「タイ」は、日本からも比較的近く、気軽に訪れることができる外国のひとつ!10万人もの日本人が住んでいる事もあり、日本語対応可能なホテルやお店が多い事も、気軽さのひとつかもしれませんね♫
特にバンコク市内はかなり都会なので、地下鉄やバス、電車にタクシーなどあらゆる交通機関がそろっているので、旅行者に優しい都市でもあります。
各公共交通機関の乗り方は日本と少し違う部分があり最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばとっても簡単!
今回は、タイの公共交通機関(地下鉄・バス・電車・タクシー・その他ちょっとマイナーな乗り物)の乗り方や料金、注意点などを徹底解説します!
タイをもっと知る
このページの目次(もくじ)
車社会のタイでは公共交通機関の利用は必須!
タイは基本的に車社会。特にバンコクの中心地では常に渋滞しているくらいに考えておいてもよいくらい混み合っています。
タクシー代が日本に比べて非常に安いため、ついついタクシーを利用してしまいがちなのですが、利用する時間帯によっては渋滞が酷く、通常30分で到着する道のりに2、3時間かかるなんて話も日常茶飯事・・・(;’∀’)
そうなると限りある旅行の時間がもったいないし、計画が台無しになってしまいますよね。
そんな悲しい想いをしないように、タイの公共交通機関についてこれから詳しく解説して行きます!
日本と違う部分もありますが、慣れてしまえば簡単です!しっかり読んでタイの公共交通機関を乗りこなしてください!
タイ・バンコクの電車「BTS」
バンコクで市民の足となる交通機関の代表がBTSです。
日本人の居住地区であるスクンビット地区を通り、バンコクの北のほうまで伸びる「スクンビットライン」と、
タニヤ通りやパッポンナイトマーケットなどの観光スポットのあるシーロム地区を通り、チャオプラヤー川を越えて西のほうまで伸びる「シーロムライン」の2つの路線で構成され、毎年数駅ごとに延伸しています。
BTSの切符の買い方
BTSの切符は券売機または窓口で購入できます。
ほとんどの券売機はコインのみ利用が可能ですので、お札しか持っていない場合は窓口で直接切符を買うか、両替して貰う必要があります。
- 券売機の横にあるBTSの路線図を見て、目的地までの運賃を確認
- 目的地までの金額のボタンを押す
- コインを投入口へ入れる
- 「TAKE TICKET」と書かれた場所から出てくるカードを受け取って改札へ
切符は紙ではなく固いプラスチックのような素材でできたカードです。
現在写真のようなタッチパネル式の新型券売機の導入が進められています。
タッチパネル式の場合は路線図から目的地を探してタッチすれば、画面に運賃が表示されるシステムになっています。
賢く使えばお得な「一日乗車券(1Day Pass)」
BTSには1日乗り放題のワンデイパスがあります。
駅の窓口で「ワンデイパスプリーズ」と言えば、1枚140バーツで購入可能で、購入した当日のみ乗り放題。
乗り放題で、気軽に乗り降りできるのが便利ですが、遠距離の1往復だけでは元が取れない微妙な金額。
1日BTSを使ってあちこち移動するには便利でお得なチケットです。
BTSの乗り方
切符を購入したら早速改札を通り、駅のホームへ向かいましょう。
改札の通り方は日本と同じで、ICカードをタッチするところに切符をタッチすると、改札の扉が閉まります。
改札を出る場合は切符をタッチせずに、カード投入口へ切符を入れると、扉が開きます。
チャージ式のICカード「ラビットカード」も便利
BTSの券売機は小銭が使えなかったり、時間帯や駅によると窓口も券売機も大混雑していることがよくあります。そんな時に便利なのが「rabbitcard」というチャージ式のICカード。
初回の発行手数料が100バーツかかるのと、購入時に個人情報の登録が必要な為、パスポートの提示が必要となり少し面倒ですので、短期旅行では強くおすすめはしません。
しかし、ラビットカードを利用するメリットももちろんあります。
残念ながらクレジットカード同様、屋台やローカルのお店では対応していない所がほとんど。
しかしたくさんの現金を持って移動するのが不安な方は、ラビットカードに多めにチャージして、必要に応じて活用してもいいかもしれません。
タイ・バンコクの地下鉄「MRT」
BTSと並んで、よく利用されているのがバンコクの地下鉄「MRT」です。
MRTはシーロム方面やインスタ映えのナイトマーケットへ観光に行くのにとても便利
2019年の10月に延伸区間が開通し、今まで電車がなく行きづらかったチャイナタウンや王宮周辺へのアクセスも改善されました。
MRTの切符の買い方
MRTの切符は券売機または窓口で購入できます。
券売機は100バーツ以下のお札とコインが使用可能。切符はオセロの駒のような丸いプラスチックの物体です。
- 画面右上部のボタンで「English」をタッチし、英語表記にする
- 路線図で目的地を探し、タッチする
- 金額が表示されるので、券売機へお金を入れる
- 機械下部より、お釣りと一緒に切符が出てくるので、全て取って改札へ
順次導入され始めている新型の券売機では、複数枚まとめて購入可能ですが、旧式の券売機は一人ずつしか購入できません。
複数で切符を購入する場合は窓口でまとめて購入したほうがスムーズです。
MRTの乗り方
切符を購入したらさっそく改札を通り、駅のホームへ向かいましょう!
改札には切符をかざす場所がありますので、そこにオセロの駒のような切符をかざします。
切符をかざすと改札の扉が開くのは、日本と同じシステムです。
改札から出る場合は、コイン投入口のような隙間に切符を入れると、扉が開きます。
MRTにもある!チャージ式ICカード「M-pssカード」
MRTの券売機と窓口は、主要駅だとかなり込み合い、切符を買うだけで10~15分ほど並ぶ事も珍しくありません。
そんな時に便利なのが、青いMの字が目印のM-passカード。
M-passカードは窓口で購入可能で、デポジットとして100バーツ支払うことになります。
特に割引もなく、BTSとの互換性もありませんし、前述のBTSのICカード「ラビットカード」に比べると支払いできる店やプロモーションを受けれる店も少ないので、旅行期間中の短期間で作るメリットは特にないかなという印象です。
券売機に並ぶ10~15分がどうしてもストレス!という方は買っておいてもいいかもしれません。
タイの「路線バス」
バンコク中を走っている路線バス。BTSやMRTだけではカバーできない場所へ行くこともできるので便利ですよね!
タイの路線バスは大きく分けて3種類あり、バスによって値段が異なります。
- 外観の赤いバス:一律8バーツ(28円)
- 赤くないエアコン無しバス:一律10バーツ(35円)
- エアコン付きバス:距離により13バーツ(122円)〜
行き先表示はタイ語のみで、車掌も英語が話せない確率が高いので、利用するのはハードル高め。しかし乗りこなす事ができればとってもお得な交通手段です。
バスの支払方法
タイのバスは、基本的に前払いです。
乗車してすぐに車掌さんにお金を払うので、後払いのシステムに慣れている人は要注意!
「ViaBus」というアプリを使うと、番号ごとのバスの行き先や赤いバスのみですがGPSで現在地が分かるので、バスを使って移動する方はダウンロードをおすめします。
ViaBus
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バスの乗り方は基本的に、日本と同じ。
停留所で乗りたいバスが来るまで待ちます。いろんな番号のバスが停まるので、バスの番号をしっかり確認してから乗車しましょう。
ドアは1カ所だったり、2カ所だったりと様々で、どこから乗車しても問題ありません。
バスに乗ったら空いている席に座り、車掌さんが自分の近くまで来た時にお金を払います。
タイのバスは行き先や停留所の車内アナウンスが一切ないので、降りる場所を間違えないように注意してください。
降りるときは乗降口近くのブザーを押します。ブザーは乗降口近くにしかないので、降りる停留所の一つ手前で立ち上がり、乗降口近くに移動するのがおすすめ。
タイの人たちはとっても優しいので、明らかに外国人旅行者だと思ったら車掌さん以外も手助けしてくれます。
車掌さんに行き先を告げたのを聞いていた周りの人が、行き先に到着した事を教えてくれたり、英語を話せる人が通訳してくれたりする事もよくあるので、とりあえず乗ってしまえばなんとかなります!
中・長距離の移動手段として便利な「国鉄」と「バス」
バンコク市内の移動であれば前述の「BTS」「MRT」「エアポートレールリンク」「路線バス」で十分ですが、パタヤやアユタヤなどのバンコク近郊の観光地やチェンマイ、プーケットなどへ行く際に利用できるのが「国鉄」と「長距離バス」です。
飛行機よりも時間はかかりますが、リーズナブルに旅をする事ができる点や、自動車で3時間程度の中距離移動の際の利用がおすすめです。
バンコクと地方を繫ぐ「国鉄」
国鉄はバンコクのHua Lamphong駅を起点とし、タイの地方へと繋がる電車で「北部線」「東部線」「東北部線」「南部線」の4つの線があります。
寝台列車でチェンマイへ行く際や、アユタヤへの日帰り観光の際に利用する旅行者が多く、運賃は等級にもよりますが、下記の通りリーズナブル。
- バンコク−チェンマイ間950バーツ(約3,300円)〜1,500バーツ(約5,250円)
- バンコク−アユタヤ間15バーツ(53円)〜66バーツ(231円)
移動時間はかかりますが、タイの電車で車窓からの風景を楽しめるとしてバックパッカーなど節約旅行をされている方以外にも大変人気があります。
国鉄の切符の買い方
国鉄の切符は、オンラインで予約するか現地の窓口で購入可能。
オンラインで予約可能な区間は、北本線(チェンマイ行き)、南本線(スガイコーロク行き)、東北本線(ノーンカーイ行き)の3路線です。出発の60日前から2時間前までチケットを購入可能です。
公式サイトthairailwayticket
アユタヤなど中距離移動の際に国鉄を利用したい場合は電車の本数が多いので、当日に窓口購入で問題ないでしょう。
国鉄の乗り方
チケットを購入してしまえば、あとは簡単!日本の電車と変わりません♪
駅には、自動改札機がありませんので、切符を持ったまま電車に乗り込みましょう。後で車掌さんが切符を切りに来てくれます。
切符売り場に時刻表は一応ありますが、タイの電車が時間通りに出発しないのは日常茶飯事。
指定席のチケットを購入した方は、乗車券に記載の番号と同じ座席に座れば大丈夫。自由席(立席)の場合は自由席車両内で先着順で座ることになります。
長距離を走る電車には食堂車がついていて、冷凍食品などの軽食を購入できます。日本の新幹線のような社内販売はありませんが、駅に停車している間に売店の店員に注文して窓から購入する事ができる場合もあります。
中には日本の古い車両を使用している場合があり、まるで昭和の日本にタイムスリップしたかのような気分を味わえるのも、国鉄の旅の良いところです。
タイの中・長距離移動バス
中・長距離バスは電車の通っていない場所へ行くのに重宝します。
バンコクには北・東・南の3カ所にバスターミナルがあり、それぞれ行き先が異なりますがバンコクからタイ国内の複数のエリアへの路線を網羅しています。
バンコク-プーケット間650バーツ(2,280円)〜、バンコク−チェンマイ間550バーツ(1,929円)など、飛行機よりもかなり安く移動できる手段なの旅費の節約には最適!
パタヤやカンチャナブリーなどバンコクから3時間程度で到着する中距離移動の際はタクシーやレンタカーを利用するよりも安いのでおすすめです。
空港への移動に便利な「エアポートレールリンク」
エアポートレールリンクはスワンナプーム空港とバンコク中心部を繫ぐ電車で、初乗り15バーツ(53円)。終点のPhayaThai駅までわずか45バーツ(158円)で移動できます。
所要時間は約27分なので、渋滞する可能性を考えるとタクシーやバスを使って移動するよりもお得に早く移動できますね!
タイのタクシー事情&使える配車アプリ
タイのタクシーは基本的にメーター制ですが、ぼったくりタクシーも少なくありません・・。
Grabができるまでは何度タクシー運転手と言い合いをしたか・・・(;’∀’)
タクシーの乗り方・初乗り料金
タクシーの乗り方は日本と同じ。流しのタクシーをつかまえたり、ホテルやレストランのスタッフに頼んで呼んでもらうことも可能です。
深夜や早朝はタクシーがつかまりにくい傾向にありますし、近距離の場合だと乗車を拒否されるなんてことも。
そのような場合は、前もってホテルやレストランのスタッフにタクシーの手配をお願いしておきましょう。
配車アプリ「Grab」が一般的
タイで主に使われている配車アプリは「Grab」。東南アジアでは便利すぎてGrabは手放せません。
Grabのアプリをダウンロードしておけば、外国人旅行者も使うことができます。事前に登録しておけば、クレジットでの引き落としが可能ですのでキャッシュレスで利用可能。
呼べる車は、一般タクシーの「GrabTaxi」、一般乗用車の「GrabCar」、高級車の「GrabCarPlus」の3種類と、バイクを呼べる「GrabBike」があります。
目的地をマップから選ぶか、英語で入力しタクシーを配車すると、事前に価格が表示されるのでぼったくられる心配も無し!
ただ、スマホをインターネットにつないでいないと使えないので、フリーWiFiがある場所や、ポケットWiFiをレンタルするなど、ネット環境を用意しておく必要があります。
タイならではの交通機関
トゥクトゥク
タクシーは便利な交通手段ですが、実は流しのタクシーがいるのはバンコクくらいで、地方でタクシー代わりの交通手段となるのがトゥクトゥクです
トゥクトゥクにはメーターがないので、乗る前に行き先を告げて、運転手の言い値に納得してから乗車する事になります。
運転手の言い値は旅行者に対しては相場よりも50〜100バーツ程高めに言ってくる傾向があるので、乗車前の価格交渉は必須です。
バンコクでトゥクトゥクに乗る場合はタクシーに比べると割高になると思っていた方が無難です。
バイクタクシー
オレンジ色のベストが目印のバイクタクシーは10バーツ〜距離に応じて金額が決まっています。
タクシーやトゥクトゥクに比べるとぼったくられる事が少ない分、基本的には値下げ交渉はできません。
渋滞時やタクシーを利用すると近すぎて気を使ってしまうような距離感(歩いて10分強)でのバイクタクシーの利用は慣れてしまえばとても便利ですが、整備不良のバイクやスピードを出しすぎる運転手が多いのも特徴の1つ。
渋滞している大通りを車の間をすり抜けてビュンビュンと進みますので、乗り慣れていない方だと車のサイドミラーに接触してしまったり、荷物を車にぶつけてしまったりと、怪我やトラブルの原因にもなりかねません。
どうしても乗ってみたい方は、車の交通量の少ない通りでトライしてみることをおすすめします。
ソンテウ
ソンテウとは、ピックアップトラックの荷台を座席に改造した乗り合いタクシーのようなもので、バンコク以外の地域では最もポピュラーな移動手段と言っても過言ではありません。
ルートが決まっているものと、流しがあり、価格は地域にもよりますがルートが決まっているソンテウについては20バーツ(70円)前後。
流しは距離に応じて運転手との交渉となるケースがあります。
乗り合いの交通手段なので、自分で捕まえて価格交渉しても後からどんどん人が乗ってくることもありますし、逆も然り。
運転手はタイ語しか話せない方も多いので、ソンテウを乗りこなせるのはかなりの上級テクが必要です!
ボート
川の多いバンコクではボートもローカルにとって立派な移動手段。
観光でボートを利用する機会といえば、チャオプラヤー川沿いの観光地やホテル、デパートなどに行く場合かと思いますが、その際はBTSサパーンタクシン駅の船着き場をよく利用する事になります。
各船着き場に停まる普通のボートであれば、価格は距離に応じて13(円)〜32バーツ(5円)で、サパーンタクシンの船着き場からワットアルンの船着き場までは15バーツ(53円)です。
タイ・公共交通機関まとめ
タイの、特にバンコク市内は、公共交通機関が充実しているので、とっても便利!!
乗り方も日本とそこまで大差はないので、慣れるまでに時間はさほどかからないでしょう。
バンコク以外では電車やタクシーを利用する機会はほぼ無いかもしれませんが、その分タイならではの乗り物にチャレンジしてみるのもいいですね。
公共交通機関を利用する事が、日本では経験できない旅の思い出の一つになるなんて、素敵♡
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