
前もって購入しておかないと売り切れてしまう!というような心配はないので、日本で切符を買うのと同じように当日購入で問題ありません。
ピサの斜塔のおすすめ現地ツアー
ピサの斜塔の現地ツアーはいくつかバリエーションがあります。
基本的にはピサだけまわる半日ツアーか、フィレンツェの市内観光を組み合わせた1日ツアーのどちらかを選ぶことになると思います。
中でも人気があるのはフィレンツェから出発するピサだけの半日ツアーです。
ピサ半日観光ツアー ピサの斜塔入場プラン
一番人気のツアーに参加しました。
1日ツアーとかなり迷いましたが、ピサに登れるツアーが良かったのと、美術館は別日で個人ガイドをつけて周ることにしたので午前中出発を選びました。
日本人ガイドがいるというのは、質問がたくさんできるので心強いです。
詳細ピサ半日観光ツアー ピサの斜塔入場プランあり!<午前or午後/日本語ガイド/フィレンツェ発>>
フィレンツェ+ピサ終日観光ツアー
なんとウフィツィ美術館入場付きのお得なプランも!
1時間かけて以下の観光スポットを周った後、ウフィツィ美術館へ1時間ちょっと滞在しピサへ向かいます。
- 共和国広場
- ドゥオモ(外観のみ)
- サンジョバンニ洗礼堂(外観のみ)
- ジョットの鐘楼(外観のみ)
- ヴェッキオ宮(外観のみ)
- いのしし像
- ヴェッキオ橋
- シニョリーア広場
ウフィツィ美術館が1時間は足りないと判断して今回は見送りましたが、美術館はほどほどでOKという方にはかなりおすすめ。
詳細フィレンツェ+ピサ終日観光ツアー ピサの斜塔&ウフィツィ美術館入場付き<日本語ガイド/フィレンツェ発>
ピサの斜塔の入場料・営業時間・所要時間
入場料(修道院)
- 18ユーロ
- 18~25歳9ユーロ
営業時間・定休日
- 9:00-19:00(5月2日~8月31日)
- 9:30-18:00(9月1日~4月30日)
- 定休日は1月1日、5月1日、12月25日、一部の祝日
所要時間
ピサはフィレンツェから日帰りで十分楽しめます。斜塔にのぼって近隣施設をさらっとまわるだけなら2時間くらい。
博物館、街の散策もするなら半日から1日くらい滞在するのがおすすめです。
あまりピサに宿泊する人は多くありませんが、時間に余裕があるなら1泊してゆっくりしてもいいかも。
ピサの斜塔のお土産
斜塔のある広場に入る手前に露店がたくさん出ています。
フィレンツェの方が種類が豊富なのでわざわざ購入するとしたらピサ関連のグッズでしょうか。
マグネットやマグカップから、斜塔型のボトルに入ったオリーブオイル、お酒なども売られています。
そういえばわたしは何も買わなかったな…。
中にも公式ショップがあって、質の良いものも販売されていました!
白とグリーンの組み合わせ大好き!たまらん!!
ピサの斜塔まとめ
ピサの斜塔に行くなら、現地ツアーの利用がとても便利だと思いました。
現地ツアーならバスで移動がラクになるし、何よりガイドさんの説明があるのでとても楽しいです。
旅慣れていない人には断然おすすめ!
ぜひイタリアの素晴らしい世界遺産を思いっきり楽しんできてくださいね♡
イタリアをもっと知る
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