タイには3つの文化遺産と、2つ自然遺産の合計5つの世界遺産があります。
その中でもバンコクから比較的近いアユタヤ遺跡は、短期間の旅行でもスケジュールに組み込みやすく、5つの世界遺産の中で最も旅行者から人気!
主要な遺跡のみ見て回れば日帰りでの半日~日帰りでの観光も十分可能です。
それではタイの人気観光地である世界遺産アユタヤ遺跡についてシェアしていきます♪
- 各国の世界遺産や重要文化財などが好き
- 観光地を通して、タイの文化や歴史を感じたい
- バンコクから日帰りで行ける定番観光地を訪れたい
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アユタヤ遺跡の見どころ・観光情報
アユタヤ遺跡は、バンコクの北側に位置するアユタヤ県にあるアユタヤ王朝時代の遺跡群です。
アユタヤ王朝は1351年~1767年までおよそ400年間もの長い間タイの中心として存在した王朝で、ナライ王の時代にはミャンマー・ラオス・カンボジアの一部も領有するほど大きな勢力を持っていました。
アユタヤ王朝の中心都市となっていたアユタヤはチャオプラヤー川に面しており、貿易するのに最適な地形となっています。
また、農作物を栽培するのに適した気候を兼ね備えており、貿易により財をなしたとされています。
当時の王は上座部仏教を厚く信仰していたため、貿易で得た莫大な利益を使い、王宮だけでなくたくさんの寺院を建てたそうです。
しかし、1767年にビルマ(ミャンマー)のコンバウン王朝からの攻撃を受け、アユタヤ王朝は消滅。その際に仏像や建物は徹底的に破壊されてしまい、ほとんどの寺院が廃寺となりました。
遺跡に残されている仏像も、コンバウン王朝が制圧した証として頭の部分のみ破壊されました。今でも遺跡には頭の無い仏像がたくさん並んでいます。
遺跡群
アユタヤ遺跡は、大小様々な複数の遺跡が集まっている遺跡群。
数多くの見どころがあります。
中でもアユタヤ遺跡を訪れた際に絶対に外せない名所は下記の4ヵ所です。
- ワット・マハタート(ワット・プラ・マハタート)
- ワット・プラシー・サンペット
- ワット・ロカヤスタ
- ワット・ヤイチャイモンコン
旅行会社が企画する現地ツアーでは4つの遺跡とエレファントキャンプでの象乗り体験がセットになっている場合が多いと思います。
それでは詳しくご紹介していきますね!
ワット・マハタート(ワット・プラ・マハタート)
ワット・マハタートは菩薩樹の根に包まれた仏頭が拝める遺跡で、その印象的なビジュアルはアユタヤ遺跡の代名詞と言っても過言ではありません。
ワット・マハタートの中で仏頭が残っている像はたった2体のみで、他はすべてコンバウン王朝の戦士たちが勝利の証として持ち帰ってしまったそうです。
その2体の仏像は今では修復され頭のある状態になっているようですが、写真のように木に守られている仏頭はおそらくワット・マハタートでしか目にする事ができないでしょう。
周りには柵がされており、実際に触れたり横に並ぶ事はできませんが写真撮影は可能です。
ワット・マハタート(ワット・プラ・マハタート)の詳細
営業時間:8:00~18:00
入場料:50バーツ
ワット・プラシー・サンペット
ワット・プラシー・サンペットは、アユタヤ時代の3人の王の遺骨が納められている、アユタヤの中で最も重要な遺跡のひとつです。
もともとアユタヤ王朝の初代王ラーマティボーディー1世が即位した際に宮殿が設けられ、次の王であるトライローカナートの時代からは王専用の仏教儀式の場として使われていました。
後のラーマティボーディー2世の時代には自身の父であるトライローカナートと兄であるボーロマラーチャーティラート3世の遺骨を納めるために2つの仏塔を建て、その後彼が崩御した際に3つ目の仏塔が建てられたと言われています。
数々の寺院が破壊されたアユタヤの中で、比較的破損が少なく漆喰なども当時のまま綺麗に残っている貴重な遺跡です。
ワット・プラシー・サンペットの詳細
営業時間:8:00~18:00
入場料:50バーツ
ワット・ロカヤスタ(ワット・ローカヤースッター)
現地ツアーを利用した場合、恐らく最初に訪れるのがワット・ロカヤスタでしょう。
元々は敷地内にお寺の本堂や仏教施設などが多く設けられていたのですが、ビルマ軍の破壊により原型を留めたまま残っているのは、この大きな涅槃仏のみとなってしまったとの事。
涅槃仏の奥に広がる瓦礫交じりの敷地からは争いの激しさが感じられ、それを背に寝そべる仏像の姿はどこか物悲しい印象を受けます。
ワット・ロカヤスタの涅槃仏は全長27mで、高さは5メートルで、アユタヤ遺跡にある涅槃仏の中では最も大きなサイズです。
ワット・ロカヤスタ(ワット・ローカヤースッター)の詳細
営業時間:8:00~16:30
入場料:無料
ワット・ヤイチャイモンコン
ワット・ヤイチャイモンコンはアユタヤ王朝の創設者ラーマティボーディー1世がセイロン(現スリランカ)の仏教留学から帰ってきた僧侶たちの為に造ったお寺です。
敗戦によりビルマ軍に徹底的に破壊されてしまったアユタヤ王朝。
ワット・ヤイチャイモンコンは寺院の集まるエリアから少し離れた場所に位置していた為、徹底的な破壊からは逃れられたのだそうです。
敷地内にずらっと並べられた仏像も、頭を取られずに残っており、その美しい状態からお寺の方や地域の方々大切に扱ってきた事がわかります。
敷地内には白く大きな涅槃仏がおり、その足の裏にコインを貼り付ける事ができれば願い事が叶うという言い伝えがあり、観光客達はこぞって運試しをしています。
ワット・ヤイチャイモンコンの詳細
営業時間:8:00~17:00
入場料:20バーツ
遺跡観光はエレファントキャンプでシメ!
遺跡巡りが終わったら、最後はエレファントキャンプで象乗り体験をするのが定番コースです。
アユタヤで象乗り体験ができるのは2か所あり、一つは水上マーケットの近くなのですが、もう一つの「アユタヤ・エレファントキャンプ」の方が、遺跡巡りのルートでは行きやすいです。
タイと言えば象乗り!という印象が強いかと思いますので、遺跡巡りの後のエキサイティングな体験としてトライしてみてはいかがでしょうか。
エレファントキャンプでは象乗り体験だけでなく、象の餌やり、虎との記念撮影なども楽しめて、最後は記念撮影もしてもらえます。
エレファントキャンプの詳細
営業時間:8:30~16:30
象乗り体験料:15分400バーツ・25分500バーツ
アユタヤ遺跡行き方・アクセス
ロットゥー(ミニバス)を利用する
ロットゥーで行く場合は、モーチットのミニバスステーションを利用します。
BTSのモーチット駅からミニバスステーションまでは歩くと1時間くらいかかるので、最寄り駅からタクシーまたはバスを利用しましょう。
バスの場合は以下の2通りの方法があります。
- BTS Mochit駅からA1番のバス
- BTS Saphan Khwai駅から3番のバス
運賃はバスのタイプにより異なりますが、10~30バーツくらいです。
タクシーを利用する場合は、どちらの駅から乗車しても所要時間はあまり変わりませんが、モーチット駅の方がたくさんいるのでつかまえやすいでしょう。
ミニバスステーションからアユタヤまでは1時間~1時間半程度。運賃は片道70バーツです。
鉄道と違って本数が多い為、時間に縛られずに移動することが出来ます。
帰りのロットゥーは下車したポイントから出発しますので、場所を覚えておくようにしましょう。
電車で行く
時間はかかりますが交通費を押さえられる方法は電車です。
アユタヤまで電車で行く場合、国鉄のファランポーン駅から出発となります。
本数は1時間に1~2本、始発は4時台から終電は23時前までと意外と多く、運賃は電車のランクと座席の等級によって異なり、電車の種類によって所要時間が異なります。
電車の種類 | 所要時間 | 運賃 |
Ordinary | 1時間40分 | 15バーツ |
Commuter | 1時間30分 | 15バーツ |
Rapid | 1時間40分 | 45バーツ |
Express | 1時間20分 | 165バーツ |
Special Express | 1時間20分 | 345バーツ |
表の上記3タイプはエアコンなし・扇風機のみの車両で、下記2タイプはエアコン付きの少し良い車両となります。
バンコクからアユタヤまでは1時間半程度ですし、窓が開いていて風が気持ちよいのでエアコンなしの電車でもあまり苦痛は感じないのではないかと思います。
ExpressとSpecial Expressはネットでのチケット予約が可能ですが、それ以外は窓口での販売となります。
何も指定しなければ直近で出発する電車のチケットを売られるので、時間や電車のタイプを指定する場合は、購入時に窓口のスタッフへ伝える必要があります。
タクシーまたはGrabで行く
バンコクからタクシーやGrabを使って行く場合、所要時間は約1時間半で、料金はメーター利用の場合高速代込みで片道約1,500バーツ。
バスを使って行くよりも待ち時間等のストレスが無く、効率よく移動できます。
しかし周辺は流しのタクシーがほぼいないエリアなので、Grabもつかまりにくい可能性大。行きのタクシーで帰るまで待っていてもらうよう交渉するのがベストでしょう。
ツアーで行く
一番ストレスなく行けるのは日帰りの現地ツアーです。
安いところだと2,000バーツくらいの半日ツアーがあります。
ワットパクナムや水上マーケットなどの主要観光地とセットになった1日プランや、チャオプラヤー川を北上するクルーズ船のツアーなど、アユタヤのツアーは多種多様です。
日本語ガイドさんと一緒に巡るので、移動の効率や快適さだけでなく観光地への知識が増える事もツアーの良さ!遺跡観光は特にツアーの利用をおすすめしています。
「アユタヤ遺跡+水上マーケット+メークロン線路市場+ 象乗り観光ツアー ソンブーンのカニカレー付きプラン」盛りだくさん過ぎてすごい!!(笑)
アユタヤ遺跡の営業時間・所要時間・入場料
営業時間
8:00~18:00(遺跡により異なる)
所要時間
1ヵ所あたり約30分。
人気の遺跡を数か所のみ巡る場合は半日、小さな遺跡もじっくり見て回る場合は1日が目安。
入場料
20~100バーツ(遺跡により異なる)
アユタヤ遺跡に行くときの注意点
アユタヤでもタイの他の寺院と同じようにNGな服装があるので、まとめてご紹介します。
服装チェックはバンコクの寺院に比べると緩いので、あまり神経質になる必要はありませんが、最低限のマナーとして服装は押さえておきましょう。
アユタヤ遺跡口コミ・評判
ツアーでアユタヤ遺跡の三大スポットを訪れました。ワット・チャイモンコン、ワット・プラシーサンペット、菩提樹の根っこに仏頭がはさまれたワット・プラマハタート、いずれもアユタヤ王朝栄枯の時代を想像させてくれました。仏塔はレンガ造りが多く、今でも修復作業を継続して遺跡の保存に努めています。木陰に座りでゆっくりと歴史に浸るのもいいと思います。:引用:トリップアドバイザー
アユタヤ遺跡まとめ
世界文化遺産であるアユタヤ遺跡は、タイ旅行でバンコクに数日滞在される方はぜひ見ておくべき観光地の1つと言えます。
何も知らずに訪れても、遺跡の凄さに圧倒されることは間違いありませんが、その歴史的背景も知ってから訪れる事で見ごたえが何倍にも増すと思うので、ぜひこのブログで情報収集していただけると嬉しいです!
特に夕暮れ時の遺跡群はノスタルジックな哀愁が漂い、思わず息を呑む魅力があります。
バンコクから日帰りで訪れる事が出来る気軽さも魅力の一つですので、興味ある方は旅行のスケジュールに組み込んではいかがでしょうか。
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