みなさん世界遺産は好きですか?わたしは大好き(・∀・)!!
世界遺産ハンターではありませんが、認定されている場所はやはり見ごたえがありますね。
ベルギーでは2021年に2件追加され、現在15件の世界遺産が登録されています。
《文化遺産》
- フランドル地方のベギン会修道院群(1998年)
- ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺 (エノー州)(1998年)
- ブリュッセルのグラン=プラス(1998年)
- ベルギーとフランスの鐘楼群(1999年、2005年拡張)
- ブルージュ歴史地区(2000年)
- 建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群 (ブリュッセル)(2000年)
- モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地(2000年)
- トゥルネーのノートルダム大聖堂(2000年)
- プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体(2005年)
- ストックレー邸(2009年)
- ワロン地方の主要な鉱山遺跡群(2012年)
- ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献 (2016年)
- 慈善の集団居住地群 (2021年)
- ヨーロッパの大温泉保養都市群 (2021年)
《自然遺産》
- カルパチア山脈などの欧州各地のブナ原生林群(2017年)
日本は25件もあるので、比べると少ないと感じるかもしれませんが世界遺産が1件もない国もたくさんあるんです。
今回の記事ではベルギーの15件の世界遺産についてご紹介していきたいと思います♪
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ベルギーをもっと知る
このページの目次(もくじ)
死ぬまでに絶対行きたいベルギーの世界遺産
フランドル地方のベギン会修道院群
フランドル地方に点在するベギン会の建物のうち13件が世界遺産登録されています。
「ベギン会」とは、キリスト教徒の女性たちが質素な共同生活を送った会館のこと。中世に発生して北西ヨーロッパに広まりました。
観光で行きやすいのは、ブルージュとゲントのベギン会修道院。
ブルージュのベギン会の建物は1937年にベネディクト会が買い取り、現在は修道院として使われています。
ラ・ルヴィエールとル・ルーにあるサントル運河の4つのリフトとその周辺
19世紀末から20世紀初頭にかけて建設されたサントル運河には、水力式の船の昇降装置が設置されました。
現在は新運河や新しいリフトが完成し、商用としての役割は終えていますが、観光用として稼働しています。
運河クルーズや機械室の見学ができ、旅行者にはなかなか興味深いスポット!
時間があれば運河沿いの遊歩道をのんびり散歩するのも素敵ですね。
ブリュッセルのグラン=プラス
グラン=プラスは、首都ブリュッセルの旧市街の中心にある石畳の大広場。
ベルギーの世界遺産にも登録され、世界一美しい広場とも言われています。
ベルギー随一の観光スポットなので、見たことがある人も多いのでは?
周囲には市庁舎やギルドハウスなど歴史的建物が立ち並び、ヨーロッパに来たぞ!!という気分になります。
ヴィクトルユゴーも一時期住んでいた画家の家フランスのルイ14世がブリュッセルに激しい砲撃を行った際、周囲の建物はほとんどが木造だったため、石造りの市庁舎以外は焼失。
しかし、ギルドの人々が団結してわずか4年で建物を再建。現在見ることができる石造りの建物は、この時に造られました。
また、グラン=プラスでは2年に1度、8月にフラワー・カーペットが開催されます。
広場に60万株以上の花が敷き詰められる人気のイベント。あまりにの華やかさに言葉も失うほど!ぜひタイミングが合えば狙ってほしいです。
詳しい気候についてはベストシーズンの記事をご覧ください。
関連記事ベルギーベストシーズンは夏(6月~8月)おすすめ季節と旅費の安い時期・月別の気温
ベルギーとフランスの鐘楼群
ベルギーとフランスにある55棟の鐘楼が世界遺産に登録されています。
1999年にベルギーのフランドル地方とワロン地方にある32棟が登録され、2005年にフランス北部の23棟が追加されました。
鐘楼とは、鐘を鳴らす塔のこと。
教会の建物の一部や市役所などの公共建築に付けられることが多いです。
すべて見るのは難しいかもれませんが、ブルージュやアントワープ、ゲントなど代表的な都市の鐘楼は、足を運びやすいと思います。
ベルギー旅行の際には、訪れる街の鐘楼が世界遺産登録されているかもしれません。ぜひチェックしてくださいね。
ブルージュ歴史地区
ブルージュはベルギー北西部に位置する古都。
13世紀後半から毛織物業で栄えたハンザ都市ですが、その後、運河に泥が沈殿して船が通れなくなり、しだいに産業が衰退。
そのため、中世の街並みがそのまま現代まで残されました。
歴史地区の範囲には他の2つの世界遺産『フランドル地方のベギン会修道院群』と『ベルギーとフランスの鐘楼群』もあります。
建築家ヴィクトル・オルタの主な都市邸宅群
19世紀末から20世紀初頭にアール・ヌーヴォー建築の中心的存在として活躍した建築家ヴィクトル・オルタ。
彼の手掛けた邸宅のうちブリュッセルにある4件が世界遺産登録されています。
内部が見学できるのは、アール・ヌーヴォーに関する美術館になっているオルタ邸。
他の3件は私邸なので、一般には公開されていません。
モンス市スピエンヌの新石器時代の火打石採掘地
ベルギー南西部のモンス市にある新石器時代の鉱石採掘地跡。
古代採石場としてはヨーロッパ最古で最大規模の遺跡です。
周辺では大規模な集落跡も発見されていて、そこでは高度な技術で磨製石器を製造していたと考えられています。
トゥルネーのノートルダム大聖堂
フランスとの国境近くにある街、トゥルネーはフランク王国初代のクロヴィス1世が生まれた地として知られています。
この街にそびえるノートルダム大聖堂はベルギーの代表的建築物のひとつ。
1130年にロマネスク様式で建築が始まり、のちにゴシック様式で改築されたため、二つの建築様式が混在する建物になっています。
ちなみに、トゥルネーの鐘楼は『ベルギーとフランスの鐘楼群』の構成資産です。
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体
プランタン=モレトゥスの博物館はかつてアントワープにあったルネサンス期からバロック期にかけての印刷出版工房。
プランタン=モレトゥスの家屋・工房・博物館複合体として世界遺産登録されています。
16世紀後半にクリストフ・プランタンが工房を開き、跡を継いだ娘婿のヤン・モレトゥスが技術をさらに向上させました。
グーテンベルグの印刷技術の発明が1450年。16世紀にはまだパリやロンドンはそれほど発展しておらず、海洋貿易で栄えたアントワープが経済、アートの中心だったのです。
紙の本がWEBで読まれるようになったのは最近の出来事。それまでずっと印刷技術のおかげで多くの人々が知識を得たり学んだりしていたのだと思うと感慨深いですね。
現在は博物館になっていて現存する最古の印刷機などを見学できます。
ストックレー邸
ストックレー邸はブリュッセルの高級住宅地にたつ邸宅です。
20世紀初頭、銀行家アドルフ・ストックレーの私邸として建築家ヨーゼフ・ホフマンが設計。
金銭的な制限なく手腕を発揮できたこの作品はアール・ヌーヴォーの転換点となり、アール・デコやモダニズム建築が生まれるきっかけを作りました。
ヨーゼフ・ホフマンはウィーン分離派という芸術家集団の中心として活躍した人物。
ストックレー邸内には、画家のグスタフ・クリムトなどウィーン分離派の作品群が収蔵されています。
外観を見ることはできますが、残念ながら内部は公開されていません。
ワロン地方の主要な鉱山遺跡群
19世紀前半から20世紀に稼働した炭鉱群で、「グラン・オルニュ」「ボワ・デュ・リュック」「ボワ・デュ・カジエ」「ブレニー・ミーヌ」という4件の鉱山で構成されています。
石炭の一大産出地だったワロン地方。当時の様子を伝える遺産が良好な状態で保存されていてます。
ヨーロッパの産業革命を象徴する世界遺産のひとつです。
4つの鉱山ともに博物館などの展示施設が充実していて見ごたえがあります。
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献
フランスで活躍した建築家で、近代建築三大巨匠のひとりとも数えられる「ル・コルビュジエ」の建築作品群が世界遺産として登録されています。
各国に建物がありますが、ベルギーはアントワープにあるギエット邸が対象。
ギエット邸は3階建ての住宅兼アトリエ。大衆車シトロエンのように量産が可能で安価な「シトロアン住宅」のひとつです。
私邸なので内部公開はされていません。
『ル・コルビュジエの建築作品』はベルギーの他、アルゼンチン、インド、スイス、ドイツ、フランス、日本(国立西洋美術館)にある17の資産で構成されています。
こんなに色んな国にあるなんて驚きました…!
構成資産が複数の大陸にまたがる世界遺産としては初の登録です。
ル・コルビュジエは現在の鉄筋コンクリートの建築を確立させたことで有名。建物の雰囲気は、とっても近代的ですよね。
慈善の集団居住地群
社会改革の実験として作られた慈善目的で建設された居住地(コロニー)群で、オランダと共有の世界遺産です。
都市の貧困層の救済を目的に、孤児やホームレスのために住居や労働として農業を提供しました。
人口は19世紀半ばにオランダが11,000人とピークを迎え、ベルギーは1910年に6,000人に。
さすがヨーロッパ19世紀に大規模コロニーを作ってしまうとは素晴らしい取り組みですね。
現代におけるエコビレッジなどの社会運動の原点と評価されての登録となりました。
ヨーロッパの大温泉保養都市群
ヨーロッパの大温泉保養都市群はヨーロッパの7か国の11の温泉都市の共有世界遺産。ベルギーはスパが登録されました。
見ての通り、療養温泉を意味するスパ(Spa)の語源となった場所で、ピョートル1世、ヴィクトル・ユーゴーも訪れています。
その他の都市も表にまとめたのでご覧ください。天然鉱泉を中心に開発され、18世紀初頭から1930年代にかけて栄えました。
日本の温泉とは違って温泉プールのような保養地ですが、とてもおもしろいのでぜひ一度どこかの世界遺産へ行ってみてください!
- バーデン・バイ・ウィーン(オーストリア)
- スパ(ベルギー)
- フランティシュコヴィ・ラーズニェ(チェコ)
- カルロヴィ・ヴァリ(チェコ)
- マリアーンスケー・ラーズニェ(チェコ)
- ヴィシー(フランス)
- バート・エムス(ドイツ)
- バーデン=バーデン(ドイツ)
- バート・キッシンゲン(ドイツ)
- モンテカティーニ・テルメ(イタリア)
- バース(イギリス)
ちなみにお風呂(BATH)の語源は表一番したのイギリスのバースです。
カルパチア山脈などの欧州各地のブナ原生林群
カルパチア山脈などの欧州各地のブナ原生林群はなんと12ヶ国を跨いで登録された特別な世界遺産。
もともと2007年にウクライナとスロバキアの世界遺産として登録されたあと、段階を経て2017年ベルギーを含む全12ヵ国が登録されたという変わり種です。
東西185キロメートル、総面積2万9278ヘクタールという世界最大のブナの原生は日本のブナとは違い、家畜のえさや紙の原料として使用されています。
ベルギーをもっと楽しむ
シティパス
ブリュッセルで使えるシティパスを調べました。24時間、48時間、72時間有効の3種類のパスがあるので4つ以上の施設をまわるなら購入を検討してみてください。
料金は2023年現在32ユーロ、42ユーロ、49ユーロです。
変更もあるので、到着後観光案内所で最新情報をゲットしておきましょう!
現地ツアーに参加する
基本的にはすべてバスかメトロで移動できるブリュッセルですが、限られた時間での移動リスクや、トイレの場所、重要な場所の見逃しを避けることを考えると、不慣れな方は現地ツアーに参加するのがおすすめです。
日本語で予約できるベルトラでベルギーの現地ツアーを調べてみました。
ベルトラの現地ツアーは出発前に日本語で予約できる上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
また海外のサイトでもよければ、GetYourGuideのツアーの種類がかなり豊富でおすすめです。眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください。
観光の注意点
ブリュッセルはベルギー国内では最も治安の悪い都市と言われています。日中は旅行者も多く普通に観光できますが日本とは全くレベルが違います。
ヨーロッパ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事。
どんな都市でも旅行者の多い中央駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
旅行の準備は「ベルギーに必要な持ち物と便利グッズを旅のプロが徹底解説【チェックリスト付】」を見ればバッチリ♪
ガイドブック
ベルギー関連の書籍を10冊以上読んでおすすめしたいガイドブックをまとめました。
正直その国をしっかりと堪能したいなら地球の歩き方1択といっても過言ではありません。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやっぱり地球の歩き方。
全467ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
ブリュッセル、ブルージュ、アントワープ以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
ベルギーのハイライトはもちろん、ベルギービールの種類と特徴、チョコレート、ワッフルなどグルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
また、kindle版のみ分冊版があるため、ベルギーにしか行かないという方は分冊版がおすすめです。
通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪
ベルギー世界遺産まとめ
ベルギーの世界遺産は、ブリュッセルやブルージュなど歴史のある街には複数あるので、滞在日数が少なくても、いっぱい周れますね。
長期間の旅行は出来ないけれど、たくさんの世界遺産を制覇したい!
そんな方にはベルギーの旅がおすすめです。
ベルギーをもっと知る
東京⇔ベルギーの航空券はアジア・中東経由が1番が安いです。個人旅行が好きならエクスペディアで一括検索がおすすめ!!
好きなホテルと組み合わせて自分のオリジナルツアーを作るのも楽しいですよ!乗り継ぎは疲れるので直行便もおすすめです♪
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ブリュッセルでぜひ泊まっていただきたいのがロッコ フォルテ ホテル アミーゴ!
ブリュッセル一の高級デザイナーズホテルとして人気が高く、立地も抜群なので子連れの滞在にもとてもおすすめです。
どこへ行くにも徒歩圏でその便利さに感動されることでしょう!お部屋も明るく朝食も美味しい誰にでもおすすめできる一押しのホテルです。