オランダにも美術館や乗り物が割引になるお得なシティカードやパスないか調べたところ、3種類のサービスが見つかりました!
選択肢があるのはありがたいけど、どのパスを買えばいいのか調べるのが本当に大変!
決断するのに相当な時間がかかったので、コロナ後の最新情報をまとめました。
実際はいろんな旅行会社が独自のサービスを出していてもうこれ以上に選択肢があるのですが、内容がコロコロ変わるのでここでは定番商品を紹介していきます。
執筆時点で1つは発売を停止しているため、主に2つのパスについての比較になりますが普通の旅行者ならこれで十分なので、ぜひこの記事を参考に購入を検討してください。
わたしはアイアムステルダムカードとミュージアムカードを実際に購入してオランダを周遊しました。
チケット売り場に並ぶ待ち時間を省いて効率的に観光できたので本当に買ってよかった!!この利点は本当に大きい。
ぜひカードを上手に利用して、オランダ観光をより良いものにしてください。
持ち物については「オランダ旅行に必要な持ち物と便利グッズを旅のプロが徹底解説【チェックリスト付】」を見ながら準備をどうぞ!
このページの目次(もくじ)
オランダのミュージアムパス・シティパス
どちらのカードを買うか、買わないか・・・おすすめは何か?というのは人によって違ってきますが、わたしは1日~5日の限られた時間でオランダに滞在するなら利用価値大だと思います。
そもそも料金がお得だと感じるし、チケット売り場に並ぶ待ち時間、手間を省いて効率的に観光できるでという利点も大きいです。
また、パスを持っているとあまり興味のなかった施設に気軽に入れ、行ってみたら意外とおもしろかったという思わぬ発見もあるものです。
気に入るかどうかわからないスポットに試しに入場できるのは大きなメリット!
わたしは旅ブロガーで多くの施設に入りたいのと、西洋美術が好きなのでも共と何らかのパスは買うつもりいたのですが、
検討した結果1週間のオランダ旅行でI amsterdam City Card48時間とMuseumkaartの2つに決めました!
オランダで使える主なパスは下記の3つ。
- アイアムステルダムカード(乗り物、ミュージアム、クルーズ等)
- ミュージアムカード(400以上のミュージアム)
- オランダパス(乗り物、ミュージアム、クルーズ等)※発売停止中
カードを比較してみると用途とサービスが大きく異なります。
対象エリア | 対象施設 | 料金 | 公共交通機関 | |
---|---|---|---|---|
アイアムステルダム | アムステルダム | 70以上 対象外施設注意 |
60ユーロ(24時間) 85ユーロ(48時間)etc |
◎ 運河クルーズ |
ミュージアムカード | オランダ全土 | 450以上 | 64.9ユーロ | × |
オランダパス | オランダ全土 | 対象外施設注意 | – | 選択可能 |
わたしが一般的な旅行者にすすめるなら、アイアムステルダム・シティカード。
短期旅行者には最も効率が良いサービスになると思います。
それぞれのカードの詳しい内容は後述しますが、注意点アリ。
公共交通機関乗り放題、運河クルーズ付き!対象施設も70以上で最高!!と思ったのもつかの間。
調べてみると「人気観光スポットベスト3」常連のアンネの家とゴッホ美術館が対象外となっていました。
また、ミュージアムカードは在住者にとっては神カードなのですが、サービス改定があり、旅行者にとってはかなり残念な内容に改悪しています。
内容については後述します。
アイアムステルダム・シティカード(I amsterdam City Card)
アイアムステルダムシティカードはアムステルダムとその周辺都市で利用できる地域限定のカード。
対象施設
対象施設は年々変わっていくので公式ホームページで確認するのがおすすめです。リストで眺めるよりGoogleマップと連動しているページで見た方が断然イメージしやすいですよ。
- アムステルダム市内の公共交通機関(バス、トラム、メトロ)
- 70以上のミュージアム
- 無料運河クルーズ1回
- アトラクション、コンサート、劇場、レンタル、レストランなどの割引
- ザーンセス スカンスまでの無料フェリー
- ザーンセ スカンスのアトラクションへの無料入場
- ハールレムの主要美術館への無料入場
ザーンセス スカンスまでの無料フェリーとアトラクション無料いいよね!!
料金
5種類用意されており、時間が増えるほど割安になります。
- 24時間(60ユーロ)
- 48時間(85ユーロ)
- 72時間(100ユーロ)
- 96時間(115ユーロ)
- 120時間(125ユーロ)
アムステルダムシティパスで入場できる場合でも、多くの美術館で日付と時間帯を予約する必要があるので注意してください。
前述の通りアンネの家とゴッホ美術館が対象外なのが憎い。
購入方法
オランダの観光案内所(VVV)やホームページ、Getyoアプリでも購入可能。
ヨーロッパのチケットを購入する際はよくGETYOURGUIDE(日本語あり)を使います。
今人気のスポットがわかるし、面白そうなツアーや場所が見つかるのでのぞいてみるのをおすすめします!
ミュージアムカード(Museumkaart)
400種類以上のミュージアムに1年間入り放題で64.9ユーロ!?なにそれ絶対買うでしょ!!
と買う気満々で調べると、旅行者は30日間で5つのミュージアムしか入れないんですって!!
ものすごい損をした気になりましたが、64.9を5つで割ってみると1つあたり13ユーロのミュージアムであればミュージアムカードを利用した方がお得に。
デンハーグの美術館と、アイアムステルダムシティカードで対象外のゴッホやアンネも入れると利用価値はあると判断しミュージアムカードも購入することにしました。
在住者は同じ金額で1年間ずっと使い放題です。すごすぎて羨ましい。
料金
大人64.9ユーロ、子供32.45ユーロ
購入方法
旅行者は空港や観光案内所ではなくミュージアムで購入します。
在住者は公式ページで注文すると5営業日以内に自宅へ発送。
公式サイトMuseumkaart
オランダパス(Holland Pass)
オランダパスに関しては復活するか、料金がどうなるかもわからないので以前の情報について軽くふれる程度にしておきます。
シティカードと違いオランダ全土で利用できるのがオランダパス。
金額に応じてGoldとSilverのチケットがもらえ、必要枚数を利用することでサービスと交換できます。
- SMALL(45ユーロ)Gold1枚とSilver2枚
- MEDIUM(60ユーロ)Gold2枚とSilver2枚
- LARGE(85ユーロ)Gold3枚とSilver3枚
おもしろいシステムですが、どれに何枚いるか考えるの大変そう。
オランダのミュージアムパス・シティパスは本当にお得?
シティパスは複数の施設を訪れないと割高になってしまいます。
では、一体どのくらい使えばお得なのでしょうか。ミュージアムカードは1つあたり13ユーロのミュージアムへ5つ行くならお得ということがわかりました。
ここでは48時間のアイアムステルダム・シティカードを利用した場合のシミュレーションをしてみます。
48時間=90ユーロ
アムステルダムの公共交通機関乗り放題のチケットは2日間で13.5ユーロ。運河クルーズも体験する人が多いと思うので15ユーロカウントします。
ここまでで28.5ユーロなので、残りが71.5ユーロ分。
アムステルダムの人気スポットは大体10ユーロ~20ユーロ。仮に平均15ユーロとすると…
2日間で5ヶ所周ればお得ということになりますね。
少し急ぎ足になるかもしれませんが、2日で5ヶ所まわることは十分可能。
- アムステルダム国立美術館(20ユーロ)
- アムステルダム市立美術館 (20ユーロ)
- NEMO(17.5ユーロ)
- アダム展望台(12.5ユーロ)
- アルティス動物園(25ユーロ)
- レンブラントの家(15ユーロ)
- 新教会(11.5ユーロ)
- 旧教会(11.5ユーロ)
- 運河クルーズ(15ユーロ前後)
- アムステルダム公共交通機関乗り放題券(13.5ユーロ)
- アムステルダム近郊公共交通機関乗り放題券(28ユーロ)
- 自転車レンタル(1日9.5ユーロ)
ザーンセスカンスに行く場合はフェリーもミュージアムも無料です。
比較的サクサクと移動するタイプの人はかなりお得になりそうですね!
オランダをもっと楽しむ
シティパス
オランダで使えるシティパスを調べました。通常3つの選択肢がありますが、コロナでオランダパスが発売中止だったので今回は2つに絞って説明します。
わたしが一般的な旅行者にすすめるなら、アイアムステルダム・シティカード。
変更もあるので、到着後観光案内所で最新情報をゲットしておきましょう!
対象エリア | 対象施設 | 料金 | 公共交通機関 | |
---|---|---|---|---|
アイアムステルダム | アムステルダム | 70以上 対象外施設注意 |
60ユーロ(24時間) 85ユーロ(48時間)etc |
◎ 運河クルーズ |
ミュージアムカード | オランダ全土 | 450以上 | 64.9ユーロ | × |
オランダパス | オランダ全土 | 対象外施設注意 | – | 選択可能 |
アイアムステルダムシティカード(I amsterdam City Card)
アムステルダム単独で色々周りたいなら絶対おすすめ。
市内の乗り物が乗り放題、美術館や運河クルーズが無料になりとってもお得です!わたしは72時間チケットを愛用しているGetyourguideを使って購入しました。
- 24時間(60ユーロ)
- 48時間(85ユーロ)
- 72時間(100ユーロ)
- 96時間(115ユーロ)
- 120時間(125ユーロ)
ただし人気2トップのゴッホ美術館、アンネフランクの家では利用できないので(ズルいよね笑)計算を間違わないよう気を付けてくださいね!
ミュージアムカード(Museumkaart)
その他の地域も周遊するならミュージアムカードもあり。
400の美術館、博物館が1年間入場無料。しかもたったの64.9ユーロというので購入の筆頭候補でしたが現在は旅行者の場合ルールが変更になりました。
31日で5回しか利用できないので、ちょうど5つくらいの施設を周る人にはぴったりですがわたしには少し足りない…。
1つ13ユーロ以上する美術館に絞ってミュージアムカードを使い、そのほかは個別購入で対応しました。うまい使い分けができて満足しています。
各シティパスの詳細比較へ別の記事にまとめました。
現地ツアーに参加する
オランダは比較的治安もよく個人旅行でも十分楽しめます。
しかしおそらく想像以上に大きな都市なので、限られた時間での移動リスクや、トイレの場所、重要な場所の見逃しを避けることを考えると、不慣れな方は現地ツアーに参加するのがおすすめです。
わたしもオランダガイド倶楽部で半日現地の日本語ガイドを利用し、オランダの生活や文化について沢山教えてもらいました。
おかげで記事がより充実したものになり大変満足しています。
また最近のお気に入りはGetYourGuide!
ツアーの種類が豊富で、チケットの取り扱いも多くおすすめです。眺めているだけで楽しくなるものがいっぱいあるのでぜひチェックしてみてください。
観光の注意点
アムステルダムはオランダ国内では最も治安の悪い都市と言われています。日中は旅行者も多く普通に観光できますが日本とは全くレベルが違います。
ヨーロッパ旅行ではスリとの遭遇が日常茶飯事。
どんな都市でも旅行者の多い中央駅周辺や観光地周辺は注意が必要です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は100ユーロ以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険自動付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は年会費無料で海外旅行保険が自動付帯なのは他の無料カードにはない隠れた魅力。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
旅行の準備は「オランダに必要な持ち物と便利グッズを旅のプロが徹底解説【チェックリスト付】」を見ればバッチリ♪
ガイドブック
オランダ関連の書籍を10冊以上読んでおすすめしたいガイドブックをまとめました。
正直その国をしっかりと堪能したいなら地球の歩き方1択といっても過言ではありません。
ツアーガイドや旅慣れた人が購入するのはやっぱり地球の歩き方。
全467ページはもはやガイドブックというより教科書レベル。
内容もかなり充実しており、その国の文化、歴史、生活習慣なども理解できるため旅の満足度が格段にあがります。
20年旅を続けて痛感していますが、まったく知識がない場所だと人はなかなか感動できないものです。背景を知って初めて心に響いたという経験が何度もあります。
アムステルダム、ハーグ、デルフト以外の地方都市の情報が詳しく載っているので周遊するには欠かせない1冊。
オランダのハイライトはもちろん、美術館内の見どころや、オランダ料理などグルメに関しても詳しく紹介されています。
現地で体調を崩した時や犯罪に巻き込まれた時の連絡先や緊急時の医療会話まで載せているのは本当に素晴らしいと思います。
また、kindle版のみ分冊版があるため、オランダにしか行かないという方は分冊版がおすすめです。
通常版よりお値段が安くなるのが嬉しいですね♪
オランダのミュージアムパス・シティパスまとめ
自分がパスを使いこなせるか心配でしたが、たくさんのミュージアムをまわることができ、購入を決めて正解でした。
自分が旅行前に知りたかったことを詰め込んだので、この記事がみなさんの役に立つと嬉しいです!
オランダをもっと知る