イタリア中部トスカーナ州にある古都フィレンツェは、赤レンガの街並みが広がる美しい街です。
フィレンツェが「花の都」と形容されるのは、街の名前が花の女神フローラに由来するからだとか。
ルネサンス発祥の地で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリなどの多くの芸術家たちを支えたのが、メディチ家。
そのためフィレンツェには、メディチ家ゆかりのスポットがたくさん残っています。
街の中心部にはユネスコの世界遺産に登録されたフィレンツェ歴史地区があり、「屋根のない博物館」と言われるほど街全体の芸術性が高く、見どころが満載です。
わたし自身、イタリアの中で1、2を争うほど好きな街なので、ぜひみなさんにも楽しんでほしいです!
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イタリアをもっと知る
このページの目次(もくじ)
- フィレンツェの見どころと観光情報
- フィレンツェで泊まりたいおすすめホテル
- フィレンツェの見どころと人気観光スポット17選
- サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)
- ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)
- サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
- アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia)
- サン・マルコ修道院(Museo di San Marco)
- ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)
- ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
- ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)
- シニョリーア広場(Piazza della Signoria)
- 幸運の子豚(Mercato del Porcellino)
- サン・ロレンツォ聖堂(Basilica di San Lorenzo)
- メディチ家礼拝堂(Cappelle Medicee)
- フィレンツェ中央市場(Mercato Centrale Firenze)
- サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(Basilica di Santa Maria Novella)
- サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
- ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)
- ボーボリ庭園(Giardino di Boboli)
- ミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)
- フィレンツェで絶対食べたいおすすめグルメ
- フィレンツェで絶対買いたいおすすめ土産
- フィレンツェの行き方・アクセス
- フィレンツェの治安
- フィレンツェをもっと楽しむ
- フィレンツェの見どころと人気観光スポットまとめ
フィレンツェの見どころと観光情報
それでは早速フィレンツェの見どころと観光情報をご案内していきます!
おすすめ観光の周り方
イタリアは歴史と美術、教会など、世界遺産の宝庫。観光スポットは星の数ほどあります(世界遺産の数は堂々の世界1位!)。
アートの街フィレンツェには世界三大美術館のひとつウフィツィ美術館があるため、アートファンでなくともぜひ足を運びたいところ。
美術には興味がないという人でも、あまりに美しい街並みに心奪われること間違いありません。気の向くまま街歩きをするだけで、ワクワクできるのがフィレンツェの大きな魅力。
気になる所要時間は美術館やショッピングにどれだけ時間を使うかによって変わります。
イタリア旅行は行きたい場所が多すぎて、駆け足になってしまう日本人が多いのですが、1泊できれば少しゆったりと滞在できます。
フィレンツェにはぜひ1泊2日はかけていただきたいところ。アートファンには2泊以上がおすすめです。
詳しい場所の解説は後半で。ぜひ地図を参考に色々周ってみてください!
↓観光地とおすすめホテルをチェックしました
シティパス
フィレンツェには2種類のシティパス(ミュージアムパス)があります。
- Firenze Card(72時間有効 85ユーロ)
- Uffizi 5-day pass(5日間有効
わたしは1度目のフィレンツェで、このカードを購入し、2度目は「Uffizi 5-day pass」を利用しました。美術館はウフィツィとあと1ヵ所くらいでいいという人にはかなりお得!
18歳未満の方はフィレンツェカードを所持する家族と一緒なら入場無料になります。
大聖堂関連には使えないので注意してください。
現地ツアーに参加する
基本的にはすべて徒歩で移動できるフィレンツェですが、限られた時間での移動リスクや、トイレの場所、重要な場所の見逃しを避けることを考えると、不慣れな方は現地ツアーに参加するのがおすすめです。
日本語で予約できるベルトラでフィレンツェの現地ツアーを調べてみました。
ベルトラの現地ツアーは出発前に日本語で予約できる上に価格も良心的なので、わたしたちもよく利用しています。
美術好きであれば、わたしの信頼するガイドのちづさんをご紹介します。
ぜひオハヨーツーリズムを見て申し込んだとお伝えください(もしくはわたしにメールをくださればお繋ぎします!)。
また海外のサイトでもよければ、GetYourGuideのツアーの種類がかなり豊富でおすすめです。
眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください
近隣の観光スポット
周辺の主な都市は下記の通り。
- ミラノ
- ベネツィア
- ローマ
- ピサ
- ボローニャ
イタリアの定番観光都市をマップでまとめたので位置関係の把握に利用ください。
フィレンツェで泊まりたいおすすめホテル
わたしがフィレンツェでおすすめしたいホテルを3箇所ピックアップ。
↓有名観光地との位置関係はこんな感じ
フィレンツェには星の数ほどホテルがありますが、わたしのおすすめはサンタマリアノヴェッラ駅近くのホテルです。
荷物が少なければドゥオモ近くもありなのですが、フィレンツェの街中は車移動が難しいのでスーツケースを持っての移動が大変です。
駅前のホテルに荷物を置いて、スリ対策も兼ねて身軽にでかけましょう!
最高級ホテル「ザ セントレジス フローレンス」
色々悩んだ結果やはり一番おすすめしたいのはザ セントレジス。ハード、ソフト面共に優秀で立地も抜群。文句なしの5つ星ホテルです。
ヴェッキオ橋の素晴らしい景色を望み、ブルネレスキ設計の歴史的建造物に滞在すれば一生の思い出になること間違いなし!
料金もローマやヴェネツィアに比べるとリーズナブルだと思うのでハネムーナーにもおすすめです。
少し金額を落としてなおかつ、きちんとしたホテルが良ければ駅前の4つ星のC ホテルズ アンバシアトリもよかったです。
同じくらい駅近のホテル ボッカチオもお手頃価格で、ホスピタリティも高くひとり旅の時に重宝しました。
フィレンツェの見どころと人気観光スポット17選
それでは地図を見ながフィレンツェの見どころをおさえつつ、街歩きをしていきましょう!
フィレンツェは街全体が世界遺産。わたしの大好物である美術館、教会や歴史的建造物がたくさん♡
街の中心ドゥオモ広場までは歩いてたった10分です。
どこを歩いていても楽しいので、人通りのあるほうへぶらりぶらりとしてOKです!
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(Cattedrale di Santa Maria del Fiore)
「フィレンツェのドゥオモ(大聖堂)」の名で親しまれているサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂は、フィレンツェ歴史地区にある大司教座聖堂で、「花の聖母マリア」という意味をもちます。
ドゥオモ、サン・ジョヴァンニ洗礼堂 、ジョットの鐘楼の3つの建築物で構成されており、ドゥオモの巨大ドームは、フィレンツェのシンボルといっても良いでしょう。
ドゥオモの建設は1296年に始まり、140年もの長い年月をかけて完成しました。
ドゥオモの見どころは、美しいファサードはもちろん、クーポラから望む美しいフィレンツェの旧市街、クーポラのフレスコ画「最後の晩餐」、パオロ・ウッチェロの時計などがあります。
ドゥオモと合わせて見学しておきたいのが、正面に建つロマネスク様式の礼拝堂「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」とすぐ隣にあるゴシック様式の鐘楼「ジョットの鐘楼」です。
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂 | |
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住所 | Piazza del Duomo, 50122 Firenze FI 地図 |
行き方 | サンタマリアノヴェッラ駅から徒歩10分 |
時間 | 10:15-15:45 |
定休 | 日曜日、祝日 |
料金 | 無料 【ガイドツアー(英語・イタリア語)】 大人15ユーロ、7-14歳7ユーロ、6歳以下無料 |
HP | https://duomo.firenze.it/it/scopri/cattedrale-di-santa-maria-del-fiore |
ジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)
ドゥオモのすぐ隣にある「ジョットの鐘楼」はゴシック様式の鐘楼で、画家で建築家でもあったジョット・ディ・ボンドーネにより設計されました。
ジェットは完成を待たずに死去し、引き継いだ建築家アルノルフォ・ディ・カンビオによって1359年に完成しました。
高さ約85メートルの鐘楼の最上階には展望台があり、クーポラとフィレンツェの街並みを一望することができます。
エレベーターがないので、414段の階段を上る必要があります。狭くて急な階段なので、歩きやすい靴がマスト!
ジョットの鐘楼 | |
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住所 | Cattedrale di Santa Maria del Fiore, Piazza del Duomo, 50122 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約1分 |
時間 | 8:15-19:30 |
定休 | 日曜日、祝日 |
料金 | ジョットの鐘楼だけに入場できるチケットはありません。 【ドゥオモ関連施設に入場できる共通パス】 Brunelleschi Pass(ブルネレスキ・パス) 大人30ユーロ、7-14歳12ユーロ、6歳以下無料 【Giotto Pass(ジョット・パス)】 大人20ユーロ、7-14歳7ユーロ、6歳以下無料 |
HP | https://www.galleriaaccademiafirenze.it/ |
サン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
サン・ジョヴァンニ洗礼堂は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の正面に建つ八角形の美しい建物。
トスカーナ産の大理石を使った幾何学模様が特徴で、ロマネスク様式のどっしりとした外観が印象的です。
見どころは、アンドレア・ピサーノの南扉、ロレンツォ・ギベルティの北扉と東扉。
現在、外観の扉はすべてレプリカになっていますが、一見の価値があります。
オリジナルは、ドゥオモ付属博物館に展示されています。
サン・ジョヴァンニ洗礼堂とドゥオモ付属博物館の入場チケットはセットになっているので、合わせて見学することをおすすめします!
サン・ジョヴァンニ洗礼堂 | |
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住所 | Piazza San Giovanni, 50122 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約1分 |
時間 | 8:15-19:30 |
定休 | – |
料金 | サン・ジョヴァンニ洗礼堂だけに入場できるチケットはありません。 【ドゥオモ関連施設に入場できる共通パス】 Brunelleschi Pass(ブルネレスキ・パス) 大人30ユーロ、7-14歳12ユーロ、6歳以下無料 【Giotto Pass(ジョット・パス)】 大人20ユーロ、7-14歳7ユーロ、6歳以下無料 【Ghiberti Pass(ギベルティ・パス)】 大人15ユーロ、7-14歳5ユーロ、6歳以下無料 |
HP | http://www.operaduomo.firenze.it/ |
アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia)
アカデミア美術館は数多くの彫刻やフィレンツェ派と呼ばれる絵画を中心に展示された美術館で、主にミケランジェロ作品を中心に連日混雑する場所です。
元々美術学校だった場所が、ミケランジェロのダヴィデ像を展示するため現在の姿に改築されました。
改装時の建築家はフィレンツェ大聖堂のファザードを設計したエミリオ・デ・ファブリス。
アカデミア美術館は7つのミケランジェロ作品を所蔵しており、これは世界最多の数。そのため、別名「ミケランジェロの美術館」とも呼ばれています。
ミケランジェロ、26歳の時の作品《ダヴィテ像》はテレビや書籍などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
高さ4m、想像以上に大きくて大迫力!!サイズ感は実際に見るとびっくりします。
その他にも奴隷像が4体、聖マタイ像など、名作の宝庫。古典楽器の展示やバルトリーニ石膏模型コレクションも必見です。
アカデミア美術館 | |
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住所 | Via Ricasoli, 58/60, 50129 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約5分 |
時間 | 8:15-18:50(チケットオフィスは18:20まで、18:40まで入場可) |
定休 | 毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日 |
料金 | 大人17ユーロ、13-25歳7ユーロ、12歳以下無料 |
HP | https://www.galleriaaccademiafirenze.it/ |
サン・マルコ修道院(Museo di San Marco)
サン・マルコ広場にあるサン・マルコ修道院は12世紀に建てられ、1437年にドメニコ会の修道院となりました。
コジモ・デ・メディチの命により建築家ミケロッツォ・ミケロッツィによって再建。
サン・マルコ修道院最大の見どころは、壁に描かれたベアート・アンジェリコの《受胎告知》とドメニコ・ギルランダイオ《最後の晩餐》のフレスコ画です。
サン・マルコ修道院は現在一般公開されており、フィレンツェのルネサンス美術を知るうえで絶対に訪れておきたい場所です!
サン・マルコ修道院 | |
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住所 | Piazza San Marco, 3, 50121 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約8分 |
時間 | 8:15-13:50 |
定休 | 第1・3・5日曜日、1月1日、12月25日 |
料金 | 大人9ユーロ、子供6ユーロ |
HP | http://www.polomusealetoscana.beniculturali.it/index.php?it/190/museo-di-san-marco-firenze |
ヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)
アルノ川にかかるヴェッキオ橋は、フィレンツェ最古の橋として知られています。
橋の上には階層が重ねられており、1階部分は宝石店が軒を連ねています。
完成当初は肉屋が立ち並んでいましたが、メディチ家はヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を行き来するため、橋の2階部分に「ヴァザーリの回廊」を作らせ、異臭を放つ肉屋に代わり宝飾店を置きました。
第二次世界大戦中、アルノ川に架かる橋はドイツ軍によって次々と破壊されましたが、ヴェッキオ橋は唯一被害から逃れた橋です。
ヴェッキオ橋はフィレンツェの人気観光スポットなのでいつも賑わっていますが、1キロに渡るヴァザーリの回廊は現在閉鎖中で、公開時期は未定です。
ヴェッキオ橋 | |
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住所 | Ponte Vecchio, 50125 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約7分 |
料金 | 無料 ※ヴァザーリの回廊は現在閉鎖中 |
ウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)
世界三大美術館にも数えられるウフィツィ美術館。
イタリア国内の美術館としては貯蔵品の質、量共に最高峰であり、1982年にフィレンツェ歴史地区の一部として世界遺産に認定されています。
展示物の数は約2500点、古代ギリシャ、古代ローマの彫刻からルネサンス巨匠の絵画を中心に展示。
展示物は約2500点!全てを鑑賞するには、1日では到底足りません。
代表作品はボッティチェッリの《プリマヴェーラ》《ヴィーナス誕生》
ラファエロの《ひわの聖母》、ミケランジェロ《聖家族》など。
初期ルネサンスを代表するフィレンツェ派の巨匠フィリッポ・リッピ(ボッティチェリの師)が晩年に手がけた聖母子像の最高傑作も、ため息のでる美しさです。
ウフィツィ美術館 | |
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住所 | Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約6分 |
時間 | 8:15-18:50(チケットオフィスは17:30まで) |
定休 | 毎週月曜日、4月10日、4月24日、5月1日、8月14日、12月25日 |
料金 | 大人26ユーロ、18歳未満無料 |
HP | https://www.uffizi.it/gli-uffizi |
ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)
映画「インフェルノ」で一躍人気の観光スポットになったヴェッキオ宮殿も外せません。
1299年から1314年にかけてArnolfo di Cambioによって建設されたヴェッキオ宮殿。当時、フィレンツェ共和国の政庁舎でした。
その後増改築が繰り返され1580年代に現在の姿に。
ミケランジェロが装飾を手がけた美しい中庭。中央に飾られているイルカを抱く天使の彫刻は、彫刻家アンドレア・デル・ヴェロッキオの作品。
一番の見どころは500人広間。ヴァザーリによって手掛けられたフレスコ画は左手にピサ征服、右手にシエナ征服の様子が描かれており、戦争の激しさが伝わってきます。
さらに詳しい解説は「ヴェッキオ宮殿を地図付きでご案内|チケット予約・入場料金・見どころ観光ガイド」で紹介しているのでぜひご覧ください。
ヴェッキオ宮殿 | |
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住所 | P.za della Signoria, 50122 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約6分 |
時間 | 9:00-22:00 木曜日は14:00まで |
定休 | – |
料金 | 大人12.50ユーロ、18歳未満無料 |
HP | https://cultura.comune.fi.it/pagina/musei-civici-fiorentini/museo-di-palazzo-vecchio |
シニョリーア広場(Piazza della Signoria)
シニョリーア広場は、フィレンツェ市役所となっているヴェッキオ宮殿前にある広場です。
広場にはたくさんの彫刻が置かれ、まるで野外美術館のよう。
ミケランジェロの《ダヴィデ》やチェッリーニの《ペルセウス》などの素晴らしい彫像を見ることができます。
シニョリーア広場 | |
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住所 | P.za della Signoria, 50122 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約6分 |
幸運の子豚(Mercato del Porcellino)
ポルチェッリーノの噴水には、街のシンボル「幸運の子豚」の像があります。
子豚の相性で親しまれていますが、実際はイノシシです。
イノシシの鼻をなでると幸運が訪れ、イノシシの舌からコイン落としをして成功すると願いが叶うと言われています。
彫刻家ピエトロ・タッカによって作られたイノシシの像はレプリカで、オリジナルは2004年にバルディーニ美術館に移されています。
幸運の子豚 | |
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住所 | Piazza del Mercato Nuovo, 50123 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約6分 |
サン・ロレンツォ聖堂(Basilica di San Lorenzo)
サン・ロレンツォ聖堂は、フィレンツェで最も古い教会の1つ。
メディチ家礼拝堂と同じ教会内になるのですが管轄が異なり、正面がサン・ロレンツォ聖堂、裏側がメディチ家礼拝堂となっています。
聖ラウレンティウスに捧げられた教会で、メディチ家ゆかりの教会でもあります。
何度か増改築が繰り返され、現在残っている建物は彫刻家フィリッポ・ブルネレスキによる設計で、ファサードは未完成のまま終わっています。
ドナテロの旧聖具室やお墓、フィリッポリッピの受胎告知、ミケランジェロが手がけた「ラウレンツィアーナ図書館」などが見どころです。
サン・ロレンツォ聖堂 | |
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住所 | Piazza di San Lorenzo, 9, 50123 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約3分 |
時間 | 9:30-17:30(16:30まで入場可) |
定休 | 1月1日、1月6日、8月10日 |
料金 | 大人9ユーロ、18歳未満無料 |
HP | http://www.sanlorenzofirenze.it/ |
メディチ家礼拝堂(Cappelle Medicee)
芸術の街フィレンツェで重要な存在であるメディチ家。
メディチ家礼拝堂はメディチ家の霊廟であり、メディチ家と深い繋がりのあった巨匠ミケランジェロの作品を間近で見られる場所でもあります。
リッカルディ家が購入する17世紀半ばまでは、シンプルにPalazzo Medici。
メディチの人たちにとって最寄りの場所という事もあり、元々フィレンツェにおいて最も歴史ある教会の1つだったサン・ロレンツォ教会に私財を注ぎ込みました。
ミケランジェロ最高傑作の1つに数えられている「新聖具室」は、部屋全体の設計からコンセプト、彫刻作品までミケランジェロによるものでしたが、完成する前にフィレンツェを去りました。
かの有名なシスティーナ礼拝堂《最後の審判》の注文があったため、ローマへ赴いたと考えられています。
フィレンツェを語る上で、外すことはできないメディチ家については「メディチ家礼拝堂を地図付きでご案内|チケット予約・入場料金・見どころ観光ガイド」で詳しく解説しています。
メディチ家礼拝堂 | |
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住所 | Piazza di Madonna degli Aldobrandini, 6, 50123 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約3分 |
時間 | 8:15-18:50 |
定休 | 火曜日、1月1日、12月25日 |
料金 | 大人10ユーロ、25歳以下3ユーロ |
HP | http://www.bargellomusei.beniculturali.it/musei/2/medicee/ |
フィレンツェ中央市場(Mercato Centrale Firenze)
「フィレンツェの胃袋」と呼ばれるフィレンツェ中央市場は、1873年に作られた歴史ある市場です。
中央市場の1階は生鮮食品売り場、そして2階には巨大なフードコートがあります。
フードコートには、トスカーナ料理を中心にピザやパスタ、キアーナ牛のバーガー、揚げ物、サラミ、チーズ、パン、ワイン、ビール、ジェラートなどさまざまなブースが並んでおり、食べ歩きが楽しめます。
郷土料理を思う存分楽しみたい!という方におすすめのスポットです。
フィレンツェ中央市場 | |
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住所 | Piazza del Mercato Centrale, Via dell’Ariento, 50123 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約6分 |
時間 | 9:00-00:00 |
HP | http://www.mercatocentrale.it/ |
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会(Basilica di Santa Maria Novella)
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、サンタ・マリア・デッレ・ヴィーニェ教会を起源とし、ドメニコ会の修道士によってより大きな教会に改築されました。
主礼拝堂である「トルナブォーニ家の礼拝堂」は、フィレンツェの裕福な商人の依頼により作られたもので、《聖母マリアの生涯》や《聖ヨハネの生涯》などの見事なフレスコ画を見ることができます。
またトルナブォーニ家の礼拝堂の右隣にある「フィリッポ・ストロッツィの礼拝堂」には、画家フィリッピーノ・リッピによって手がけられた美しいフレスコ画の連作があり、こちらも必見です。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の最大の見どころは、「ルネッサンス絵画の父」と称されるマザッチョの祭壇画《聖三位一体》です。
マザッチョは遠近法を導入した最初の画家で、《聖三位一体》は最初期に描かれたものです。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の隣には、ドミニコ修道院があります。
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
ここで修道士たちは薬草を栽培し、薬剤を調合していました。
1381年に初めて修道院でローズウォーターが販売され、それ以降、修道士たちによる医薬的介護活動が行われました。
1612年には、正式に薬局として認可され活動をはじめます。
現存する世界最古の薬局といわれており、ここで作り出される香水は日本でも有名ですね。
高級感の漂う店内は、高品質の天然栽培の草花や天然油脂からつくられる商品がまるで宝石店のように陳列されています。
香水はもちろん、コスメや石けんなどさまざまなアイテムがあり、フィレンツェを訪れる旅行者は必ずといってもいいほどこの薬局に立ち寄ります。
今や世界中に支店がありますが、せっかくフィレンツェまで来たのなら、歴史ある本店でぜひともお買い物を楽しみたいですね!
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会 | |
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住所 | P.za di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約7分 |
時間 | 月〜木・土曜日9:00-17:30(16:30まで入場可) 金曜日11:00-17:30 日曜日・宗教上の祝日13:00-17:30 ※6〜9月のみ12:00-17:30 |
定休 | 1月1日、1月6日、8月15日、11月1日、12月8日、12月25日、イースター |
料金 | 大人7.5ユーロ、子供(11〜18歳)5ユーロ、11歳未満無料 |
HP | https://www.smn.it/it/ |
ピッティ宮殿(Palazzo Pitti)
メディチ家のライバルであった銀行家ルカ・ピッティは、ドゥオモのクーポラを手がけた建築家フィリッポ・ブルネレスキに依頼し、ルネサンス様式の壮麗な宮殿を建てました。
しかしピッティは宮殿の完成を見ることなく死去し、初代トスカーナ大公であるメディチ家の当主コジモ1世によって買い取られました。
増改築が繰り返され、ピッティ宮殿はアルノ川の対岸にあるヴェッキオ宮殿とヴァザーリの回廊で結ばれました。
宮殿内には6つの美術館があり、その中でも有名なのが、ラファエロ、ルーベンス、ボッティチェリ、ティツィアーノなどの充実したコレクションを所蔵するパラティーナ美術館です。
全ての美術館を回るにはかなりの時間がかかりますが、最盛期のルネサンス美術を堪能することができるパラティーナ美術館だけでもぜひ足を運んでみてください。
ピッティ宮殿 | |
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住所 | Piazza de’ Pitti, 1, 50125 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約13分 |
時間 | 8:15-18:30(火〜日曜日) |
定休 | 月曜日、1月1日、12月25日 |
料金 | 大人17ユーロ(ボーボリ庭園とセット23ユーロ)、18歳以下無料 |
HP | https://www.uffizi.it/palazzo-pitti |
ボーボリ庭園(Giardino di Boboli)
ピッティ宮殿の裏手には、45000㎡の広大なボーボリ庭園があります。
丘の斜面に作られた庭園で、高台からはフィレンツェの街並みが楽しめます。
美しいイタリア式庭園には、円形劇場やブオンタレンティの洞窟などがあり、ルネサンス期の彫刻が至るところに置かれています。
ボーボリ庭園 | |
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住所 | Piazza de’ Pitti, 1, 50125 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約13分 |
時間 | 8:15-16:30(1・2・11・12月) 8:15-17:30(3・10月) 8:15-18:30(3・10月のサマータイム時期、4・5・9月) 8:15-19:10(6・7・8月) |
定休 | 毎月第1・4月曜日、12月25日 |
料金 | 大人11ユーロ(ピッティ宮殿とセット23ユーロ)、18歳以下無料 |
HP | https://www.uffizi.it/giardino-boboli/ |
ミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)
高台にあるミケランジェロ広場は、フィレンツェの展望台として人気の観光スポットです。
広場の中央には「ダヴィデ像」のレプリカがあり、広場からはフィレンツェの美しい街並みが楽しめます。
さらに階段を上ると、ロマネスク様式の美しい教会「サン・ミニアート・アル・モンテ教会」が見えてきます。
ミケランジェロ広場よりさらに高い場所から眺める景色は素晴らしく、観光客も少ないのでおすすめです!
ミケランジェロ広場 | |
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住所 | Piazzale Michelangelo, 50125 Firenze FI 地図 |
行き方 | 大聖堂から徒歩約26分 |
フィレンツェで絶対食べたいおすすめグルメ
世界屈指の美食エリア、トスカーナ。
名物はビステッカフィオレンティーナ、ポルチーニ、パッパ・アル・ポモドーロ、ランプレドット、トリッパなど。
フィレンツェで絶対買いたいおすすめ土産
フィレンツェではイタリアのハイブランド(アウトレットも近いです)からお手頃の革製品、グルメなお土産、素敵な薬局コスメなど欲しいものがいっぱい!
わたしがみつけたおすすめスポットを一部抜粋して紹介します。
スペツィエリエ・パラッツォ・ヴェッキオ(Spezierie Palazzo Vecchio)
1548年に創業した薬局を、薬剤師でもある現在のオーナーが引き継いで営業しています。創業当時はあのメディチ家御用達の薬局でした。
コスメやサプリメント、香水、石鹸やバスソルトまで取り扱っています。
化学的なものを一切入れないのがポリシーのナチュラルコスメはアレルギーがある方や肌が弱い人でもチャレンジできます。
バスソルトや石鹸はお土産にもおすすめです。
スペツィエリエ・パラッツォ・ヴェッキオ | |
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住所 | Via Vacchereccia, 9r, 50122 Firenze 地図 |
HP | farmaciassannunziata1561.it |
イルビゾンテ(IL BISONTE)
IL BISONTEは日本でも大人気のイタリアの革製品ブランド。IL BISONTEの象徴でもあるバッファローの刻印は創業者ワニー・ディ・フィリッポがデザインしたものです。
1970年にフィレンツェで出店したのが始まりで、イタリアブランドの中でも日本で特に人気のブランドと言えるのではないでしょうか。
日本だと特にお財布やキーケースが人気で、本店に訪れた際もたくさんの日本人を見かけました。
シェアメイトのもりちに財布を頼まれたので全ての財布をチェックしましたが、本店の品揃えすごいです。お値段はだいたい3割~半額近くで買える物がおおかったです。
日本の書店でIL BISONTEのムック本が発売されると、一瞬で完売してしまうほど幅広い年齢のユーザーに愛されています。
イルビゾンテ | |
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住所 | Via del Parione, 50/74, 50123 Firenze 地図 |
HP | https://www.ilbisonte.com/it-it/ |
フィレンツェの行き方・アクセス
イタリア国内の移動は鉄道が主流です。国外に行く場合や発着地によってはバスの利用もおすすめ。
フィレンツェの駅はサンタマリアノヴェッラ以外に、カンポ ディ マルテ駅があり、FAなどの新幹線が止まるため、鉄道検索するとカンポ ディ マルテがヒットすることがよくあります。
サンタマリアノヴェッラに比べて遠い場所にあるため、間違って時間に遅れないよう気を付けましょう!
鉄道で行く場合
イタリアは定刻に出発することが少なく、数十分遅れは当たり前。あまりギチギチにスケジュールを組まないよう余裕を持っておきましょう!
- IC:インテルシティ(特急)
- RGV:リージョナルベローチェ(急行)
- REG:リージョナル(普通)
- FB:フレッチャビアンカ(特急)
- FR:フレッチャロッサ(新幹線)
- FA:フレッチャルゼント(新幹線)
主要駅からの移動時間を簡単にまとめました。
- ミラノからFRで約2時間
- ローマからFRで約1.5時間
- ボローニャからFRで約40分
- ピサからREGで約50分
イタリアは4~12才が子供料金で大人料金の半額。大人と一緒に乗車することで割引や無料になるチケットもあります。
人気の路線は、直前だと高額になるので、スケジュールがある程度決まっているなら早めの予約をおすすめします。
フィレンツェの治安
ローマやミラノなどの大都市と比べると治安は悪くありません。
強盗的な心配は減りますが、観光客が多いのでスリの被害は多発しています。イタリア旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事。
どんな都市でも旅行者の多い中央駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
スリ対策の基本
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険は必要
ヨーロッパに関しては、海外旅行保険は絶対に必要です。
毎月海外旅行へ行き、何度もヨーロッパ渡航しているわたしですら、スリに狙われたことは一度や二度ではありません。未だに盗られていなのは運が良かっただけだと思っています。
ですので、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品保証が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
公式サイトエポスカード
そのほかクレジットカードについては「イタリアで得する人気クレジットカードおすすめ」の記事で詳しく解説しています。
フィレンツェをもっと楽しむ
ベストシーズンは春
イタリアのベストシーズンは春から夏にかけて。
6月に入ってくると段々と暑くなってくるので、春から夏が本格的に始まる前が最高の季節です。
フィレンツェやボローニャなどの内陸部はグッと気温が上がり、40度近くになる日も少なくありません。
この辺りを旅行するなら、夏場をはずすのがおすすめです。本来オフシーズンの冬場も、ゆっくり美術館を楽しめるチャンス。
あえて2月頃に来るというのも悪くないと思います。
ガイドブックは持ってて損なし
ガイドブックはスマホやタブレットで読める電子書籍でも問題ありませんが、現地では情報の探しやすさ重視で、紙のガイドブックを1冊持っておくことをおすすめします。
イタリア関連の書籍を20冊以上読んでおすすめしたいガイドブックをまとめました。
正直その国をしっかりと堪能したいなら地球の歩き方1択といっても過言ではありません。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやっぱり地球の歩き方。
全616ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
ローマやミラノ、フィレンツェ以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
イタリアのハイライトはもちろん、電車の種類から伝統料理やおすすめの土産まで、様々な分野で詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
フィレンツェの見どころと人気観光スポットまとめ
フィレンツェに来たらぜひ足を運んでいただきたいおすすめの場所を紹介しました。
行きたい場所が多すぎて、時間との戦いでしたが満足のいく旅ができました。
イタリアは営業時間が短い場所が多いので、短期の滞在だとかなり忙しなくなってしまいます。
ぜひ少し時間に余裕をもってゆったりと街歩きを楽しんでくださいね!
街歩きが楽しいフィレンツェ。ぜひ気候の良い時期の滞在を検討ください♡