イタリアは過去に2度渡航しました。特に歴史の古いローマは見どころが多すぎて全く時間が足らなかったのでまたいつか必ず再訪したいです。
今回はローマのシンボルコロッセオについて詳しくご紹介したいと思います。
入場に時間がかかることも多々あるので、わたしのおすすめは現地ツアーに参加すること。行き方、チケット、見どころについても解説します。
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このページの目次(もくじ)
ローマ・コロッセオ基本情報
ローマの文化の基本は「パンと見世物」。
ローマ人にとって見世物は当時の人気のエンタメ。しかし現代のエンタメの概念からすると驚くようなものも・・・。
中でも、映画『グラディエーター』で見られるような、猛獣と剣闘士、剣闘士同士の戦いから、囚人同士の殺し合い、囚人の処刑までもが見世物とされ、コロッセオで開催されていたんです。
コロッセオの正式名称は「フラウィウス円形劇場」。皇帝ネロの死後王座についたウェスパシアヌス帝一門の名がつきました。
ネロのが起こした内戦などの被害復興のため、ローマ再建をすすめている時期に市民への娯楽施設提供のため建てられたのだとか!
着工は西暦70年。その後ウェスパシアヌスは死去し、80年息子・ティトゥス皇帝治世の時代に完成します。
「コロッセオ」という名前は、近くにネロの巨大な像(コロッスス)があった、もしくはコロッセオ自体が巨大だったためだと言われています。
剣闘士たちによる闘技や、アレーナ(闘技場中央部分)に水をひいて模擬海戦など、様々な催しが繰り広げられましたが、この間に殺された猛獣は5000頭にも及ぶとされています。
現代の感覚でいうと、このような見世物は野蛮すぎて到底受け入れられませんよね・・・。
ローマの人々はそんなに非人道的だったんだろうか?という印象も受けますが、もちろんみんなが見世物を楽しんでいたわけではなく、哲学者のセネカなどは、その残虐性を非難しています。
公開処刑も含め、かつて多くの人がコロッセオで亡くなりました。今では死刑廃止のイベント会場として使用されるなど、役割を変えてローマの象徴して君臨しています。
スタンダールの言葉
(感激のあまり)涙を抑えられなかった!
一度でも、地上のどんな所に、これほど多くの、しかもこんな風な華やかさがみられただろうか!(『イタリア日記』『ローマ散歩』より)
これは小説『赤と黒』の作者であるフランス人作家スタンダール(1783〜1842)がコロッセオを訪れた際の言葉。
今は遺跡として古代の面影を忍ばせるばかりですが、それでもスタンダールに無上の感動を与えたのですからコロッセオやるな・・・(笑)
コロッセオの見どころ
コロッセオ外観
コロッセオへ到着したらまずの外観をぐるりと周ってみましょう!
アーチは層によって様式が異なり、最下層部ドリス式、2層目イオニア式、3層目コリント式となっています。
建設当時、2層目3層目のアーチには立像が置かれていました。
大理石で覆われ、立像がずらっと並んでいる姿を想像しただけで萌え(笑)
中世以降は新しい建築物のための採石場として使われ、コロッセオの大理石も全てはがされてしまい今の姿に。
あのラファエロも古代の遺跡が無残に破壊されていく状況を嘆いたようですが、残念ながら止めることはできなかったようです。
コロッセオ内部
思う存分外観の写真を撮ったらコロッセオの内部を見てみましょう。
コロッセオは長径188メートル、短径156メートルの楕円形の形をしており、その比率は現代のスタジアムもほぼ同じです。
面積は約2.4万平米で、東京ドームの約半分。
コロッセオの収容人数は前述した通り5万人程と言われていますが、階級により観客席が異なっていました。
闘技場中央から近い1階席から、4階席まであり、高さは48メートル。
1階席は皇帝・貴族階級、2階席は騎士、3階席は一般市民、4階席は奴隷や女性、と区分けされています。
昔は地下にあった施設も今はすべてむき出し状態。
最上階へ登ってみたいなら、地下と最上階に登れるガイドツアーに参加しましょう。
コロッセオのアレーナ部分
舞台部分も注目しましょう。
楕円形の「アレーナ」と呼ばれる部分は、長径75メートル、短径44メートルで、現在は地下2階分まで丸見え状態となっています。
現代でも、歌舞伎などで地下から役者が登場する演出がありますよね。2000年以上も前に、そのような演出がなされていたのです。
闘技に参加する剣闘士たちは試合のために、何ヵ月、時には何年も訓練が課されました。
ローマ市には剣闘士養成校が4つあり、そのうち最大規模のLudus Magnus(大きな学校の意味)はコロッセオのすぐそば。なんと地下トンネルでつながっていたようです。
《剣闘士》というと盾と剣を持って戦うというイメージが漠然と浮かびますが、装備はそれだけではありません。
短剣2本を用いる剣闘士dimachaerus、ケルト風の戦車に乗る闘士essedarius、投げ縄を用いる闘士laqueariusなど、様々な種類の剣闘士がいました。カッコイイネ(・∀・)
コンスタンティヌス凱旋門
コロッセオを訪れたら、コロッセオすぐ隣にあるコンスタンティヌス凱旋門にもぜひ寄ってみてください!
パリの凱旋門は、コンスタンティヌス凱旋門をモデルにしたと言われています。
実際に見てみると、パリの凱旋門よりも小ぶりなのですが、その彫刻の複雑さはパリの凱旋門よりも圧倒的。
コンスタンティヌス凱旋門は、コンスタンティヌス帝がマクセンティウス帝に勝利した記念として、315年に建造されました。
高さ21メートル、幅25.7メートル、奥行き7.4メートル。
例えば最も高い位置にある8体の彫像と、南側北側中央門両側のパネルは、トラヤヌス帝が建設した《トラヤヌスのフォルム》から移されました。
他にも、ハドリアヌス帝時代の浮彫、マルクス・アウレリウス・アントニウス帝時代の浮彫、コンスタンティヌス帝時代の浮彫などがコンスタンティヌス凱旋門には転用されています。
凱旋門は315年に建造されたとなっていますが、コンスタンティヌスが元々あった門を315年に改変しただけという説もあります。
コロッセオのアクセス・入場方法・ツアー
メトロで行く
最寄駅:地下鉄B線Colosseo駅から徒歩すぐ。
駅の改札を出てすぐ目の前にはコロッセオが見えます。ローマの主要なTermini駅からわずか2駅。
バスで行く
バスで行くなら路線番号75, 81,673, 175, 204のいずれかに乗りましょう。
コロッセオ付近のバス乗り場に停車します。
チケット購入方法
コロッセオは現地でチケットを購入することはできますが、長蛇の列へ並ばなくてはいけません。
おすすめは事前にチケット購入するかツアーに参加すること!手配方法をご紹介していきます。
公式サイトでチケットを購入する
公式サイトでチケットの購入ができます。
通常の入場券以外にも、地下や地上4階を見学できるチケット、ガイドツアー込み(英語)のチケット、夜間チケットなど、各種販売されています。
公式サイトコロッセオ公式e-shop
ローマパスを利用する
ローマパスとは、2日もしくは3日ローマに滞在する人にはお得なパス。
地下鉄、バス、トラムが乗り放題で、2日間パスは1施設、3日間パスは2施設が入場無料になり、それ以上の観光も割引が適用されます。
公式サイトローマパス公式サイト(英語)
フォロ・ロマーノかパラティーノの丘で共通チケットを購入
比較的すいている上記施設で共通チケットを購入する方法も
ツアーで行く
ツアーを申し込めばチケット売り場で並ぶ必要もありませんし、ガイド付きで詳しく解説してもらえます。
より深くローマの遺跡への理解を深めたい、チケットの心配をしたくない、英語サイトは苦手という方には現地ツアーがおすすめです!
関連記事コロッセオとフォロ・ロマーノ半日観光ツアーをみてみる
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コロッセオの営業時間・所要時間・レビュー
コロッセオの営業時間
コロッセオの営業時間は、時期によってかなりの変動があります。
営業時間の短い秋冬期は8:30〜16:30、春夏期は8:30〜19:15となっていますが、他の細かい時間区分もあるので、公式サイトから最新情報をチェックしてみてください。
※毎月第一日曜日は無料開放日。かなり混雑するのであまりおすすめしません。
コロッセオの所要時間
コロッセオ内部には入場せず、外観だけぐるっと一回りし、コンスタンティヌス凱旋門を見てまわるだけなら40分程でOK。
コロッセオ内部に入場してしっかり見学するとなると、余裕を持って2時間はみておきたいところ。
コロッセオの口コミ・レビュー
独身の時に1度、結婚して妻と来ましたが、何度見ても昔のローマ人のパワーに圧倒されます。こんな大きな物を構想する力と、それを実現する技術力。それをずっと昔に成し得てたなんて。(googleレビューより引用)
コロッセオまとめ
執筆するにあたり、書籍をあたっていると、古代ローマ時代の面白い話がどんどん出てきて、記事には到底書き切れませんでした!
かつては世界の中心であった、こちらコロッセオ周辺。
時代は変わり、今は往時を偲ぶばかりではありますが、そんな古代ローマ時代に想いを馳せ、この地をぜひゆっくりと散策してみてください。
涙するほど感激したスタンダールと、時を超えて想いを共有できるかも??しれませんよ。
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