職業柄しょっちゅう旅行をしてるため、毎年平均で50フライトくらいは飛んでいるでしょうか。
そんなわたしがよく聞かれる質問のひとつが
「飛行機の座席ってどうやって選んでいますか??」
これ、わたしもみんながどうやって選んでるのか前々からずっと気になっていたんです。
というわけで、わたしの個人的な見解はもちろん、友人知人やアンケートを駆使して、網羅的に座席の選び方を語っていきたいと思います!
㊟この記事は一般的な旅行者向けの記事であり、変態マイラーや各エアラインのダイヤ会員などからのクレームは受けつけませんので、どうぞよろしくお願いします。
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このページの目次(もくじ)
万人にあてはまる最高の飛行機座席はない!
飛行機の座席は!!
理由も教えてくれたら嬉しいーー!!
— マリ@旅ブロガー オハヨーツーリズム✈ (@makiro77) April 28, 2024
X(Twitter)とインスタでアンケートをとってみたところ、完全に意見がわかれました!
アンケート前は、窓側が優勢かなと思っていましたが、シチュエーションによって変わるという方も多く(わたしも実際そうかも)、大変参考になりました。
結局、みんなにおすすめの座席というのは存在しなさそうなので、それぞれのメリットデメリットを考慮しながら、自分に近い意見の人を見つけていくのがよさそうです。
SNSでよくお見かする旅の有識者など多くの方から、様々な意見をいただいたので、ポイントをおさえながらまとめていきたいと思います。
飛行機座席選びのポイント①窓側・通路側
窓側、通路側どっちを選ぶ?
座席選びの一番のポイントになるのが窓側か通路側だと思ったので、さきほどのアンケートを実施しました。
ちなみに、わたしが座席を選ぶときは基本的に窓側を選びます。
予約時点でサイトを見ても、窓から先に埋まっていくのがわかるので、一般的にはやはり窓側の方が人気と思われます。
アンケートやコメントをまとめみると、「短いフライトならやっぱり窓側!」
「3時間以上のフライトならトイレに行くことを考慮して自分好みの座席を選択」するのが一般的な回答になりそうです。
ここからはその理由を細かく解説していきます。
窓側座席を選んだ場合のメリット・デメリット
窓側座席を選んだ場合のメリットは以下の通り。
- 上空からの景色がすごい
- 旅情感がでてワクワク
- 壁にもたれかかれるので眠りやすい
- 寝ていると起こされにくい
窓側の一番のメリットはやはり飛行機からの景色です。朝焼けや夕暮れのあの何とも言えない美しい色彩や、上空から地上の景色を見るのは最高!
ただここだけの話、最近疲れやすくなっていて飛行機乗ったらすぐ寝ちゃうってこと増えました?
最も大きなデメリットは席を立ちづらいということでしょう。その他、少し寒かったり、CAと会話しづらいなどの点もあげられます。
窓際の場合、トイレや歯磨きに行くとき通路に出るのがやっぱり面倒。
隣が友人や家族なら良いのですが、知らない人が眠っているとついつい声をかけるのを迷ってしまいますよね!
通路側座席を選んだ場合のメリット・デメリット
通路側座席を選んだ場合のメリットは以下の通り。
- 立ちやすい
- CAと会話しやすく、物も取りやすい
長時間座っているのはキツイので、ちょっと歩いて体操したりトイレや歯磨きに行ったりするのはとってもラク!
デメリットは窓際の人が立つとき自分も動かなければいけないことや、通路を歩いている人がぶつかってくることがあるでしょうか。
通路でバンッ!とぶつかられて目が覚めてしまった。痛かったなど不満の声もありました。
飛行機座席選びのポイント②前方・後方
前方座席を選んだ場合のメリット・デメリット
前方座席を選んだ場合のメリットは以下の通り。
- 揺れを感じにくい
- 扉に近く、早く地上に出られるためイミグレーションの待ち時間を短縮できる
- 機内食を選べる可能性が高い
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミーは全て前列に設定されています。
これは前方の方が静か、揺れを感じにくいなどと言われているほか、扉に近いため到着後に早く地上に出られるというメリットもあります。
後方座席を選んだ場合のメリット・デメリット
後方座席を選んだ場合のメリットは以下の通り。
- 席が選びやすい
- 空いていれば空席が多く横になれる可能性あり
- 安全性が高い
前方の方がメリットが多い分、人気で早めに埋まってしまったり、解放されるのが遅かったりします。
大人数での旅行に向いていたり、空席が多いのはやっぱり後方。わたしはあまり機内食を食べないので、メニューが選べなかったり運ばれてくるのが遅いのは気になりません。
また、安全性に関しても後部の方が死亡率が低くなったという調査結果もあります。
アメリカのニュース雑誌「タイム」の調査
まず35年間の飛行機事故の中から座席表を分析できる事例を調査し、そのうち17件の該当データ(1985~2000年)から座席と死亡率の関係を分析しました。
すると、機体後部の死亡率は32%、中部の死亡率が39%、前部の死亡率が38%ということが判明。
さらに座席の列でも死亡率に大きな違いが見つかりました。
機体後部の中央通路側の死亡率が28%と最も低く、機体中部の中央通路側の死亡率が44%と最大になったのです。
わたしは飛行機に乗るとき事故の可能性は全く考えないようにしているので、こういった情報を加味して座席をとることはありませんが、心配性の方は緊急時に素早く脱出できるよう非常口を選ぶというのも手だと思います。
飛行機座席選びのポイント③バルクヘッド(非常口座席など)
飛行機好きの人たちの間で呪文のように飛び交う言葉のひとつ「バルクヘッド」
前が壁になっている席のことで、子供のバシネットが設置できるのもバルクヘッドになります。
バルクヘッドや非常口席は、前に座席がないためすこし広めの空間になっており、数も少ないことからかなり人気の座席。
空いていればぜひ確保したいところですが、少し条件があるんです。
- 客室乗務員が非常口を完全に開放するまでの間、他のお客様を制止すること
- 客室乗務員の指示に従い、機外が安全であることを確認して、非常口ドアを操作し開放すること
- 脱出スライドが膨らんだ後、他のお客様を速やかに脱出させること
- 脱出スライドまたは脱出口下において後から脱出する他のお客様を援助すること
- 速やかに機体から遠くへ離れて避難するよう声をかけること
(ANA公式HP)
万が一、非常口を使うような事態になった場合はCAのお手伝いをしないといけません。(まぁそんなことは死ぬまでにほぼ0%だと思うのだけど)
そのため国際線ではその国の言語を話せることが搭乗の条件になるので注意してください!
バルクヘッド(非常口座席など)を選んだ場合のメリット・デメリット
それではメリットデメリットの詳細をみていきましょう。
- 前に席がないので圧迫感がない
- 足元がゆったりしてまっすぐ伸ばせる
- いつでもトイレに行ける
非常口席は前に席がありません。前方をふさぐものがないので、とても開放的!
足元がゆったりしてまっすぐ伸ばせるのも前に席がないことの恩恵のひとつ。
ゆったりとした広い空間になるので、足をまっすぐ伸ばすことも、足を組むことも簡単にできます。
特に背の高い方はよりメリットを感じられるのではないでしょうか。
いちばんのメリットはトイレに自由に行けることかも!
非常口席は前に席がない=さえぎるものがないので、窓側・真ん中席であっても、隣の人を気にすることなくお手洗いに立つことができます。
長距離フライトではありがたいし、ストレスフリーでますます快適。
緊急脱出時の脱出口となるため、足元に荷物を置くことができません。すべて座席上の物入に入れる必要があります。
わたしは大きめのポーチや、平たいクラッチバッグのようなものに手元に置いておきたいもの(パスポート・ボールペン・ガイドブック・ノイキャンイヤホン・リップクリームなど)を入れて、自分の横に置いています。
これで不便さを回避!
また、非常口席のモニターは、前に座席がないために席と席の間に収納されています。
モニターは、飛行機の離陸・着陸時に収納する必要があります。
タイミングは、離着時はシートベルトサインが消えたらモニターを上げて良し、着陸時はシートベルトサインが付いたらモニターを収納するサインです。
映画を見ていると、あと15分で終わるのに!なんてことを何度も経験しています(笑)
それでもCAさんの目の前に座って、時には会話も楽しむことができることから飛行機ファンにはとってもおすすめの席になっています。
かなりマニアックですが、非常口の場合窓側、通路側どちらが良いかまとめてみました。
<非常口席の窓側>
- メニューや雑誌が入っているポケットが横についているので便利
- 少しだけ機材の出っ張りがあり、真ん中・通路側席より足元がせまくなる&圧迫感がある
- 窓際だけど窓がない
<非常口席通路側>
- ビックリするほど足元が広い
- 人や荷物がぶつかりやすい
- ポケットが遠くて手が届かない
子連れの場合の飛行機座席の選び方
最後に、子連れの場合はどんな席を選んだらいいか簡単に説明します。
大人は通路側の座席を選ぼう
子連れの場合、バシネットを使うかどうか、年齢によっても変わってきますが、少なくともお世話をするメインの大人は通路側を選ぶと便利です。
普段飲まないりんごジュースをがぶ飲みして、到着直前に盛大に吐いてしまったことがあり、それ以来りんごジュースNGになりました…。
わたし自身も少し酔いやすい体質で、飛行機で炭酸を飲むと気持ち悪くなることもあるので、食べ過ぎ、飲み過ぎにはかなり注意しています。
優先席がとれなければ後方座席へ
バシネットが利用できるバルクヘッド(一番前の広い席優先席)は子連れが固まって座ることが多いので、気分的には少しラクです。自分の子供が泣かないタイプなら逆にうるさいというデメリットはありますが・・・。
足元も広く、前の席を蹴ってしまうということもないので、幼児の間はぜひとも確保したい席です。
エコノミーの場合、前から1~3列目が取れなければ思い切り後ろへ行ってしまった方がよいかもしれません。
空いていることが多く、満席でなければ、2席使える可能性もあります。
空席情報を確認して電話で問い合わせてみるのもおすすめ。
飛行機会社も色々わかってくれているので、相談するとできる範囲で融通をきかせてくてれることが多かったです。
子連れ飛行機については「0歳1歳2歳の子供と飛行機に乗る時に知っておくべき5つの注意点」や「3歳4歳5歳幼児と飛行機に乗る時に知っておくべき注意点」で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
機内持ち込みにおすすめの持ち物・アイテム
短いフライトの場合はあまり気にしなくていいと思いますが、長時間になってくると飛行機の中をいかに快適に過ごすかで大きく疲れが変わってきます。
機内に持ち込みするのにおすすめのアイテムを紹介します。
パーカー・ストール | 羽織り物はマスト! | ★★★ | |
USBケーブル | 複数にわかれている物が便利 | ★★★ | |
ペン | 出入国書類などの記入用 | ★★★ | |
メモ帳・手帳 | 充電切れに備えて行先を書いておくのも◎ | ★★ | |
ネックピロー | 長距離移動におすすめ | ★★ | |
アイマスク | あると結構寝れる | ★★ | |
耳栓 | ノイズキャンセリングイヤホンもおすすめ | ★★ | |
コンタクトレンズ・眼鏡 | 絶景を見逃さないで! | ★★★ | |
マスク | 機内でウイルスをもらわない&保湿 | ★★ | |
リップクリーム | 機内や外国は乾燥することも | ★★ | |
シートマスク&保湿アイテム | シートマスクは液漏れのリスクが少ない | ★★ | |
蒸気でアイマスク | 良い香りに包まれながら、アイマスク替わりにも | ★★ | |
使い捨てスリッパ | 機内と安宿で使える | ★★ | |
機内持込のビニール袋 | 機内に液体物を持ち込むならジップロックで | ★★ | |
Wifiルーター | 現地に着いたら即電源ON | ★★ |
国際線におすすめのアイテム
マルチUSBケーブル
わたしがどんなシチュエーションでも必ず持って行くのがマルチUSBケーブル!
わたしはスマホ2台持ちで、モバイルバッテリーやAirPodsも充電したいので、マルチUSBケーブルは手放せません。
飛行機の機内はUSBがひとつしかないので、いつもどれを優先すべきか悩んでいたのですが、これからは安心して眠れます(笑)
睡眠グッズ
なによりも重要なのが睡眠。10時間以上のフライトで全く眠れないと時差ボケの調整も難しくなってきます。
眠りやすくするには、「光」「温度」「音」の調整がポイント!
ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンをつけ、機内で配られるブランケットを頭からかぶるだけで眠りやすくなるので一度試してみてください。
ノイズキャンセリングイヤホンをつけて飛行機に乗ると、「ゴォォーーー」という爆音から「サーーー」という静かな音に激変します。
毎月最低2回は飛行機に乗るような生活になり、長時間の飛行機では、ノイキャンイヤホンをつけるだけで疲れ具合が全然違うことに気づきました。
高い買い物ですが、日常でも使えるので通勤時間が長い人にもぜひ使って欲しいです。
保湿アイテム
乾燥が気になる飛行機の中では、保湿系のアイテムが大活躍。
液漏れの心配が少ないシートマスクが一番便利ですが、隣の人の目も気になるという人は化粧水やクリームを用意しましょう。
ただし国際線では100ml(g)を超える容器に入ったあらゆる液体物の持ち込みが禁止されています。化粧水は100mlいかにおさえ、必ずジップロックのような透明の袋に入れて持ち込むようにしてくださいね!
学生時代に、空港で200mlのボディクリームを没収され大失敗。母もオーストラリアで買ったお土産のマヌカハニーを取られてしまい、しばらくショックを受けていました。
香り系アイテム
以前はこういったものを一切持ち歩いていませんでしたが、年齢を重ねてリラックスアイテムを重要視するようになってきました。
アロマ系のルームスプレーや香水、入浴剤など自分が落ち着く香りで癒されると、疲れがたまりにくくなり、よく眠れます。
わたしのお気に入りは、ニールズヤードのロールオンアロマ。小さいのに香りがしっかりするので、機内持ち込みにも使えます。
全種類購入するほどファンですが、特に好きな香りはお花の優しい香りがする「リラクセーション」。
ルームスプレーはTHREE、バウム、イソップ、SHIROあたりのブランドがとってもおすすめ♡ぜひ店頭で試してみてください。
Kindle Paperwhite
読書好きな人におすすめしたいのがKindle Paperwhite。長距離フライトの場合、消灯している時間が長く、スマホでの読書は目が疲れてしまいます。
明るさが細やかにコントロールできるのが、キンドルペーパーホワイトの大きな魅力。旅先での待ち時間などにも活用できます。
その他座席選びの豆知識
それ以外にも覚えておくと便利そうな豆知識をお伝えします。
2人(偶数人)で予約する場合
ふたりで予約する場合は3列シートの端(窓側と通路側)の2席を押さえることが多いです。
真ん中が来なければ3列を広々使えるし、もし間に人がきたらどちらかが譲ってあげればOK!挟まれているよりは楽なので、喜んで替わってくれます。
ギャレー付近の座席
ギャレーとはCAが飲み物などを準備するスペースのことで、少しうるさくなることも多いのですが、反面飲み物のおかわりをとりにいったり、エアラインによってはお菓子をもらえたりするのでわたしは結構好きです。
あまり神経質ではないので、眠る必要のないフライトではこのあたりをとることもあります。
おすすめの飛行機座席まとめ
ブログを始めてから飛行機に詳しい人に出会ったり、自分で勉強する機会も増えました。
ただなんとなく飛行機に乗るより、座席を選んだり、持っていくものを考えたりするのも楽しいもの。
みなさんも、より快適なフライトを過ごすために座席の選び方を覚えておいていただけると嬉しいです!
座席情報を詳しく調べるなら「SeatGuru」というアプリも便利。
世の中便利なものが多すぎていつまでたっても勉強です(;’∀’)
次へ>>SeatGuru(シートグルー)を使ってみた!国際線機内で快適に過ごすためのシートの選び方
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