ベルトラの現地ツアーでダナン発のベトナム中部ツアーへ行ってきました!
食事、遺跡、ホテル全てに満足でかなり盛りだくさんのツアー。2日目は大人7名で世界遺産の古都フエへ向かいます。
ベトナム初の世界遺産であるフエは、ユネスコの事務局長から「賞賛すべき建築上のポエムである」と絶賛されたことでも知られています。
カイディン帝廟は、規模もそのデザインもその他の阮朝のお墓とは全く異なり優美で繊細。
西洋建築が好きな人にも満足できる内容になっていると思います。
フランスとベトナムが融合する、世界遺産カイディン帝廟、詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
このページの目次(もくじ)
カイディン帝廟の観光情報
カイディン帝(啓定帝)
カイディン帝(啓定帝)は、1885年、阮朝第9代皇帝ドンカイン帝(同慶帝)の長男として誕生。
父が崩御した際、まだわずか3歳であったことから、後継者とはならず、従兄弟の成泰帝が継承します。
1916年、16歳だった11代皇帝の維新帝が宗主国フランスを排除しようとしたことで、廃位され、レユニオン島へ流刑。
フランスの力によって、ベトナム阮朝第12代の皇帝として即位。
伝統的な王室の衣装ではなく化粧をしたり、派手な服を着ることを好んだと言います。写真を見る限り、かなりの派手好き。
フランスに媚び、民衆に増税を課して苦しめたことから、当然ベトナム人から不人気でした。
また、12人の妻がいたにもかかわらず、実は同性愛者だったそうで、子供は息子がひとりだけ(実の子かどうかも確実ではないという話があるとかないとか)。
10年の在位期間後、41歳の時結核で逝去。息子のバオ・ダイはフランスに留学中で、帰国後、阮朝最後の第13代皇帝へ即位しました。
カイディンは帝は在位期間に多くの建物や、衣装を作りましたが、その最高傑作と言われるのが今回の舞台、カイディン霊廟です。
歴史
フエの市内中心部から約10キロの場所にあるカイディン霊廟は、グエン時代の最後の建築であり、フエの数ある帝陵(帝廟)の中で最も有名なもの。
カイディン帝陵はカイディン帝以前の帝陵と比較して面積が少し小さいのですが、完成には11年(1920年 – 1931年)という長い歳月がかっています。
建設費が跳ね上がり、市民へ30%も増税して負担を強いたといいます。今でもベトナム人から最も嫌われている皇帝なのだとか。
フランスの傀儡政権であり、かなりの親仏家であったカイディン皇帝。実際にフランスにも足を運び、文化や建築など多大なる影響を受けたそうです。
ベトナム人には不人気ですが、旅行者にはその華麗さから、最も人気のある帝陵です。
フランスの息がかかると、煌びやかになりがち。バロック様式を取り入れた豪華絢爛な装飾をぜひ実際にご覧ください!
フランス贔屓なわたしにとってはワクワクする場所でした♡
生前から建設を開始し、その途中に亡くなってしまったカイディン帝。さぞ心残りだったでしょう。
カイディン霊廟の周辺にはティエンアンヒル、トゥイティエン湖、関陰仏菩薩の像など多くの観光スポットがあり、半日~1日かけて多くのスポットへ足を運ぶことができます。
カイディン帝廟の見どころ
それでは、カイディン帝廟の見どころを見ていきます!
タムクアン門
まず最初のタムクアン門にたどり着くため、帝廟にある127段ある階段のうち37段を登ります。暑い~。
ここには神々を崇拝するためにタトングトウとフウトングトウが建てられました。
ギモンとバイディン中庭
次の29段を登ると、ギモンとバイ・ディンの中庭に到着!
バイディン中庭の両側に位置する2列の彫像は等身大で彫られています。
等身大の彫象はカイディン帝陵のこだわりで、帝陵の護衛として配置されお墓を守っているのだそう。
石碑
前庭の真ん中には、鉄筋コンクリート製のカイディン帝の生涯と業績を記念した八角形の石碑があります。
ティエンディン宮殿
最後の階段を上ると最上階(5階)にティエンディン宮殿。
大理石が並んでいる豪華な建物で、一歩中に足を踏み入れるとカラフルな内装があらわれ目を奪われます。
建物の内部体は全体が磁器とガラス製品で装飾されており、見事としか言えません。
下の天井の写真は、「雲の中に隠された9つの龍」という作品で、中国と日本の貴重な石を使って優秀な職人に製作させたそうです。
カイタン御殿
豪華絢爛なこの場所こそカイディン帝の眠るカイタン御殿。
カイディン帝はこの祭壇の下に安置されています。上に「カイタンディーン」という旗が掲げられていました。
セラミックとガラスの美しいモザイクをぜひ近くで見ていただきたいと思います!
奥の部屋には当時の机など皇帝ゆかりの品々が展示されていました。
ツアーでは、こちらの部屋はさらっと案内されただけ。
パンフレットや昔のコインがたくさん置かれていました。
もう少しゆっくり見てあれこれ聞きたかったけど、7人のグループでまわっていたので写真を撮るだけ。
フエ観光の中ではカイディン帝陵が最も印象的でした。時間が許せばぜひ足をはこんでみてください。
カイディン帝廟の口コミ・レビュー
1920〜1931年の12年間にわたって建設された、ベトナム阮朝の第12代カイディン帝の陵墓。
他の帝廟に比べるとややコンパクトですが、フランスの傀儡政権だったこともあり、バロック様式を取り入れた豪華絢爛な装飾に圧倒されます。
古き良き時代を感じる王宮とセットでぜひベトナムの世界遺産を味わって欲しいです。(Googleレビュー)
カイディン帝廟アクセス・行き方
ツアーで行く
わたしたちはベルトラの1泊2日ツアーを申し込み、2日目にフエの王宮やカイディン帝廟を周りました。
移動が多くバスの中でほとんど寝ていました(笑)途中事故に遭遇して迂回してもらうなどハプニングもあったので、ツアーで臨機応変に対応してもらって本当によかった!
タクシーチャーターで行く
ダナンからは約100km。車で2時間と長い道のりです。フエ駅からは7.5km、車で15分ほど。
わたしはガイドがあったほうがいいと思いますが、歴史的建造物にあまり興味がないけど一目見ておきたいという方や、ツアーの時間が合わない方はタクシー、Grabという手もあります。
ビナサン・タクシー/マイ・リン・タクシー
xe ké(セーケ)を使う
ダナンからホイアンまでの移動手段で、現地のベトナム人が使うのがxe ké
ダナン市内のどこでも迎えにきてくれ、フエ市内の希望の場所でおろしてもらえます。値段は12万VNDと激安。
ベトナム人の友達が教えてくれましたが、難易度が高そうなので、ホテルの人へセーケの手配をしてもらえないか尋ねてみてください!
カイディン帝廟のチケット情報・営業時間・所要時間・注意点
入場料
- 大人15万ドン
- 子供3万ドン
営業時間・定休日
- 営業日
6:30-17:30(夏季)
7:00-17:00(冬季) - 定休日
なし(年末年始やテト期間は営業時間変更の可能性あり)
所要時間
カイディン霊廟のすべてを見学するには1〜2時間かかります。
ダナンやホイアンなど別の街からカイディン帝陵近くまで来るのに数時間かかりますので、なるべく早い時間に出発しましょう。
カイディン帝廟見学の注意点
神聖な場所なので、写真のように露出が高い服装は禁止です。
そしてとにかく暑いので、観光の際は日よけと、日焼け止め、飲料水を忘れないように気をつけて下さいね!
ベビーカーや車いすでの見学はできません。少し階段もあるので小さい子連れにはあまりおすすめできないかも。
カイディン帝廟周辺の治安
フエはホーチミンやハノイと比較して、治安が良いことで知られています。
とてものどかで、現地の人と触れ合うということもそれほど多くありませんでした。
強盗や暴行などの凶悪な犯罪に遭う危険性は少ないので、軽犯罪や車の事故に気を付けましょう。
また、ボッタクリやスリなどの被害はそれなりに報告されています。たとえ船に乗っている時間でも貴重品は肌身離さず携帯することをおすすめします。
スリ対策の基本
このエリアに限った話ではありませんが、観光スポットではスリとの遭遇が日常茶飯事です。
万が一に備えて準備しておきましょう。
たとえば
- 海外旅行保険付帯のクレカを使う
- 現金は1万円以下で基本クレカ払い
- 高くても治安重視でホテルをとる
などは必須レベルでおすすめしたいです。
特にホテルの立地は身の安全を確保する意味で超重要。
ベトナムでは高級ホテルへ驚くほど格安で宿泊できます。
せっかくのチャンスですから、セキュリティのしっかりした4つ星、5つ星ホテルの滞在がおすすめです!
海外旅行保険に入る
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて、どこの会社のどんなプランでも構いませんので、出国前にあらかじめ携行品補償が入っている保険に入っておきましょう。
わたしは、毎回入るのが手間なのと結構お金がかかってしまうという理由から、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを複数枚持って備えています。
海外旅行保険付きのクレジットカードを持っていない方は、ぜひこの機会に1枚作成されることを強くおすすめします。
特に、年会費無料で海外旅行保険付帯のエポスカードは作らない理由がありません。
(エポスカードというと一般的には“マルイのカード”というイメージが強いですが、実は旅行好きのあいだでは有名なカード。未所持の方は迷わず作って損はないですし、年会費のかかるカードに苦手意識がある方の選択肢はエポスカード一択です。)
カイディン帝廟まとめ
ベトナムの歴史は複雑で、日本人にはあまり馴染みがないのでわかりにくいかもしれません。
しかし、フエがフランスに植民地化され、阮朝が傀儡になり、1945年の日本軍敗北直後の8月革命によってベトナム民主共和国が成立した流れは、少しかみ砕いてみると非常に面白いのです。
ベトナム最後の王朝であり、見事な建築が楽しめるカイディン帝廟、フエに来たらぜひここへきて、色々な思いにふけるのもおすすめです!
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