「中国」は、最も気軽に訪れることができる外国のひとつ!日本でもお馴染みの中華料理や、万里の長城や天安門広場など誰もが知っている観光地が多いことも行きやすい理由のひとつかもしれませんね。
特に上海市内はかなり都会なので、地下鉄やバス、電車にタクシーなどあらゆる交通機関がそろっているので、旅行者に優しい都市でもあります。
基本的に公共交通機関の乗り方も日本と同じようなイメージで大丈夫ですが、旅行前に公共交通機関の使い方を知っておくだけでスムーズに移動ができるはず!
今回は、上海の地下鉄・バス・リニアモーターカー・新幹線・タクシーの乗り方や注意点と賢い旅行者ならみんな使っている「上海公共交通カード」について解説していきます!
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このページの目次(もくじ)
上海の公共交通機関は日本とほぼ同じ!
基本的に上海と日本の公共交通機関の使い方はほぼ同じと思っていて大丈夫です!
駅のつくりや案内表示板なども似ている雰囲気ですし、中国で使われている簡体字が読めなくても同じ漢字なので、日本人のわたしたちは利用しやすいかと思います。
自動券売機は英語表記に変えられる場合も多いので、切符の購入も簡単にできますよ♪
ただ、いつもの感覚でいると思わぬ勘違いをしたりしてしまうので、事前に日本との違いを知っておくと便利です。
主に地下鉄・バスを利用する&上海旅行リピーターは「上海公共交通カード」を使うのが鉄則!
まず、大前提として
- 旅行中は主に「地下鉄」・「バス」・「タクシー」を使う予定の方
- 上海には今後も気軽に旅行する予定がある方
は、乗車料金が割引になる「上海交通カード(上海公共交通卡)」の購入がおすすめです!
「上海公共交通カード」とは?
「上海交通カード(上海公共交通卡)」とは、プリペイド式の交通カードのことです。日本でいう、「SUICA(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」のようなカードです。
出典:搜狗百科
上海公共交通カードは様々な割引き特典があり、地下鉄は一ヵ月の利用料金が70元以上の場合、その月は70元を超えた分から1割引きになったり、バスも乗車から120分以内に次のバスに乗ると1元割引きになります。(リムジンバスなどは対象外)
リニアモーターカーも2割引き(10元)の40元で乗ることができます♪
他には、最初の乗車から24時間、地下鉄が乗り放題になるワンデーパスもあり、18元ですが、利用できるのは地下鉄のみです。
出典:携程
最初の乗車から72時間(3日間)、地下鉄が乗り放題になる45元のフリーパスもあります。
「上海公共交通卡」カードの購入方法・使い方
初回の購入には20元のデポジットと20元のチャージが必要で、空港駅や地下鉄主要駅の券売機と窓口、コンビニ(「可的」「好徳」、ファミリーマート)、郵便局、浦東発展銀行などで購入やチャージができます。
主要駅ではない地下鉄の駅ではチャージのみの取り扱いのことが多いので注意して下さい☆
また、一部駅の窓口ではチャージ出来ない所も増えており、その場合銀聯カードを持っていれば自動チャージ機から簡単にできるので、今後中国に行く予定なら発行しておくのがおすすめです!
二回目以降のチャージは10元単位で、帰国前に払い戻しをすると20元が返って来ます。
中国上海の「地下鉄」
はじめて上海に訪れる方でも簡単・便利に使えるのが「地下鉄」!中国語では地上・地下を問わず「地铁」と言います。
上海市内には16路線が走っていて(2019年8月現在)、タクシーやバスと違って遅れなどがなく、予定通りに移動ができることがメリットです。
一方、地下鉄で行けない所はタクシーやバスとの組み合わせが必要です。
地下鉄の切符の買い方
上海公共交通カードを使わないのであれば、切符を購入する必要があります。
日本と違うのは、1回限りの切符なのに回収式ICカード使うということ!駅の改札付近に、切符の販売機があるので、そこで切符を購入しましょう。
出典:我孔夫子旧书网
- 行きたい駅(乗り換える場合でも最後の駅)が何号線の駅なのかタッチ。
- 画面右の部分で、購入枚数をタッチ。(「1张」は1枚と言う意味です)
- 金額が表示されたらお金を投入。(紙幣は1元札は使えませんが、5元、10元、20元、50元が使用可能です。硬貨は1元と5角が使用できます)
- 回収式ICカードの切符を受けとって改札へ。
画面の右上に「English」と言うボタンもあるので、英語表記の方が操作しやすい場合は初めにそちらを選んで下さいね♪
券売機は紙幣だとうまく読み取ってくれないことや機械にお釣りがないことも多く、硬貨を十分に用意しておくか、窓口へ行きましょう。
地下鉄の乗り方
切符を購入もしくは上海交通カードにチャージをしたら、まず、X線による荷物検査があります。
駅によっては切符購入前に荷物検査がある駅もあります。
荷物検査が終わったらさっそく改札を通り、駅のホームへ向かいましょう。
改札には日本と同じように、カードをかざす場所があります。一目見てすぐにわかるので大丈夫!切符、一卡通どちらのカードでもカードをかざす場所は同じです。
地下鉄を下りる際に自動的に切符は回収されるので、特に返金などをする必要はありません☆
中国上海の「バス」
出典: 腾讯汽车
上海中を走っている市バス。地下鉄だけではカバーできない場所へ行くこともできるので便利ですよね!
ただ、やはり土地勘のない場所で初心者が市バスを乗りこなすのは結構難しいかも・・。乗り方自体は簡単なので、事前に路線や停留所をよく調べておくと良いと思います。
バスの支払方法
上海のバスは、基本的に前乗り・前払いです。
乗車してすぐにお金を払うので、後ろ乗り・後払いのシステムに慣れている人は要注意!
北京のバスを料金は距離に応じて高くなり、10km以内なら2元、その後5kmごとに1元ずつ加算されていき、現金もしくは一卡通で支払いをします。
また、日本のバス停には時刻表が載っていますが、北京の市バスにはありません。(停留所は載っています)
「滴滴打車(中国語では滴滴打车)」というアプリを使うと、バスはいつ来るのかをと調べられるようなので、試してみてください。(英語と中国語のみです)
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バスの乗り方
バスの乗り方は基本的に、日本と同じ。
停留所で乗りたいバスが来るまで待ちます。いろんな番号のバスが停まるので、バスの番号をしっかり確認してから乗車しましょう。
出典: sina新浪
バスによって、全てのバス停に停車してくれるものと、ドライバーに手を挙げるなど待っていることがはっきりとわからないと停まってくれないバスがあります。
バスが来るのが見えたら道路に近づいて手を挙げるなど、ドライバーに乗ることをアピールしましょう♪
バスが停まったらバスの前の扉から乗車し、現金もしくは一卡通で支払いを済ませましょう。
一律運賃のバスは乗車時に運賃箱に現金を投入しますが、ワンマンバスの場合はお釣りをもらえないので、小銭の準備を忘れずに!
区間制のバスは車掌さんが同乗していることが多く、乗車後に行き先を告げて支払います。
区間制の場合は降りる時にもう一度センサーにタッチします。
中国上海の「リニアモーターカー」
リニアモーターカーが上海浦東国際空港と龍陽路駅(龙阳路)を結んでいます。
上海のリニアモーターカーは常電導を利用しており、走行中に車両が8~12mm浮上していて、最高時速431キロメートルもの速さが出るそうです!
中国語でのリニアモーターカーの表記は「上海磁浮」、英語では「Maglev」です。
浦東空港と龍陽路駅との距離は約30キロですが、たった7分20秒で走行します!
リニアモーターカーの値段は片道50元と高めですが、上海旅行の思い出となること間違いなしなので、ぜひ試して見て下さい♪
リニアモーターカーの支払方法
窓口で切符を購入しますが、往復は80元です。片道の場合は50元ですが、当日の航空券を持っていれば40元になるので提示するのを忘れずに☆
上海公共交通カードを使用しても片道40元で乗ることができます。他に、リニアモーターカーと地下鉄1日乗り放題のパスである「磁浮地鉄一票通」も55元で販売されています。
出典:上海新闻
リニアモーターカーの乗り方
出典:猪八戒网
こちらでは龍陽路駅から浦東空港へ行く方法をご紹介します!
地下鉄7号線または16号線で龍陽路駅(龙阳路)へ行き、地下鉄のホームから改札階に上がると、「磁悬浮」と書かれたリニアモーターカーの案内床にが貼ってあるので、この赤い矢印に従って乗り場を目指しましょう。
改札を出るとマクドナルドがあり、マクドナルドのすぐ側にあるエスカレーターを上がります。
エスカレーターを上ると、リニアモーターカーの切符売り場があります。
切符を買ったら改札口を通る前にセキュリティチェックを受け、磁気の入ったチケットをかざして自動改札口を通り、エスカレーターでプラットホームへ行き、乗車しましょう。
出典:compathy
中国上海の「新幹線」高鉄
上海市内の移動なら地下鉄やバスでほとんどカバーできますが、北京などの違う都市まで足を伸ばすなら、中国の新幹線「高鉄」を使うことになります。
中国版の新幹線「高鉄」
「高鉄」は、中国の各主要都市を結んでいる超高速鉄道。
上海と北京間を結ぶ京沪高速鉄道や、上海から杭州などの観光地へも以前よりもずっと短い時間で足を伸ばせる便利な鉄道です♪
座席の種類は1等、2等、商務、特等/観光(路線によって呼び方が変わります)があります。
1等は日本で言うグリーン車、2等は普通車、商務は京沪高速鉄道など一部の路線のみにあるのですが、1等よりも高級で、下の写真の通り、飛行機のビジネスクラスのような感じです。
出典:新浪网
商務はほとんどの駅に専用の待合室(ラウンジ)があったり、改札も一般乗客とは違いますし、座席にはリクライニングパネルやスリッパが付いていたり、コーヒーやお菓子が配布されるサービスもあります♪
特等/観光は、先頭車と最後尾に展望席があり、グレードは1等と同じです。
1等はゆったりとした二人掛けなのでですが、2等は三人掛けとなっています。
出典:百度知道
出典:网易新闻
これは中国の飛行機でも見られることですが、信じられない位の大量の荷物を運んでいる人も結構いて、自分のスペースからはみ出してどんどん場所を確保してきますので、隣との席がしっかりと区切られていてゆったりしている1等をおすすめします☆
高鉄の切符の買い方
高鉄の切符は、事前にネットで購入するか現地の窓口で購入することができますが、やはり事前手配をおすすめします。
Trip.comのからも日本語で、期間は乗車の20日前~2時間前まで予約できます。予約が完了するとチケット予約番号がもらえるので、スマートフォンに保存するかプリントアウトして、駅や街中の切符売り場でチケット予約番号を提示して切符を受け取りましょう。
出典:百度知道
切符を受け取る時はパスポートがいることと、街中の切符売り場だと1枚5元の手数料がかかるので注意!
現地の窓口や街中の切符売り場では乗車の2カ月前~出発直前の切符が購入でき、駅の窓口の場合、「Artificial Ticket(人口售票)」と言う場所を探しましょう。(券売機もあるのですが、外国人は使えません)
チケット購入場所は地下鉄3号線、4号線からの出入口近くで、上海駅の乗車入り口からは距離があります。
出典:Mapio.net
上海以外の都市からでも上海発の高鉄の切符を買うことができますが(一部不可能)、日程が決まった時点でパスポートを携帯し、早めに駅に行くようにしましょう!
中国語がわからなくても、英語が通じるスタッフもいたり、「行き先・日時・枚数・座席の種類」を書いたメモを渡せば大丈夫です。
希望のダイヤが満席の場合もあるので、他の候補まで複数準備しておくと窓口で慌てなくて済むと思います。
中国では午前のことを上午、午後のことを下午と言い、1枚は1張(簡体字だと张)と書くので参考にして下さい♪
高鉄の乗り方
出典:去哪儿网
上海で高鉄に乗るためには、地下鉄1号、3号、4号線が通っている「上海駅(上海火车站)」から乗車しましょう。
地下鉄を下車した後は上海駅南口を目指して進みましょう。
地下鉄から高鉄乗り場へ向かう場合、切符を引き換える時、新幹線のホームへ行く時どちらもたくさんの人が並んでいる列に並ばないといけないので、混雑しているシーズンには余裕を持って発車時間よりも2時間半位前、そうでない場合も遅くとも40分~1時間前に行きましょう。
「南进站口」と呼ばれる場所へ入った後、切符のチェックと荷物検査があります。
チェックが済むと目の前には乗り口掲示板があるので、列車番号(切符に記載があり、「G○○次」のような感じです)の表記されたゲートを見つけます。ゲートはホームへの入
ゲートが開いたら自動改札で切符を通しますが、駅以外で購入した切符は自動改札は通らないので、駅員さんにチェックしてもらって下さい。
ゲートを通り、エスカレーターを降りていくとホームに入ります。出発の数分前にはゲートが閉まってしまい、日本の新幹線のように駆け込み乗車は無理となっていますので、気を付けてくださいね!
車内は飲食可♪軽食や飲み物は支給されたり、ワゴンでの販売もされていますが、事前に駅で買い込むなどして自分の好きな物を準備しておくのがいいと思います。
中国のタクシー事情&使える配車アプリ
中国のタクシーは基本的にメーター制ですが、中国語が分からない外国人に対してぼったくりをするタクシーも少なくありません・・。
朝や夕方はタクシーがつかまりにくい傾向にありますし、近距離の場合だと乗車を拒否されたり、明らかに外国人だとわかると車を停めてくれないなんてことも。
また、行き先を伝えたら、きちんとメーターを作動させたかどうかをチェックしましょう。暗くなってからだと心理的にも怖いので、地下鉄が動いている時間に帰るのが一番良いかもしれませんね。
タクシーの乗り方・初乗り料金
タクシーの乗り方は日本と同じです。流しのタクシーをつかまえたり、ホテルやレストランのスタッフに頼んで呼んでもらうことも可能です。
中国では未認可タクシー(白タク)も多く、不要なトラブルを避けるためにも正規タクシーに乗車しましょう。
上海のタクシーは運営会社によってサービスレベルに差がありますが、やはり大手タクシー会社が安心です。
以下の写真のように、水色の大衆タクシー(中国語では大众)、白色の錦江タクシー(锦江)、黄色の強生タクシー(强生)、青色の海博タクシー(海博)はそれぞれ車体の色で見分けることができます。
大衆タクシー
出典: 东方网
錦江タクシー
出典:八方资源网
強生タクシー
出典:中国妇女报
海博タクシー
英語や日本語ができるドライバーさんは多くないので、中国語で書かれた住所をプリントアウトしているとスムーズです。
配車アプリ「滴滴出行」「Wechat pay」が一般的
現地では「滴滴出行」や「Wechat pay」などのスマートフォンのアプリを利用した配車サービスが広く使われていますが、中国の携帯番号を持っている必要があります。
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Uberもあることはあるのですが、目的地は英語や日本語では検索できません。
ただ、スマホをインターネットにつないでいないと使えないので、フリーWiFiがある場所や、ポケットWiFiをレンタルするなど、ネット環境を用意しておく必要があります。
中国上海・公共交通機関まとめ
中国は、公共交通機関の使い方も日本と似ているので、個人旅行でも十分楽しめます♪
特に地下鉄は乗り方も簡単で、上海市内のいろんな場所に行けるのが嬉しいですね!一卡通カードもとても便利なので、ぜひ購入して使ってみてください。
中国をもっと知る
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