年末年始を海外で過ごすようになってから早十数年・・・。出産直後こそ実家の岡山で過ごしましたが、それ以外は欠かさず海外旅行に出ています。
2020年の年越しは《ルーマニア&ブルガリア&ちょこっとカタール》!これまで気候や治安についての記事を書いてきました。
今回はその集大成、自分や家族に向けた旅行記です。
あまりにも長くなったので第1部をカタール編~2部をルーマニア編~3部をブルガリア編として滞在都市ごとに8記事にわけました。
普段の記事と違って感じたことや旅中に起こった小さなことにも触れているので読みやすいと思います。
ぜひあわせて読んでいただけると嬉しいです!
日程 | 13日間でまわってきた場所 |
---|---|
1/2日目 カタール旅行記 |
羽田からドーハ(フライト&ドーハトランジット観光) |
3日目 ルーマニア旅行記 |
ブカレストからトランシルバニア(ブカレスト/シナイア僧院/ペレシュ城/ブラン城/プレジュメール要塞/ブラショフクリスマスマーケット) |
4日目 ルーマニア旅行記 |
ブラショフ(黒の教会/トゥンパ山/聖ニコラエ教会) |
5日目 ルーマニア旅行記 |
世界遺産シギショアラ(旧市街観光) |
6/7日目 ルーマニア旅行記 |
ブカレスト(旧市街観光/国民の館/ショッピング) |
8日目 ブルガリア旅行記 |
ヴェリコタルノボ(旧市街観光) |
9日目 ブルガリア旅行記 |
プロブディフ(旧市街観光) |
10/11/12/13日目 ブルガリア旅行記 |
ソフィア(旧市街観光/アレクサンドルネフスキー大聖堂/リラの僧院/ボヤナ教会) |
ブルガリアをもっと知る
このページの目次(もくじ)
子連れルーマニア&ブルガリア&カタール11泊13日旅行記
旅のメンバー
- わたし(30代女性)
- フェニー(30代男性)
- あもちゃん(3歳娘)
ブルガリア2日目 プロブディフ
ブルガリア2日目の出発は朝8時。
朝食の開始時間が9時ということで出発に間に合わないし、タクシーを呼んでもらおうにも朝はフロントに誰もいないしでかなり散々なスタート。
この時点ではルーマニアを懐かしむ気持ちが膨らんでいた。
次の目的地、ブルガリアのプロブディフを知っている日本人はそういまい。なんと岡山市と姉妹都市らしい。(わたしは倉敷出身)
わたし自身、今回旅の計画をして初めて知った街であったが、そう聞いてみるとなんだか身近な感じがして嬉しい。
ヴェリコタルノボからバスで3時間、途中かなり休憩を挟んだので4時間の長旅だ。
そもそもバスの予約ができないことが心配だったものの、出発時間の5分前にバスはやってきて満席になることもなく定刻通り出発した。
バスといってもよくある大きな高速バスではなく、ミニバスなのでとても狭い。
極めつけに荷物置き場が異常に狭くてベビーカーが置けないので座席を占有して手で押さえておかねばならずとても面倒だった。
色々と不安を抱えながらやっとのことで到着し、バスターミナルからホテルまでタクシーで向かう。
だいたい10分くらい乗って5~6レフ(300円ちょっと)くらいが多かったかな。
ヴェリコタルノボではお恥ずかしながらぼったくりタクシーを使ってしまったが、プロブディフのドライバーはみな親切で何も問題なし。
プロブディフ ホテルインペリアル
ホテルは思ったより中心地から離れていて、少し不便だった。
一気に10泊分予約したのでプロブディフは立地の確認が甘かったな~。
いったん外に出て戻らなければ良いだけなので特に問題はないのだが、なぜか失敗したような気がして悔しい。
実際ホテルの口コミはとてもよく、部屋も快適だったので立地以外に不満はなにもないのだけど。
関連記事プロブディフで泊まったホテル「ホテルインペリアル宿泊記」を読んでみる。
プロブディフ市内観光
プロブディフはブルガリア第二の都市。
なんと7000年もの歴史がある街だという。そんな歴史深い街が岡山市と結ばれるとはなんだか恐縮…。
確かに街の至るところに遺跡があって、ただものではない感がすごい。
2019年欧州文化首都に指定されたのも納得。
まずは旧市街の遺跡と、プロブディフ名物お屋敷巡りをすることにした。タクシーを呼び、旧市街の近くで降ろしてもらった。
坂道が多いと聞いていたのでベビーカーはなし。あもちゃんが頑張って歩いてくれて助かる。
土産物屋やアンティークショップなど、ちょっと足を止めたくなるような店がたくさんあるがあまり時間もないのでやや急ぎ足。
途中、かわいい青色の鳥の笛(200円)を買ってやったがその日のうちに落として割ってしまった。
とてもきれいな音がしてあもちゃんも気に入ってピヨピヨ吹いていただけに残念。
聖コンスタンティンエレナ教会
明るく元気に話しかけてくる男がいたが、教会スタッフと言って本当は物乞いだった。
物乞いは構わないが、教会で嘘をつくのはやめてほしい。キャッシュをほとんど持っていないので、そういって立ち去る。
内部の写真はNG。民族復興で有名なザハリ・ゾグラフのイコンは必見なのでぜひ見逃さないように!
リラ僧院の外側回廊もザハリ・ゾグラフによって手掛けられている。ルーマニアと同様、正教会の内観はため息の連続である。
地域民族学博物館
この辺りで最も目を惹く外観が、この地域民族博物館ではなかろうか。
イスタンブール出身のハジ・ゲオルギが1847年に建てたお屋敷を利用した博物館。
バロック様式と民俗復興様式がミックスされた建築様式でなんとも美しい。
入場料は5レフ。外観だけなら無料で写真も撮れるので、ぜひ庭まで入ってみてほしい。
素晴らしいお屋敷群が続く。
お天気でよかった・・・!!
3歳のあもちゃんはこの不思議さがまだわからないけど、車も来ないし、お散歩コースとしては最高だったね。
坂道を登って最終地点。ネベット・テぺへ到着。
ネベット・テぺの遺跡
ネベット・テぺからはプロブディフの街を見降ろすことができる。
晴れ渡る空。澄んだ空気。とても気持ちがよい。ナポリのポンペイ遺跡に行った時のことを思い出す。
紀元前のトラキア人やマケドニア時代の要塞遺跡。
ブルガリアの遺跡もイタリアに全く負けていない。こんな場所で暮らすっていったいどんな気分なのだろう。
あもちゃんもこの遊び場がとても気に入ったみたい。
冬でなければ心地よい風を感じてしばらくゆっくりしたいところだが、3度しかないので風が吹くとかなり寒く、早めに退散。
おやつタイム(Rahat Tepe)
めずらしくフェニーが風邪を引きそうだというし、ランチもまだなので軽くカフェでお茶をして暖をとることにした。
せっかくなのでヨーグルトを注文してみると信じられないくらい大きなサイズのヨーグルトが運ばれてきた。
ヨーグルトもジャムもとても美味しい。滞在中何度も食べたがここの店のヨーグルトが一番好きだった。
他のお客さんが頼んでいたティラミスのようなデザートを追加で注文。
甘い物をみるとついつい頼んでしまうわたしたち夫婦。
店の前にも外のカフェエリアにも可愛い猫が鎮座していて、まるで客引きのよう。
ルーマニアと同様、ブルガリアでもたくさん猫をみかけたが、プロブディフが特に多かった気がする。
それでは街歩きを再開。こんな歴史的な場所を散歩するのは最高。
ローマ劇場跡
断崖にあるローマ劇場跡。ロトピ山脈を望める素晴らしいロケーション。
3,000人収容でき、今でも使われているらしい。
プロブディフに住んでたら絶対行くな。
聖処女教会
劇場すぐ裏手にある聖処女教会を通り、階段を下る。
街の地図を発見。東側のオールドタウン(旧市街)は北に行くにつれ登坂になっている。
ジュマヤ・ジャーミヤ(モスク)
旧市街から下ってくると、ひときわ目立った建物ジュマヤ・ジャーミヤがお目見えする。
14世紀、オスマン朝ムラト2世時代建造されたバルカン半島で最も古いモスク。
反対側はカフェになっているというなんとも珍しいスタイル。ダイヤモンド模様のミナレットにも注目だ。
またもや猫を発見。
ローマ競技場跡
ジュマヤ・ジャーミヤの隣に突然現れたのがローマ競技場跡。街のど真ん中にこんな遺跡。
ローマ帝国五賢帝のひとり、ハドリアヌス帝時代のもの。
そろそろお散歩に退屈してきたあもちゃんはフェニーと一緒に公園で遊ぶことにして、わたしは土産物屋の物色と桃太郎の像を探すためいったん解散。
あもちゃんと二人旅だとこうはいかない。
一緒に公園で遊ぶか、グズっているのをだましだまし連れていくか。
やっぱり大人がふたりいると旅の難易度は全く違う。大人になったあもちゃんとふたり旅をするのがとても楽しみ。
クニャズ・アレクサンダル1世通り
目抜き通りの「クニャズ・アレクサンダル1世通り」はとても賑わっていて、歩いているだけで楽しい。
ファストフードが集まる一角があったり土産物屋が並んでいたり。
それにしても本当にバラに関する土産物だけで何十種類あるのだろう。
朝夕は毎日氷点下になるというのにアイスクリームショップがいくつもあり賑わっていた。
ブルガリア人はアイスクリーム大好きなのかな。
ヨーロッパのクリスマスツリーはやっぱり街並みにとても似合っていて素敵。
シメオン庭園の桃太郎像
通りの端まできて、シメオン庭園(地球の歩き方では自由公園)にあるという桃太郎の像を探してみた。
桃太郎像は岡山市が寄贈したもの。
銅像は多いのだけど桃太郎がいない。
桃太郎があるという事実はブログで書いている人もいるのだけど、場所がわからないので自分の足で探すしかない。
あもちゃんに良さそうな公園を発見。
おじさんたちが集まってチェスか何かをやっていた。
デートスポットになりそうなライトアップもあるけど桃太郎はいない。
段々と日が落ちてきて寒くなってきたので桃太郎の捜索を切り上げフェニーたちと合流。
中心地から少し離れた公園へ出かけていたらしく、そばにあったレストランへ入ることにした。
夕食(Restaurant Garden XIX Century)
ブルガリアらしい?のかよくわからないけど、とてもかわいい店内で雰囲気抜群!
口コミ評価がわかれていたので不安があったが、たまにはフェニーチョイスを信じてみよう。
料理は美味しいものと微妙なものがあったが、わたしとフェニーの好みがズレていたのである程度残さず食べられた。
チーズのフライ、カシュカヴァル・パーネは合格点。家族全員大好きな味。
何を食べても美味しいわけではない。というのが食べログ4.0未満のレストランかなと個人的に分析している。
見た目はめちゃくちゃ美味しそうな煮込み料理なのだけど味付けがイマイチ。
深みがなく、たまねぎの甘味すらあまり感じられないのが謎。
ブルガリア料理は塩っ辛いものが多く、わたしには少ししょっぱすぎた。
ブラジルはもともと塩味が強いのでフェニーの口にはあったみたい。
タクシーを呼んでもらいホテルに戻って就寝。
年末年始家族旅行・プロブディフ観光まとめ
歴史とモダン、西洋とイスラムが融合したプロブディフは旅人としてとても興味深い街でした。
ブルガリアへ来るまで、ソフィア以外の街のことを何も知らなかったのでとにかく新鮮。
夏の間は緑がもっと輝いて、街歩きももっともっと楽しいだろうな。そう思うと、いつかの再訪を願わずにはいられません。
明日のソフィアもとても楽しみです!!
ブルガリアをもっと知る