フィリピンは残念ながらあまり治安が良くありません。
2018年だけでも日本人の死亡事件がいくつか発生していますし、近隣の東南アジアの国々と比較しても治安の良くない地域と言えます。
女性ひとりでも特段問題なく観光することはできますが、注意すべきことは沢山!
旅慣れているからこそ、わたしは万が一のため最低限の備えは欠かしません。
旅慣れていない場合は高くても治安重視でホテルをとることを強くおすすめします。
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今回は、そんなフィリピンの実際の治安情報と、絶対注意しておかなければならないことをまとめました!
保険やネット環境、ホテル選びの大切さ、知っていれば避けられるリスクをこれでもかと盛り込んだので、必ずすべてに目を通しておいてくださいね!
- 現地で起こる犯罪手口
- 現地の危険エリアと安全対策
- 現地の感染者数
このページの目次(もくじ)
フィリピンの治安について

わたしがフィリピンに訪れたときは、空港にフィリピン人の男友達が迎えに来てくれたのでとても心強かったのですが、その友達から『日中でも街を歩くときは、気をつけてね!』と何度も念をおされました。
外務省の安全情報
2022年6月現在、外務省の海外安全ホームページでの危険情報は以下の通りです。
危険な地域
●ミンダナオ地域の中部以西(周辺海域を含む)
レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)
●パラワン州南部(プエルトプリンセサ市以南地域)及びミンダナオ地域の中部以東(但し,カミギン州,ディナガット・アイランズ州,カガヤン・デ・オロ市,ダバオ市及びジェネラル・サントス市を除く)(周辺海域を含む)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記地域以外のマニラ首都圏を含む全地域
レベル1:十分注意してください。(継続)これらの地域が危険な理由といたしましたはミンダナオ地域のレベル3(渡航中止勧告)発出地域では,武装勢力による身代金目的の外国人誘拐,爆弾テロ事件等が多発しているます。
●2016年9月の南部最大の都市ダバオ市における爆発事件,同年12月末のレイテ島の一部地域での爆発事件,2017年4月のボホール島におけるテロ組織と治安部隊との間の衝突事案,5月初旬のマニラ市キアポ地区における爆発事件などが相次いで発生し,市民を含む多数の死傷者が出ています。
マニラ首都圏を含む全土において引き続きテロの脅威がある現下のテロ情勢を踏まえ,フィリピン政府は,全土で国家非常事態宣言(2016年9月),ミンダナオ地域全域に対して戒厳令(2017年5月)をそれぞれ発しており,十分な注意を要します。
日本人旅行者に人気のセブ島やボホール島、マニラなどは現在危険度レベル1となので、旅行取りやめるレベルではないですね!
治安状況をきちんと把握するためにも、渡航前にたびレジなどの安全情報を確認できるサイトに登録しておくと便利です♪
東京⇔フィリピンの航空券はセブパシフィックが1番安いです。個人旅行が好きならエクスペディアで一括検索がおすすめ!!往復2万円でマニラ行きのチケットをとったこともあります。
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コロナウィルスに関する情報
下記のグラフは感染者数(赤)と死者数(黒)の推移を表しています。
《コロナの影響について》
2022年6月現在、フィリピンの感染症危険情報レベルは2。不要不急の渡航中止(感染症)に引き下げられました!
フィリピンの入国も4月1日以降、入国免除文書(EED)を必要とせず可能となりましたが、条件は厳し目です。
ワクチン接種、出発国出発前48時間以内の陰性証明、海外旅行保険(最低補償額3万5,000米ドル)に加入していること、フィリピン到着日から30日以内にフィリピンから帰国・出国するための航空券を所持していることなど多岐にわたるので十分準備をしてから渡航しましょう。
到着日を初日として、7日目までセルフ・モニタリングを行うことも条件に掲げられているので各国と比べるとやはり制限が大きいですね。
在フィリピン日本国大使館の「新型コロナウィルス関連情報」が日々更新されているので、渡航の際は必ずチェックしてください。
犯罪データ
2016年に現大統領のドゥトルテ大統領が就任し、麻薬がらみの犯罪が減ったとされているフィリピン。
2021年のフィリピン全土の犯罪発生件数総計は約23万件で、前年に比べて4割以上減少しており大変な成果です。
しかし依然として日本と比較すると強盗は約4倍、殺人は約6倍、性的暴行は約6倍にのぼります。
国外では賛否のあるドゥトルテ大統領が支持されるのは、フィリピン国民も汚職や犯罪の多い国を変えてほしいと願っているから。
長年腐敗だらけだったフィリピンの政治。今後どう変化していくのか期待しています。
フィリピンで注意すべき危険エリア
フィリピンとひと口に言っても、さまざまなエリアがあります。
特にガイドブックに載っている旅行者が多い地域の治安情報については気になるところ!
主なエリアごとに、治安情報をざっくりまとめてみました。
空港
フィリピンのマニラ空港は、「世界で最悪のターミナル」に選ばれたことがある悪名高き空港です!(笑)
施設の老朽化や利便性の悪さに加え、空港職員のサービスの悪さ、空港タクシー(ぼったくり)の評判の悪さが原因のようです・・。
空港内でも荷物の盗難や空港職員による恐喝などが見られるので、十分注意してくださいね。
空港内で、話しかけてくる人間はボッタくりの可能性が極めて高いので、毅然とした態度で無視してください。
公共交通機関(ジプニーなど)
とくにジプニーと呼ばれる乗り合いバスは注意が必要です。
1人が小銭などをばらまいて、拾わせている間に、もう一方が財布や携帯電話を盗るといったいった手口があり、日本人旅行者も被害にあっています。
スラム街(スモーキーマウンテン)

マニラにはスモーキーマウンテンと言われるスラム街が存在します。わたしも日本人と、フィリピン人の男友達と一緒に一度入り口付近まで足を踏み入れたことがあります。
スラム街と呼ばれる地域であっても、彼らにとっては生活の場。自分の家を、興味本位で土足で踏み込まれたらどんな気持ちがするか・・想像に難くないと思います。
何か目的があってどうしても行かなければならないなら、ツアーを利用するなど安全対策に気をつけてくださいね。
そこで何があってもだれも責任をとってはくれません。子どもたちのかわいい笑顔が忘れられないのも事実ですが、軽はずみな気持ちで来てはいけない場所だということも強く心に残っています。
フィリピンで頻発する犯罪・トラブルの具体的事例

フィリピンでは色んな事件が起きているので、書ききれないくらい事例はありますが、ここでは旅行者が巻き込まれそうな犯罪の代表的なものをご紹介します。
強盗に注意
銃器などで脅して金品を奪うという強盗が、マニラやセブなどでも日常的に発生しています。過去には在フィリピンの日本人も被害にあって、亡くなっているという事件も起こっていてとても怖いです。
中には警察官を装って、車に連れ込み、金品を奪うケースもあります。
睡眠薬強盗にも注意!
銃器で脅すという強盗だけでなく、睡眠薬を使ってくるパターンもあります。
手口としては、観光地やショッピングモールなどで声をかけてきて、食事に誘い、食べ物や飲み物に睡眠薬を盛って、意識がなくなったところを金品を奪うというやり方。
明るく声をかけてくる親切なフィリピン人もいますが、知らない人について行かないのは絶対ですね!!
スリ・置き引きに注意

日常的に旅行者が被害にあっており、手口も多岐にわたります。
スリの常習犯も多いので、気が付いたときには財布もスマホもない・・・なんてことも。
もちろん夜中だけでなく、日中人通りの多い場所でも被害にあうケースが多くあります。
大人だけでなく、子どもたちによる窃盗グループも。子どもだからといって気を許さないようにしましょう。
タクシーのボッタくり、タクシー強盗に注意
フィリピンでは、タクシーのぼったくりはもはや当たり前(笑)
- 日常的に高い料金を吹っ掛けてくる
- メーターを使わない
- 仮にメーターを使っていても改造されており料金がどんどん上げる
- さらにはタクシー運転手自体が強盗をする
といったケースがあります。
あいさつ代わりのぼったくりと言っても過言ではないかもしれませんね・・。ぼったくりだけで済めばよいですが、運転手さんが強盗まがいのことをしてくる場合もあって油断できません。
フィリピンで犯罪にあわないために気をつけたい8つの安全対策
危険な場所を避ける
上記の危険スポットはもちろん、宿泊先の従業員にこの辺りで危険なスポットはないかどうか聞いてみてください。
最新の情報はやはり実際に住んでいる方から聞くのが一番です。
怖いもの見たさで危険な場所へ立ち入るのは絶対にやめてください。日本とは違うということをお忘れなく!
安全な地域でホテルを予約
危ない話ばかり出ていますが、マニラ全域が危ないというわけではありません。安全な地域には多くの日本人が住み、日本企業もオフィスを構えています。
マニラであればマカティ地区、セブであればセブシティ、ITパーク周辺がおすすめエリアとなっています。
数々の有名ホテルチェーンも進出しており、かなり安く高級ホテルに宿泊できます。せっかくなのでリゾート気分を味わってみてください!
現金を大量に持ち歩かない
フィリピンでは未だに現金払いが主流ですが、もともと物価が安いだけあって普段の買い物などには大金を持ち歩く必要はありません。
万が一スリや盗難の被害にあった時のために、持ち歩く現金は最低限(目安は1万円以下)にしておきましょう。
関連記事旅のプロが教えるフィリピンで得する人気クレジットカードランキング
しつこく話しかけてくる人は無視する
睡眠薬強盗や性犯罪に巻き込まれる可能性があります。相手にしないようにしましょう。
フィリピン人は、人懐っこく親切な人も多いのですが、話しかけてくる人はかなりの確率で暇しており、少し相手にするとずっと付きまとわれます。
流しのタクシー、ジプニーは使わずにUberやGrabを利用する
先ほど述べた通り、流しのタクシーはぼったくり、強盗などの被害にあう可能性もあるため、使わないようにしましょう。
またバイクタクシーなどもあるのですが、交通事情の良くないフィリピンでは事故にあうこともありますので絶対にやめましょう。
レンタルWi-Fiーなどでネット環境を整え、UberやGrabなど配車アプリを利用するのがおすすめです。
派手な服装はせず荷物は少なめに
日本のようにあまり華やかな恰好をしているとすぐに旅行者だとわかって狙われてしまうかもしれません。なるべく現地に馴染むようなカジュアルな恰好を心掛け、荷物も少なめにお出かけしましょう!
ブランドバッグや紙袋をもっていると「お金持ちだ!」と広告を背負って歩いているようなもの。普段派手な洋服を好む方は気を付けてくださいね。
また日本人であると特定されにくくする意味では、サングラスをかけるのは効果的です。
わたしは貴重品(財布、パスポート)を必ずセキュリティポーチへ入れるようにしています。
ファッション性はありませんが、危険を回避するにはとても有効で手放せません。
夜間の一人歩きは避ける
旅行者だけでなく、現地のフィリピン人女性であっても夜中の一人歩きはしません。
海外に来ているという意識をもち、深夜の外出は極力控えましょう。
また、近年フィリピンではドラッグの取り締まりが強化されており、殺されても文句はいえません。フィリピンに限りませんがクラブやバーで浮かれてドラッグに手を出すことは絶対にないように注意してください。
ストリートチルドレンに気を付ける
フィリピンにはたくさんのストリートチルドレンがいます。たいていは物乞いなのですが、なかには手癖のわるい子どももいます。子どもだからといって油断は禁物。
フィリピンで女子旅をするなら気をつけておきたいこと

ナンパと性犯罪には十分警戒すべし!
フィリピンでは、性犯罪、強姦の発生件数は日本の約6倍と非常に高くなっています。
性犯罪までいかなくてもナンパしてくる男性も多いので、気を引き締めておきたいですね。
女性のひとり旅や女子だけのグループでいると、声をかけられることは日常茶飯事。かなりグイグイくる男性も多いので、基本的には無視してください。
フィリピンで子連れ旅行をするなら気をつけておきたいこと

フィリピンの主要な犯罪ではありませんが、誘拐のリスクは日本とは比べ物になりません。
日本と同じような感覚でいると非常に危険!当たり前ですが、子どもから目を離さないよう注意しましょう。
また、子連れだとつい荷物の管理がおろそかになりがちですよね・・。荷物も多くなるので、ちょっと荷物を床に置きたくなる瞬間もあると思います。
スリや置き引き、ひったくりが多いフィリピンでは、その一瞬の隙を狙われてしまうので、かならず荷物は、目も手も届くところに置いておきましょう!
フィリピン旅行前に準備すべきはWi-Fiと海外旅行保険
フィリピン旅行に限らず、この2つはとても重要!海外旅行に行く際にスマホ利用と海外旅行保険はマストです。
Wi-Fiレンタルでネット環境を整える
旅先で何か困ったことが起きた時、ネットが使えると安心感が違います。
道に迷って危険そうな場所に迷い込んでしまった時、スリに逢った時、体調を崩してしまった時、すぐに検索して助けを求められれば大きな被害にならないことも十分あり得ます。
普段なら落ち着いて判断できることも、焦っていると思わぬ方向にいってしまうものです。
旅慣れた人であれば現地のSIMカードを、そうでなければレンタルWiFiを準備しておくことをおすすめします。
レンタルWiFiは価格、品質、サポートなどを比較した結果わたしはグローバルWiFiをすすめることが多いのでぜひ参考にしてみてください。

海外旅行保険でいざという時に備える
実際にトラブルが起こってしまった時でも、海外旅行保険に入っていれば安心です。
万が一に備えて海外旅行保険には必ず入っておきましょう!
わたしは頻繁に旅行するため、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードをおすすめしています。
愛用しているメインカードはマリオットボンヴォイアメックス。
補償が手厚い(盗難補償50万円)上にマイルもたくさんたまるので、できればゴールドカード以上のクレカを1枚持っておくとかなり重宝します。
空港から自宅まで無料でスーツケースの宅配ができるのも神!!
とはいえ年会費が高いのでなかなか思い切りが必要かも・・・。そんな人におすすめなのが年会費永久無料のエポスカード!
エポスカードはなんと年会費無料で海外旅行保険が自動付帯されています!年会費無料のクレジットカードの中でも補償額が高く旅好きなら絶対持っておくべき1枚。
疾病・傷害治療費用 | 傷害死亡 | キャッシュレス診療 |
---|---|---|
疾病270万円・傷害200万円 | 500万円 | 〇 |
賠償責任 | 携行品損害 | 付帯 |
2,000万円 | 20万円 | 自動付帯 |
携行品損害の20万は少なめなので、高価な財布やアクセサリー、PCやiPhoneを持っていく場合は足りなくなる可能性があることは頭にいれておきましょう。
疾病、傷害治療費の200万円台はアメリカ以外であればわたしは許容範囲と考えます。
事情があってクレカを作れない人は通常の海外旅行保険でも全く問題ありません。

フィリピンの治安まとめ
フィリピン観光で注意すべき場所と安全対策についてご案内しました。
わたしのおすすめを最後にまとめます。
綺麗な海があり、リゾートやダイビングなどで有名ですが、まだまだ観光をする上で、安全な国とは言えません。
もちろん楽しむことも重要ですが、海外にいるんだという意識を持つのも同じぐらい大事なことです。
せっかくの海外旅行を楽しむために、事前準備をしっかりして安全対策に気をつけましょう!
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