みなさん世界遺産は好きですか?わたしは大好き(・∀・)!!
世界遺産ハンターではありませんが、認定されている場所はやはり見ごたえがありますね。
オランダには13件の世界遺産が登録されています。
《文化遺産》
- スホクラントとその周辺(1995年)
- アムステルダムの防塞線(1996年)
- キンデルダイク=エルスハウトの風車網(1997年)
- キュラソー島の港町ウィレムスタット市内の歴史地区(1997年)
- Ir.D.F.ヴァウダヘマール(1998年)
- ベームスター干拓地(1999年)
- リートフェルトのシュレーダー邸(2000年)
- アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域(2010年)
- ファン・ネレ工場(2014年)
- 慈善の集団居住地群 (2021年)
- ローマ帝国の国境線-ゲルマニア・インフェリオルのリーメス (2021年)
- フラーネカーのエイセ・エイシンガ・プラネタリウム(2023年)
《自然遺産》
- ワッデン海(2009年・2014年、ドイツ、デンマークと共有)
日本は25件もあるので、比べると少ないと感じるかもしれませんが世界遺産が1件もない国もたくさんあるんです。
オハヨーツーリズムではオランダの13件の世界遺産についてご紹介していきたいと思います!
その他のオランダについての記事もたくさん更新しているので、ぜひチェックしてみてください♪
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オランダをもっと知る
このページの目次(もくじ)
死ぬまでに絶対行きたいオランダの世界遺産
スホクラントとその周辺
スホクラントは氷河時代の終わりにできた島で氷河時代の化石も発掘されています。
ゾイデル海に大堤防ができて以降、スホクラント周辺は干拓地となり、現在は牧草地が広がるだけ。
かつてスホクラントが島だった場所は博物館や教会の立つ高台で、南北に細長く伸びています。
公共交通機関のアクセスは難しいのでレンタカーかチャーターがおすすめ。
アムステルダムの防塞線
首都アムステルダムを防衛する目的で築かれた42の要塞。全長135キロアムステルダムの中心を囲む堤防が世界遺産に登録されています。
建造された1880年から1914年には効果的と思われた防塞線も完成後は既に時代遅れとなり、実践で使用されることはありませんでした。
キンデルダイク=エルスハウトの風車網
わたしオランダの世界遺産で一番好きなのは、やっぱりキンデルダイクの風車♡
18世紀に干拓地の排水を目的として建造され、オランダ最大規模の風車網が形成されました。
オランダが世界有数の酪農国になったのはキンデルダイクの風車の影響も大きいと言えるでしょう。
キュラソー島の港町ウィレムスタット市内の歴史地区
カリブ海のオランダ領キュラソー島(ベネズエラの北側)南東部にある港町ウィレムスタット。
オランダによる西インド会社経営の石油の中継基地として発展し、アムステルダムの運河沿いの景観を連想させる街並みになっています。
中南米に突然現れるコロニアルな雰囲気は何とも言えない味があります。
キュラソー島は1月~9月が乾季、10月~12月が雨季の半乾燥気候。
気温差が少なく年中観光を楽しむことができますが、ベストシーズンを選ぶなら乾季の1月~9月。
Ir.D.F.ヴァウダヘマール
レメルにある世界最大の蒸気式揚水場。
長い歴史の中干拓で国土を広げてきたオランダにとって浸水は国家的な課題でした。
大雨時にはこの揚水場が稼働し浸水を防ぐシステムになっています。
日本語オーディオガイドもありオランダの歴史を学ぶにもぴったりの世界遺産です。
ベームスター干拓地
またもや干拓関連の世界遺産。ベームスターは1612年から1617年に工事が行われたオランダ初の干拓地です。
古代・ルネサンスの理想を盛り込んだ17世紀の土地造成の最高傑作と言われています。
干拓も傑作、失敗作という概念があること自体に驚きました。おすすめの過ごし方は自転車に乗って街を巡ること!
リートフェルトのシュレーダー邸
建築好きにおすすめしたいのがリートフェルトシュレーダー邸。1924年と100年近く前の建築ですがとてもモダンで驚かされます。
実際に訪れてみると建築家のリートフェルトがいかに様々なことを考慮して設計しているのかよくわかります。
オーディオガイドと係員の説明があるので見落としもなく誰でも楽しめるように工夫されているのも安心。
営業時間が短く、予約が埋まりやすいので見逃したくない方は早めの予約をおすすめします。
駅からは離れているのでレンタルサイクルやバス移動の方が便利。
アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域
「北のヴェネツィア」と呼ばれるアムステルダム。
オランダ全盛期の17世紀、港と中央駅を中心として円心状に広がりながら運河が建設されました。
運河の存在がアムステルダムの街並みをより一層美しくさせているのは間違いありません。
ファン・ネレ工場
1925年から1931年に建設され1995年まで操業していたタバコ、コーヒー、紅茶の製造工場。
ガラスや鉄を使ったファン・ネレ工場は近代主義の象徴として「オランダ機能主義建築の最高傑作」と言われています。
慈善の集団居住地群
社会改革の実験として作られた慈善目的で建設された居住地(コロニー)群で、ベルギーと共有の世界遺産。
選出されたのは、下記4つのコロニーです。
- フレデリクスオールト(オランダ)
- ウィルヘルミーナオールト(オランダ)
- フェーンハイゼン(オランダ)
- ワーテル(ベルギー)
都市の貧困層の救済を目的に、1818年から孤児やホームレスのために住居や労働として農業を提供しました。
人口は19世紀半ばにオランダが11,000人とピークを迎え、ベルギーは1910年に6,000人に。
さすがヨーロッパ19世紀に大規模コロニーを作ってしまうとは素晴らしい取り組みですね。
現代におけるエコビレッジなどの社会運動の原点と評価されての登録となりました。
ローマ帝国の国境線-ゲルマニア・インフェリオルのリーメス
ローマ帝国の繁栄と衰退を残す文化的景観が評価され登録された、ドイツと共有の世界遺産。
はじまりは、1987年のイギリス・ハドリアヌスの長城が登録され、その後2005年にドイツのリーメスを拡大登録したさいに「ローマ帝国の国境線」という名称になりました。
リーメスは、ドイツのライン川とドナウ川の間に残る、紀元前2世紀頃に建設されたローマ帝国時代の長城跡。
ライン川およびマイン川流域の農業や商業活動のゲルマン民族侵入から守るために建設されました。
フラーネカーのエイセ・エイシンガ・プラネタリウム
現存するプラネタリウムの中では世界最古と言われる国立エイセ・エイシンガ・プラネタリウム。
オランダの天文学者エイセ・エイシンガが1781年、自宅に制作したもので、現在のプラネタリウムとは違い、惑星の運行表示装置です。
制作の経緯は、1774年、太陽系の4つの惑星と月の軌道が重なるという現象にパニックを起こした人々の恐怖を鎮めるためというから驚きです。
ワッデン海
オランダ、ドイツ、デンマークにまたがる砂と泥でできた世界最大の干潟。
全長約500km、11,000平方kmもの広大な干潟には多種多様な微生物、鳥類、植物相が見られ、なんと1㎥あたり1万以上もの生き物がいるのだとか。
1987年にはラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)にも登録されています。
6時間毎に満潮と干潮が繰り返され、潮の満ち引きによって景色が変化していきます。ぜひ干潮時に訪れて湿地帯を歩いてみましょう。
海鳥やアザラシを眺めながら自然を感じるワドローペンツアーが人気です。
現在では環境汚染の影響もあって、生態系が崩れつつあります。貴重な生物を守るためにもひとりひとりが意識を変えなければなりませんね。
オランダをもっと楽しむ
シティパス
オランダで使えるシティパスを調べました。通常3つの選択肢がありますが、コロナでオランダパスが発売中止だったので今回は2つに絞って説明します。
わたしが一般的な旅行者にすすめるなら、アイアムステルダム・シティカード。
変更もあるので、到着後観光案内所で最新情報をゲットしておきましょう!
対象エリア | 対象施設 | 料金 | 公共交通機関 | |
---|---|---|---|---|
アイアムステルダム | アムステルダム | 70以上 対象外施設注意 |
60ユーロ(24時間) 85ユーロ(48時間)etc |
◎ 運河クルーズ |
ミュージアムカード | オランダ全土 | 450以上 | 64.9ユーロ | × |
オランダパス | オランダ全土 | 対象外施設注意 | – | 選択可能 |
アイアムステルダムシティカード(I amsterdam City Card)
アムステルダム単独で色々周りたいなら絶対おすすめ。
市内の乗り物が乗り放題、美術館や運河クルーズが無料になりとってもお得です!わたしは72時間チケットを愛用しているGetyourguideを使って購入しました。
- 24時間(60ユーロ)
- 48時間(85ユーロ)
- 72時間(100ユーロ)
- 96時間(115ユーロ)
- 120時間(125ユーロ)
ただし人気2トップのゴッホ美術館、アンネフランクの家では利用できないので(ズルいよね笑)計算を間違わないよう気を付けてくださいね!
ミュージアムカード(Museumkaart)
その他の地域も周遊するならミュージアムカードもあり。
400の美術館、博物館が1年間入場無料。しかもたったの64.9ユーロというので購入の筆頭候補でしたが現在は旅行者の場合ルールが変更になりました。
31日で5回しか利用できないので、ちょうど5つくらいの施設を周る人にはぴったりですがわたしには少し足りない…。
1つ13ユーロ以上する美術館に絞ってミュージアムカードを使い、そのほかは個別購入で対応しました。うまい使い分けができて満足しています。
各シティパスの詳細比較へ別の記事にまとめました。
現地ツアーに参加する
オランダは比較的治安もよく個人旅行でも十分楽しめます。
しかしおそらく想像以上に大きな都市なので、限られた時間での移動リスクや、トイレの場所、重要な場所の見逃しを避けることを考えると、不慣れな方は現地ツアーに参加するのがおすすめです。
わたしもオランダガイド倶楽部で半日現地の日本語ガイドを利用し、オランダの生活や文化について沢山教えてもらいました。
おかげで記事がより充実したものになり大変満足しています。
また最近のお気に入りはGetYourGuide!
ツアーの種類が豊富で、チケットの取り扱いも多くおすすめです。眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください。
観光の注意点
アムステルダムはオランダ国内では最も治安の悪い都市と言われています。日中は旅行者も多く普通に観光できますが日本とは全くレベルが違います。
ヨーロッパ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事。
どんな都市でも旅行者の多い中央駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
旅行の準備は「オランダに必要な持ち物と便利グッズを旅のプロが徹底解説【チェックリスト付】」を見ればバッチリ♪
ガイドブック
オランダ関連の書籍を10冊以上読んでおすすめしたいガイドブックをまとめました。
正直その国をしっかりと堪能したいなら地球の歩き方1択といっても過言ではありません。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやっぱり地球の歩き方。
全467ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
アムステルダム、ハーグ、デルフト以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
オランダのハイライトはもちろん、美術館内の見どころや、オランダ料理などグルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
また、kindle版のみ分冊版があるため、オランダにしか行かないという方は分冊版がおすすめです。
通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪
オランダ世界遺産まとめ
オランダの世界遺産は比較的西北に固まっています。
全てをまわるのは難しいですが、1週間滞在できれば半分くらいは周れると思います。
お隣のベルギーやルクセンブルクにも世界遺産はありますので、ぜひ近隣の世界遺産もチェックしてみてくださいね♡
オランダをもっと知る
東京⇔オランダの航空券は中東経由が1番が安いです。個人旅行が好きならエクスペディアで一括検索がおすすめ!!往復たった10万円のチケットが見つかることも・・・。
好きなホテルと組み合わせて自分のオリジナルツアーを作るのも楽しいですよ!乗り継ぎが悪いので個人的には直行便が断然おすすめ。
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アムステルダムでぜひ泊まっていただきたいのがピューリッツァーアムステルダム。
17世紀と18世紀築のカナルハウス25棟を連結した素晴らしいホテルはここでしかお目にかかれません。
アンネフランクの家にほど近く、運河も見られるお部屋を取ればオランダを堪能できますよ!
モダンで朝食も美味しい誰にでもおすすめできる一押しのホテルです。