イタリア

サンタンジェロ城を旅のプロが地図付きでご案内|行き方・所要時間・入場料金・見どころ徹底ガイド

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マリ@オハヨーツーリズム
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ハロー!オハヨーツーリズムのマリ(@mari_ohayotourism)です。

オペラ「トスカ」の第三幕。悲劇のラストシーンでヒロインのトスカは城から身を投げ出しますが、その舞台となったのがサンタンジェロ城。

また、映画「天使と悪魔」のロケ地としても有名で、多くのファンが足を運んでいます。

実際に訪れてみると、「お城」という華麗な響きからは異なる威光を放っており、まさに城塞。

サンタンジェロ城サンタンジェロ城

元々ハドリアヌス帝が自らの廟として建設し、その後、軍事施設、要塞、監獄、処刑場・・・と利用されていくという歴史的な背景もあるのかもしれません。

今回の記事では、そんな恐ろしくも魅惑的なサンタンジェロ城を詳しくご紹介していきます!

チケット情報

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サンタンジェロ城の観光情報

橋まで来ると迫力のあるサンタンジェロ城橋まで来ると迫力のあるサンタンジェロ城

ナヴォナ広場からテヴェレ河に出ると、対岸に見えてくるのがサンタンジェロ城。

直径64メートルの巨大な円筒形の建物で、見どころの多いローマの中でも大変目を惹きます。

お城と聞くと少し不思議な感じもしますが、お墓や要塞に使われたと聞くと納得ですね。

歴史と成り立ち

サンタンジェロ城内サンタンジェロ城内

サンタンジェロ城は、ハドリアヌス帝治世の135年に建設が開始され、完成したのは次の皇帝アントニヌス・ピウス治世の139年でした。

ハドリアヌス帝は五賢帝の3人目にあたり、建築、哲学、天文学、美術、詩、文法編纂・・・とあらゆる芸術に精通し、なおかつ政治手腕も凄腕という天才的な人物。

mari
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自らサンタンジェロ城建築にも携わったそうです。
サンタンジェロ城の頂上サンタンジェロ城の頂上

現在サンタンジェロ城の頂上には大天使ミカエル像が鎮座していますが、元々はハドリアヌスが戦車に乗っている像が掲げられていました。

外壁はコロッセオ同様、大理石で覆われていたそうで、外観の印象はかなり当時から変わったのでしょうね。

サンタンジェロ城は、時を経て、のちにローマ教皇の所有となります。

14世紀以降は要塞の役割が強化。

サンタンジェロ城の近くにはサン・ピエトロ大聖堂がありますが、地下通路で両者はつながっています

夏には、この通路を歩けるツアーが開催されているので、興味のある方はぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。

サンタンジェロ城サンタンジェロ城

サンタンジェロ(Sant’Angelo=聖天使)という名は、590年に教皇グレゴリウス1世が城の上に剣を収める大天使ミカエルをみて、ペスト流行の終わるお告げとみた話からきています。

大天使ミカエル像は16世紀に大理石の像が設置され、1753年からは青銅製の像が置かれています。

物々しい雰囲気のあるサンタンジェロ城物々しい雰囲気のあるサンタンジェロ城

また、イタリア史において多くの著名人がサンタンジェロ城で審問、拷問、を受け、時には処刑されています。

この暗い闇の歴史が、悲劇の物語「トスカ」のラスト舞台を彩るのにぴったりだとプッチーニは取り上げたのでしょうか。

ちなみにかの有名なカリオストロ伯もサンタンジェロ城に収容され、死刑宣告を受けますが、のちに終身刑となっています。

サンタンジェロ城の見どころ

お城に入った後は基本的に順路通り進んでいけばOKです。

サンタンジェロ城サンタンジェロ城

写真のような造りになっているので、結構疲れました。スニーカーやブーツなど歩きやすい恰好がおすすめです。

サンタンジェロ城内のカフェサンタンジェロ城内のカフェ

途中城内のカフェで休憩をはさみました。味は普通なので、外のレストランで食べた方が良かったかな(笑)

博物館(Museo)

サンタンジェロ城内の展示スペースサンタンジェロ城内の展示スペース

城内には想像以上に展示があり、見ごたえがあります。にもかかわらず、ほとんど紹介されていないのは、みんなバチカン美術館の帰りでクタクタだったのかな??

サンタンジェロ城内の展示スペースサンタンジェロ城内の展示スペース

大天使ミカエル像(San Michele)

大天使ミカエルの像 サンタンジェロ城大天使ミカエルの像 サンタンジェロ城

サンタンジェロ城の目玉はやはり登頂の大天使ミカエル像でしょう。

mari
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ちなみにサン・ミシェルとはフランス語読みで、有名なモン・サン・ミシェルが思い浮かびますね。イタリア読みの場合はサン・ミケーレとなります。
サンタンジェロ城サンタンジェロ城

サンタンジェロ城内で祈るとミカエルが現れる、という言い伝えもあるそうなので、像の前で祈ってみてはいかがでしょう。

サンタンジェロ城サンタンジェロ城

他の場所でもミカエル像をいくつか見かけました。

テラス(Terrazzo dell’Angelo)

サンタンジェロ城テラスからの景色サンタンジェロ城テラスからの景色

頑張って上まで登ると、ローマの絶景が見渡せます!

サンタンジェロ城 テラスサンタンジェロ城 テラス

サンピエトロ寺院もバッチリ。自分ひとりだと階段多めの施設は、やめておこうかな…と思うこともありますが、娘がグングン進んでいくので助かります(笑)

サンタンジェロ城 狭い石の階段サンタンジェロ城 狭い石の階段

サンタンジェロ橋 (Ponte Sant’Angelo)

サンタンジェロ橋 (Ponte Sant'Angelo)サンタンジェロ橋 (Ponte Sant’Angelo)

サンタンジェロ橋は城内に入らなくても楽しめる観光スポット。

教皇クレメンス9世は、バロック芸術の巨匠であり旧友のジャン・ロレンツォ・ベルニーニに、サンタンジェロ橋の装飾を依頼しています。

mari
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でました、ベルニーニ!

ローマでは、ここかしこにベルニーニの名が登場します。

「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」という言葉があるくらいですしね。

1667年〜1669年、十体の天使像がサンタンジェロ橋に加わります。

大半がベルニーニの弟子が制作したものですが、ベルニーニも2体の像を制作しています。

サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会サンタンドレア・デッレ・フラッテ教会

現在、ベルニーニ作の2体のオリジナルはサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会(Sant’Andrea delle Fratte)に収められています。

(上の天使像はベルニーニの弟子の作)

夏の夜間拝観、ライトアップ

サンタンジェロ城では夏季の間、夜間営業がされています(20:30〜深夜1:00)。

日によっては城内のカフェレストランでコンサートなども催されるので、その時期にローマを訪れる方はぜひチェックしてみてください!

サンタンジェロ城の口コミ・レビュー

あれほど混んでいたローマ市内やバチカンから歩いてすぐなのに、人がまったく居らず、景観が美しく城内も落ち着く。夕方少し前に行くのがオススメ。どこを切り取っても美しい。(Googleレビューより引用)

mari
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最新の口コミは下記のリンクからチェックできます!

サンタンジェロ城のアクセス・行き方

メトロで行く

最寄駅:地下鉄A線Lepantレパントo駅から徒歩で約15分

駅を出たら、マルカントニオ・コロンナ通りをずっと南下していきます。カヴール広場に突き当たったら、すぐ右方にサンタンジェロ城が見えてきます。

バスで行く

バスで行くなら、34, 280, 492, 49が走っているOrazioオラツィオで下車しましょう。徒歩約2分。

サンタンジェロ城裏手すぐがOrazioバス停です。

ヴィットリオ エマヌエーレ2世橋も同時に楽しむなら、Ponte Vittorio Emanueleポンテ ヴィットリオ エマヌエーレのバス停も便利。Googleマップで検索すれば、簡単に最寄りのバス停が見つかります。

サンタンジェロ城のチケット情報・営業時間・所要時間

入場料金

  • 大人17ユーロ
  • 17歳以下無料

サンタンジェロ城のチケットはGetYourGuideで事前にネット購入可。

サンタンジェロ城
チケットを購入する

毎月第一日曜日は入場料無料

営業時間・定休日

  • 営業日
    9:00-19:30
  • 定休日
    1月1日、5月1日、12月25日

夏季は夜間開館あり。

詳しくは公式サイトで最新情報を確認ください。

所要時間

外観をまわったり、ザっと観光するのであれば30~40分程度。

内部の博物館も入場する場合は、1~1.5時間みておくといいと思います。

サンタンジェロ城周辺の治安

ご存じの通り、ローマの治安はあまりよくありません。

旅行者の多い場所であれば、それほど危険ということはありませんが、テルミ二駅周辺やヴィットリオ・エマヌエーレ広場周辺は移民やホームレスが多く、多くの旅行者がスリや強盗に遭遇しています。

サンタンジェロ城周辺はそれほど危険なエリアではありませんが、夜は人通りが少なくなるので注意が必要です。

ローマでブランドや高級品を購入した後はメトロは使わずタクシーでホテルに戻るか、ショッピングバッグに入れ替えて移動することを強くおすすすめします!!

スリ対策の基本

このエリアに限った話ではありませんが、イタリア旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事です

万が一に備えて準備しておきましょう。

たとえば

  • 海外旅行保険付帯のクレカを使う
  • 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
  • 高くても治安重視でホテルをとる

などは必須レベルでおすすめしたいです。

特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要

わたしがローマで宿泊におすすめしている地域は下記の3つ。

金銭的に余裕があるのであれば、ヴェネト通り周辺に素晴らしい高級ホテルがたくさんあります。

テルミニ駅周辺や郊外の安宿は危険なのでおすすめしません。安い=理由があるため口コミをしっかり読んで予約してくださいね!

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海外旅行保険に入る

ことイタリアに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。

毎月海外旅行へ行き、イタリアへ何度も渡航しているわたしですら、何度もスリに狙われました。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。

ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。

わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。

海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。

特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。

(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)

店舗受取で即日発行可◎

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サンタンジェロ城まとめ

トスカのラストシーン、カリオストロ伯がサンタンジェロ城に収監されていた、ハドリアヌス帝は晩年、人生の無意味さを嘆いていた…などなど、面白いエピソードがサンタンジェロ城からどんどん広がっていきました。

美しいだけでなく、人間ドラマ、歴史ドラマ満載のサンタンジェロ城。

ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

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